クルルのおじさん 料理を楽しむ

2022年1月の景色

今年の最初のブログで「オミクロン以外は概して平穏なお正月、云々」と能天気な事を書いてしまいましたが、引き続き隣の半島からはボンボンとミサイル実験の頻度が増しているし全く平穏ではない日常が続いています。ウクライナは益々物騒な状況になって株式市場にも影響を与える様になってきました。東京市場でも今日の立ち合い中には一時600円以上の値下がりで27000円を下回ったとか。インフレ懸念で米国FRBの金融引き締めのペースが早まることへの警戒も高くなっているからの様です。

トンガ沖では海底火山が大爆発するし、大分・宮崎で震度5の地震も発生。トンガ沖の海底噴火の影響は8千㎞離れた日本の各地にも。岩手、奄美では1m超の津波が観測されたそうです。大学入試共通テストでも遅れや中止の影響が出た由。驚きました。

 

オミクロン株は予想通りというのか、1月12日に1万人を突破してからは倍々に増加、1月22日には5万人超に。その後二日連続して5万人以上の感染が報じられています。「まん延防止等重点措置」が1月9日から広島、山口、沖縄の三県に適用。19日から東京、埼玉、千葉、神奈川、群馬、新潟、愛知、岐阜、三重、香川、長崎、熊本、宮崎の13都県に追加されて合計16都県に拡大。今日25日の朝刊では更に北海道、大阪等々が追加され対象は34都道府県に広がると報じられています。声高に報じられても危機感が鈍化しているのが自分でも分かります。

 

「重症化しにくい」しかし「感染が拡大すれば医療機関に大きな負担がかかる」という観点から欧米諸国では対策が報じられていますが、基本にあるのは感染を素早く把握するための検査体制(検査キットの大量配布)とワクチンの追加接種(ブースター接種)がベースにあってのもの(のはず)。日本の対策は相変わらずゴテゴテになっているように感じてイライラが続きます。

 

政府からは追加接種の間隔を6~7カ月に早めるとの発表が出されていますが、実際には円滑なワクチン配布や接種はその通りには進んでいない様です。感染の有無を調べる抗原検査キットの在庫が急減していることも報じられており(24日、日経新聞)、相変わらずの「準備不足」が露呈しているようです。

名古屋市のHPを覗いたら、「二回目の接種記録が確認出来た人への(三回目の)接種券を発送する予定」が表示されていました。三回目のクーポンの配布のタイミングは二回目から「7カ月後に発送」と設定されている様です。僕は昨年の7月上旬に二回目を接種しましたから、この予定表によると来月2月の上旬にはクーポンが届くことになるようです。果たしてどうなりますか。

 

愛知県で「まん延防止」の申請が表面化して以降は外食を控える様にしています。一番安全であろうゴルフも控えている状態。ドラゴン先生との反省会も延期にしました。雪のため京都トレイルを延期にして、今回はオミクロン株で反省会も延期に。年寄りの優等生的対応をしているのかと自分でも思うほど慎重な対応をしています。それというのも、孫可愛さ、という側面があるから。1月22日が小雪ちゃんの誕生日なのですが長男宅でパーテイ―をやることにしていました。僕が積極的に外に出歩ていることを知っている長男から「可愛い孫の顔を見たければ行動を自重するように」との思いやり?のある指導が入っておりました。孫は可愛い、孫に迷惑をかけるようなことはあってはならない、と素直に耳を傾け自粛生活を続けています。”自粛は人の為ならず”とでも解釈しましょうか。

 

その前の週にはピアノの先生宅にて先生ご夫妻との新年会を行いました。今から思えば自粛生活前のぎりぎりセーフのタイミングでの呑み会だったことになります。

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「初呑み会」のお品書きを張り出して準備してくれていました。「居酒屋ヒデさん」ならぬ「居酒屋・心音」の誕生です。ピアノの先生のご自宅では「ピアノサロン・心音」として定期的にピアノ演奏会を催されているのですが、そのキーワード、コンセプトが「音響いて声はずみ心ゆき交う」。下の写真ですが、今年のお正月にご家族で書初めをされた由。一回目のレッスンの時に壁に飾ってあったのが面白くて写真に撮らせてもらいました。

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写真が上手く撮れなかったのでやや読み辛いと思いますが「ピアノサロン心音」「牛の煮込み」「音響いて声はずみ心ゆき交う」。”「牛の煮込み」がいいなあ”、とまたまたトンチンカンな講評をしたところ今回のお品書きの作品を作って頂けました。サッと筆が動くのが羨ましいですねえ。やはり感性が違うのかしらと思います。

