クルルのおじさん 料理を楽しむ

送り火の季節に奥歯が痛い

 

名古屋市東山動植物園に行きました。大型で勢力の強い台風10号が四国に上陸する前日。風がありましたが、温度・湿度ともに高く、シロクマ君もぐったり、文字通りアゴを出していました。2019年8月14日、撮影。 

  

 

長女家族が隠れ家に遊びに来てくれました。”居酒屋ヒデさん”旦那と長男「新(あらた)」くん。新くんは、9月に三歳の誕生日を迎えます。子供(孫ですが)の成長を見ていると全く時間が経つのは早いものだと驚いてしまいます。お陰様で救急車を呼ぶような病気になったこともなく、よく食べ、よく動き回り、元気に育っています。 

以前、新くんを称して”牛若丸”みたいと書きましたが、ほんとによく動きます。一泊二日を一緒にしただけですが、その動き回るテンポがホントに早い。もう少しすると振り切られてしまいそうな気がします。いつまでついて動けるやら、今から心配になりつつあります。

 

 

前回、お泊りに来てくれたのは、今年の5月の連休の時。その時に、彼ら家族三人は初めて揃って動物園に行きました。僕の隠れ家から東山動植物園には小さい子供連れでも歩いて行ける距離です。新くんがどんな反応を示すか?やや不安であったそうですが、結果は大正解。動物達を目の当たりにして、大変に喜んだそうです。もっとも、喜ぶだけではなく、ライオンの檻の前では、怖がって近寄らなかったとか(泣いたのかな?)。怖がったり、驚いたり、不思議がったりして、とにかく、大変に喜んでいたと。今回のお泊りのメインイベントも当然、東山動物園!。

 

 

ところが、彼らが到着した日は、ナントあいにくの休園日。臨時の繰り越し休園の日でした。その前が三連休であったので、通常月曜日の休みが翌日の火曜日に繰り越しになっていたもの。事前のチェック不足であったので、僕も含め全員かなり動揺しました。”エライコッチャ!。どうしよう!”。新くんは、当然、かなり残念な様子です。

大人三人、真剣な討議。翌日の午後には彼らは長野に向かう予定となっています。これは変更できません。相談結果、やや、窮屈なスケジュールになってしまうものの、翌日の午前中に時間の許す限り、とにかく回れる限りで動物達を見に行こうということになりました。

 

 

翌日、開園時間ちょっと前に動物園の北門入り口に到着。台風が接近中のためか、三連休の次の開園日であったためか、お盆の帰省で名古屋の人口が少なくなっているためか、開園を待っている家族連れの数はそれほど多くない。この程度であれば、園内も混雑しないであろうから、効率よく回れば、ほとんどのポイントをゆっくりと回ることが出来そうな気配です。

 

東山動植物園東山公園の敷地内にある市営の動植物園です。動物園と植物園が一体となっています。敷地面積は日本でも有数の大規模なもので、入場者数も東京の上野動物園に次ぐ水準とか。飼育種類数もトップクラス。コアラを近くで見ることが出来るコアラ舎が有名ですし、イケメンゴリラの「シャバーニ」は一世を風靡しました(今でも人気者です)。そして入場料金が安い!。中学生以下の子供たちは入園無料。大人は500円。名古屋市在住の65歳以上は、ナント、100円で入園出来ます。僕も、何度か来園してますが、もっぱら、植物園側の方でした。動物園側を回るのは久しぶりです。長女夫婦は二回目の来園ですが、新くんの好きな動物の場所はちゃんと押さえているようでした。

 

 

驚いたのは、新くんが結構、動物の名前をちゃんと理解している(ように見える)ことでした。たんに「ゾウ」と呼ぶのではなく「〇△ゾウ」と種類を含めて呼んでいる。前回、来場した時に、この動物園の「動物カード」を買ってもらって、家に帰った後も、何回も何回も、そのカードを見ながら、動物の名前を教えてもらっていたそうです。彼にしてみれば、久しぶりに「カード」の動物の本物さんとの再会ということですかね。

 

ゾウさん、カバさん、クマさん、キリンさん等々がお気に入りのように見受けられました。前回は、トラさんの檻の前では余り近くに寄らなかったそうですが、今回、トラさん(=阪神タイガーズもビックリの立派なトラさんです)の檻の前では怖がる気配はなく、かなりの至近距離で目と目を合わせていたように思いました。

