クルルのおじさん 料理を楽しむ

京都の紅葉

11月20日(土)、京都一周トレイル、北山・東部コースの二回目に挑戦しました。前回からの続きで大原戸寺町から二ノ瀬まで。距離も短く高低差も余り無し。京都の街中でゆっくりと昼食を摂ってから歩き始めました。お天気にも恵まれ翌21日(日)も京都の紅葉を楽しむことが出来ました。今回のブログは京都トレイルというより京都の紅葉の写真中心の記載です。

 

f:id:hayakira-kururu:20211122155734j:plain 京都一周トレイルの共通標識です。探すのにも慣れましたが余り分かり易い標識ではありません(今回のルート上の標識は概して見つけ易かったですが)。大原戸寺町(#24)からスタートです。

 

f:id:hayakira-kururu:20211122160234j:plain なだらかな道を気持ちよく歩き進み、第一の難所、江文峠(#31)もなんのその、あっという間に(#35)の標識のある静原神社に。静原神社の御神木はこの写真には写っていませんがスギの巨木です。イチョウとカエデの紅葉が見事です。ここに来る途中の畑で農家の方々が大きな「かぶ」を収穫されていました。ドラゴン先生によると有名な京漬け物の「すぐき」をこの辺りで作っているそうです。かぶを自然発酵したお漬物とか。恥ずかしながら存じておりませんでした。

 

この後、今回のルートの最大の難所である薬王坂を一気に歩き切りました。昔むかし、最澄さんが鞍馬寺で薬王如来の像を彫って比叡山に帰る途中、この坂に差し掛かったときに薬王が姿を現したことからこの名前が付いたとか。

坂を下りると鞍馬の街並みに。本来のルートはこの後、二ノ瀬まで車が走っている道沿いを歩くことになるのですが、面白く無さそうなのでルート変更。鞍馬山方面に行き鞍馬寺に登ることにしました。

 

f:id:hayakira-kururu:20211122163052j:plain 鞍馬寺仁王門。この先にケーブルカーもありますが、勿論、歩いて登りました。これ以降は、紅葉の写真を楽しんで頂ければ幸いです。

 

 

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鞍馬寺登山道からの景色です。鞍馬寺は牛若丸で有名ですが、それ以前に源氏物語にも登場するそうです。鞍馬山はなんと2億6千年前の地質を含んでいる山だそうです。

 

f:id:hayakira-kururu:20211122163210j:plain 鞍馬寺本殿金堂の紅葉。

 

鞍馬寺を下山したのが四時半ごろ。なだらかなコースながらを四時間ほどは歩いたことになります。これで北山・東部コースは完了です。鞍馬寺駅から叡山・鞍馬線出町柳駅まで戻りました。

 

ここからが本日のメインイベントです(結果的にそうなりました)。まだまだ元気な二人は出町柳から岡崎のドラゴンマンションまで歩いて帰ることにしました。途中、京都の老舗の漬物屋さんに入って「すぐき」を見学しました(冷やかしだけで何も買いませんでした。スミマセン)。「すぐき」というのは「酸茎」と書いたり「すぐき菜」と呼ばれたりする”かぶ”の仲間のことですが、今では「すぐき漬け」のことを「すぐき」と称する言葉になっている由です。千枚漬け、しば漬けと合わせて京の冬の三大漬け物。「すぐき」のウンチクを勉強しつつ歩いていると既に日は沈んでいました。

 

岡崎のドラゴンマンションの近くまで歩いてきた時、いつもの「くろ谷さん」の山門がライトアップされているのが目に入りました。遠目に見ても美しい。ソロソロお腹が空いてきてはいましたが迷わずに山門に。ビンゴ!。

 

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山門が額縁のようなアングルになってライトアップされた紅葉が見事でした。久しぶりに一句。

 

   山門の額一面に紅葉や   孔瑠々

 

 

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山門を入り本堂側からの景色。さすが京都の紅葉かと。ちなみにこの三枚の正方形の写真はドラゴン先生が自慢の最新携帯電話のカメラで撮影したもの。何でも写真機能が大幅にアップしているとか。僕のと比べてみると確かに鮮明度合いが違うようです(撮影の腕の差ならぬ機械の差かと)。

 

 

紅葉の続きです。翌21日(日)はのんびりと朝食の後、京都御苑を散策しました。

f:id:hayakira-kururu:20211122204726j:plain 今出川(北側)入口から入りました。立派な大イチョウ

f:id:hayakira-kururu:20211122204756j:plain 京都迎賓館の近辺です。迎賓館の手前「母と子の森」では自然に触れることが出来る様になっており「森の文庫」には図鑑、絵本、紙芝居等々が設置されています。誰でも自由に利用できるようになっています。お弁当を持参して紅葉を楽しんでいる家族、グループが沢山いらっしゃいました。僕たちも切り株に腰かけて途中で買い求めた京銘菓の「阿闍梨餅」を頂きました。

 

f:id:hayakira-kururu:20211122204816j:plain 仙洞御所の近辺の大イチョウ。残念ながら仙洞御所に入場するには事前の申し込みが必要で既に予約は完了していたので入ることは出来ませんでした。

 

f:id:hayakira-kururu:20211122204829j:plain 御苑内は立ち入り禁止の区域はほとんど無くゆったりとしたスぺースが提供されています。ストレスなく紅葉を楽しむことが出来ます。

 

この土曜日、日曜日は暖かい秋晴れの天気で、京都一周トレイルの北山・東部コースと京都の紅葉を堪能することが出来ました。二日間で三万五千歩以上、良く歩き回ったものだと思います。年内にもう一回、今度は北山・西部コースに挑戦したいものだと思っています。ドラゴン先生は年末にかけてお仕事が多忙になりそうな気配(師走だから走り回るのかな)。どうなりますやら・・・。

 

 

名古屋に戻って今日22日(月)、朝から雨。気温も低くなり、改めて土日のお天気がウソのように思えるほどです。感謝、感謝ですね。明日以降も、季節並みかそれよりも寒くなりそうな気配です。海外ではコロナが再度、広がっている気配が濃厚になってきている様子です。今回のブログは京都の紅葉を堪能したことのお話でした。NHK俳句と料理はまた次回に記載します。皆さま方、引き続き、くれぐれもご自愛下さいます様に。



七五三詣り

 

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久しぶりに「居酒屋ヒデさん」です。

下段左から;チーズのチャンジャのっけ。キノコ(しめじ、まいたけ、えのき)のマリネ。中段;マッシュポテト、チーズ入り。ローストビーフ、グレービーソース。上段;無限キャベツ。鯛の刺身、塩締めと昆布締め。お寿司(これはお店から取り寄せ)。2021年11月1日、撮影。

 

この日はアラタくんの七五三詣りの日。僕とカミさんも参加しました。11月15日が七五三ですがアラタくんの幼稚園がこの日は振り替えの休園日で、パパのヒデさんも都合がつく日であったので早めの七五三となりました。お昼に簡単に食事をした後、アラタくんは紋付袴に着替え晴れ姿での記念撮影、そのまま市内の亀ヶ池八幡神社にお参りし、その後、長女一家のマンションに戻りました。マンションでアラタくんの着替えを済ませパパは晴れ着を返却に。この日のパパは大忙しでしたから「居酒屋ヒデさん」は”本日休業”已む無しと思っていましたが、なんと昨晩から早朝にかけて下拵えを済ませてくれていました。僕がアラタくんと遊んでいる間にアッと言う間に準備完了。まだ陽が沈んではいませんでしたがアルコールも頂いて楽しいお祝い会を楽しむことが出来ました。

 

それにしても最近の晴れ着と記念撮影のセットはよく出来ていると感心します。紋付袴もいろいろなデザインから選ぶことが出来る様になっています。アラタくんは大好きなトイストーリーのウッデイのカーボウイ姿と同じ色柄の紋付袴を選んでいました。斬新なデザインですが良く出来ていて似合っていたと思います。記念撮影も凄い。撮影担当の方が子供達の気を逸らせないよう、良い表情の写真を撮れるようにあの手この手で子供達と会話しながら撮影していきます。昔のように一枚、二枚ではなくバシャバシャと連写。撮った写真は直ぐにPC画面で見ることが出来ます。沢山の写真の中から子供達の可愛い表情、仕草が選べるようになっています。ジジババが一緒だと「これもいい、あれも可愛い」と際限なく買ってしまいそう。パパ、ママは慣れたもので慎重に何枚かを選んでいました。そうなんです。お値段が高い。上手く出来ている仕組みであると感心しました。

