クルルのおじさん 料理を楽しむ

年の瀬

楽しい年の瀬を過ごしております。「あっという間」の師走12月もあっという間に大晦日になりました。本年最後のブログです。

 

12月24日、朝起きたら雪景色でした。名古屋では初雪が初積雪となりました。まさにホワイトクリスマスです。朝7:30頃、隠れ家の二階踊り場から撮影。

 

前回、12月20日のブログ以降も積極的に忘年会をこなしました。行動制限がなくなると途端に羽目を外している典型かも知れません。それだけ多くの人達が交流の機会を待ち望んでいたということだと一人で合点しております。忘年会(飲み会)の最後の最後が「心音」でのピアノ演奏会のあとの打ち上げ会となりました。

 

今回の演奏会はピアノと絵のコラボ企画。僕の知っている限りでは初めての試みです。ピアノの先生(心音先生)のお友達に絵の先生がいらっしゃって、その絵の先生の作品とピアノ曲をコラボさせてお届けしようという試み。絵の先生の作品を5点展示してそれらの絵に纏わるお話を伺いながら、その絵のイメージの曲を心音先生が次々に演奏していくというもの。絵の先生のお話は大変に楽しく、また心音先生が選んだ曲と大変に良く合っていると喜んでおられました。

以前にブログで書きましたが、実は、この絵の先生が今年からピアノのレッスンを受けている方で来年早々の心音先生門下の発表会に登場するお一人です。「発表会をやろう」と口火を切った張本人です(以下、「ミータ先生」としておきます)。

 

演奏会のあとは恒例の打ち上げ会になりましたが、これがまた大変な盛り上がり。なんと心音先生のダンナさんの誕生日がドンピシャ、この日でありました。12月25日の生まれ。心配性の僕は、こんな日にお生まれの方は誕生日祝いとクリスマスプレゼントを二重に貰っていたものか、それともどちらかは割愛されていたものか大変に心配になりますが、それはともかくとしてとにかくこのコラボの演奏会の日が12月25日であり、それがダンナさんの誕生日でありました(初積雪の次の日で足回りが心配されましたが、一日で雪は溶けてくれていました)。

 

心音先生はダンナさんに内緒で”サプライズ”を企画。その日の打ち上げ会参加者は、心音先生と共に音楽を学んできた同僚、後輩たち=女子学生edです。それからコラボしたミータ先生。そして僕とドラゴン先生。ドラゴン先生は演奏会・打ち上げ会の常連になっていて、打ち上げの時のお話が楽しい!と女子学生edのアイドルの様な存在になっています。これら出席者に心音先生から事前に楽譜が配布されていました。

「心の瞳」。荒木とよひさ作詞、三木たかし作曲、坂本九ちゃんの楽曲です。

演奏会の無事終了を労って全員で乾杯。しばらくしてから誕生日お祝いのピアノ演奏が始まりバースデイケーキが登場しました。事前にこのサプライズ企画を聞かされていた僕は「感激屋のダンナさん、”泣くかどうか”では無くて、どれだけ泣くか、号泣するのでは!」と心音先生に話していましたが、予想通り、ケーキ登場の時点ですでに涙、涙。そこに全員立ち上がって「心の瞳」の合唱、女子学生edの黄色い歌声が響き渡りました。もう、ダンナさんは涙、涙、涙のボロボロ状態。

立派なのは立ち直りが早かったこと。チャンと挨拶をして新春の発表会に予定している曲を披露しました。上手!。これは僕にはかなりのプレッシャーになりました。楽しく飲んでいて発表会のことは完全に忘れていましたが、一気に緊張感が高まりました。”年末年始も練習を続けねば…”。

 

楽しく歓談は続きました。なんとドラゴン先生がこの曲の作者の方と知り合いであったということまで披露されて皆さん大驚き、この日のオチとなりました。

新春の発表会ですが「発表会」というと”業界”のシキタリに抵触するらしい、気楽な会にしようということで「おさらい会」というになりました。心音先生の心遣いです。ミータ先生も堂々としているしダンナさんも上手だったし、やはり一番、緊張するのは僕だろうなあ。