 

もっとも、キリンさんを見た後で、ヒデさんが「最後に、ライオンさんを見て帰ろうか?」と聞いたところ、やや表情を強張らせ、顔を横に振り「行かない」と小さな声で言ったように聞こえました。ライオンさんの迫力にはまだ敵わないのかも知れません(俄雨にあって体が濡れていたし、動き回ってお疲れだったから、早く、隠れ家に帰りたがっていたのかな?)。

 

 

帰る時に、今年も「動物カード」を買ってもらいました。このカード、出ようとしていた正門近くのお土産ショップでは販売しておらず。長女が母親パワーを発揮「きっと、別なお土産ショップには置いてあるはずだ。探して買おう!」。やや回り道でありましたが、最初に入場した北門に戻って探しました。ビンゴ!。こちら側のお土産屋さんでしか販売していないそうです。不思議な話ですが、でも買えてよかった、よかった。新くんが大好きなカードです。これで更に動物ボキャブラリーが増えることでしょう。

 

 

お昼過ぎに戻って、大急ぎでシャワーを浴び、長野に移動する準備。やや時間が押せ押せになっていました。昼食はまだ食べていなかったので冷蔵庫に保存していた自慢のカレー=師匠に命名して頂いた「太陽のめぐみ」を準備しました(こういう事態もあろうかと、前々日に余分に料理しておいたものです。この時は、我ながら自分のカンの良さが嬉しくなりました)。

新くんには、ヒデさんが隠れ家にあったチーズとハムでサンドイッチを、そして、「人参しりしり」をチャチャっと料理。全く手際が良いこと。僕も新くんと奪い合って食べさせてもらいましたが美味しかったです。長女とヒデさんの二人は、僕の「太陽のめぐみ」カレーを美味い!と喜んで食べてくれました。家でカレーを作るときは新くん仕様の味付けになるので、大人味のカレーは久しぶりであると。よかった、よかった。

 

 

この辺りから、僕は右下側の奥歯に違和感を感じ始めたのです。数日前から、やや変な感じがしていたのですが、それほどの抵抗は無くそのままにしておりました。ここにきて、やや不吉な予感。沁みるような、噛み合わせに抵抗があるような、歯が浮いているというのか、虫歯の痛さの前兆のような気配。これはヤバイかも。

 

 

長女家族をタクシーに乗せて見送った後、歯医者さんに電話。さすがにお盆でお休みです。翌日も休みで、翌々日になってようやく診察が受けられる。それまで酷い痛みにならなければよいが・・・。翌々日は京都・五山送り火の日です。

 

 

16日、朝一番で歯医者さんに行きました。先生の見立てでは、「虫歯による痛さではなかろう。多分、先日、奥歯の詰め物を詰め直したところと回りの他の歯との接触バランスが悪いのが原因であろう」と。奥歯の詰め直しは、この先生に7月末にやってもらったものです。”そんな気楽なことを言ってないで、自分でやった工事なんでしょ。最初から、ちゃんとやっといてよねえ。トホホ‥”。心の中では先生を罵りつつも、一生懸命にお願い。こういう時は神に祈る気分ですね。

 

 

修理・加工していただいたものの奥歯が不確かな状態を抱えたまま、夕方、ドラゴン先生の京都のマンションに到着しました。先生のマンションでの五山送り火も早いもので4年目になります。台風が通り過ぎた後の送り火日和、「大」文字がくっきり鮮やかに夜空に映えました。いつになく、お嬢様ご夫妻も早めの到着。先生の手料理!「煮豚の赤みそダレ」(スミマセン、また、写真を撮るのを失念しました。美味しかった!)。おとうふ工房いしかわの「究極のきぬ」、もちろん冷奴で。僕が京都駅Isetanで買ってきた各種総菜・つまみ等々。ビールで乾杯して、先生は得意のハイボール。僕は冷たいのを避けて先生自慢の赤ワインを遠慮なく。気合が入っているときは奥歯の不調も気にならない。能天気の酒飲みというのは有難いものです。

 

 

先生と僕は、ちょうど「木曽三川巡り」の大人の遠足を楽しんだばかり、お嬢様ご夫妻にその自慢の研究成果を我先にと喋り捲っておりました。先生が僕のブログをパソコンに表示して説明を始めたりして。良く出来たご夫妻で、二人とも、嫌な顔一つせず、先生の(多分、つまらない)講釈を真面目に聞いています。「本気ラーメン」のチャンポンには興味がアリアリの気配でした。

