クルルのおじさん 料理を楽しむ

「陶磁美術館」

   

愛知県陶磁美術館で開催されている陶芸展に行ってきました。

写真左側の「伝統工芸のチカラ」展がメインの展示会。重要無形文化財保持者(いわゆる「人間国宝」)の方々の作品を中心にした展示。右側は「瀬戸陶芸協会」と「常滑陶芸作家協会」の共催です。「瀬戸陶芸協会」は設立から86年を超える陶芸としては世界的な歴史を持っている団体とのことです。

楽陶館の陶芸・研究コースの仲間四人組で行きました。この美術館は瀬戸市にあるのですが楽陶館からは便利な場所にあります。楽陶館は地下鉄東山線の本郷駅が最寄りの駅ですが、そこから名古屋行の反対方面に一駅行くと東山線の終点、藤が丘駅藤が丘駅で有名なリニモに乗り換え、リニモの終点から一つ手前が陶磁美術館のある陶磁資料館南駅リニモは自動運転(運転手、車掌さんが乗っていない)です。始発の藤が丘駅は地下ですが乗車後すぐに地上に出てきます。緑豊かな郊外の景色となります。

 

あほ桐会の仲間の一人(僕の”師匠”)が大の工芸フアンで一足先に見学に行って写真左側の「伝統工芸のチカラ展=必見!」とアドバイスを送って来てくれました。楽陶館から便利なこともあり陶芸・研究コースの仲間に話をしたところ、同じ場所で開催されている写真右側の「瀬戸Ⅹ常滑」展にこの4月まで楽陶館で講師先生であった谷川雅司さんの作品が出展されていることが分かりました。みんな陶芸のフアンですから両方の展示会を見に行こうと、5月18日、研究コースの作陶作業を終えてから四人で行くことになりました。

 

あほ桐会”師匠”の一押し作品です。「伝統工芸のチカラ」展のチケットの表紙に使われています。”師匠”のコメントには「ドリルで穴を開ける」「釉薬で埋める」と記載あり。写真を見た限りでは全くナンのことやら分かりませんでした。実物を見てビックリ仰天。側面には無数の穴が開けられておりそれを釉薬の膜が覆っている状態。説明書きには「ロクロ成形後に生地を薄く削りドリルで穴を開け小さな円の連続模様を作る。これを焼き締めてから施釉して『光の帯』を演出している」。新里明士さん作「光器」。写真もよく見ると無数の穴の連続模様になっていることが分かりました。

 

我らが米山先生の作品。米山雅司さん作「ヨロイヲマトウ」。木と皮と竹と縄の質感を土で表現している作品(と思います)。あほ桐の仲間(隊長さん)からは「(それらに加えて)さらにボルトとナット(の質感)が面白い!」とコメントがありました。

楽陶館で素人の生徒に陶芸を教えているより自分の作品で名を成す方であろうかと。米山先生、今は創作活動に専念されている由です。プロの世界で喰っていくのは大変なことだと思いますが、益々のご活躍をお祈りしたいと思います。



リニモ藤が丘駅から終点の八草駅まで17分程度。藤が丘駅を発車すると直ぐに地上に出ます。途中には愛・地球博記念公園駅があります。最近では「ジブリ・パーク」の最寄り駅と言う方が有名かも知れません。

リニモは名古屋在の方は全ての人がご存知だろうと思っていましたが、仲間の一人は乗車するのは今回が初めてとのことでした。名古屋、愛知はクルマ社会なので僕が思うほどには、皆さん、公共交通機関を利用されていないようです。美術館の入場料にもリニモを利用した人には割引が適用されていました。クルマを使っていない僕には有難い限りですが、これも名古屋・愛知のユニークなところかと驚きました。

 

また、名古屋は陶芸を勉強するには最適な場所の一つであることを再認識しました。瀬戸、常滑等々、昔から陶芸の盛んな場所が近郊にあるからですが、陶芸教室の類は名古屋に集中しているようです。瀬戸等々ではプロの陶芸家を目指すレベルの方々が集まって活動されており素人相手の陶芸教室は意外と少ないとのこと。反面、名古屋には陶芸を(初めて)やりたい、(続けて)勉強したいというニーズが根強くあり、カルチャーセンター、陶芸教室・クラブが充実しているとのことです。良い先生もたくさんいらっしゃるし、良い設備を備えた教室も多くあると。有難い環境だと思っています。

