クルルのおじさん 料理を楽しむ

鯱城学園、再開!

鯱城学園が再開しました。3月21日に愛知県でまん延防止措置が解除された後、この4月から再開する旨の通知連絡が来ていましたが、本当に再開することが出来るか半信半疑でありました。名古屋市が運営する60歳以上の高齢者を対象とする学園ですから、万が一にもこの学園でクラスターが発生するようなことが有れば大変な問題になってしまいます。

4月22日・金曜日、再開初日。事前に”感染対策の徹底”が強くゝ呼びかけられていました。授業は「共通講座」と「専門講座」があり、「共通講座」は大ホールに2年生全員が集まります。従来はクラス別に受付を行っていましたが今回からは対面の受付を廃止。ホール入場から席に着くまでは一方通行の流れが設定されており、各自が消毒・検温を行い、講座の資料を取り、指定の扉からクラスごとの所定の座席に着く。ホールの座席数は余裕があるので隣席は必ず空けて座る。確認用紙に氏名・学番、および座席番号を記載して提出する。これは出欠の確認と万一感染者が発生した場合の追跡調査に利用するため、というのが対策骨子です。

 

僕は開始直前に席に着きましたがホール全体を見渡すとかなりの空席が目立ちました。三年前の入学式の時にはほぼゝ大きな鯱城ホールが埋まっていたように思いますが、それと比べるとやはり寂しい限り。それでもあちこちで再会を喜んで歓談している様子が見られました。

 

共通講座のお題は「地域福祉のすすめ」。講師は社会福祉法人名古屋市社会福祉協議会の染野さん。この協議会が名古屋市から指定管理者の指定を受けて鯱城学園の運営にあたっている団体です。講義の趣旨は「地域福祉活動=活動に参加する人の介護予防に繋がる=健康長寿に」「自助ー互助―共助―公助のなかで”互助”=地域活動・ボランテイア活動が益々大切に」「鯱城学園の設立の趣旨=高齢者のいきがいづくりと地域活動の核となる人材の養成」。

「要介護状態になり難い人の特徴」の説明がありました。①社会参加、人の役に立つ社会的役割を持っている、②趣味、団体に参加している、③一日の歩く時間が長い、④外出頻度が高い(男性の場合)、⑤多少太っている、⑥食事の用意を自分でする。僕は①以外は全て該当するのですが肝心の①が欠けております。学園の設立の趣旨にも合致せず、やや肩身が狭く感じます。チト反省です。

 

午後は専門講座。園芸クラスのクラスミーティングです。園芸クラスは農園での実習を継続していましたから特に同じ班の仲間とは顔を合わせる機会も続いていました。クラス全体で一堂に会するのはほぼ二年ぶりです。三年前の入園時には33人でスタートしましたが今は18人になっています。やはり二年間のブランクは大きい。幸いなことに僕の班(第四班)は7人が継続しています。教室での座席も隣りを空けて着席。アクリルのパーテーションが設けられています。空席が多く、間隔が広く設けられており小さな教室が広く感じられます。早速に修学旅行のアンケート調査がありました。先行きがまだ不透明ななかで事前の準備を進める必要があるので、参加・不参加の意向調査をするもの。不参加の意向が多い場合には僕たちの年度の修学旅行は取りやめになるかもしれません。

僕たちは第34期なのですが、今年の新入生は第37期になるそうです。35期、36期は存在していない。コロナの影響を改めて感じます。

授業後に第四班の仲間と近くの喫茶店に入りました。近況確認を兼ねて楽しく歓談しました。修学旅行には全員参加希望で記入した由。新年度も頼りがいのある班長さんを中心に楽しくやっていこうと確認しました。鯱城学園にはクラブ活動が必須となっているのですが僕は一年の終了時にクラブを変更させてもらって「陶芸クラブ」に移りました。移った途端にコロナで休校になりましたのでまだ一度も参加出来ていない。たまたまですが、この四班のなかの三人が同じ陶芸クラブ員。準備していくもの等々を教えてもらいました。助かりました。有難いことだと思います。

 

翌週、4月26日・火曜日、「陶芸クラブ」の一回目。このクラブは名古屋市名東区にある「楽陶館」で行われます。「楽陶館」は鯱城学園の陶芸学科と陶芸クラブの実習施設として建てられたもの。学園以外にも名古屋市民のための陶芸教室等々に利用されている由。僕が普段利用している地下鉄東山線の本郷駅から歩いて10-15分程度、僕にとっては大変に便利なところにあります。

ここでは三名の陶芸指導員の方が指導・助言してくれます。施設には手作りの席も一人ゝ十分にありますし、電動ロクロが40台完備されています。釉薬の種類もたくさんありコンプレッサー施釉も可能とか、立派な施設なのに驚きました(その分、他のクラブよりも実習費はかなり高いようです)。