 

 

NHK俳句です。この番組は月に四回、それぞれ選者さんが担当されていますが、日曜日が5回ある週は時折「歳時記食堂」という番組が準備されています。10月の最終週10月31日がそうでした。「歳時記食堂---おいしい俳句いただきます」。

番組の舞台は食堂というよりはもう少しグレードの高いカウンター割烹の設定ですが、この割烹の主人が俳人の星野高士さん、若女将さんが戸田菜穂さん(司会役ですね)、常連客が古坂大魔王さん、ゲストが女優の前田美波里さん(僕らの世代には大変に懐かしい方)。

 

旬の料理を楽しみながらそれに纏わる名句を鑑賞するという趣向。出演者が個性豊かな面白いメンバーで楽しい番組になっていました。よかったです。紹介された三句は、

   松茸の香りも人によりてこそ   高浜虚子

   秋茄子の今朝は四つと見せに来し   森田愛子

   桃食うて煙草を喫うて一人旅   星野立子

 

ホトトギス系の俳人の句が多いなあと思っていましたら、ご主人の星野さんは虚子がひいおじいちゃん(曾祖父)、星野立子がおばあちゃん(虚子の次女さん)の間柄とのこと。曾孫さんに言わせると「虚子は挨拶句の名手」だそうで「俳句はそもそも挨拶」とのこと。名言だと思いました。「松茸」の句は比叡山延暦寺のお座主さんから贈ってもらった松茸へのお礼の句だそうです。お礼の気持ちを「あなたが贈ってくれたから格別に美味しい」と詠んで伝えたものとか。なかなか良いもんですねえ。

 

11月第一週。司会は武井壮さん、選者は片山由美子さん。ゲストにはシンガーソングライターの川崎鷹也さん。早速に一曲披露されていましたが、大変に良い声でした。今週のテーマは「感情語」。俳句では感情を直接表すことばを用いるのは避ける様にと言われるが古今の名句にはその「感情語」が使われているのも少なくないと。名句の例、

   おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな   芭蕉

 

使うのが良くない例として分かり易い句を挙げていました。

原句   帰省して畳の匂ひなつかしき

添削   帰省して大の字になる畳かな

あえて感情を直接言う必要がないものはバツだと。「言わずもがなの言葉はダメ」。この例は分かるように思いましたが「感情語を使うことが読みの飛躍を妨げるのは良くない」とのことでした。難しいですねえ。

 

今週の兼題は「落ち葉」、特選三句です。

一席   タクシーを追いかけてゆく落ち葉かな

二席   二回まで音ひびかせて落葉掻(おちばかき)

三席   落葉踏み犬に足音生まれけり

 

 

第二週は司会が岸本葉子さん、選者が阪西敦子さん。ゲストに美容家のIKKOさん。IKKOさんは存在感がありますねえ。大迫力でした。大相撲の横綱が相手力士を圧倒するような迫力(例えがあまり適切でないかしら)。兼題は「木の葉髪」。この季題は「木の葉」という見立てがあって初めて冬の季節に位置付けられ、同時に「髪」というあるがままの姿によってより広く詠われることになった。この「見立て」と「あるがまま」をどう詠むかが今週のテーマでした。例句を挙げて説明されていました。

   木の葉髪いそぎて捨つる誰か来る   山口波津女

   うつくしき言葉の一つ木の葉髪   野澤節子

「いそぎて」の句は落ちている髪をあるがままに詠んだもの、「うつくしき」の句は木の葉という見立てを詠んだものとのこと。分かるようにも思いますが、だから何なんだと思ってしまう。難しいですね。

今週の特選三句です。

一席   図書室のひかり埃や木の葉髪

二席   さっきから胸の谷間の木の葉髪

三席   コピー機のガラスの記憶木の葉髪

IKKOさん、一席の句を「懐かしい!」と褒めていましたが、僕もこの句が高校の図書室の気配を思い出して懐かしかったです。「ひかり埃や」というのが良いと思いました。

 

 

おまけの料理です。

f:id:hayakira-kururu:20211116153621j:plain 鶏スキ。久しぶりにバーミキュラ鍋で。白菜、玉ねぎ、ネギ、シメジ他。すき焼き風に味付けしました。豆腐がなかったのが残念。2021年11月15日、料理と撮影。

f:id:hayakira-kururu:20211116153644j:plain 天ぷらうどん。ネギたっぷり、油揚げも加えて。うどんは頂きモノの讃岐の茶うどん。天ぷらは昨晩、自分で揚げた残り物。サツマイモは農園で収穫したもの。愛着がいっぱいです。2021年11月13日、同。

f:id:hayakira-kururu:20211116153702j:plain大根と豚バラ、挽肉の煮たん。一日経つと味が浸みて美味しくなっていました。大根が美味しくいただけます。2021年11月9日、同。

 

 

日中はまだ暖かいですが、朝夕は寒いと感じる様になってきました。毎朝、体重と血圧を測って記録していますが、寒さを感じる朝は血圧がやや高めになってきています(まだ全く心配するレベルではありません)。体重、血圧を記録している日記帳は5年連用日記ですが、今年で終わりになります。年末までに同じ5年ものを手当てしておこうと。2022年から2026年まで。この5年日記が終わるころには76歳。更に二回、5年日記を続けていければ、日記が終わるころにはアラタくんは成人式を迎えることになるのかな。5年日記を三回分、今から15年先。長いようであっと言う間かも知れませんねえ。

 

COP26は11月13日に成果文書「グラスゴー気候合意」を採択して閉幕。「迫る危機に動けぬ世界」、厳しい評価がされているようです。土壇場で石炭火力を巡る表現が「段階的廃止」から「段階的削減」に弱められて議長が謝罪する場面もあったとか。今の子供達が健康で明るく元気に育つことが出来る環境を維持することが出来ます様に。

 

せめて自分の健康は自分で守っていきたいものだと。近所の公園の散歩、近場の山歩きを続けてとにかく一人で動ける状態を維持したいと思います。今週末は、京都トレイル北山・東部コースの二回目に挑戦します。安全第一に、そして終わってからの飲み過ぎに注意するようにしたいですね。それから、110番に電話する必要もありませんように。皆さま方も引き続きご自愛下さいます様に。

 





 

 

 

パトカー二台、白バイ三台

  

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京都岡崎、真如堂の三重塔です。あと1~2週間で紅葉が見事になろうかと。この日も秋晴れの最高の天気でした。2021年11月7日(日)、撮影。

 

2021年11月6日、土曜日。京都トレイルを再開しました。今回は「北山・東部コース」の半分に挑戦しました。比叡山から大原・鞍馬を経由して二ノ瀬までを一気に歩くように設計されているようですが、ドラゴン先生がコースを検討結果、二回に分けて歩くことにしました。僕は当日に名古屋から参戦するのであまり早く出発時間を設定出来ないし、二人の年齢・体力を勘案してのドラゴン先生の判断です。「北山・東部コース」の全長は17.9㎞ありますから、距離から考えても二回に分けるのが適切であろうと思いました。今回歩くのは9.8㎞になります。

 

朝9時前に岡崎ドラゴン・マンションに集合。叡山ケーブルにてケーブル比叡駅に。北山・東部コースのスタート地点です。10時に歩き始めました。快晴。  

 

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左;叡山ケーブルです。高低差561mは日本一。二台のケーブルカーが直径40㎜の鋼鉄のワイヤーで井戸のつるべのように引っ張られています。車両の先頭に立ちました。改めて認識しましたが、線路の間にケーブルが施設されています。この写真は途中でもう一台とすれ違った後ですからケーブルが二本通っているのが分かります。ちなみに運転は山上の駅にいる運転士さんが行っています。社内の運転席(の様な所)に座っている方は説明ガイド役兼ブレーキとドアの操作係さんの様です。

