クルルのおじさん 料理を楽しむ

新しい住いでの生活・諸々

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 3月末に植えた平兵衛酢の苗木が順調に生育しています。新しい枝が沢山出てきました。植えてから20㎝以上伸びていることになります。2018年4月27日撮影。

 

 

2月に引っ越しをしてから早いもので二か月以上経ちました。2月28日付け『平昌オリンピック』で書いた通り引越し当初はお湯が出ない生活を余儀なくさせられましたがお陰様ですっかり落ち着いてきました。玄関には花を鉢植えしたり、室内でも、今まで使っていなかった壺を引っ張り出して花を活けてみたり、ベランダには、ご存じ、平兵衛酢の苗木を植えました。冒頭の写真の通り、文字通りスクスクと育っているようです。いまは、食べるためのバジルを鉢植えして楽しんでいます。古いマンションとは言え新しい住まいでの生活をスタートしたことによるものかと思います。

 

 

もっぱら使っているのは居間・台所と書斎兼寝室。それ以外の部屋はまだ荷物置き場になっています。段ボールの一部はそのままの状態。ひょっとすると開けることのないままに次の移動を迎えることになるのかも。和室だけは早めに整理整頓しておかねば。今は孫の世話で大変な(と言いつつ、結構、喜んでやっているように思いますが)国許からの査察がいつ何時入るかも知れません。

 

 

一番の環境の変化は、駅・繁華街・買い物をする場所から遠いこと。僕はこちらでは日常生活に車は使っていませんので買い物等々には自分の足だけが頼り。この場所を選んだ時には、

”通勤で地下鉄の駅に行くのも、ちょっとした買い物に行くのも、やや遠めの不便な場所である。歩くしかないがそれも健康に良かろうから、ちょうど良い場所だと考えよう”

と思って決めたものでした。以前のマンションは、逆に言えば便利過ぎるほど便利な場所。地下鉄の駅まで徒歩2分、周辺にはスーパー、コンビニ、クリーニング屋さん、本屋さん、喫茶店・食堂・飲み屋さん、日常生活に必要なモノは何でもほぼ5分の距離圏。

 

 確信犯でこの場所に引越しした訳ですが、やはり、遠いモノは遠い。特に、引越し後、生活資材を買うのに最寄りのホームセンターに何度か足を運びましたが、そこそこ重くかつカサのある荷物を持っている時の駅までの距離が遠いことの大変さを実感しました。”こりゃ、大変やわ。僕はこの場所で生きていけるのかしら。”と珍しく弱気になってしまいます。

 

また、料理に費やする時間が短くなりました。ないしは、新しいメニューに挑戦(オーバーな表現ですが)する機会が減ったように思っています。以前は、新聞、雑誌、ネットの料理記事を見て、面白そう=美味しそうと思ったら、気持ちに余裕のある暇な時には、すぐに近所のデパート・スーパー・八百屋さんに食材を買いに走ったものでした。「思い立ったが吉日」です。近かったから全く抵抗がありませんでした。

 

 

食事・料理というのは自分の生活・気分が反映して面白いものだなあ、と感じています。

引っ越し当初は、荷物の整理が出来ていなかったので、そこにあるモノを食べて飢え?を凌いでいました。お米の在庫があるのはナント有難いことかと。ご飯だけは当初から炊きました。断捨離の不得手な性格が幸いしてか、引越し荷物のなかに、たくさんの缶詰、レトルト食品、即席麺があったので大変に重宝しました。これはこれで美味しいのですが、やはり、連日食べると飽きる。フレッシュなモノを食べたいなあと。ニュアンスはやや違うのですが、作り立てを食べたいなあと。野菜と肉を買ってきて、チャーハン生活が始まりました。少し余裕ができてからは、焼きそばも定番メニューとなりました。「戦艦ヤマト」は大活躍しております。IHではなく、ガスコンロの火力の強さがこの中華鍋の威力を更に発揮させているように思います。更に、ラーメン・ちゃんぽんモドキの麺類もかなりの頻度で登場するようになりました。

朝食は、ごはん+納豆と豆腐をベースにした和定食。乃至は、トースト(1/8カットのもの)にワサビとマヨネーズ、キュウリの薄切りを乗せ、ハムエッグを置き、その上から大量のレタスでカバーして包丁で二切れにカット=トースト・レタスサンドの出来上がりです。大きい口を開けてガブリとかぶりつくと旨いです。レタスが安くなったのが大変に嬉しく思いました。

 