 

 

NHK俳句です。第二週の選者は山田佳乃さん。ゲストは演歌歌手の徳永ゆうきさん。山田さんの年間テーマは「俳句とエコロジー」で、今週のテーマは「サステイナブルな植物」、兼題は「筍」。筍は竹の地下茎から生じる若芽で、次々と生えてくるサステイナブルな植物。「たかんな」「たかうな」とも呼ばれるとか。古くから食用にされており「古事記」「源氏物語」にもその名が見えると(テキストから抜粋)。番組でも紹介された句です。

   筍の光放ってむかれたり   渡辺水巴

   皆飽きしたけのこ掘や一人掘る   森田峠

 

特選句のなかで面白いと思った句です。

   筍をほるためだけに呼ばれけり

佳乃先生は「『諧謔』の味があって面白い」と鑑賞されていました。特選三句です。

一席   たかんなを一節伸ばす今朝の雨

二席   筍を掘る老僧の別の顔

三席   筍を掘れば竹林ごと揺るる

 

俳句に興味があるなら「『プレバト』はオモシロイよ」と仲間から教えてもらって5月11日の番組を見ました。ウワサには聞いておりましたが番組を見るのは初めて。たまたまこの日は司会の浜田雅功さんの還暦記念特別番組とかで「浜田雅功」をお題に芸能人が俳句を詠み、パラパラ漫画を作成して出来栄えを競っていました。俳句部門の査定は夏井いつき先生が担当。夏井さんのポイントを突いたキッパリとした査定振りに改めて感心しました。もっと驚いたのはパラパラ漫画、とても素人さんの作品とは思えない。この部門でもパラパラ漫画の専門家?の先生が査定をしていましたが、この評価もたいへんに適格であったかと。いろんな分野にプロの先生が活躍しているものだと感心しました。俳句部門の「浜田杯」で優勝した梅沢富美男さんの句です。お題は「浜田雅功」。

   夏シャツのコロッケ百個下げて来る   梅沢富美男

 

因みに梅沢さんは「特別永世名人」にランクされているそうです。この様なバラエティー番組に影響を受けて俳句人気が高くなって来ているということがよく理解出来ました。この番組は、プロの芸能人が俳句、パラパラ漫画という素人芸ないしは趣味を披露して番組を盛り上げていくバラエティー番組ですが、プロの世界というのもイロイロあるのですね。

 

久しぶりにおまけの料理です。

   

新じゃが2題。左;甘辛煮っころがし。レシピは豚バラでしたが無かったので代わりにベーコンを使いました。砂糖を炒めてカラメル状にして風味とコクを出す(と書いてありました)。2023年5月13日、料理と撮影。

右;ポテトサラダ。ジャガイモを電子レンジを使って蒸しました(初めて)。まだ適切な時間が分からない。皮を剥く時、熱かったこと。玉ねぎ、キュウリも多めに加えて、お酢を利かせました。2023年5月17日。

 

 大好きなレンコンのキンピラ。皮つきのまま。このままでもツマミに美味しいのですが、半分は残して翌日、レンコンのチャーハン(炒めご飯)を作りました。これは間違いなく旨いです。2023年5月14日。

 

今朝の新聞(5月20日の朝刊)の一面は「G7広島サミット開幕」「ゼレンスキー氏、来日へ」と「日経平均バブル後高値」「30808円」と威勢の良い見出しが踊っていました。昨日のTVではG7首脳が原爆記念館を視察して厳島神社を訪問している姿が大々的に報じられていました。オバマ大統領は2016年の原爆記念館訪問に10分だけの滞在であったが、今回の首脳たちは40分も滞在したとか。社説にも「『広島ビジョン』で核軍縮の機運を再び」と(日経、5/20朝刊)。機運の高まりが感じられる報道で、首相への支持率も更にアップするでしょうし期待感が高くなっていると感じます。

半面、首脳たちの表情を見ていると何やら園芸四班の卒業旅行のことを思い出してしまいました(陳腐な比較で申し訳ないですが)。皆さん、「安芸の宮島」修学旅行を楽しまれているような。株高もサミットも足が地面にしっかりと着いていてくれることを祈りたいです。