右;空中に浮かんでいるように見える「輪」は「かわらけ投げ」の的です。この輪っかの中に土器(かわらけ)を投げてくぐらせることが出来れば願いが叶うと。ケーブル比叡駅からロープ比叡駅の間にある広場で。

 

前回までの東山コースは概してまだ街に近い東山の名所旧跡巡りという趣が強かったですが、北山コースはさすがに本格的な山歩きコースでした。それでも最初のうち、ケーブル比叡から比叡山延暦寺の境内に向けてのコースは眺めも良し、道も良し、勾配加減も良し。おまけにお天気も最高。根本中堂への道を経由して最澄さんの廟所である浄土院を過ぎる辺りまでは快適な名所旧跡巡りの山歩きを楽しめました。

 

その後は京都府滋賀県の県境に沿って歩きます。右手には琵琶湖が広がっているのですが見ることは出来ません。アップダウンが少しづつ厳しくなってきます。ほぼ中間点であろう「玉体杉」に到着。まだまだ元気です。 

  

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「玉体杉」。回峰行ではここで京都御所を拝する玉体=天皇の安泰、国の平安を祈る場所であったとか。展望の開けたところでした。この辺りまでくるとさすがに名所旧跡の類はもうありません。山道です。横高山(767m)に向かいます。それほどの急坂ではないもののアップダウンの繰り返し、これはキツイ。何故、苦労して上った道をまた下り、更にまた上ることを繰り返しているのか。愚痴が出ます。

横高山から水井山(794m)に。ここが京都一周トレイルの中で一番標高が高い地点。ほぼ直線に近い急な登りです。しんどい。   

 

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左;「横高山」山頂。この辺りからは樹木、木々の間を縫って遥か琵琶湖を望むことが出来ました。急な上り下りに参りましたが良い景色です。

右;「仰木峠(573m)」。仰木の里(滋賀県)と大原の里(京都府)を結ぶ峠。水井山から随分と降りてきました。ほぼ直線のかなり急な下りが続きました。

 

この仰木峠のあと大原・戸寺までずーっと下りです。それまでのアップダウンで僕の膝にはかなり負担がかかっていました。ここで膝サポーターをつけました。両手にステッキを持ちもともと不得意な下り坂に悪戦苦闘。驚いたことに、ここに来てドラゴン先生の足取りが益々軽快になってきました。「もともと下り坂は得意!」とか。上り坂の時は遅れることもなく歩けていたのですが、とても追いつける速さではない。「先生、あんた鞍馬の天狗さんだったの?」、”ひょっとすると今までの山歩きでは僕を慮ってペースを合わせてくれていたのかしら、歳は僕より上なのに”とショックでした。

 

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ドラゴン先生、ブログに初登場!。歩き始めて直ぐに撮った写真です。ご本人の許可を得ての掲載。改めて見ると颯爽としているなあ(よいしょです)。

 

軽快な足運びを続けるドラゴン先生にショックを受けながらも戸寺町のバス停までたどり着くことが出来ました。時刻は午後2時半でしたから、休憩時間を除いて4時間強は歩いたことになります。へとへと状態。僕にとってはこの辺りが限界。”全く平気な顔している年長さんが横にいるのは癪に障るなあ”。今から思えば東部コースを二回に分けてくれたのは僕の体力を心配してのことであったか。有難いやら(ちょっと)悔しいやら。

 

京都バスと叡山電鉄を乗り継いで出町柳駅に来ました。山歩きの途中では二人とも休憩時におにぎり一個程度の軽食でしたので、相談結果、ドラゴン先生お薦めのラーメンを食べに行くことにしました。出町柳からは京都大学界隈を通り越して白川疎水通りにあるラーメン屋さん。小さなお店ながら昔から味に変わりがない評判のお店とのこと。僕は初めてですが、ドラゴン先生が連れて行ってくれる店は定評がありますから楽しみなことです。15~20分程度歩けば行ける距離ですが、山歩きの後だけにタクシーに乗るのかしらと思いきや全くその気配は無し。「歩ければ歩きましょうか」と挑発的とも思えるオッファーがありました。もちろん歩いて行く!ことにしました。

 

実は今回のブログのメインイベントはここから始まります。

「土曜日なのにまだ人通りはそれ程多くないねえ」とか「平坦な道を歩くのは楽だわなあ」「なだらかな道だとこのままずっと歩き続けることが出来そうだ」とか呑気な会話をしながら、京大の理学部辺りを通り過ぎようとしている時、事件?が起こりました。歩道をドラゴン先生が先に、僕がその斜め後を歩いていました。後ろから一台の自転車が追い越してきて、僕を通り越してドラゴン先生の横に付いた時に、突然、大声で「おおい、道の真ん中歩くやないでえ。邪魔やろが!」とドラゴン先生に食って掛りました。何のことかと不審な目でそのおっちゃんを見据えたドラゴン先生に対して更に「邪魔やと言うとんじゃああ。謝らんかい!」と自転車からわざわざ降りて言いがかりをつけてきました。

”おやおや変なおっさんが登場してきたなあ。人通りも多く無いし、僕たちは横に広がって歩いていた訳では無いから、自転車の一台くらいは無理なく通り過ぎることが出来るのに。機嫌が悪くて通行人にわざと因縁をつけようとしてるのかしら”。

”最近は変な人が多いし、余り関わらない方が良いのでは”と思っていたところ、驚いたことにドラゴン先生がそのオッサンに歩道の歩き方、自転車の通り方についてレクチャーを開始してしまいました。相変わらず冷静な話し方です。道路交通法の条文まで持ち出して。

オッサンの方は、通行人を大声で脅したら怖がって「スミマセン」「ごめんなさい」等の反応が返ってくるのを期待?して、憂さ晴らしをしようとしていたのでしょうが、勝手が違って全く真逆の冷静沈着な反応をされてしまった。面食らった気配がアリアリでしたが、オッサンのほうも引っ込みがつかなくなったのでしょう。更に、声が大きくなり訳の分からない文句を言い続けました。

横で見ている限り、そのオッサンが変なものを取り出したり、暴力を振るう素振りは無さそうなのでそっちの心配は無いと思っていましたが、”道路の真ん中で大声を上げ続けてるオッサンの相手を何時まで続けるのかしら”と思い始めた時、ドラゴン先生が相変わらず冷静な言葉使いで「時間が無駄だから言いたい事をオマワリさんに言いなさい。警察を呼んであげます。いいですね。」と。”ええっ、警察を呼ぶの!?”と僕は驚きましたが、オッサンのほうも同様に一瞬はビビったようでした。それでも引っ込みがつかないからか「おおっ、エエヤないか。呼んでみいや」と啖呵を切っていました。

ドラゴン先生は平気な顔して110番。電話で状況と場所を説明。僕は手際の良さに感心しながら「110番は初めての経験になるがどの程度の時間で来るものですかねえ」と能天気な質問をしてしまいました。

待つこと3分!。オッサンも流石にやや大人しくなりました。パトカーが一台到着。まずは一人のお巡りさんがヒアリングを開始。間髪を入れず、白バイが二台。これでオッサン側と先生側の距離を空けて別々にヒアリング、事情聴取。更にさらに、パトカーが一台、白バイが一台到着。大事件の様相を呈してきました。少なくとも6~7人のお巡りさんがオッサンと先生を取り囲み(僕も先生側で取り囲まれましたが)事情聴取。道行く人たちはいったい何が起こったのかと。

お互いに暴力沙汰は無かったことを確認して聴取は終了。僕たち二人は解放。おっさんの聴取はまだ続けられていました。大きな声を荒げて言いがかりをつけるような振る舞いを注意されているようでした。

 

ラーメン屋さんのお昼の営業が続いていることを祈念しながらお店に向かいました。道中で「世間にいちゃもんをつけるヤツを放っておくのは良くないと思っている。昔からそんなヤツは許せない性格である。その性格からの行動であった」との説明がありました。「先生はまだまだお若いねえ」と茶化しながらも「その通りであると思うが、世の中、想像も出来ないぐらい変な人も多くなっているから、くれぐれも御身お大切な行動を」お願いしました。