 

 

ご夫妻二人とも先生と同じお仕事をされており、世間では所謂「先生」と呼ばれているお立場。年齢的にも油が乗り切っている時だと思いますが、見ているだけでも”お二人ともに充実している様子だなあ”と感心して楽しくなってきます。こういう時、天邪鬼の僕は、ツイツイ揶揄いたい気分になることがあるのですが、この時は冷静にグッと我慢。若いお二人の代わりに矛先を先生に向けました!。「そもそも、いまだにタバコを吸っているとは、これ如何に!?。糖質制限法も何もあったもんではないだろう!」。まあ、日ごろの意趣返しもかねて、ですかね。僕と二人だけだと間髪入れずに反論があるのですが、この時は、お嬢様が前に座っていますから。予想通り、お嬢様からは「よくぞ言ってくださいました。」との反応、ダンナはさすがに義父の先生に遠慮があるのか、更なる突っ込みはありませんでした。そして、ドラゴン先生は無言でハイボールを飲んでいました(怖っ)。

 

 

奥歯の不調が気がかりであったので、ゆっくりと飲んでいたのが功を奏したのでしょうか。4回目の送り火も楽しく歓談してお開きとなりました。

  

 

翌朝、先生と二人で朝食に出ました。マンションからバスに乗り中心街に。錦市場をプラプラ散歩。「有次」には相変わらず外人客が沢山来ていました。イノダコーヒー店に。いつもの奥の席でゆっくりと朝食をとりました。ここは喫煙が出来る場所です。2019年8月17日、撮影。

 

 

朝食時に、サラダを食べる時に口の右側で噛もうとすると、また違和感を感じてしまいました。心なしか腫れて熱があるような。それほど痛くはないがシッカリと噛むことが難しい。一口づつ慎重に口に運びました。普段、食べるのは早すぎる方なのですが、この時は、先生よりも時間がかかってしまいました。先生からは「これだけの(量の)朝食を食べられるのですから大丈夫ですよ」と嬉しそうな、楽しそうな励ましの言葉がありました。

 

 

朝食の後、イロイロなプランを考えて頂いていたのですが、僕の体調が今一歩の様子を忖度していただき、すぐ近くにある京都文化博物館を見学することにしました。京都の歴史が一覧できるようになっています。特別展示では、祇園祭長刀鉾なぎなたほこ)、それから、池大雅のコレクションが展示されていました。長刀鉾は、祇園祭・前祭の山鉾巡行で常に先頭を行く鉾です。京都の人は、さき(前)の戦争=応仁の乱、と言うそうですが、この長刀鉾は、その応仁の乱よりも以前からその名があり、くじ取り式が始まった明応9年(1500年)から現在に至るまで、常に巡行一番を勤めてきた由緒ある鉾とのことです。僕たちとは違い過ぎる時間軸が日常に残っているところが京都の面白さなんでしょうねえ。ちなみに応仁の乱は、応仁元年(1467年)から文明9年(1478年)の約11年間に及ぶ戦乱です。

「さき(前)の戦争=応仁の乱」と言われると、京都だけは「さきの戦争」以降、500年以上も戦争はなかったのかい!?、と突っ込みたくなりますがねえ(大阪生まれ関西人のボヤキです)。

 

 

京都文化博物館、別館。旧日本銀行京都支店の建物です。重要文化財。この向こう側に本館があり、こちらは近代建築。この別館一階のフロアではロビーコンサートが連日開催されている由 。また、昔の金庫室をそのまま残して、それを喫茶店として利用されています。新旧うまく調和した景観です。京都の街は面白い。2019年8月17日、撮影。

 

 

<追伸>

8月20日、15:00現在、お陰様で、食事する時、右側でもほぼ普通に噛める状態に回復しております。夏バテも関係しているのかも知れません。十分に睡眠をとり暴飲暴食をせず体調を整えたいと思います。皆さまもくれぐれもご自愛のほど。

 

 

2018年8月20日の記事です。

kururupapa.hatenadiary.jp

 

2017年8月27日の記事です。自分でも懐かしく思います。いずれも、2019年8月28日に更新しました。

 

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