「料理を楽しむ」と書くとこのブログのタイトルそのものですが、久しぶりに高野久美子さん料理教室のお話です。その後もほぼ毎月一回の料理教室が続いています。8月は先生のご都合もありお休み(暑すぎましたから正解であったと思います)。昨日、9月19日(金曜日)、ほぼ二カ月ぶりの料理教室でした。何時もそうですが、今回は特に楽しい美味しい料理でした。僕の備忘録としてレシピを詳しく(いつもよりも)記載しておきたいと思います。
場所が御器所の「サコロッケ」から吹上にあるマンションの一室に変わりました。長年、病気・入院・手術・リハビリに苦労されてきた先生ですが、元気を回復して以降、
”お世話になった医療関係の方々に何か恩返しをしたい”
とずっと考えていた由です。そんな中で、医療関係のボランテイア活動で知り合いになった友人がNPO法人を立ち上げることになったと。そして、先生もその(医療関係の)NPO法人に関わることになり、イロイロと相談した結果、その法人の事務所を料理教室にも使わせてもらうことになったそうです。地下鉄で言えば吹上駅は御器所駅のお隣の駅、昭和なマンションですが12階の角の部屋で展望も良し、広さも十分、良い処に変わったと生徒さん一同大喜び。
当初(一月の時)、生徒さん三人の料理教室でしたが、その後一人、二人と増えて五名に。この日は一緒に医療ボランテイアをやっているお友達=このマンションのオーナーさんも入り生徒は六名、大賑わいの料理教室となりました。
前置きが長いですが、この日の料理です。
メインが「厚揚げミートコロッケ」、スープは「干し椎茸野菜スープ」、そしてデザートが「”紀の善”風抹茶ババロア」です。
デザートから作り始めました。”紀の善”は神楽坂の老舗甘味処で抹茶ババロアはお店の名物の一つ。お店の菓子職人の方から直接にご指導を得て先生なりに工夫した抹茶ババロアとのことです(ちなみに高野先生の専門は「菓子」です)。
抹茶をふんだんに使います。
四人分の材料は豆乳120g、砂糖50g、板ゼラチン7g、そして生クリーム120g、抹茶15g。
板ゼラチンは氷水で充分にもどしておく、豆乳+砂糖を鍋にかけ沸騰寸前まで温める、もどしたゼラチンを加える=A。抹茶と生クリームを混ぜる(泡立てない)=B。AをBに加える。ゆっくりと混ぜる。氷水を張ったボウルで冷やす。食べる時、器に入れて生クリームを少しかける。
メインの「厚揚げミートコロッケ」です。以下全て10個分の材料です。
玉ねぎ・中半個、厚揚げ200g(小3枚)、ざっくりと切って、それぞれフードプロセッサーにかける。片栗粉(大さじ1)を加えて混ぜる(練る)=A。鶏or豚の挽肉(300g)、塩、ナツメグをボウルで混ぜて、Aに加える。更に混ぜる(練る)。10個に分ける=B。
ライスペーパー(生春巻きの皮)10枚を水で表裏濡らして、Bを包む(しっかりと空気を抜く)。溶き卵を刷毛で塗って、パン粉(ショートニング不使用)をまぶして、フライパンで揚げる。3分ほどで上下を返す、更に3分ほど揚げて取り出す。=C。
「簡単デミグラスソース」です。玉ねぎ(中一個)粗みじん切りをバター、オリーブ油でゆっくりと炒める(焦がさない)。赤ワイン150㏄、野菜ジュース150㏄を加える。塩、ナツメグ、ローリエを加える。弱火で20分ほど煮る。白味噌(20gほど)を加え、味を調える。=D。
お皿にレタスを乗せ、Cを盛り付け、Dをかける。
「干し椎茸野菜スープ」です。干し椎茸(6個を薄切り)、戻し汁(800㏄)、玉ねぎ(小1.5個)、人参(20㎝、イチョウ切り)、ジャガイモ(3個、同)、ベーコン(50g)を鍋に入れ強火➞コトコト➞弱火、あくを取る、20分ほど。

ご飯は「雑穀ご飯」です(メインのお皿の横に乗っているのは「サラダチキン」、先生のお手製です(おまけの一品)、しっとりとして美味しかった)。
ライスペーパーでくるんだ「厚揚げミートコロッケ」、初めての料理でありましたがインパクトのある料理でした。美味しかった。先生曰く「ライスペーパーで包むのが、今ブームとなりつつある」そうです。「柔らかい具を包み込んで調理するのは難しく手間がかかるが、それが簡単に美味しく出来る」と。