 

このラーメン屋さんも(以前のカレーライスのお店同様に)先代の主人の時代から、ずっとドラゴン先生が通っているお店とか。若かった時には朝、昼、夜の三食ともに「ラーメンご飯定食」を食べに行って、その時には先代から「なあ、学生さん。あんた、毎食、足を運んでくれるのは嬉しい限りやが、栄養を偏らせるのはあきまへん。他のお店にいってお肉とかお野菜とかをバランスよく摂りなさい」と説教された由。今は糖質制限云々しているドラゴン先生の若き姿です。

「人気のお店でいつも行列が出来ており順番待ちを覚悟しないと入れない。今日は、中途半端な時間だから、多分、大丈夫であろう」と話を聞きながら疎水通り沿いのお店に着きました。店の表には暖簾も掛かっており営業中でした。表の通りには自転車が一台留まっているだけ。これなら待つことも無く入れてもらえるだろうとホッと一息。二人で暖簾をくぐりました。お客さんは一人だけ。カギ(『)状のカウンターの奥の席に二人座りました。

ふと手前に座っているお客を見てビックリ。ナントこれが先ほどの自転車のオッサン!でした。先にラーメンを啜って食べていたオッサンもほぼ同時に気が付いた様子で目を白黒。「なんでアンタらここにおるんや」とべそをかいたような表情になっていました。こちらも驚きましたが、まさかの偶然に思わず先生と大笑いしてしまいました。

”こんなことがあるもんや。世の中ホンマに狭いなあ。京都は面白いところやなあ”

オッサンの方は”もう降参”とでも言うような顔つきになり、ばつが悪いのかそそくさと食べ終え「どうぞ、ごゆっくり」と捨て台詞?を残して店を出て行きました。お巡りさんから搾られて気分悪く落ち込んで、美味しいラーメンで気分を転換しようと思ったら、また、そこで二人組と合流してしまった。”今日は、とんでもない日や”と思っていたのかも知れません。

”オッサンにはちょっと可哀そうな事態であったか”と思わないでもなかったのですが、やはり、きっかけはあの脅かすような言いがかりが問題。自業自得であろうと。ドラゴン先生も同じような気持ちであったように思いましたが「やはり、人を恫喝する、言いがかりをつけるヤツは許してはいけない」と厳しい見方をしていました。ラーメンはやや細麺系、ネギたっぷりのオーソドックスな味で大変に美味しく頂けました。

 

その日の夜、ドラゴン・マンションに長女さんご夫妻が合流。北山コースの話以上にこの”自転車おじちゃん”の話になってしまいました。この時には”オッサン”から”おじちゃん”に昇格です。長女さんはドラゴン先生のそういう性格はもう変わらないと思っているものの、とにかく自身の安全に十分に注意するようにと大変に心配していました。その通りだと思います。

旦那さんからは「あの界隈で、自転車に乗って、道行く人に声を荒げて文句を付けたり、同じ自転車で通行している人にいちゃもんをつける人がいる。ひょっとすると同一人物かも知れない」という話が出ました。ひょっとするとそうなのかも知れません。世間は意外と狭いようです。

それにしても日本の警察力は大したもんだと思いました。数分でパトカー二台、白バイ三台が駆け付けてくれる。京都の中心部だから、道路が空いていたから、いろいろなことが重なってのことかも知れませんが。

 

長くなりますがお口直しに翌日の京都風景です。朝、のんびりと散歩に出かけました。岡崎から白川沿いに歩いて錦市場を散策してからいつもの通りイノダコーヒーに。

 

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左:白川に架かる一本橋(通称、行者橋)。比叡山阿闍梨修業で千日回峰行を終えた行者が報告のために京の町に入洛するときに最初に渡る橋だそうです。

右;祇園辰巳大明神近くの白川沿いの風情。この先で鴨川に繋がります。

 

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朝食の後は遠回りして鴨川沿いに北に上り丸太町辺りからくろ谷さん、真如堂に行きました。冒頭の三重塔の紅葉を楽しんでから、久しぶりにアフロヘアの仏様にお目にかかりました。お元気そうで安心しました。すっかり心が安らぎました。以前の記事を埋め込んでおきます。懐かしいなあ。

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

二日目もよく歩きました。今回は京都尽くしでした。NHK俳句、居酒屋ヒデさん、料理の写真は次回にします。皆さま方もいろいろな出来事に出くわすことがあろうかと思いますが、くれぐれもご自愛下さいます様に。

 

 

 

 

10月最後の土曜日です

 

今日は10月30日、10月最後の土曜日です。早いモノですね。朝夕は肌寒さを感じる様になりました。もう10月もお終いです。そして、いよいよ明日31日(日)は第49回の衆院選。「いよいよ」というほど盛り上がりは見せていないのかな。与野党ともに同じようなことを訴えているので「政策論争は盛り上がりを欠いた」というのが一般的な受け止め方の様子。今朝の日経新聞の記事を見ると直近の衆院選投票率は、2012年59.3%、2014年52.2%、2017年53.6%だったそうですが「(今回の投票率は)前回よりは上がろうがそれでも50%台半ばに留まるのでは」と懸念されています。

昨日の日経”衆院選終盤情勢”では「自民単独過半数の攻防」「与党過半数の勢い」が報じられていました。コロナ・経済対策が争点でしょうが、やはり、若い世代の投票率がどうなるかが焦点の一つではなかろうかと。20代、30代の方々が積極的に投票に行かれることを期待したいと思います。”投票率が低くなるのは民主政治の危機だ”、最近多くの方が指摘されていますがその通りだと思います。投票率が50%であれば、全体の1/4の指示を得ることが出来れば政権が取れてしまう。逆に言えば、1/4のコアな支持層に便宜を供与する政治になってしまう。残りの3/4はどうでも良い政治を可能にさせてしまう。怖いことですよね。やはり、とにかく投票に行くことです。僕は明日はイロイロと忙しい日なので、過日、期日前投票に行ってきました。待たされることも無くスムーズに投票することが出来ました。

 

コロナの感染者はすっかり少なくなった状態が継続しています。有難い限りですが、欧米、近隣諸国の現状を見ると”何故、日本はこれほど落ち着いているのか”分からないままなので不安になってきます。落ち着いている時に原因究明、発生するであろう第6波への対応をキチンと説明すべきだとイライラします。”そう言えばあの尾身さんも最近は余りTVで見ることが無いなあ”と思っていたら、これも今日の日経に一面記事が出ていました。

日経が主催、英フィナンシャル・タイムズ、東京都が共催の「第8回 日経・FT感染症会議」の速報抄録版。この会議で尾身さんは議長している由。「ワクチン、検査、医療提供体制、治療薬、データ活用」についての提言。「東京五輪・パラリン」開催の説明責任が十分でなかったこと、「同、水際対策」を含め総括を行いノウハウを世界に発信すべきこと。「国の意思決定」が不明確で、一体感を醸成するメッセージとして伝わらなかったこと。「感染症対策への市民の参加」として「共に創り共に実行へ」、「統治者目線からの脱却」が提言されていました。

網羅的ではありますが「二度と危機を繰り返さないため」の良い提言記事だと思います。

 

明日31日の話題をもう一つ。「COP26」(国連の第26回 気候変動枠組み条約締結国会議)が開幕となります。国際排出枠取引の実施ルールに関しての最終交渉の場。国際ルール作りは難航している様子です。

古(いにしえ)の話になりますが、1997年に京都でCOP3が開催され、その時に採択されたのが「京都議定書」。参加先進国に温室効果ガスの削減目標を設定し、世界で初めての取決めとした画期的な会議、国際社会が協力して温暖化に取り組む大切な一歩となった、と言われています。爾来、会議は踊る?状態が続いたままなのかも。一方では、日本だけでなく欧米、アジア、アフリカ等々世界中で大雨、洪水、山火事が報道されています。100年に一度の災害対応が出来ている場所でも大変な被害にあってしまうほどの自然災害が頻繁に発生している。”えらいこっちゃ”と思います。