クラブ活動は一年生、二年生が一緒に行います。初回はオリエンテーション。挨拶、紹介、注意事項等々の説明の後、早速に実技・作業に。土練り「菊練り」の練習と「ひも作り」と手ロクロを使ってひもを積んでいく練習をしました。「しっぴき」なんていう道具も使って粘土を二分割します。小さい時の粘土遊び、粘土工作を思い出して大変に楽しかったです。指導員の先生がいとも容易く「菊練り」をするのに対して自分で実際にやってみると全く出来ないのが面白いところです。

一学期で「筒花生」「壺」「鉢」を作陶する計画になっているのですが、果たしてどんなもんが出来るのでしょうか。楽しみです。

 

 

いつものNHK俳句です。4月第四週、選者は堀本祐樹さん。1974年のお生まれ。第一週の高柳さんが1980年生まれで、第二週の井上さんと第三週の星野さんが共に1950年前半のお生まれですから、ベテランと中堅(というと失礼なのかしら)を組み合わせた講師陣ということですかね。司会は全て武井壮さん。お一人で毎週個性的な四人の選者さんに対応するのはかなり大変なことだと思っています。ゲストは歌手の永井真理子さん。堀本さんが大のフアンということでヒット曲の「Zutto」の一節を唄っていました。

年間タイトルは「暮らしに俳句モードを」。一年を通して「テーマ詠」とすると。今月のテーマは「恋愛」です。番組では「あなたのエピソード、俳句にします」「ゲストのエピソード、俳句にします」のコーナーが設けられていました。

テーマ「恋愛」の句が紹介されていました。

   夜桜やひとつ筵に恋敵   黛まどか

   少年の見遣るは少女鳥雲に   中村草田男

今週の特選句です。

   佐保姫の取りなす野辺の出会いかな

入選句で面白いと思った句です。

   傍らにただ佇みて暖かし

   ヒアシンス買う二人掛けソファ買う

 

日経・俳壇。ウクライナの句です。

4月23日。黒田杏子選。

   十円玉拾い百円玉足して支援箱へ初夏   吉田かずや

   生き抜け生き抜け生き抜け風光る   夢野夢幻

黒田さん、「十円玉」の句に「字余りのこの句に共感」とコメントを記載していました。

4月30日。黒田さんは「ウクライナを離れて沢山届いていた日常吟の佳品を」と。傍らの横澤放川選から二句です。

   春叫ぶゼレンスキーの十二分   溝上繁男

   ずたずたのウクライナ地図蜷の道   吉次薫

(「蜷」=にな、川などに棲む小さな細長い巻貝。水底の泥に「蜷の道」をつけながらゆっくり這う、春の季語だそうです。知りませんでした)

 

今年はサクラが殊の外、キレイだったと感じました。その後も、街路樹のつつじ、ハナミズキ等々も例年以上にキレイに咲き誇っているように思います。ウクライナは大変な状況が続いていますが、世界は希望に満ちている、と言っているような。バンクシーの「Girl with Balloon」の横に書かれた落書き「いつだって希望はある」を思い出しています。

 

少し前ですが、「写真展 星野道夫」---悠久の時を旅する---を見てきました(仲間からチケットをもらいました)。星野さんは1952年の生まれ。エスキモーの人びと、アラスカの自然の写真を撮り続けた方。今年が生誕70年「自然と人の関わり」を追い続けた旅。亡くなる直前まで撮影していたロシアのカムチャッカ半島での写真も展示されていました。2022年4月18日、撮影。

 

 

久しぶりに料理の写真です。

  

戦艦ヤマトの燻製です。左;笹かま、竹輪、ソーセージ、醤油シシャモ。4月21日、料理と撮影。右:同じく、醤油シシャモ。味付け液に浸した後の乾燥をしっかりやることがキーかと。燻製の風味が良くなりました。4月25日、料理と撮影。

燻製は、酒飲みにはベリーグーのおつまみですねえ。

 

  久しぶりにスパニッシュオムレツ。ほうれんそうとベーコンのバター炒めが余ったのでオムレツにしました。色彩が良くないなあ。4月23日、料理と撮影。

  日曜日のお昼に野菜たっぷりラーメン。竹輪と明宝ハムも加えました。すりごまとラー油をかけて。4月24日、料理と撮影。

 

コロナ禍での三回目のゴールデンウイークを迎えています。久しぶりに行動制限の無いゴールデンウィークです。人の動きは間違いなく増加しています。ウイズコロナという言葉も定着しつつあるように思います。休み明け、急激な感染者の増加、特に重症者の増加に繋がらないことを祈りたいです。基本動作は継続したいと思います。皆さまも引き続きご自愛のほど。