それから、「抹茶ババロア」。これは圧巻でした。美味しい!。僕は粉茶が大好きなので、思わず「これを粉茶でやったらどうなるでしょうか」と質問したら、チャンと受けとめてくれて「ちょっと粉っぽい食感になるかもしれないが面白いかも。抹茶がムチャ高いからグッドアイデアかも」と嬉しい答えをしてくれました。
「スープ」も含め、今回の料理は手間もそれ程はかからない、美味しい、面白い(インパクトがある)!と感心しました。先生のモットー「簡単だけど手抜きじゃあない!、身体にやさしい美味しいレシピ」が存分に発揮されているレシピかと。是非、やってみようと思っています。
NHK俳句です。第二週の選者は岸本尚毅さん、この週のアシスタントは俳優、文筆家の紅甘(ぐあま)さん。今週の兼題は「水」。名句の紹介です(テキスト掲載も含めて)。
物浸けて即ち水尾や秋の川 高浜虚子
滝の上に水現れて落ちにけり 後藤夜半
水の地球すこしはなれて春の月 正木ゆう子
「水尾(水脈)」=みお、は「川や海の中で船が通るべき水路」。この場合は「川にモノを浸した時にときに出来る水の筋」。
特選六句の中で面白いと思った句です。
出水跡母はひとりの居を構え
目の前にキリッと四角水羊羹
特選三句です。
一席 ごうごうと水の流れや蛭を剥ぐ
二席 水澄むや木の根しづかにくぐる魚
三席 各校のボ―トや堅田水の秋 (堅田=琵琶湖のほとりの地名)
料理教室の5日前、9月14日(日)に久しぶりに居酒屋ヒデさんでご馳走になりました。居酒屋ヒデさん=僕の長女のダンナさん。前回のブログで「9月3日」=僕の誕生日のことを書きましたが、その二日前、9月1日はアラタくん(=長女の長男)の誕生日でした。カミさんと一緒にお昼前にお邪魔しました。
早速、アラタくんが出迎えてくれて、アラタくんの誕生日のお祝いが飾ってある壁の所に連れて行ってくれました。「9+66=75」とマジックインキで書いてあります。「これは何か分かるー?」とアラタくんから質問がありました。
トンチ大好き小学生なので、”これは何かひっかけてきたな?”と頭を巡らしたのですが思いが至らず、早々に降参しました。「何だ、分からないのお。9歳に66を足したら75歳だよお」と。”なるほど、そういうコトか”。66年の歳の差でありました。再認識しました。

この日も居酒屋ヒデさんが自慢の腕を振るって料理を準備してくれていました。
写真右から、
・お刺身=マグロ、カツオのヅケ、ヒラメの昆布締め(レンコンのお皿、白)、
・夏野菜の揚げびたし=カボチャ、ナス、アスパラ、万願寺トウガラシ(黄瀬戸と織部辺のお皿)、
・キノコのオイル煮、
・チャーシューと茹で野菜(レンコンのお皿、青)、
・茹で落花生、
・野菜スティック(黄瀬戸と白マット+透明の小皿)とバジルソース・味噌マヨネーズ、
・タコとジャガイモのジェノベーゼ(織部と白マットの丸小皿)、等々。
何と言っても僕の作品に盛り付けしてくれているのが心憎いですねえ。美味しさ倍増です。お昼からではありましたが、ビールを頂き、カミさんがお土産に買ってきた大吟醸を軽く空け、おまけにワインまで飲んでしまいました。
食事のあとはアラタくんの大好きな「探偵ゲーム」をやりました。完敗。あゆむクンが自分も一緒にやりたいと参戦したがって楽しい限りです。
ゲームの合間にアラタくんにはチョット真面目な話をしました。
「66年の歳の差があるが、自分(僕のこと)の生まれたホンの5年前までは日本は戦争をしていた。信じられないよねえ。ウクライナとかパレスチナの9歳の子ども達は記憶にある限り戦争の時を生きている。日本の平和を大切に」と。アラタくんは真剣にそして理解して聞いてくれていたように思います。
「料理を楽しむ」ことが出来る環境を維持していきたいモノですねえ。
今日は、早朝から「長島愛生園」ツアーに参加してきます。名古屋から日帰りなのでチト大変です。モチロン、ドラゴン先生も一緒です。キッカケを作って頂いた立命館のT女史、前回(2022年)ご面識を頂いた神谷永子さん(=神谷美恵子さんの次男さんのヨメはん)もご一緒になるはずです。久しぶりに神谷美恵子さんの世界に浸ってこようと思っています。
陶芸作品が焼き上がりましたので、その事も記載しようと思っていましたが、次回に繰り越します。昨日辺りから急に秋の気配が感じられるようになってきました。「記録的猛暑、ようやく出口」「なお平年上回る気温も」(日経9月19日夕刊)。季節の変わり目、今まで以上にくれぐれもご自愛くださいませ。