 

この翌日から神奈川の自宅に帰っております。長女がアラタくんを連れて、次女がタカトくんとサクトくんを連れてお泊りに来てくれました。タカトくんは最近、駅のホームで電車が出入りする時の音、構内放送・チャイムの音の収録に凝っています。パパに付き合ってもらって南武線井の頭線の各駅での収録をほぼ完了したとか。音を聞けば、どこの駅の何番ホームのものか分かるそうです。

アラタくんはヤマハのピアノ教室でレッスンを続けています。家でも毎日ピアノに向かっているとか。お泊りに来たこの日も(ママに言われたこともありますが)チャンと練習曲を弾いて聞かせてくれました。しっかりした音を出しているのに驚きました。強弱のメリハリも付いている!。

みんなに新春「おさらい会」のことは伝えてありまして、みんなが「その曲を弾いて!」とリクエストしてくれました。真面目に一生懸命に弾きました。家族の前でも緊張しました。驚いたことにタカトくんが僕の演奏を収録してくれていました。録音を聞いてショック!。アラタくんの音の方がしっかりしているようだ。反省、反省、もっと自分の気持ちをしっかり込めて弾くようにしようと。タカト君の収録とアラタくんのピアノに目から鱗です。

 

 

NHK俳句です。12月の第4週、司会は武井壮さん、選者は堀本祐樹さん。ゲストはタレントの稲村亜実さん。今週のテーマは「スポーツ」で、稲村さんは「ベースボール5(ファイブ)」という5人制の手打ち野球をやっているとのことです。冬の季語で「スポーツ」を詠んだ句です。特選句です。

   息白く百メートルの時空待つ

面白いと思った入選句です。

   体ごと繋ぐ襷や息真白   

テキストに載っていた句です。

   大雪のスキー列車の夜をいねず   水原秋櫻子

   ラグビーのしづかにボール置かれけり   岸本尚樹

 

先日、京都トレイル完走の翌日に京都の本屋さんに立ち寄った時に、ドラゴン先生が珍しく俳句の本を紹介してくれました。「芭蕉のあそび」、深沢眞二さん著。岩波新書。「芭蕉俳諧師である」「芭蕉だって笑ってほしい」「現代俳句の評価軸で芭蕉を解釈してきた弊をそろそろ脱すべきである」「あえて言えば、近現代の俳句が『笑い』を遠ざけて、実景実情の写生を通じ真率な境地を詠もうとしてきたからにほかあるまい」という趣旨の本です。

最初は退屈な本だと思いましたが、「しゃれ」「パロデイ」「もじり」「なぞ」等々の具体例句を解説しながら「芭蕉のあそび」を(難しいですが)楽しく読むことが出来ました。読んでから改めて驚いたのは、芭蕉が活躍した江戸・元禄時代の世の中の教養・文化レベルの高いこと。寺子屋の普及で教養としての「謡曲」が浸透していたこと、出版メディアの広まりで町人も「源氏」「枕」「徒然」を読書していたことを再確認しました。「芭蕉のあそび」を当時の人々は理解して笑っていたとのことですが、現代の僕たちは「芭蕉のあそび」を読んで笑うだけの古典教養を既に失っているのだなあと感じてしまいました。

  

 

今晩は恒例の紅白歌合戦(やはりレインボー歌合戦かな)。今晩と明日の元旦はしばし「おさらい会」のプレッシャーを忘れてのんびりしたいものです???。

 

おまけのビワの木です。

お泊り会の時に、たかとクン、アラタくん、サクト君に手伝ってもらって、ビワの木を庭に地植えしました。カミさんがお友達から鉢植えの木を頂いていたもの。植木屋さんにお聞きしたら「今の時期に植え替えしてOKですよ。10年もすれば大きな立派な木に成長しますよ」と。

10年の後・・・、みんな元気に大きく育っていて欲しいものです。

アラタくんに「びわの木」と書いてもらいました。12月30日、撮影。

 

今年一年お付き合い頂きありがとうございました。よいお年をお迎えください。