京都は「食品ロス」に対する感性が高いところですが、その理由がこの1997年にCOP3が開催されたからという見方があります。「京都議定書」は世界的にも大変なインパクトがあったので、その影響であるとの説明。しかしながら、この見方には異議あり。ここ数年、大文字と京都トレイルで改めて京都を齧ることになっている僕としては、この説明は全く甘いのではと。京都で食品ロスの感性が高いのは、京都の方々はもともと「始末する」ことが身についていたからだと確信しています。遥か「応仁の乱」のころから、SDG’sを既に生活のなかに取り入れていたのが京都であろうと。京都はやはり「もったいない」「しまつせなあかんえ」の世界ですよね。11月の京都トレイル・北山コースを今から楽しみにしているところです。

 

 

NHK俳句、10月第3~4週です。相変わらず僕の備忘録として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。

第三週、司会は中田喜子さん、選者は「俳句のことだけを考えて」いる岸本尚毅さん。ゲストはお笑い芸人の紺野ブルマさん。全く存じていない芸人さんですが、なぞかけ、書道、バドミントン、ラップ等の趣味が多彩な方の由。岸本さんも紺野さんの「一人コント」を評価しているとか。お話のあちこちに利発さが溢れているような方です。お笑い系の方は”打てば響く”、概して頭が良い方が多いのかも知れませんね。

 

今週の兼題は「秋の暮れ」、入選三句です。

一席   頬杖に水の雲見る秋の暮れ

二席   ホスピスの母へたこ焼き秋の暮れ

三席   出漁のもはや見えぬ灯秋の暮れ

 

二席の句が僕も良いなあと思いました。”たこ焼き”がいい仕事をしているなあと。

この番組を見るちょっと前に「いのちの停車場」を読み終えたところでした。南杏子さんの小説。「ホスピスの母へ・・・」の句でこの本のことを思い出しました。話が横道さんになります。今年の5月下旬にこの映画を観た後で千種図書館に貸し出しリクエストを出していたのですが、人気の本なので数カ月経って漸く借りることが出来ました。後に読みたい方が待っているとのメモも付いていましたので、すぐに読んで返却しました。映画の結末は原作とは変えて作られていると解説にあったのが気になっていたのですが、逆に言えば、それ以外は原作に忠実に制作されていることに驚きました。肝心の結末のところは、原作よりも映画の方が余韻を残した終わり方になっているので、映画は映画で上手く作られていると納得出来ました。映画でもそうでしたが、小説も読むに連れて、涙、涙、涙でした。「積極的安楽死」の是非は判断が難しいですが、筆者が真剣に正面から向き合っているということは理解出来ました。

 

「いのちの停車場」を見た時の記事です。「隅田の花火」が咲いていましたね。

kururupapa.hatenadiary.jp

 

元に戻って俳句の話。岸本教官の今週のテーマは「人の心の中を想像する」。テキストに面白い(なるほど)と思う記載がありました。曰く「作者の思いを汲み取るのは読者の仕事です」「詠むことと読むこととは車の両輪のような関係であることを改めて強調したい」と。今週の兼題の「秋の暮」の例句を紹介して、作者の思いを汲み取ることを紹介されていました。なかなか良い鑑賞でした。

   日のくれと子供が言ひて秋の暮   高浜虚子

作者の虚子は”子供が言った「日のくれ」という言葉を訝しくも反芻している”という鑑賞でした。

   此道や行人なしに秋の暮   芭蕉

   門を出れば我も行人秋のくれ   蕪村

この蕪村の句は、芭蕉を先人として意識している由です。

岸本教官の添削道場。ゲストの紺野さんの句です。

   寒いねと言いたいベンチ秋の暮   紺野ブルマ

添削するところが無いと評価されていました。いい句ですね。

 

第四週はNHK俳句部です。部長が塚地武雅さん、先生が櫂未知子さん。今週の部員はいとうまいこさん。今週の兼題は「棉」。「棉」は「秋・植物」の季題。「綿」の方は「冬・生活」の季題となるそうです。こういうのは難しいですねえ。入選句で面白いと思った句です。

   棉を摘むときをり遠に目をやすめ   (「遠」は「おち」と読みます)

今週の大賞です。

   棉の実や遊子愛しむ空の色    (・・ゆうしかなしむ・・、遊子は旅人のこととか)

 

「俳句二歩目へ」のコーナーが面白かったです。「や・かな・けり」に代表される切字の使い方について例句を挙げて説明されていました。

   稲妻や箒に残る母の癖   櫂未知子

以前に読んだことがありました。好きな句です。この句は櫂さんの代表句の一つだと思っていたのですが、番組で「この句は全くのでっち上げ、フィクションです」との爆弾発言がありました(あえて言う必要は無かったと思いました。やや興ざめでした)。

切字「や」は「や・かな」「や・けり」と一句に二つの切字が入ってしまうことが多い。切字が二つあると感動が二つに分かれるから注意が必要であると。

   をりとりてはらりとおもきすすきかな   飯田蛇笏

日本一有名な「ススキ」の句だそうです。切字の使い方としては三音の季語に「かな」をつけると様(サマ)になるそうです。なるほど。

   秋晴れの何処かに杖を忘れけり   松本たかし

「けり」は連用形につける。意外と便利、一句をカッコよく成立させる時、下五に使うのが有効とか。なるほど。

「俳句ドリル」のコーナー。「〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇も冬支度」の〇を埋めて句を作る。部員四人以外のマネージャーさんの句が取られました。部員の二人は悔しがっていました。いい句だと思います。

   透明な器仕舞ふも冬支度   マネージャー

 

おまけの料理です。

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左;野菜たっぷりの焼きそば。紅しょうがを添えて。野菜を多く入れ過ぎるとべちゃべちゃになっていたのですが改善出来ました。味付けは大好きなコーミの焼きそばソースで。右:同じく野菜たっぷりラーメン。コロッケ(店やモンです)を加えて。美味しかったのですが二個はさすがに多すぎました。2021年10月27日、29日、料理と撮影。

 

次回はもう11月になります。今年はインフルエンザに要注意だそうです。引き続きコロナにも風邪にもご注意のほど。ご自愛くださいませ。

行楽の季節

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小雪チャンとパパ(僕の長男)の車で「愛・地球博記念公園」に出かけました。お目当ては「サツキとメイの家」。小雪チャンが大好き。この日は近くの東山動物園に行くつもりであったのですが、事前予約をしておらず入場が出来ませんでした。相談結果、ちょっと足を延ばしてもらって「愛・地球博公園(モリコロパーク)」に行くことにしました。写真は公園の北側にある大観覧車。てっぺんまでゴンドラが上がると地上の施設、車、歩く人がホントに小さく見えます。小雪チャンは大喜び。

 

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休憩所でも「となりのトトロ」が迎えてくれます(左)。右は、愛・地球博のキャラクター「モリゾーとキッコロ」の植え込みです。二人は「森の精」だとか。モリゾーは森のおじいちゃん、キッコロはこどもだそうです。残念ながら「サツキとメイの家」は当日の入場券の配布が完了しており入場出来ませんでした。入口近くまで行って家を見ることは出来ました。小雪チャン、又もや残念。また、来ることにしました。2021年10月10日(日)に訪問、写真撮影。

 

2022年秋には、この公園内に「ジブリパーク」が順次オープンします。昔のブログの記事です。

 

kururupapa.hatenadiary.jp

2017年の6月の記事。この時には「サツキとメイの家」を見学出来ました。今回はこの写真の一歩手前にゲートを設けられており入場管理がされていました。



緊急事態等が解除されて、ちょうど行楽の季節を迎えています。「行楽」という言葉をしばらくの間、忘れていたように思います。日曜日ということもあり、この日の東山動植物園愛・地球博公園はそれなりに沢山の人出でありました。

皆さん、ほぼ全員がマスクを着用されていました。人流がある処では(もちろん、張り紙でマスク着用を呼び掛けていますが)マスクの着用が自然に励行されているように思います。日本人の対応能力は凄いなあ、と感心します。

 

有難いことに会食のお誘いもチョコチョコ頂くようになりました。こちらからも声をかけて機会を作るようにしています。とは言え、集まる人数は当分4人までにして、会食の時にはコロナ対応をシッカリされているお店を選んで。席は互い違いに座って、換気に留意して、消毒、手洗い・うがいを励行。

