今年の大文字送り火です。昨年同様に規模を縮小して行われました。「大」の字の端々の五点と中心の一点を合わせて六点にかがり火が灯されました。ドラゴン先生がニコンのデジタルカメラで手持ちで撮影したもの。「大」の字の中心から撮影場所(ドラゴン先生の京都のマンション)まで約2㎞あるそうです。鮮明に撮れているのに驚きました。2021年8月16日(ドラゴン先生)撮影。
当日は降雨状況が心配でしたが無事に五山送り火は行われました。如意ヶ嶽の「大」は六点ですが、そのほかの「妙・法」「船形」「左の大文字」「鳥居形」は全て中心の一点だけのかがり火でした。コロナの状況を考えれば已む無しでしょう。規模を縮小しての開催ながら、それでも人の動きはこの夏では多い方であったそうです。
この日は、先生のマンションで家飲み。先生の娘さんご夫妻も参加されることが分かっていたので、折角だからと名古屋の星が丘三越で名古屋メシ総菜を見繕って持参しました。京都の人に名古屋メシというのもやや気が引けましたが、お二人は”久しぶり”ということもあって大変に喜んでくれました。手羽先、味噌(串)カツ、地鶏のから揚げ、天むす。コッテリ系ばかり。お酒のつまみには大変に美味しい名古屋の総菜です。野菜系はドラゴン先生が料理して出してくれました。
オリンピックの話、大雨の話、コロナの話で盛り上がり過ぎていつも以上にアルコールの消費が進みました。「せわしない八月」に更にアフガン政権崩壊のニュースまで加わりました。テレビの映像が衝撃的です。
機体に”US AIR FORCE”とハッキリと読める飛行機が飛行場を滑走して飛び立とうとしている。その軍用機を追いかけて多数の群衆が必死に並走している。一部の人びとは、それもかなり多数の人びとが機体の羽根の部分にしがみ付いたり、ぶら下がったりしている。まるで走り去る列車かバスに飛び乗ろうとしているかのように。そんな無茶やろ!。”タリバンが首都に進攻してきた、米国に放置される”、今後に懸念される恐怖でパニックになっている様子が恐ろしいくらいに映し出されていました。
その映像からあっという間に一週間ほど過ぎてしまいましたが、ますます混迷の度合いは酷くなっているようです。特に女性の人権についての懸念が高まっています。あっけなく崩壊したアフガン政権、アフガン国軍には唖然とするばかり、見捨てられた人々はどんな気持ちになっているか。そもそもタリバンによる政権がこの国を統治することが出来るとは思えない。武装勢力、部族間の新たな対立と国際テロの広がりが懸念されます。前政権からの引継ぎとは言えバイデン政権には大変な失点になりました。
トランプ政権時代に出版された本に「第二次大戦後の世界は米国が世界の警察の役割を果たしていた。(アメリカは)世界の繁栄と平和は自国の国益の一環であると考えていた(からだ)」という件がありましたが、前政権のいい加減な”米国第一”がここにきてとんでもない破綻に繋がりつつあるように思います。巷で論評されているように米国と軍事、安全保障、経済などいろいろな条約を結んでいる多くの国にとって「米国が今後ともに信頼出来る同盟国でありつづけるのか」問われることになりそうです。
アフガンという国は遠くて全く知らない国だと痛感、再認識します。中村哲さんのことを思い出しました。2019年12月4日、銃撃を受けて死亡。翌年にべシャワール会の追悼行事が神奈川県でもあり、カミさんに誘われて参加してきました。ビデオ映像で哲さんの活動が紹介されていました。大変な感動、いや多分それ以上に畏敬の念というのか”恐れ入りました”という気持ちになりました。
医師として支援活動に参加されたのがキッカケ(最初はハンセン病を中心とする医療活動に従事された由)ですが、現地の絶望的な飲料水の不足、農業用水の不足という根っこのところから手を加えないと、病気の人を治療するだけではその先の展望が描けないと覚悟を決めて、灌漑用水事業を自ら立ち上げられた。
医者が聴診器の代わりに自らショベル・ブルドーザーのハンドルを持ち灌漑事業に取り組んだ。何度も失敗を繰り返しながら、最後は出身地である福岡の山田堰の工法を取り入れることで成功、全長25㎞に亘る灌漑用水路を完成させた。荒々し荒野が緑の大地に生まれ変わり、10万人以上の人びとの生活の基盤となっていることが紹介されていました。ご存命であれば、アフガンのこの状況をどんな思いで見られていることか。中村哲さんは1946年、福岡市生まれです。
日本では「せわしない」状況が続いています。
8月17日に政府が緊急事態、まん延防止の対象地域を大幅に追加拡大することが報じられました。8月20日から適用され9月12日までの期限。それまで8月31日が期限であった都道府県についても期限は9月12日まで延長されることに。
ちょっと目を離すと自分の住んでいる場所がどういう対象の地域か分からなくなる程です。自分の頭の整理に記載しておきますが、従来の緊急事態宣言の対象は東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄の6都府県で、今般追加されるのが茨城、栃木、群馬、静岡、京都、兵庫、福岡の7府県。いずれも従来はまん延防止の対象になっていた地域。合わせて緊急事態の対象は13都府県となります。
