クルルのおじさん 料理を楽しむ

解除・再開 ⇒『凌ぐ!』を続ける

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今年も永良部のユリが満開です。これは名古屋でお世話になっている方のお庭。数年前に球根を差し上げたら何シーズンも続けてキレイに咲かせて頂いています。嬉しいですねえ。2020年6月1日、撮影。

 

 

 

 5月25日、緊急事態宣言が全面解除されました。4月7日に 7都府県を対象に宣言が発令されて以来、ほぼ、一か月半ぶり。4月16日には、緊急事態宣言の対象が全国47都道府県に拡大され、13都道府県は「特定警戒都道府県」に指定されていました。約一か月後の5月14日に 39県で宣言解除、5月21日には関西3府県で解除され、25日に残りの首都圏、北海道の 5都道県で解除となりました。

 

但し、世界全体ではコロナの勢いに衰えは見えておらず。5月25日のWHO(世界保健機関)の会見では「感染拡大の第一波の真っただ中」との警鐘が鳴らされています。南米など新興国で患者が急増しているほか、規制を緩和し始めた先進国に第二波が到来するリスクがくすぶっているとの見方です(5月27日、日経)。

 

 

5月12日のブログで、日本の政府の対策に対する僕の印象として「イライラが減らない、ストレスを感じる」と記載してしまいました。

kururupapa.hatenadiary.jp

 

今日の日経記事に僕の感じていることをキチンと整理して纏めてくれている記事を見つけましたので、全文コピーを貼り付けておきます。日経電子版には数日前に掲載されていたのですが、紙面に掲載されたのは本日(6月1日)でした。

 

 

・・・以下、日経記事です。

コロナ 免れた感染爆発 日本の対策「勝因」見えず 

合理性欠いた自粛要請

 

緊急事態宣言がほぼひと月半ぶりに解除された。当初恐れられていた感染爆発を免れ、日本の流行はいったん収まりつつある。にもかかわらず、モヤモヤしている人も多いだろう。果たして日本の新型コロナ対策はうまくいったのか。

 

 

 
 ウイルス学者や感染症の医師といった感染症対策のプロが集う「コロナ専門家有志の会」のメンバーの一人が5月中旬、緊急事態宣言の一部解除を前に発した言葉が印象的だった。「感染者は確実に減ってきた。ウイルスを封じ込めているようだ。しかし、いったい何がこんなに効いたのか。よくわからない」
 

パンデミック(世界的大流行)の第1ラウンドでは各国の医療体制や対策の巧拙が感染者数や死亡者数を左右した。情報テクノロジーをうまく使いこなした台湾や、徹底した検査と追跡、隔離で感染を抑え込んだ韓国、官学一体で合理性ある戦略にこだわったドイツなど、「台湾モデル」「韓国モデル」「ドイツモデル」として他国は手本にしようとする。

 

日本は感染者数や死亡者数といった結果だけみるとこうした国々となんら遜色がない。しかし、「日本モデル」という称賛の言葉は聞こえてこない。対策はデータを重んじる合理性や一貫性を欠き、「自粛要請」という矛盾した言葉を国民の行動に強いてきたからだ。まねしようにもまねできるものでない。

外出制限の前提になった「8割」自粛。本来は人と人との接触を減らす数値目標だった。しかし、緊急事態宣言下でいつの間にか主要ターミナル駅や繁華街といった都市部への人出(人の流れ)の削減にすり替わった。人出が減るのと、人と人との接触が減るのとはイコールではない。そもそも接触機会の削減をどう定量的に示すかも定まった手法はない。

緊急事態宣言が始まった4月8日以降、各都道府県では一体、何割の接触削減が達成できたのか。それによって感染者や死亡者の動向にどう影響したか。今後、きちんとした検証が待たれる。

 

PCR検査不足に対する説明が不十分な点も社会に不安や不信をかき立てた。厚生労働省の医系技官が中心になって、検査の絞り込みを決めたとされる。疫学調査を優先し医療崩壊を防ぐのが目的なら、過少検査でも問題がないとする根拠を丁寧に説明すべきだった。

