クルルのおじさん 料理を楽しむ

秋ですね

毎年、同じ場所の写真です。名古屋市千種区平和公園の散策コース。神奈川の自宅でノンビリ自堕落な生活をして体が鈍ってきたので、久しぶりにゆっくりと歩きました。気持ちの良い季節になりました。秋ですね。2022年10月6日、撮影。

 

 

10月9日(日)、久しぶりに宗次ホールに。

「川口成彦、フォルテピアノ・リサイタル」。フォルテピアノの演奏を生で聴くのは初めてでした。パンフレットに記載されていた川口さんのメッセージ、「フォルテピアノ、18世紀から19世紀の古いピアノ、に初めて触れた時にピアノという楽器は『鍵盤楽器』である以前にハンマーで弦を叩いて音を出す『(打)弦楽器』なんだということをより一層鮮明に感じました。それ以来、私は弦楽器奏者としてピアノに向き合うようになりました」。

川口さんは1989年生まれの方。2018年、第一回のショパン国際ピリオド楽器コンクール第二位。「ピリオド楽器」というのは余り耳にしたことがありませんでしたが「楽曲が作曲されたその当時の様式を持った楽器、その当時に使われていた楽器」のことだそうです。

川口さんのお話によると、ショパンはパリで音楽活動を始める時にパリのプレイエル社のピアノをパートナーとしたそうです。プレイエル社からはショパンに生涯で12台のピアノが贈られ、1848年のものがショパンが使った最後のピアノだと。このピアノは現在、ポーランドの国立ショパン研究所が保管し、ワルシャワショパンミュージアムに置かれているそうです。川口さんは今年の6月にこのピアノを弾かせてもらう機会を頂き「演奏しながら涙が出そうになった」とのことでした。

そして、この日のリサイタルでもタカギクラヴィア社の支援・協力を得て、同社の保有する1843年のプレイエルを宗次ホールに持ち込まれての演奏となりました。プログラムは全てショパンの曲。知っている曲が多かったこともあり大変に楽しく、フォルテピアノの演奏を堪能することが出来ました。川口さんはお話も演奏も真面目にされる方で大変に好印象を持ちました。モチロン演奏も素晴らしかった。恥ずかしながら僕は今のピアノとフォルテピアノの音がどう違うかを説明できるほど鑑賞力はありませんが、この日のフォルテピアノ演奏は素晴らしかったと思いました。

宗次ホールは300席程度のホールですが、ショパンの曲の演奏には最適な環境のホールであろうとのことです。全く、同感です。

 

  

演奏前後に多くの方がピアノの写真を撮りまくっていたので一緒になって撮らせて頂きました。左は二階席から撮ったもの、右は近くに寄って撮影したものです。1842年に作られたピアノがこれ程良い音を出すことに驚きます。2022年10月9日、撮影。

 

 

NHK俳句です。相変わらず僕の備忘録として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。10月はドラマ「一橋桐子の犯罪日記」とのコラボだそうです。松坂慶子主演、俳句好きの主人公の「ムショ活」を描いた作品とか。

 

第一週、司会は武井壮さん、選者は高柳克弘さん。ゲストにはこのドラマの主人公「桐子」役を演じる松坂慶子さんが登場。随分とぽっちゃりとした容姿になっておられましたが、登場した途端に画面が華やいだように思います(俳句の番組なのかドラマの宣伝広告なのか分からないような状態)。

テキストのテーマが面白かったです。「言葉の断捨離」=俳人は緊縮表現を好む、と。俳人の造語とか省略の効いたリズミカルな表現とかの例句が掲載されていました。

   案山子翁あち見こち見や芋嵐   阿波野青畝

   ふるさとの月の港をよぎるのみ   高浜虚子

   病める身は時間金持萩に読む   石田波郷

「案山子翁」というのは親しみをこめて案山子をおじいさんになぞらえた青畝の表現、「月の港」は「月がさしている(月に照らし出された)港」、「時間金持」は波郷の造語、更に「萩に読む」の「に」が効いている、と解説がありました。面白いです。

 

今週の兼題は「案山子(かかし)」。特選三句です。

一席   地味豊穣小柄の案山子隠したり

二席   父ちゃんが還ってきたよ遠案山子

三席   顔の無き案山子うっすらわらひけり

 

 

第二週、司会は武井壮さん、選者は井上弘美さん。ゲストは戸田菜穂さん。戸田さんはドラマの中で桐子(松坂さん)の亡くなってしまった親友(由紀さおりさん)の娘さん役。戸田さんはNHK俳句の常連です。今もテキストには毎月、随筆を寄稿されている。良い感性をされているなあと常々感心しております(僕は戸田さんのフアンです)。ドラマは親友を亡くし一人ぼっちになってしまった(貧乏な)主人公が「刑務所は三食付きの安寧の場所」と思い込み、刑務所に入るための活動をする=「ムショ活」の話とか。俳句好きで句会の場面も出てくるのでこの番組とのコラボになった由。句会のシーンで登場する俳句です。

