9月20日(土)、「長島愛生園」見学ツアーに参加してきました。2022年以来、二回目です。今回もドラゴン先生からお誘いを受けて一緒に参加させて頂きました。朝、名古屋を出発して新幹線(ひかり)で姫路駅に、在来線に乗り換えて播州赤穂駅に、更に乗り換えて日生駅(”ひなせ”と読みます)。日生駅でドラゴン先生、そして、ドラゴン先生の京都マンション住人であるT女史、神谷美恵子さんの次男さんの嫁さんの神谷永子さん、もう一人T女史のお友達(K女史、今回が初参加)と合流しました。T女史、永子さんは主催者側に近い方です。初めて訪問した時にも詳しく案内、説明をして頂きました。三年振りの再会ですが、お変わりなくお元気の様子で嬉しく思いました。特に永子さんは僕と同じ年、前回、初めてお会いした時から話が盛り上がってお互いに”同級生みたいや、同窓会してるみたいや”と意気投合したお方です。

日生から乗船して長島に到着です。到着時に愛生園の自治会長をされている中尾伸治さん(91歳!)が出迎えてくれて、語り部としてお話がありました。右は長島愛生園「歴史館」。

学芸員の方からの「ハンセン病」問題についての講話です。「愛生園は1930年(昭和5年)11月に日本初の国立療養所として設立。国の政策として療養所への隔離が行われた。完全に治療が出来るようになっても、隔離政策は1996年(平成8年)の「らい予防法」廃止まで続いた」(歴史館、資料より)。右は「十坪住宅」、入所者自らが建築した建物とのことです。ここに二家族が生活していたと。
神谷美恵子さん(1914年-1979年)は1957年から1972年まで長島愛生園に勤務されていました。
2021年に京都、立命館大学での国際平和ミュージアム(これはT女史が主催されたもの)で神谷美恵子さんの存在を知り、それ以来すっかり美恵子さんのフアンになりました。たくさんの著書も読まさせて頂きました。僕のレベルからすると信じられない”スーパーインテリジェンス”の持ち主。
2022年9月に初めて「長島愛生園」見学に行った時のブログです。改めて見ると沢山の「埋め込み」をしているのに自分でも驚きでした。
ツアーのご一行が島の施設巡りをしている時間を利用して(前回、見学は済ませていましたので)、ドラゴン先生、永子さん、T女史とコーヒーハウスで休憩しながらイロイロお話を伺う機会を作れました。
T女史は京都の大学で「人権・社会」の授業を担当されています。永子さんは宝塚市にお住まいですが、同市の民生委員の研修会に永子さんからの依頼でT女史が講師として参加し「人権、命が尊重される社会のために…ハンセン病に学ぶ」と題したお話をされたそうです。お二人ともにボランテイア活動を主体的に企画、実行されていて立派だと感心します。エライ!。”語り継ぐ”ことの大切さを改めて認識させて頂きました。
永子さんからは神谷美恵子の「人間をみつめて」の文庫版(河出文庫)をプレゼントして頂きました。美恵子さんの著書のなかでも感銘を受けた名著です。嫌がる永子さんに無理やりサインをして頂きました(本は後日、長男夫婦にプレゼントしました)。
永子さんと共通の知り合いがいたことが分かりました。永子さんの高校の同級生⇒僕と同じ大学に同じ年に入学、更に僕と同じ会社に入社(残念ながら彼はかなり前に他界されました)。彼とはそれぞれ親しい付き合いをしていた訳では無いのですが、また距離が近くなったようで「仲間感」を持つことが出来て大変に嬉しく思いました。
宝塚には美味しいサンドイッチのお店がある由、「来てくれたらご馳走したげるわ」と。ドラゴン先生は「サンドイッチを食べにわざわざ宝塚??」「中間点は京都でしょう、京都には美味しい処が沢山ありまっせ」(ドラゴン先生は”関西弁”もしゃべります)。T女史も「京都で食事、大賛成」。楽しい輪が広がるというのはホントに嬉しいことです。
あとで考えれば、名古屋に足を運んでもらえれば自慢の同窓生”あほ桐”で神谷のおばはんを囲むことも面白そうやなア、と思ったことでした。
NHK俳句です。9月第三週、選者は和田華凛さん、ゲストは国立天文台准教授の縣秀彦さん。今週の兼題は「月・名月」。縣さんが三球儀を持参して分かり易く説明をしてくれました。勉強になりました。地軸の角度=23.4度が四季をもたらしてくれていること、地軸の傾きはお月さんのお陰であることを思い出しました。たまにはお月さんに感謝する必要がありそうです。名句の紹介です。
名月をとってくれろと泣く子かな 一茶
名月や池をめぐりて夜もすがら 芭蕉
芭蕉は「俳諧は三尺の童にさせよ」と言ったそうです。特選句で面白い句がありました。
つり革へ月入れて観る終電車
特選三句です。
一席 月光に揃ふ御陣乗太鼓かな
(御陣乗太鼓=ごじんじょだいこ、輪島の郷土芸能)
二席 やはらかき月の匂ひの猫拾ふ
三席 月を待つ京にあまたの鏡池
中秋の名月は旧暦の八月十五日、今年は10月6日とのことです。
第四週は高野ムツオさんの「句会」です。今回のメンバーは俳人の大塚凱さん、田丸千種さん、ゲストは古坂大魔王さん、動物作家・昆虫研究科の篠原かをりさん。兼題は「芋虫」。なお、芋虫とは芋の形をなぞらえた名前ではなく、芋の葉を食べることから命名されて由です。得点順です。
5点 芋虫を触りませんかと研究者 田丸千種
古坂さん、篠原さんが特選。大塚さんが並選。高野さんが取らなかった一つの理由として「芋虫を」の「を」が気になったと鋭いコメントをしていました。
4点 芋虫の隠したる角誰が知る 篠原かをり
大塚さんが特選、田丸さんと古坂さんが並選。
3点 芋虫や月は地球を一回転 高野ムツオ
田丸さんが特選、篠原さんが並選。
2点 いもむしの速度と螺子の規格かな 大塚凱
高野さんが特選。
1点 葉のうららいもむしもぐもぐ音密か 古坂大魔王
高野さんが並選。大魔王さんがお子様の目で詠んだ句だそうです。
相変わらず、皆さんの講評がいろんな角度からなされて聞いているだけで面白く勉強になる句会です。
特選三句です。
一席 芋虫も島に生まれて島に生き
二席 芋虫は食べて糞して前を見て (糞して=まりして)
三席 芋虫の目玉の映す宇宙かな
以下は陶芸作品の記録です。僕の備忘録として記載してますので端折って頂いて結構です。9月も終わり近くになり漸く過ごし易くなってきました。散歩、ウオーキングをしてもビショビショの汗は搔かなくなりました。気持ち良い季節は限られてきている様なので大切にしたいものです。10月6日、中秋の名月、気持ちよく楽しみたいですね。
楽陶館、研究Bコース、一回目の作品です。9月18日(木)に焼き上がりを受け取りました。