 

発足当初から政府内での位置づけが不明確だった専門家会議の迷走も、対策への信頼を損なう要因になった。同会議はあくまで医学的な見地から政府に助言を行う組織で政策の決定者ではない。にもかかわらず時に大いなる存在感を示した。

極め付きは専門家会議が5月4日に公表した「新しい生活様式」だ。買い物では通販を積極的に利用し、食事の際は対面ではなく横並びに座る。生活の場面ごとにきめ細かく示した実践例は、医学的助言とはほど遠いものだった。責任をとりたくない政治や行政が、専門家という権威を巧みに利用したともいえる。

 

日本大学の福田充教授(危機管理学)は「(新型コロナのような)感染症対策では情報を収集、分析、調査し適切にわかりやすく伝える能力が国に問われる。何かが隠されていると思わせるのは、リスクコミュニケーションとしては大失敗」と指摘する。

秋以降、北半球では流行の大きな第2波がくると予想される。政府は第1波で感染者と死亡者数が比較的少なくすんだ「勝因」をきちんと分析し明らかにする必要がある。再び、むやみに「8割減」を求められても国民はついていかない。

編集委員 矢野寿彦)

 

・・・6月1日付け、日経新聞です。良い記事だと思うのですが、何故か11面の余り目立たない場所に載せられています。この編集委員の矢野さんには「クルルのおじさん」賞を差し上げたいと思っています(気持ちだけです、念のため)。

 

 

 

6月に入り都内の学校が約三カ月ぶりの再開と報じられています。新くん(長女の息子です)の保育園の入園式も遅れていましたが、本日、無事に行われたとのことです。元気いっぱいの新くんは式の後、「もっと、みんなと一緒に遊びたい!」と号泣していたとか。遊べないのは辛いですよねえ。五月の最終週末辺りから繁華街・商店街での人通りも増えてきている様子。東京都の休業要請緩和も第二段階に移行した由。僕はこの日経記事の通り”モヤモヤした気分”が続いたままですが、巷で言われている「命を守り、生活を守る」ための覚悟の上での再開だと認識しています。ワクチンが開発されるか山中さんのおっしゃるファクターⅩが解明されるか、根本的な解決策が確立するまでは、個々人が今まで通り(以上)の基本動作の徹底を続けることが必要なんでしょうね。

 

 

 

このブログで政治的なことを記載するのは本意では無いのですが、アメリカでは大統領の(いつもながらの)不適切・不謹慎な言動からデモが暴徒化したり、中国では香港への統制強化のための国家安全法を採択したり(ドサクサに紛れてという意味ではどこかの国と同じですが。どこかの国では茶番以下の展開になって情けない限りですねえ。これもストレスが増す大きな原因の一つですね)。将来、ハラリさんのような歴史学者さんが2020年のことを記載する時には”呆れて筆が折れてしまうのでは”と恥ずかしくなりそうです。

 

 

 

楽しい話題!。NHK俳句です。新年度の新しい放送がスタートしました。五月最終週は、新年度の番組 、楽しみにしていた櫂未知子さんが登場。この番組は他の週の構成とは異なり、俳句初心者から勉強中の芸能人・俳優・アイドルの方々四人が生徒さんとなり、一年に亘って櫂先生に俳句の指導を受けるというモノ。タイトルは「俳句さく咲く」”俳句ゼロからの出発”となっています。まだスタジオに集合しての撮影ではなく”リモート収録”と言われる各所離れた場所からのテレビ会議方式の収録です。

 

 

櫂さんは俳句の世界では”厳しい指導”で有名とか。ご本人もご自分のことを”ハイ、厳しいです”、”口が悪いです”とハッキリとおっしゃっていました。歯切れが良さそう。5月のテーマは「季語って何?」。厳しい指導ぶりでしたが、ポイントを着いているように感じました。改めて認識出来ましたが、俳句の季節は「春」「夏」「秋」「冬」の四季と「新年」を併せて五つある。一句に季語は一つだけしか入れない。何故なら、季語を二つ入れると視点が動いてしまうから。今回の放送では、テキスト4月号と5月号の投句を纏めて紹介、かなり忙しい時間構成でありました。櫂さんが選んだ特選と櫂さんの句を記載しておきます。

