クルルのおじさん 料理を楽しむ

6月、緊急事態が継続

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アジサイ、三題。左;隠れ家の「隅田の花火」、中:隠れ家から駅に行く途中の道路の植え込み、右;農園へのバス停近くのビルの植え込み。梅雨の時期、この花は良い風情ですね。道路上の植え込みが丁寧に手入れされているのを見ると感心と感謝です。2021年6月1~2日に撮影。

 

 

5月28日に緊急事態の延長が発表されました。6月20日まで延長となったのは北海道、東京、愛知、大阪、京都、兵庫、岡山、広島、福岡の9都道府県。それに5月23日に加わった沖縄を併せて10都道府県で6月20日まで緊急事態が継続します。

首相は記者会見で””ワクチン接種は6月中旬以降は1日100万回接種できる体制が整う””と表明したそうです。感染者の増減と時の政権に対する支持率はキレイな相関関係がありますから政府も必死の対応をしているのでしょう。しかし、日本でのワクチン接種は先進諸国とは比較にならないほど遅れていますが、そのことで支持率が大幅に落ち込むことが懸念されていたにも関わらず全く対応が進まなかった訳ですから、逆に言えば、この国の行政の指揮命令系統および業務遂行能力に大きな欠陥があるように感じて怖くなってしまいます。

 

5月下旬は神奈川の留守宅に帰っておりました。昨年、最初の緊急事態が宣言された時には出来るだけ移動しないように心掛けましたが、最近は自分の判断で動いています。””緊急事態慣れ””ということになるのか、はたまた、””要請””に対する””自己責任””の兼ね合いか。(経済)活動と感染抑制の両立への個人的な挑戦か。そもそも””不要不急””の判断をするのは本人しかいないだろうという天邪鬼な性格のなせる処かも知れません。

 

 

留守宅でものんびりと時間を過ごしていましたが、珍しく、カミさんが””観たい映画がある””と言い出しました。それも二本。吉永小百合さん主演の「いのちの停車場」とサーロー節子さんの「ヒロシマへの誓い」。調べたらそれほど遠くない映画館で上映されていたので散歩と散策も兼ねて出かけました。

 

「いのちの停車場」を上映していたのは以前に「ボヘミアン・ラブソデイ」を観たシネマコンプレックスでした。

kururupapa.hatenadiary.jp

(これも懐かしい記事。2019年2月だったんですねえ。)

 

 

この映画は現役の医師で作家の南杏子さんという方の同名小説の映画化。文字通り「いのち」をテーマにした映画です。吉永小百合さん初め演技派の俳優さんが多数出演しています。涙無しには見られないように作ってあるのですが、その思惑通りボロボロ泣いてしまいました。最後は「安楽死」がテーマなのですが、これは僕にはやや重過ぎました。大変なインパクトがありましたから問題提起としては大成功だと思うのですが、映画ではもう少し救いを感じるように脚色してもらえれば良かったのではと思いました。

 

 

翌日、二本目を見に行きました。「ヒロシマへの誓い---サーロー節子とともに---」。小田急新百合ヶ丘駅の近くにある川崎市のアートセンターで上映されています。川崎市アートセンターは市の施設ですからコロナには十二分の対策を取られての上映でした。

2019年製作のドキュメンタリー映画ですが『核兵器禁止条約』発効を受けて緊急ロードショー決定!と書いてあります。概要はパンフレットの記載が分かり易いと思いますので抜粋します。

 

「2021年核兵器禁止条約が発効する・・・その大きな原動力となったサーロー節子の原点を探ったドキュメンタリー。13歳で被爆してその後の人生の大半をカナダで暮らし核兵器撲滅のための生活を続ける節子・・・広島出身で被爆二世である竹内道(タケウチ・ミチ)・・・二人は偶然にも広島女学院の卒業生・・・節子が何を見たのか、その後の彼女の人生がどう変わっていったのか、本作品のプロデューサーでありナレーターを務めるミチの眼を通じて・・・」。

 