巷では、次の感染急増を懸念する声が依然大きいですが、日本人が全体としてのこの注意深い対応を継続するなら、意外と落ち着いた状態で年末を迎えることが出来るのでは!?と期待したくなります。先日、久しぶりにドラゴン先生と会食の折に話したら「あんたは甘い!」と一蹴されました。

ドラゴン先生とは11月に入ったら、京都トレイルを再開することに。いよいよ「北山コース」に挑戦します。北山コースの一回目は「比叡山から大原」に向かいます。今まで以上にハードなコース。安全第一で臨みたいと思っています(ちょっとは体を鍛えておかねば)。

 

 

10月14日(木)、「衆院解散、総選挙へ」となりました。TVニュースで、例によって解散詔書が恭しく衆院本会議場に持ち込まれ、議長が読み上げて衆院解散。「バンザイ」を連呼している多数の議員さんの姿を見ました。相変わらずの「儀式」風景です。

与野党の政策を一覧するに「バラマキの大合唱」のように感じてしまいます。新聞でも「大判振る舞いを競う経済論戦でいいのか」(10月15日、日経社説)。与野党ともに「あまりに無責任」な人気取り政策を前面に押し出しているような印象を受けてしまいます。

 

文藝春秋11月号に「財務次官、モノ申す・・・このままでは国家財政は破綻する」という現役事務次官さんの投稿記事が掲載されています。タイミングが良いですねえ。主旨も良かったと思いますが、考え方も立派だと感心しました。かつての名官房長官であった後藤田正晴さんの訓示「勇気をもって意見具申せよ」を役人道の基本と位置付け、「コロナ対策は大事だが・・・」「人気取りのバラマキ(政策)」を痛烈に批判しています。読み応えのある意見であると思いました。

残念なことに、ご自分でも記載されていますが「財務省は、公文書改ざん問題を起こした役所」「世にも恥ずべき不祥事まで巻き起こして・・・」「猛省の上にも猛省を重ね、常に謙虚に、自己検証しつつ、その上で『勇気をもって意見具申せねば・・・」と記載はあるものの、この件は明確な説明責任が果たされたとは到底考えられないままの状態。この投稿の主旨とは別な次元の問題ですが、このような具申を行う立派な役人さんが歯切れが悪い記載にならざるをえないというのは政権与党・官邸の問題、役人内部の村の問題の両方だと厳しい言い方をせざると得ない。折角の良い具申にも影を落としてしまう、負い目を引きずってしまう、寂しい情けないことだと感じます。

 

 

「行楽」の続きです。

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名古屋市緑区有松にある「藍と有松しぼり」のお店「中濱商店」の中濱邸です。登録有形文化財。秋の良き日に高校時代の仲間4人組で散策しました。このお店にぶらっと入って見学していたら店の女将さんが随分と親切に有松の街のこと、有松しぼりのことを説明してくれました。このお店は東海道に面しています。写真の前の道が東海道です。昔むかしはこの道を参勤交代の行列が通過したそうです。この屋敷は二階建てですが、行列を二階から見下すことは許されないとのことで高さ・窓に制限が設けられているそうです。一時間ほどお邪魔したでしょうか。気配りの幹事が気を遣って、そこそこ高価な「有松しぼり」のお土産を自腹で買っていました。幹事くん、エライ。

ここから東の方に行くと桶狭間古戦場公園への交差点があります。西の方10分程歩くと歌川広重が「東海道五十三次」で描いた鳴海の街並みに繋がります。次の版画絵のような街並みが残っています(ただし、今は背景に高速道路が見えてしまいますが・・)。

 

鳴海 名物有松絞|歌川広重|東海道五拾三次|浮世絵のアダチ版画

2021年10月8日、散策。写真はいずれも有松・鳴海紹介のHPからのコピーです。

 

 

NHK俳句、10月第二週です(これは僕の備忘録として記載しています。お付き合い頂ければ嬉しいです)。司会は岸本葉子さん、選者は2021年度上期の鴇田智哉さんの後を受けて、下期は阪西敦子さんが登場。1977年生まれ。現在出演中の選者さんのなかでは最年少。「ホトトギス」の同人だそうですから、保守本流?の俳人になるのかな。ゲストはソムリエの若林英司さん。阪西さんの講義のテーマは「季題あるがまま」。テキストを見ると「歳時記に載っているから季題なのではなく」、「季題は・・・時間の経過とともに立ち現れて、時の移ったこと、新たな時間が訪れたことを知らせてくれるもの」と説明されていました。「原点に戻って、その『あるがまま』の姿をみつけよう」と。

今週の兼題は「新酒」ですが、例句として「季題を時の移り変わりとともに立ち現れてくるもの」と唱えた高浜虚子の句を紹介、

   二三氏の携え来る新酒かな   高浜虚子

 

ソムリエの若林さんが日本酒をワイングラスで飲むことを提案。普段、お猪口で飲んでいる時にはあまり感じていないであろう日本酒の色(濁り具合)や香りに気づく。甘みと酸味を同時に感じることになり一層口当たりが柔らかくなることを説明(これは、お酒大好きな僕としては全く同感、その通りだと思っています)。お酒好きな阪口さんは、ワインを飲む時のように鑑賞してから一口ごくっと。そして即興で一句、なかなかいい企画ですね。

   眺めては口へ運びて新酒かな   敦子

 

今週の特選三句です。兼題は「新酒」です。

一席   今年酒男励ます男たち

二席   左右みて前みて新酒利きにけり

三席   筋肉に随意不随意今年酒

 

二席の句は若林さんも取っていました。「まさにソムリエとして利き酒をやっている時の景色そのもの」であると。

面白いと思った句です。

     新酒抱きにやりにやりとチャイム押す

 


おまけの料理です。

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左;ツナ缶ともやしのお焼き。引き続き、粉モン系です。かぼちゃと玉ねぎのオーブン焼きを添えて。大根おろし、辛し醤油・マヨネーズ、ポン酢で。美味しかったです。

右;最近ハマっているネギ・じゃこチャーハンです。油揚げを加えました。旨い。

2021年10月6~9日、料理と撮影。

 

  

「行楽」のおまけです。名古屋市美術館に行きました。

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明日、10月17日(日)は、司くんの「お食い初め」の儀です。カミさんも神奈川から参加。のんびりと二人でフランソワ・ポンポン展に行きました。「動物を愛した彫刻家」です。左は入口に展示されていた彼の代表作。ここまでは撮影OK。右は地下の常設展示場の入口にある現代アメリカ人作家の作品です。傾いている家(ビル?)好きですね。2021年10月15日、撮影。

人の動きは間違いなく増えてきているようです。やはり、油断は禁物ですかね。皆さまもくれぐれもご自愛下さいませ。

 

10月になりました。

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神奈川の自宅の庭のホトトギス。ほぼ満開です。今年の方が早いように思います(左)。ちょっと空いているスペースに秋桜を植えました。毎年、咲いてくれると嬉しいのですが(右)。2021年10月4日、撮影。

 

10月になりました。早いものです。岸田さんが自民党の総裁選挙に勝利して、第120代の総理に選ばれました。就任早々の世論調査では支持率が大変に低い、政権発足時として歴代ワースト三位だそうです。振り返ると菅さんが就任の時は無茶苦茶、支持率が高かったんですねえ。意外な感じがしました。世論というのもブレが大きいモノ、改めて大変なお仕事だと思います。

 

相変わらず読書三昧です。珍しく、久しぶりに本を買いに本屋さんに行きました。買いたいと思っていた本の横に興味がある本が並んでいたので、ついでに買ってしまいました。内田さんと姜さんの本ですが、新内閣の発足の時にちょうど読み終えたところでした。

 

「新世界秩序と日本の未来」、内田樹姜尚中集英社新書、2021年7月第一刷。姜さんのリードで内田さんが言いたいことを気持ちよく話している、という構成の本。大変に面白かったです。因みに、このお二人、共に1950年生まれ。僕と同じ年です。だから何だ、ということは全く何もないのですが面白いと思っています。

 