という訳で「炭水化物系主食」を中心とした食生活をしております(野菜は大好きなので、たくさん加えるようにしています。また、どういう訳か、ビール・日本酒・焼酎・ウイスキーの類が品切れしたことはありません)。

要するに、おかず、つまみの類が無い食事です。そして、つまみが無くてもサケは飲める、ということが改めて分かりました。

 

自分の料理の実力がよく分かります。一々レシピを見て作らないといけない料理は今は邪魔くさいから全然手がつかない。 ボクの料理のレベルでは”これを作って食べたいなあ”と思うときには、よし、つくるぞ!と気合を入れて買い物に行って材料を揃えて、そして料理を作る(買い物に行ったついでに余分なおつまみもついつい買ってしまいます)。今の新生活では、まだ、料理以外にやりたいこと、やらなければならないことが沢山あるので、身に着いていない料理をやってみようというガッツが沸いてこない。更に、買い物に行くのに遠くて時間がかかるから、ついつい億劫になってしまう。買い物に行ったときには、想像力が欠如していて”アレをつくるからコレを買っておこう”なんて知恵は出てこない。いつもの豆腐、納豆、各種野菜等々を買うだけ。これが「炭水化物系主食のみに近い但し野菜は結構沢山摂っている食生活」の説明になるかと思います。

 

 

とは言うものの時間が経過するに連れ、慣れとは面白いもので、ようやく最近になり駅までの歩く時間・距離が気にならなくなってきました。往路はやや下りなので散歩気分で気持ち良く歩ける。復路は当然登りです。「チトしんどい。疲れている時、荷物を持っている時、それから、チョット飲んで気持ち良くなっている時、これは辛い」と感じていたのですが、人間の頭と体というのは、よく出来ているようで、それなりの対応が出来てきているように感じます。自然にゆっくりと時間をかけて歩くようになったり。今年の春は特に暖かい、いや暑いですから、復路では汗をかく、嫌だなあと思っていたのですが帰ってからすぐにシャワーを浴びるようになりました。暖かくなってきたからシャワーも気持ちが良い。うまく出来ているものです。車の無い生活で荷物運びの大変さを感じさせられましたが、最近は、山歩き用にではなくリュックの便利さがよく認識できるようになりました。

また、街の通りを歩く時間が長くなると、いろいろな景色も見えてくるようになりました。この通りにはこんなに沢山のハナミズキが植えられていたのか、とか、ツツジがキレイにさいておるねえ、とか。はたまた、街中の公園で小さな子供達が元気に遊んでいるのをに出くわして”おー、結構たくさんの子供たちが(この辺りには)おるんや”と楽しくなったりとか。

 もともと歩くのは好きですが、更に一歩進んで、もっと歩くのを楽しめるようになれればいいなあと。逆に言えば、駅までの往路、復路を歩けなくなったら、この場所での生活をギブアップするときなんでしょうねえ。

 

今の時代から改めて思えば、水道・ガス・電気が無い時代の昔々の人にとっては、炊事・料理は大変な作業だったんでしょうね。水汲み、火を熾す。炊事、家事だけで一日が過ぎてしまっていた。とは言え、その時代ではそういう生活が当たり前だから不便を感じてなかったんでしょうかね。いずれにしても、今の生活をもっと楽しんで「楽しんで料理、楽しんで街歩き」をしたいものです。

 

 

そろそろ、国許からの視察もありそうです。連れ合いも孫の世話のお手伝いで大忙しながら、やや落ち着いてきた様子。5月の連休には名古屋で公式行事の予定もあり。久しぶりに車を運転して神奈川から一緒に名古屋に来てみようかしら。  

 

f:id:hayakira-kururu:20180501070039j:plain 4月25日に愛知県の大村知事が「ジブリパーク」の基本デザインを発表。「ハウルの動く城」「もののけ姫」などの作品をモチーフに愛・地球博記念公園内に5つのエリアを整備する方針。2022年度中の開業を目指すそうです(2018年4月26日、日経新聞)。

 

ジプリパーク構想は順調に進んでいる様子です。引き続きエールを送りたいと思います。この時まで元気に歩ける状態を是非、維持していたいものです。新しい住まいでは寝室を「サツキとメイの家」の書斎のような部屋にしたいなあと思っています。

 

訃報二件。高畑勲さん。4月5日ご逝去、享年82歳。後輩の宮崎駿さんとスタジオジブリを創設。「火垂るの墓」は凄いとしか言いようがないアニメでした。加藤廣さん。4月7日ご逝去、享年87歳。ナント75歳直前に「信長の棺」で小説家デビュー。「信長の棺」ほか本能寺三部作はいずれもベストセラーに。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。