   万引きをしたら刑務所イチゴ大福   桐子(松坂慶子

   雨に泣き風に笑えよ桐の花   知子(由紀さおり

   風薫る I miss you のEメール   隆(草薙正雄)

   秋桜が好きよ私は弱いから   桐子(松坂慶子

これらの句はモチロン俳優さんが作っているのでは無くて、俳人の神野紗季さんが作っているそうです。登場人物のそれぞれの心情、場面に合わせての句作とか、やはりプロは凄いですねえ。面白いと思いました。戸田さんが出演していることもあり次回から見てみようかと思い始めています。今週の兼題は「流星」。特選三句です。

一席   星飛んで水の地球に届かざる

二席   この夜のエンドロールや流れ星

三席   実朝の海は漆黒流れ星

いいなあと思った句です。

   星流るなにもかも忘れた祖母に  

   屋久杉の樹冠掠める流れ星

   獅子座流星群老象が群れを去る

「祖母に」の句では武井さんが、「老象」の句では戸田さんが、それぞれ井上先生の鑑賞を聞きながら涙ぐんでいました。

第三週のゲストは由紀さおりさんだそうです。こちらもかなりぽっちゃりとされていました。楽しみですね。

 

駄句です。

   秋めくや孫をはさんで昼寝かな   孔瑠々

 

 

久しぶりに弁当を作りました。左;のり弁にじゃこ・ピーマン/しし唐・油揚げの甘辛煮のっけ。右下;スーパーで買った総菜を詰め込みました。右上;とうがんの鶏煮込み、シイタケのバター炒め(キュウリしか見えなかった)。ピーマン、しし唐は農園で収穫したもの。とうがんは班長さんからお裾分けで頂いたもの。2022年10月7日、撮影。

この前の週末は神奈川で長女宅にお邪魔していました。アラタくんと遊んでもらうためですが、旦那さん=「居酒屋ヒデさん」の手料理をご馳走になりました。ヒデさんの料理は一つひとつが丁寧に作ってあるなあと改めて感心しています。弁当を作っていて感じるのですが、自分のためだけに料理していると”丁寧さ”が薄れていくのかも知れませんね。ヒトサマをオモテナス気持ちは大切なことだなあ、なんて感じてしまいました。次回、弁当を作るときには自分をもてなす気持ちで作ってみようかしら。

 

 

この日、10月7日(金曜日)は鯱城学園の体育祭。2019年以来の体育祭です。朝から生憎の雨でしたが三年前と同様に名古屋市港区の稲永スポーツセンターでの開催。二階席に各クラスごとに分かれて座る場所が設定されていますが、37期の一年生と34期の二年生(四年生?かな)が一堂に会するのはこれが初めて。改めて我々34期生の数が少なくなっていることを実感しました。従来、昼食は弁当の有料サービスがありましたが、コロナの影響で各自で準備することになったものです。

競技は三種目、リングボッチャ、ボール運びリレー、リレー玉入れ。いずれも密にならない様に工夫してあります。我々のクラスは参加人数が少ないこともあり全員が全競技に出場です。齢を忘れてキャーキャー、ギャーギャー言いながら競技を楽しみました。最後は演舞(ダンス)、「恋のバカンス」「ダンシングヒーロー」を踊ります。一年の時はそれなりにクラスで練習したのですが、今回はほとんどブッツケ本番の状態。みんなバラバラ、回る方向もムチャクチャに。運動委員(多分、一年生の方)の方が寂しそうな表情で「練習してこなかったんですかあ」と注意されました。これは大反省。真摯に楽しもうとしている委員の方、一年生の方々に申し訳ないように感じました。

誰もケガすることもなく無事に終了。園芸科・四班で近くの喫茶店に入りました。次はいよいよ文化祭。一か月後の11月10日から12日に開催されます。四班で準備することを確認、早速、次回の授業の時に作業に取り掛かることになりました。

文化祭には陶芸クラブでも作品の展示をします。明日、10月11日が作陶の最終回。この後、施釉して更にみんなで鑑賞して出品する作品を選ぶとのこと(原則、一人一作品以上は出品するらしい)。現在のところ僕は園芸科の山菊盆栽よりも陶芸クラブの作陶の方が楽しいのでクラブ活動を重視していますが、他の方の足を引っ張らない様に真面目にやろうと思います。

 

 

秋を一気に通り過ぎて冬になりそうな気配です。コロナは既にピークアウトしたのですかね。毎日の報道でも大騒ぎされなくなってきているようです。コロナであろうがインフルエンザであろうが風邪には十分に注意したいと思っています。やはり「万病の元」かと。引き続き皆さまくれぐれもご自愛下さいます様に。