冒頭から「内田節が炸裂しましたね」と姜さんが冷やかす(おだてる)くらい、内田さんが切れ味鋭く2013年以降の自民政権をズタズタに切り裂いていました。曰く、「国力の衰微を代償にした長期政権」、「政権が続くのであれば、国民を分断すること、国力が回復しないことを全く気にしていない・・・」「(外交は)『活躍するふり』に終始した」。「政権の長期化が出来るのであれば国益なんかどうでもよいという統治者は過去にいなかった」と酷評していました。ここまで言うか、というぐらいの内容ですが、内田さんの話の組み立てにはものすごく説得力がありますので、読んでいると、その通り!と拍手しそうになります。「アメリカについて」の件で、かの地の「自由原理主義」の説明などは(以前の本でも記述されていますが)大変に分かり易い見方だと思います。幸いに、お二人とも日本の先行きについては「それほど悲観的では無い」というのが少しは救いになったように思います。

 

この本を読んだところでしたので、そして読んだ本に直ぐに影響を受ける方なので、岸田新総理の支持率が低かったのもこの本の影響があったのでは、と勝手に思ったりしていました(その割には自民党の支持率は上がっているようですから、やはり関係なさそうですね)。

今日(6日)、のニュースでは、株安、円安、債券安のトリプル安が報じられていました。岸田さんは首相就任の記者会見で、衆議院の解散と総選挙を表明しました。コロナ対策以外にもイロイロな問題を抱えての総選挙になりそうです。国会での所信表明、各党の代表質問を受ける前の解散、総選挙の表明です。就任から解散までは戦後最短だそうです。

 

岸田さんは広島県出身で、サーロー節子さんとは遠い親戚だそうですね。サーローさんが新首相に手紙をしたためたことが報道されていました。地元、広島で行きつけのお好み焼き屋さんのインタビュウーも報道されています。現地では広島焼きとは言わないそうですね。関西人としては、やはり広島のお好み焼きよりは本場関西のお好み焼きに一票を入れてしまいます。やっぱ、お好み焼きは大阪のが好きですわ。

 

今、夏目漱石の「三四郎」を読んでいます。日経の朝刊の小説「ミチクサ先生」や「漱石の家計簿」を読んだ時に、改めて「漱石」さんに興味持つようになっていました。・・・日露戦争後の浮かれ気分を背景に三四郎が「これからは日本もだんだん発展するでしょう」と言ったのに対して、広田先生が「亡びるね」と答えた。・・・漱石がそう言わしめているという有名なフレーズですが、これが先ほどの内田/姜本の中で姜さんも引用していました。このフレーズの引用は他の本でも見たことがあるのですが、実際に「三四郎」のなかでどんなふうに書かれているのか、全く、覚えていない。そもそも「三四郎」は話の筋は知っている(ようだ)が、チャンと最初から最後まで読み通りしたものかも定かでない。この際、もう一度読んでやろうということで。

 

以前、文藝春秋は毎月買って読んでいると書きましたが、特に芥川賞発表の時は楽しみにしていました(過去形です)。9月号も楽しみに買って読み始めたのですが、最後まで読み切れませんでした。この秋は受賞作が二作でしたが、二作とも申し訳ないことに途中で止めてしまいました。春の3月号「推し、燃ゆ」(宇佐美りん)は最後まで読んだ気がしているのですが(途中で止めるのはしゃくだから)ほとんど記憶に残っていません。もう小説は読めない体質、アタマ、頭脳の構成になってしまったのか、と心配していたところでした。「三四郎」は楽しく最後まで読むことが出来そうで、ひと安心です。ついでに「それから」「門」ももう一度読んでみようかと思っています。”もう一度”という程には内容を覚えていないです。「三四郎」では、読み進むにつれて、かすかに所々断片的に思い出します。一体、過去にちゃんと読んだのか、または知識としてストーリーを知っているだけなのかもはっきりしない。情けない状態ですね。

 

前回の俳句のところで「多読多憶」という言葉を紹介しましたが、僕の場合「多読多忘」なのかも知れません。読む傍から忘れているのかも。まあ、これも読書の楽しみだと思って好きな本を読んでみようと思っています。

 

2月から3月にかけて「全集中」した小説ですが、過日、投稿先のHPを恐る恐る(期待に胸を膨らませて)見ましたが、最終選考には残っていませんでした。賞金を貰ったら、仲間でバアッとやろうと思っていたのですが残念なことでした。めげないで地道に賞金ネライの投稿に挑戦したいと思っています。

 

 

NHK俳句です。9月の第四週。第四週は「NHK俳句部」です。先生は櫂未知子さん、部長は塚地武雅さん、今週の部員は櫻井紗季さん。毎回、部員へ宿題が出されていますが、その中で先生から8点を貰った句で「いいなあ」と思った句です。

   秋麗双子を乗せし乳母車   塚地武雅

   二階へとそろり運べし夜食かな   塚地武雅

   夜食とるそこはかとなき同志感   田中要次

 

最初の句は「秋麗=あきうらら」よりも「秋麗や=しゅうれいや」と切る方が良い、と先生から添削が入っていました(あまりピンと来ませんでした)。「夜食」という季語いいですねえ。宿題の点数では塚地さんが最高点を取っていました。

 

今週の季題は「瓢=ひさご、ふくべ」。大賞は、

   青空の少し残して瓢棚(ふくべたな)

面白いと思った句です。

   乾びたる風に相打つ瓢かな

 

「俳句ドリル」のコーナーです。以下の〇を埋めて詠むという設問です。

   〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇や秋の暮

田中要次さんの句、

   助手席に母の遺影や秋の暮   田中要次

が一席に取られていました。いい句ですね。

 

番組では話題になっていませんでしたが、テキストに参考になる記述がありました。曰く、「万能フレーズ」には季語は何でも成り立ってしまう。こういう句は「季語が動く」=句の季語に必然性が無い!、と言われるそうです。

例句が並べられていました。  

   曖昧に相槌打ちぬところてん  

   曖昧に相槌打ちぬ蓬餅(よもぎもち)

   曖昧に相槌打ちぬ葛桜

   曖昧に相槌打ちぬ水羊羹

「季語がぴたりと決まる表現を得ていないと、柱がぐらぐらしてしまう」とのことです。因みに、蓬餅は春の季語であとは夏の季語です。そもそも季節感がいい加減な僕には大変に難しい指摘ですが、一応(頭では)ナルホドと思いました。

 

10月第一週です。司会は武井壮さん、選者は片山由美子さん。ゲストには詩人の平田俊子さん。冒頭、ご自身の詩集から「音信不通」を朗読されました。そして、一句紹介。

   機織や古き旅館の乱れ箱   平田俊子

 

「機織(はたおり)」というのはキリギリスの別名だそうです。啼き声から「機織り虫」と言われているらしいです。夏の虫ですが俳句では秋(初秋)の季語とか。

 

今週の兼題は「夜長」。理屈を言えば冬の方が夜は長いのにと言いたくなりますが、これは秋の季語。気分として分かるような気がします。特選三句です。

一席   病棟の灯は一斉に消え夜長

二席   百年の記憶をたどる夜長かな

三席   長き夜の眠れぬ夜となりにけり

 

二席の句は99歳の方からの投句とのこと。素晴らしい!。

面白いと思った句です。涙出そうになりますねえ。

     亡き母を語れば長き夜となりぬ

 

今週のテーマは「助詞」。俳句ならではの「助詞」の使い方のお勉強です。難しいです。言われてみれば「ナルホド、そうか」と思いますが、その域を出ることは出来ませんねえ。番組とテキストの例句からクイズです。以下の□に入る助詞は何でしょう。勿論、原句で使われている助詞を正解とします(正解は末尾に)。

   文月や六日□常の夜には似ず   芭蕉

   露草□露のちからの花ひらく   飯田龍太

   六月□奇麗な風の吹くことよ   正岡子規

   運動会午後□白線引き直す   西村和子

 

 