 

四月の兼題は「つぼ焼き」、特選(=この番組では「さく咲く俳句大賞」というらしい)は、

 

  壺焼きに天より落つる醤油かな

 

五月の兼題は「鰹」、特選は、

 

  甲板は蘇芳に暮れて初鰹

 

テキストに載っていた櫂さんの句は、

 

  壺焼きや数えて淡き舟ばかり  未知子

 

  閃光をわがものとして鰹かな  未知子

 

4月のテキストで興味深かったところ。櫂さんは「心をこめる、季節の移り変わりを大切にする」という精神論めいたことよりも、まず、「音数を数える」=定型詩としての俳句を徹底することが先決と言い切っています。ご本人は「中七女」と自称するくらい真ん中の七音に拘っているとか。カミ、シモが6音になることは有り得ることながら、中が八音になってしまう場合、名句が生まれた例はほとんどない、との指摘。

 

5月号のテキストでは「季語」について。いわく「他の文芸が頼りに出来るものを一切持たない中で、俳句は『歳時記』に載っている『季語』という強い見方を持っている」、「歳時記は『あなたはけっして一人ではない』と教えてくれる」、「まずは『歳時記』を楽しむ、そこから出発しましょう」、「あれこれ悩まず、『あ、これも季語』と感動することが、俳句の出発点」とのことでした。確かに、「季語」って知っていそうであまり知りませんねえ。勉強しよっ!(と思います)。

 

 

 

明るい話題!。鯱城学園はまだ休校が続いていますが、園芸科では畑作業があります。と言っても、緊急事態の時には各自で行動を自粛していましたから、ほぼ2か月ぶりのことですが(この間は、先生たちが畑の管理を続けてくれていました)、連絡網で、水やり登板・タマネギの収穫の案内がありました。

 

久しぶりに朝、農園に。前日、雨が降っていたので水遣りは不要、タマネギの収穫は初めての経験ですので、うまく出来るのかやや不安ではありましたが、到着したら、優しい班長さんと先生が待っていてくれました。班長さんに手伝ってもらって(というよりほぼ全部、班長さんがやってくれた)あっという間に収穫完了。僕が植え付けしたタマネギは発芽の状態が良くなかったので心配していたのですが、それでも結構な量を収穫することが出来ました。先生たちが収穫したタマネギまでおまけに頂いて、リュックは満杯、かつ、手さげ袋もいっぱい。50-60個は、あったと思います。持ち帰るのが大変でしたが、マンションで小分けにして、お世話になっている方にお裾分け、久しぶりに近所のお店で一杯やりました。少しづつ日常が回復しつつあるように感じます。

 

 

 

  夏めきてカドの居酒屋笑い声  孔瑠々

 

 

 おまけです。

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収穫したタマネギで「タマネギ酢」を作りました。米酢、はちみつを投入。当分は、タマネギ三昧の生活になりそうです。新タマネギは、サラダで食べると美味しいですが、うまく乾燥させると半年から一年は保存できる状態になるそうです。いわゆる普通のタマネギに。乾燥させる時には、タマネギどうしをくっつけない様にと。「密着」はダメのようです。野菜乾燥用のネットのなかに笊を敷いて間を空けて並べ日陰に吊るして乾燥しています。うまくいくかな?。2020年6月1日、撮影。

 

 

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巣籠り生活で「料理」の機会が増えました。TV等でもその種の番組が増えているように。全国あちこちで料理の腕前を上達させて方がたくさん生まれているのでは!、楽しく過ごせれば良いですねえ。チヂミ、そばめし、ニラレバ炒めです。2020年5月下旬に料理、撮影。