節子さんの活動ぶりが素晴らしいですね。旦那さん、カナダ人のジム・サーローさんの表情の良いこと。長い間、節子さんがソーシャルワーカーを地道に続けることが出来ているのもこの旦那の支えがあったからと感心します。ICANを代表してのノーベル平和賞受賞スピーチは大迫力でした。

 

ミチさんはニューヨーク在の方ですが、祖父様が広島日赤病院の初代院長です。当時、広島日赤で空襲の被災者を介護している時に一緒に生活していた家族(ミチさんの母様)共々に被爆されました。ミチさんは映画制作時は国連NGO活動をされているようです。

 

節子さんとミチさんはパンフの通り広島女学院高校の卒業生ですが、うちのカミさんのお友達が同じくこの高校の卒業生。先輩であるお二人の活動に共鳴し協力しているそうです。改めてこのドキュメンタリーを一人でも多くの方に見てもらおうと運動をしていてカミさんにも是非見て欲しいとご案内を頂いたものでした。

 

二日続けての映画三昧でしたが、両方ともに見応えのある作品でした。足を運んで良かったと思っています。やはり映画は映画館で見るのが楽しいと改めて思いました。

 

 

5月最終週のNHK俳句です。自分の備忘録として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。第四週は「初心者向けNHK俳句部」で、司会が塚地武雅さん、俳句部顧問・先生は櫂未知子さん、部員に田中要次さん。三月までと構成がやや変わりましたが生徒・部員は同じ。いとうまいこさん、櫻井紗季さんも毎月交代で登場するとのことでした。宿題が出されているのも今までと同じ。司会の塚地さんも含め部員が宿題の句を詠んで提出。季題は「初夏(夏はじめ)」「南風」「夏野」「レース」「祭」「郭公」「バラ」それと自由。

 

   黒猫のレースに透けて影和し   田中要次

 

要次さんが最高得点で初めてのトップ、感激していました。””「和む」とは詠むが「和し」と読むのは稀有だ””と辛口の未知子顧問の評。顧問からの赤ペン無しの句でした。

 

新しい宿題も出されていました。与えられた下五に対して上五と中七を作句するもの。今回、与えられた下五は「薄暑かな」。

 

   踏切の暫し開かざる薄暑かな   マネージャー

 

正規の部員四名を差し置いて黒子(番組スタッフ)の俳句部”マネージャー”の句を顧問が取っていました。確かに風情のある句かと。

今月の兼題は「レース(レース編む)」。女性の季語かと感じましたが、面白い句が沢山ありました(要次さんの句もそうですね)。

 

   鳥の名を付けし土地なりレース編む

   猫に膝暫し預けてレース編む

   レース着て一瞬青き風となり

   レース着て仏蘭西いろの風を飼う

 

今月の大賞です(この週は特選・一席と言わないで大賞といいます)。

 

   居留地の海の匂ひやレース着る

 

「レース編む」は夏の季語ですが、これと対照的に「毛糸編む」という冬の季語があるそうです。テキストに「毛糸編む」の例句がありました。

 

   毛糸編む娘をとほく見てをりぬ   佐藤郁良

 

確かにそう言われれば季節が感じられるように思います。

 

駄句です。

 

   夏場所にまはし打つ音ひびきおり   孔瑠々

   トマトこんなにたくさん三百円   孔瑠々

 

 

6月1日、緊急事態の延長初日。東京、大阪での営業制限は緩和されています。東京都の映画館で吉永小百合さんが「いのちの停車場」の上映、映画館の再開の挨拶をしているのがニュースになっていました。”そうか、神奈川県は「緊急事態」ではなく「まん延防止地域」だから映画を観ることが出来たのか”、改めて気が付きました。能天気なことです。それにしても吉永小百合さん、何をしても絵になる方だと思います。僕たちの世代からの””永遠のアイドル””(古い言い方でしょうが)ですね。

 

おまけの料理です。

 

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左;小松菜炒め。厚揚げとショウガ、卵。最初作った時に色が不足していると感じたのたので、今回はニンジンを加えました。もう少し多く入れても良かったかと。

右;ブロッコリーのノリ炒め。シラス、油揚げ、竹輪を加えて。これは僕のブロッコリー料理の定番ぽくなっています。2021年5月末~6月初め、料理と撮影。