厳しいレッスンのあとは「初呑み会」を楽しむことが出来ました。

昨年末のピアノ会にはドラゴン先生も参加。演奏会の後の打ち上げ会にも残ってくれました(というようりは「打ち上げの飲み会」を楽しみに参加したかと)。初登場ながら楽しい語り口で話の中心を占めていました。仲間の輪が広がるというのはホントに嬉しいですねえ。気ままに飲み会を楽しむことが出来る当たり前の生活に早く戻って欲しいものです。

 

 

NHK俳句、一月の第二週です。僕の備忘録です。お付き合い頂ければ幸いです。

第二週の司会は岸本葉子さん、選者は阪西敦子さん。ゲストにはラグビー元日本代表でW杯にも三度出場しているロックの大野均さん。今週の兼題が「ラグビー」なのでかつてのスター選手の登場です。いかにもラガーマンらしい真摯な話振りに好感が持てました。なんと選者の阪西さんもかつてラガーであった由。

ラグビー」が俳句の季題になっているとは知りませんでした。冬のスポーツとして定着しているので冬の季題になっているそうです。

今週の特選三句です。

一席   ラグビーの巨躯しならせて芝を打つ

二席   タグビーのスクラム闇を潰しけり

三席   はいあがる一人一人のラグビー

大野さんとの会話、ラグビー句の鑑賞に選者の阪西さんが”熱く”なっているのが印象的でした。テキストにあった面白い句です。

   ラグビーの頬傷ほてる海見ては   寺山修司

   タグビーのしづかにボール置かれけり   岸本尚毅

僕も大のラグビーフアンですが、季語として句に読み込むのは難しそうだなあと感じました。

 

第三週、司会は中田喜子さん、選者は岸本尚毅さん。ゲストには落語家の林三度さん。お笑いタレント、放送作家を経て40歳を過ぎてから落語家を志している方です。「世界のナベアツ」で有名とか。知らなかったのでググったら、”3の倍数でアホになる、最後にオモロ―”というコント(?)の方でした。これは記憶にありました。

今週の兼題は「今年、去年、去年今年」。”想像力のミクロとマクロ”という観点から虚子の有名な句の鑑賞を岸本教官がしていました。

   去年今年貫く棒の如きもの   高浜虚子

   去年今年一時か半か一つ打つ   同

確かに想像力のミクロとマクロですね。対比が面白いと思いました。「貫く棒」の句は迫力があると思います。

今週の特選三句です。

一席   湖の島の祠に去年のもの

二席   去年今年五山の鐘のゆるく打ち

三席   彼女なき子の頬杖や去年今年

二席の句は京都五山が目に浮かびました。良い句ですね。

岸本教官の添削道場。三度さんの句が「無添削(添削するところが無い)」の評価。

   「世もすえ」とうしなう去年にとらわれず   桂三度

全く気がつきませんでしたが、三度さんから「えと」「うし」「とら」を織り込んだと説明がありました。やはり大変なタレントです。教官が負けじと返句を準備していました。

   去年は憂し今年は天下取らんとぞ   岸本尚毅

これはどうもゲストの句が勝っているような。でも岸本教官も洒落っ気があって面白いですね。

 

 

おまけの料理です。このところ神奈川のカミさんが隠れ家に来ています。小雪チャンのお誕生日会があるのと小雪チャンのママが研修医の救急救命のセッションで帰りの時間が不透明なため。お母様がずっと同居して世話をして頂いているのですが、小雪チャンと司さんの二人の世話を続けるのはやや体力的に大変なので助っ人に。二人のおばあちゃんパワーが大活躍です。カミさんが隠れ家に居るときには少々自慢したくとも手料理は控えることをモットウに。出来る限り外食を心掛けようと思っていましたが、今のご時世で外出も自粛ですから、已む無し、腕を振るって「主夫」に励みました。

 

f:id:hayakira-kururu:20220125151300j:plain得意の里芋の味噌煮とレンコンのナンプラー炒め。基本に戻ってレシピを見ながら作りました。2022年1月19日、料理と撮影。

f:id:hayakira-kururu:20220125151334j:plain豚の角煮。バーミキュラ鍋で。これも本を見て調味料、料理の時間等々、そのレシピ通りに作りました。2022年1月24日、料理と撮影。

 

小雪チャンのお誕生日会は盛会のうちに楽しく終了。四歳になりました。自分の成長は全く感じられないですが、可愛い孫を見ているとその成長ぶりに驚きます。嬉しい驚きですねえ。

 

おまけの俳句です。

   日脚伸ぶ孫四歳の誕生日   孔瑠々

   春を待つ五黄の寅の年男   孔瑠々

 

 

夕方のニュースでは、今日(25日)の感染者数は6万人を超えて過去最高と報じられていました。日経平均後場やや持ち直して27000円台は維持したようです。隣の半島からはまた二発のミサイルが発射されたとか。皆さま、引き続きくれぐれもご自愛下さいます様に。