クルルのおじさん 料理を楽しむ

大晦日

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名古屋市内のトヨタ産業技術記念館に展示されている「環状織機」。1906年豊田佐吉が発明したもの。動力を空費することなく円運動で超広幅の布を織る織機とか。高校の同期会「名古屋あほ桐会」の忘年会を兼ねた集まりで記念館を訪問しました。2021年12月17日、撮影。

 

2021年の大晦日になりました。クリスマスの連休ではオミクロン株の影響で世界各地の空の便、4000便超が欠航となったとか。平穏に推移していた日本ですがこの一両日で市中感染が各地で報じられるようになってきました。年末年始の移動で再度感染拡大が心配なところです。

今年を振り返る「創作四字熟語」の最優秀作品は「七菌八起」であった由。「七菌」を「ななころな」と読ませ七転八起をもじって「ななころなやおき」と。2021年もコロナに振り回された一年になってしまいました。

それでも昨年と比較すると”忘年会”の機会は今年のほうが多く持つことが出来ました。意識してたくさんの機会を作るようにした、というのが正しいかも。もちろん不特定多数の集まりではありません。人数は五名以下に抑えてコロナ対応の基本動作を遵守しながらの忘年会。やはりお酒は仲間と楽しく話をしながら頂くのが美味しいと実感します。贅沢なことです。忘年会の最後はドラゴン先生との反省会。今年の総括をして来年の計画を。と言っても一回目の日程を決めただけです。新春一月に京都トレイル北山・西部コースに挑戦することにしました。

 

僕は来年は年男です。来年は寅年ですがその中でも「五黄の寅」です。強運と言われている年です。十二支の寅と九星気学の五黄土星が一致する年ですから36年に一度のこと。来年72歳ですので人生三回目の「五黄の寅」を経験することになります。後期高齢者にも手が届きそうな年齢になってきました。昔のことを振り返るのはあまり創造的ではないでしょうから、やはり日野原さんを見習って未来を見据えて生きていきたいなあと思います(思うように心がけたい)。年明けの京都トレイルもドラゴン先生に遅れないよう付いて行きたいもの(特に下りは・・・年長さんに遅れを取る訳にはいかないもんなあ)。年明け早々の健康的な予定をドンドンと入れていくのも良いことでしょう。

 

悲しい寂しい話です。12月28日に仲間の訃報が届きました。大阪府立高校44年卒業の「獅子丸会」の仲間で、「あほ桐会」のリーダーのIW君の親しい友であったN君が逝去。冒頭の忘年会の折にN君の闘病生活の様子を聞いていたのですが、その翌週に容態が急激に悪化。IW君は急遽お見舞いに大阪まで行くことに。「あほ桐会」のメンバーは寄せ書きのような手紙を書いてIW君に託しました。病院では直接の面会は許されませんでしたが画面を経由しての会話が出来たと。途切れ途切れの会話ながらもN君は大変に喜んでくれたそうです。そしてその三日後に逝去されたとの連絡がIW君に届きました。

お通夜に参列した仲間の話によると、N君は生前に奥様、息子さんとしっかりと話をすることが出来ていたそうです。その思いに沿って告別式は家族のみで執り行うことにしているが、お通夜には友達・仲間に来てもらいお別れの機会を設けたと。お通夜には在阪の多数の仲間が参列し故人の思い通りに明るくお別れをしたそうです。

 

歳を重ねるに連れ先輩諸氏とのお別れが増えていきます。最近では更に同じ年の仲間とのお別れも出てくるようになりました。近年は益々涙腺の締まりが悪くなっていますから話を聞いたりブログを書いているだけでもボロボロ状態になってしまいます。故人のご冥福を心よりお祈りして、その分逆に元気に新年を迎えるようにしようと考えるようにしています。

 

年末は、居酒屋ヒデさん(長女のダンナ)一家が隠れ家にお泊りに来てくれました。年末年始をヒデさんの実家で過ごすのでその前に遊びに来てくれたもの。長男一家は名古屋で初めてのお正月を迎える予定。二日に亘り、アラタ君と小雪チャンがお気に入りの名古屋市科学館、水族館をみんなで楽しむことが出来ました。今日からは神奈川の我が家でカミさんと二人でのんびりと。「紅白」を観て新年を迎える予定です。三が日はのんびりと”ゆるり”と過ごします。

