クルルのおじさん 料理を楽しむ

「フランス女性は太らない」

 

f:id:hayakira-kururu:20180918155021j:plain

9月17日に長野市芸術館、ユベール・スダーン指揮、アンサンブル・ノーヴァ、舘野泉さんのピアノを聴きに行ってきました。2017年3月19日付けの『3・11』で書きましたが、泉さんの「命の響き」を読んでから是非聴きたいと思っていました。ブログ「森のちいさなアトリエから」の”はんな”さんに教えてもらいました。写真はコンサート終了後の泉さんが弾いたピアノ。まだ余韻が残っているような。同日、撮影。

 

 

古本屋さん巡りをしていて見つけた本です。「フランス女性は太らない」=好きなものを食べ、人生を楽しむ秘訣=ミレイユ・ジュリアーノ著、羽田̪詩津子訳、日経ビジネス文庫。2005年6月単行本刊行、2013年2月文庫本。

 

昨年の今頃『体質改善=とりあえずの集大成、食べ物編・その2.』(2017年8月27日)でドミニック・ローホーさんの「シンプルに暮らす」という本の事を書きましたが、調べてみると「シンプルに・・」は第一刷が2011年4月でした。「フランス女性は・・」の方が早く出版されていたことになるようです。とにかく、またまたフランスの女性の本です。今回、買ったきっかけは、本の最初の頁に「年に300回の外食(もちろんフルコース、アルコール付き)でも太らない!」と書かれてあったのが目に入ってしまったからです。僕にとっては核心に迫るようなキャッチコピーでした。どうもこういう文句には弱い。すぐに引き付けられてしまいます。

 

 

買った時には「シンプルに・・・」本のことはすっかり頭から抜け落ちており、この本に集中してそれなりに興味深く読み進みました。フランス人は男女を問わずに面白い考え方・生き方を身に着けてそれを実際の生活に活かしてるなあ、と感心したところです。その辺りで、そう言えば以前に同じような印象を持ったことがあったなあ、と漸くに思い出し本箱を探してみたら「シンプルに・・」がありました。まだ、ボケていないことを祈りたいです。

 

 

ミレイユさんはビジネスに生きる女性で、会社の最高責任者としてビジネス上のお付き合いが連日続く生活をされている由。「フルコースの料理(アルコールも)を自分で好きなだけ食べているが、それでも太ったりしない」。これは凄いことだと思います。体質的に太らない方ではない。若い時にアメリカ留学された時には、羽目を外してアメリカの食文化を楽しんでしまい、食べることに歯止めが効かなかった。帰郷した際に父親から「おまえはジャガイモ袋にそっくりだ」と酷評されたとか。キツイ親父さんの一言です。爾来、多くのフランス女性がやっている秘訣を実践してご自分で”楽しみ”ながらバランスの良い体重を維持することが出来ていると。この本は全世界で300万部のベストセラーとのことですから「フランス」「フランス女性」という言葉はこの世界では大変なブランドになっているのでしょうね。

 

 

この方の極意は良い意味で「自分をだますこと」。

「食べ物を楽しめるのは最初の数口だけだ。漫然と機械的に食べることを止める」。「”より少なく”が”より豊か”であることを知り、節制しながら何でも食べて自分を満足させる」。

その為のプロセス、体質改善の方法、それを維持する方法、果ては五感を研ぎ澄まして生きる喜びを追及する秘訣まで、それぞれのレシピも含めて記載されております。「女性を対象に書いた」とのことですが、男性が読んでも十分参考になると思います。

 

 

この本を読んでいる途中、「アンチ・エイジング=紫外線の怖さ」の講演を聴く機会があり、その時のスクリーン資料で、往年のフランスの有名な女優サン(BBと呼ばれてました)の写真が写されました。日光浴の悪影響でまだ50歳代の時の写真なのに、見るからに皮膚がガサガサの様子。驚いたのは、同時にエラクお太りになっていたこと。ミレイユさんの自信たっぷりな本を読んでいたところだったので、ついつい皮肉にも「フランス女性は太らない(人もいる)」と本の題名を変えた方がよさそうだと思ってしまいました。

 

 

一方で、改めて「シンプルに・・・」をパラパラと見ていたら、同趣旨の事が記載されているのに気が付きました。「質の高いものを、少しだけ」「一口に幸せを感じる」等々。やはり、フランス文化というのは綿々と繋がっているということなのでしょう。以前の『体質改善=とりあえずの集大成、食べ物編・その2.』にも記載しましたが、ローホーさんの金言です。 

「 料理をして、控えめに、楽しんで食べる。」

 

 

f:id:hayakira-kururu:20180918155046j:plain

 高校時代の集まりで、本の目利きの師匠から「総特集 白洲正子」を頂戴しました。文藝別冊、2000年2月発行。正子さんご逝去(1998年、88歳にて)後の特集です。河合隼雄さんとの対談も収められています。凛々しい表情に驚きます。ちなみに衣装は三宅一生さん。

「日本女性は太らない!」というお題で、正子さんに一冊書いておいてもらえば面白かったと。”そんな軽いモン、誰が書くか”、と一刀両断でしょうが。2018年9月15日、撮影。

 

 

 

f:id:hayakira-kururu:20180918155144j:plain

おまけ;日経・土曜版に連載されている「かんたん美味」(ベターホームのお料理教室)から。2018年6月30日付けのレシピ「トマト牛丼」のスープを大目にしてご飯無しで頂きました。写真写りは不味そうですが、むちゃ簡単なのにソコソコ美味しかったです。ミツバが無かったので、干した紫蘇の葉(最近、凝っています)を代わりに使いました。2018年9月16日、料理と撮影。