まん延防止等重点措置の対象は、従来が(今回、緊急事態に”格上げ”?された地域以外で)北海道、福島、石川、愛知、滋賀、熊本の6道県であったものに加えて、宮城、山梨、富山、岐阜、三重、岡山、広島、香川、愛媛、鹿児島の10県が追加されることに。まん延防止対象は合計16道府県に。
1都1道2府43県のうち60%以上の行政地域が緊急事態かまん延防止の対象地域になってしまいました。全国の新規感染者は19日に初めて2万5千人を超えて二日連続で過去最多となっていると。
米国では、18日にバイデン政権が9月下旬からワクチンの三回目の接種(ブースター接種)を始める計画を発表したと報道されています。テレビのインタビューでバイデン大統領自身も「夫妻で三回目の接種を受けるつもり」であると答えた由。
また「ワクチン接種先進国」のイスラエルでは既に8月1日から60歳以上の国民に3回目の接種を開始しているそうです。ワクチンの長期的な有効性と「デルタ株」への有効性の分析の結果の対策とか(8/20、日経のフィナンシャルタイムズの記事)。ますます長期化しそうな気配が強くなってきました。
こんな状況のなかですが、今夜はパラリンピックの開会式を迎えます。9月5日までの日程で22競技539種目が実施される。コロナ下ながら過去最大の161の国・地域と難民選手団から4000人超の選手が参加する見通しとか。オリンピック以上に、選手・関係者の皆さんの無事をお祈りしたいです。
応援している選手がいます。自転車男子の川本翔太選手、25歳、トラック、ロードレースに出場予定です。最初の種目は、8月26日(木)、男子c2,3000mパシュート。この日はNHKBSで放送予定とのこと。応援してください。この3月までお世話になった会社の社員、期待の選手です。
二回目を接種して以降、機会を設けて”飲み会”をしていたら、息子から教育的指導が入りました。「二回目接種で安心しないように」「人に感染させる恐れが有る」、おっしゃる通りかと。年寄りが調子に乗って迷惑をかけないように、もう少し自重しなければと反省しております。因みに愛知県は8月20日に緊急事態の要請を行っており、8月27日から9月12日までの適用となる予定です。
8月9日の台風9号に伴う強風で瀬戸内海の直島に展示されていた草間弥生さんの作品「南瓜」が飛ばされ海に投げ出されて大きく破損したとの報道がされていました(日経、8/10)。
2018年に直島を訪問した時の記事です。
ブログの写真は別な作品でした。ファイルを探したら、流されたものであろうと思われる作品の写真を見つけました。
最近の雨・風の強さは半端ではありませんから、従来以上の注意が必要になっています。「かつて経験の無い」云々という表現が多くなっています。1時間に50ミリとか、24時間で100ミリとか、予報で聞かされてもなかなかピンときませんが、日経に「短時間の雨のイメージ」が紹介されていました。分かり易かったので記載しておきます。
1時間で10ミリから20ミリ未満の雨は「ザーザー降っている」。雨粒が地面で跳ね返り足元が濡れる程度の降り方。同20ミリから30ミリ未満になると傘をさしても濡れる、所謂「土砂降り」の状態。30ミリ以上は「バケツをひっくり返したような雨」、さらに50ミリ以上は「滝のような雨」。80ミリ以上は「息苦しくなるような圧迫感、恐怖を感じる」そうです(8/20,日経)。さすがに恐怖を感じたことはないですが、この夏は傘をさしてもずぶ濡れになってしまう大雨には数回か遭遇しました。予報をよく聞いて対応したいと思います。
冗長になるきらいがありますが、NHK俳句8月第四週です。相変わらず僕の備忘録です。お付き合い頂ければ嬉しいです。
第四週はNHK俳句部。俳句部顧問は櫂未知子さん。部長が塚地武雅さん。今週の部員は田中要次さん。兼題は「枝豆」。
テーマは「勘違いされがちな季語、その②」ということで、「枝豆」がよく誤解されて使わているとの説明がありました。6月第四週でも同じような解説があったので、やや興ざめでした。
大賞に選ばれたのは 枝豆や飲むほどに父美しき
面白いと思った句です 枝豆や勝手口より雨男
夏と勘違いされやすい季語として「朝顔」「西瓜(すいか)」「七夕」「蜻蛉(とんぼ)」「苦瓜(ニガウリ)」が紹介されました。全て「秋」だそうです。
今週の宿題で8点を貰った句から面白いと思った句です。
新涼や十六色の絵の具買ふ 塚地武雅
秋めくや友と二駅歩きをり 同
手開きの鰯見つむる猫二匹 いとうまい子
山道を早足でゆく墓詣 櫻井紗季
今年から母と向き合う墓参かな 田中要次
めずらしく要次さんの句が顧問から褒められていました。
今週のドリルは「初秋かな」を下五にして上五中七を考えるもの。選ばれたのは、
我一人櫃まぶし食ふ初秋かな 塚地武雅
塚地さんの句は面白いですね。よく勉強されているように感じます。
料理の写真、キムチチャーハンと豚の角煮風野菜の煮込みを添付しようとしたのですが、操作不調のため割愛します。
パラリンピックが終了する9月5日はコロナの感染がピークアウトして9月12日には宣言が解除されることを期待して。引き続き皆さまくれぐれもご自愛の程。