 

今年の目標の一つであった執筆活動ですが、応募した小説と随筆は残念ながら取ってもらうことは叶いませんでした。二作、落選です。短編と随筆はあと四作応募しています。発表は年明けから三月にかけてです。当落に関わらずに執筆を楽しめれば良いと思っています(負け惜しみです。心の底ではまだまだ”狙って”います)。

 

来年はどんな年になりますやら。まだまだコロナの影響を受けるのでしょうが自分のペースを大切にしてやっていきたいと思います。

 

蛇足の感もありますが、NHK俳句、12月の後半です。僕の備忘録(忘備録?)として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。

第三週、司会は中田喜子さん、選者・教官は岸本尚毅さん。ゲストには落語家の立川こはるさん。二つ目の女性落語家さん、年齢は不詳ですがお若く見えます。赤の着物に黒の紋付きがよくお似合いです。話振りも堂々としたものでした。

今週の兼題は「枯野」。俳句と想像力のテーマ「異界を想像する」の例句として蕪村の句の紹介がありました。

   むさゝびや小鳥はみ居る枯野哉  蕪村

立川こはるさんの一句です。

   枯野ゆく皆ペンギンに似たる影   こはる

今週の特選三句です。

一席   枯野道川のほとりの施設まで

二席   三輪車枯野に父を誘ひけり

三席   海黒くうねる岬の枯野かな

面白いというか驚いた句です。

     青い海夜に現れ枯野かな

ナント小学四年生の方の作品だそうです。金子兜太の生まれ変わりかと思いました。

岸本教官の添削道場は省略しますが教官の指導「一句の中に季語が複数入っても構わない。主たる季語がしっかりと座っていればそれで良し。仕上がりの時に二つの季語が喰い合っていると思えば一つを捨てれば良い」、明解でした。

 

第四週はNHK俳句部。部長は塚地武雅さん、先生は櫂未知子さん。今週の生徒はいとうまい子さん。宿題で九点を取った生徒さんの句です。

   可惜夜に炭も話も尽きにけり   塚地武雅

   つややかに天を切り取る冬の水   いとうまい子

   備長炭鋼のごとく響きけり   田中要次

塚地さんの句、「可惜夜」(あたらよ)=「明けてしまうのが惜しい、すばらしい夜」という意味だそうです。調べたら万葉集からの引用でした。すぐに忘れてしまいそうですが、いい言葉ですねえ。

 

今週の兼題は「炭」、大賞は、

   炭ついで二人の黙をかがやかす

「黙」は「もだ」と読むそうです。勉強になります。

俳句二歩目は「句を引き立てる『名前』」。固有名詞、特に地名を使うことの効用です。例句として、

   からしや東京の日のありどころ   芥川龍之介

がテキストに記載されていました。お三方の句も良かったです。

   しばれる」と訳す倫敦塔真裏   櫂未知子

   公園の噴水凍つる紐育   塚地武雅

   しぐるるや滑る羅馬の石畳   いとうまい子

「俳句ドリル」では「冬の海」と「夕月」を含めての一句。「夕星」(ゆうづつ)=宵の明星、金星のことです(”ゆうつづ”が最近の読み方のようで、”ゆうづつ”は古い読み方のようです)。

   波の間に夕星かかぐ冬の海 

いとうまい子の句が取られていました。生徒の皆さんのレベルがドンドンと向上していると感心しました。 

 

おまけの料理です。

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昨年に続き、里芋のゴマ味噌煮。里芋は自分で収穫したものです。鯱城学園は来年は開校の案内が届いていますが、さて、どうなりますやら?。ヒデさん一家が遊びに来たときに残り物を出したら美味しいと言って食べてくれました。嬉しかったです。2021年12月26日、料理と撮影。

 

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ケチャップライスをオムライス風に。ソースを調合してかけてみましたが写真映えはしないなあ。味はマアマア美味しかったです。これも収穫したニンジンを大量消費しようと、ニンジンと明宝ハムたっぷりのケチャップライスです。12月23日、料理と撮影。

 

皆さま、本年はお付き合い頂きありがとうございました。よいお年をお迎えくださいませ。来年も宜しくお願いします。