全て赤粘土、ロクロで作陶しました。適当に鎬を入れて取っ手も付けました。釉薬は内側に透明または青磁を掛けて、外側は全て黄瀬戸、吹き付けです。先生が「良い感じに焼き上がっています」と講評してくれました。嬉しい限り。
次は9月27日(土)、名東陶芸クラブでの焼き上がり作品です。下段の二枚の写真の作品はかなり前に作陶して、6月の本焼きで積み残しされたモノ。上段の二枚の写真はこの1-2か月で作陶したモノです。施釉の時にも集中力を欠いており、散々の焼き上がりとなってしまいました。大反省。

黒土で作陶。作陶時も集中力がなかったのか雑な(いつもザツですが、更にザツな)ものでした。施釉は先輩からアドバイスを頂いて、全体に織部を掛けて外側の一部(または全部)を拭き取ったり、内側に織部を掛けて外側(ないしは全体)に透明をかけて一部を拭き取ったり、イロイロと試したのですが、散々な出来栄でした(写真では区別できない様に思います)。隠れ家で洗ってからよく観察すると織部の色合いが部分的に深い緑色が出ていて味わい深く思いました。もう一度、チャレンジしてみたいです。

左、小鉢。黄瀬戸、黄瀬戸と透明を掛けました。右、植木鉢。黄瀬戸をかけて上部のみ透明を掛けました。かなり前に作陶したもので相変わらずゴツイ(厚い)出来上がりです。めげないで励みたいと思います。