孫自慢です。タカトくん設計・製作の扇風機。

f:id:hayakira-kururu:20211006133345j:plain 自ら設計図を描きました。教室で使ったモーターを有効利用しようと考えたそうです。

f:id:hayakira-kururu:20211006133437j:plain 一号機の完成。全て手作り。羽根の内側には「危険!手を触れないこと」と注意書きが添えられています。

f:id:hayakira-kururu:20211006133504j:plain スイッチオン!回転軸が安定していて優しい風が吹いています。画伯とエンジニアの道を歩み始めたか!?。

爺バカでした。2021年10月1日、撮影。

 

 

クイズの正解です。

   ・・・六日

   露草・・・

   六月・・・

   ・・・午後

難しいですよね。

 

中秋の名月

「夜空に輝く『中秋の名月』。左は東京スカイツリー。21日、東京都内」(日経記事)。旧暦の8月15日=「十五夜」の中秋の名月ですが、必ずしも満月の時期とピッタリ重なる訳では無いそうです。一致するのは2013年以来8年ぶりのことだとか。余り認識がありませんでした。来年、再来年も今年同様に満月と重なるそうです。名古屋でも雲間から見えたそうですが、残念ながら一人お酒を飲んでいて見逃しました。来年、覚えていれば見てみたいと思います。この写真は日経新聞電子版からコピーしました(意外と簡単に出来たので自分で驚きました)。

 

 

8月に名古屋市科学館プラネタリウムに行きました。『中秋の名月』(の写真)を見て思い出したので記載します。前書きが長いですがご容赦のほど。

居酒屋ヒデさん一家=ヒデさんと嫁さん(=僕の長女)とアラタくんの三人が名古屋の隠れ家にお泊りに来てくれました。ヒデさんの実家のお盆に里帰りした帰りです。郷里は長野県下伊那郡ですが、郷里の方々は”神奈川=都会に住んでいる一家は<コロナ感染の恐れあり>と怖がられている”であろうことをヒデさんが忖度して、地元の親戚・ご近所の皆さんが集まるお盆の時よりも早めに帰り、皆さんよりも一足早く、昨年亡くなったお母さんの法要をして、お父さんとゆっくりと過ごしてから名古屋に来てくれたもの。

 

名古屋に来たのにはもう一つ目的がありました。長男一家(夫婦と小雪チャン、それと嫁さんのお母さん)は今年の4月から名古屋での生活を開始していますが、7月に無事、第二子が誕生しました。男の子、二人の長男誕生です。僕のカミさんも8月に入ってから助っ人で長男のマンションに泊りこんでいたので(嫁さんのお母さんがお盆で里帰りの間の助っ人です)、名古屋で集合して赤ちゃんの顔を見る機会を作ろうということになりました。長男の長男は「司(つかさ)」と命名されました。小雪チャンはすっかりお姉ちゃんに。自分が面倒みるんだと大張り切りの様子です。

 

この時、愛知県は「まん延防止」措置の対象となっていました。昼間の時間をどうするか?幸いに東山動植物園名古屋市科学館はほぼ通常通りオープンしていました。名古屋市科学館内にあるプラネタリウムもオープンされており、電話で問い合わせたところ「お盆で通常よりも入場しやすい。コロナ対策は万全を期している。夏休みにはファミリーアワーを設けており未就学の子供達も入場することが出来る」とのことでした。雨の予報も出ており、両家族ともにプラネタリウムには大変に興味あり、また、小さい子供を連れて入場することが出来る機会は滅多に無いので「科学館&プラネタリウム」に決定しました。長男と小雪ちゃん、長女とヒデさんとアラタくん、僕の6人で。後は長男のマンションで留守番です。

 

プラネタリウムの開始時間まで科学館を見学。コロナ対策は考えられる全ての対策をされている由、更に注意をして人気の「雷の発生」実験装置等々密になる施設は休止していました。大人も十分に楽しめますが、アラタくんと小雪ちゃんは大喜び、二人で手を繋いで彼方此方見て回っていました。不思議な体験を出来るコーナーがたくさん設置されていて、小さい子供達も自分の手で触ったり動かしたりと体で体感することが出来ます(もちろん触った後は消毒スプレーが準備されています)。

 

いよいよプラネタリウムに。やっと本題です。昔のプラネタリウムは席に座って天を見上げる時たいへんに窮屈な思いをした記憶がありますが、ここは席と席の間隔もゆったりとスペースを取ってあります。背もたれはリクライニングシートになっていて天の星を楽に仰ぎ見ることが出来ます。更にここの学芸員の方々の説明には定評があり、専門的な知識を分かり易く、そして楽しく解説してくれます。この科学館、プラネタリウムは名古屋が世界に誇れる施設だと思います。

夏から秋にかけての星、星座、天の川、等々の説明からスタート。初めてプラネタリウムを見る子供達は目を輝かせて見入っています。後半の部に入り、空一面にお月様が映し出されました。「中秋の名月」。昔から「ウサギさんが餅をついている」と言い伝えられていますが、それ以外にも「女の人の顔」とか「カニさん」とかいろいろな見立てが出来ることが紹介されました。以下の写真は「名古屋市科学館、オープンデータ」資料よりの転載です(これも予想以上に簡単に出来て嬉しかったです)。

 

満月の写真です。

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「ウサギさんの餅つき」です。顔を傾けて見てください。

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「女の人の顔」です。向かって左上の方を向いています。

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そして「カニ」さんです。

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それぞれ輪郭をなぞってある写真を見た後で、最初の満月の写真を見ると、なるほど!、と良く理解出来ると思います。

この「カニ」さんを見たのは初めてでしたが、なるほど!、と思いました。学芸員さんもこれが一番気に入っている様で、

 

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”満月の写真”⇒「無言・・・」⇒”カニさんのイメージ”の写真⇒つぶやくような声で一言「カニ」と。また”満月の写真”⇒「無言・・・」⇒「カニさんのイメージ」の写真、また一言「カニ」。これをもう一度くり返し。合計三回「カニ」の一言を聞かされて、すっかり「カニ」が頭に浸み込みました。三回目の「カニ」の一言の時には会場からドヨメキと納得の笑い声が。大変なインパクトでした。 

終了後、外に出て長男が車を取りに行ってる間、あらたクンと小雪チャンとが顔を見合わせて「カニ」「カニ」と言い合って喜んで笑い転げていました。二人とも言い方が学芸員さんとそっくりです。同じ間合いで「カニ」と言って喜んでいました。楽しい思い出になったことだと思います。果たして今年の「中秋の名月」を見て「カニ」と言ったのかしら?。

 

名古屋市科学館プラネタリウムはその後、愛知県に緊急事態が宣言されてからもオープンを続けています。十分な対策をして来場者にも協力を徹底してもらえばクラスター発生を起こすこともなく活動を継続できるという良い事例かと。頑張って続けて頂きたいモノだと思います。

 

帰路、長男のマンションに行き、司君とご対面。僕は母子が退院した日に会っていましたので、一か月で随分と大きくなっていることにビックリ。ヒデさん夫婦は誕生一か月の赤ちゃんがこんなに小さかったのかとビックリ、可愛い、可愛いの連発。みんなでテイクアウトしたうな重のお弁当を頂いて早めに解散しました。

結局、ヒデさん一家は三泊して神奈川に帰りました。大反省が一つ。三日間とも朝食は僕が準備したのですが(アラタくんスペシャルを除いて。これはヒデさんがチャチャッと準備していました)、三日間とも全て同じモノにしてしまった。トースト、ハムエッグ、トマト・レタス・キュウリのサラダ。飲み物は牛乳(豆乳)、コーヒー、お茶。段取り、食器の数、料理のスピードを考えると今の僕の実力ではこれが限界であろうと自覚した上でのことでしたが、今少し工夫の余地があったなあと大反省です。それにしても、家族全員の毎日の食事の準備というのは大変なことであるなあと改めて痛感しました。

 

 

話題をゴロっと変えて、明日(29日)は自民党の総裁選挙ですね。最初の討論会だけテレビで拝見しました。男性、女性、それぞれ二人づつの候補者が出たということは良かったんでしょうね。また、どなたが選ばれても大幅な若返りとなります。これも良いことでしょう。念のために調べたら、菅現首相は72歳。岸田さんが64歳、高市さんと野田さんが同じ61歳、河野さんが58歳。出馬しませんでしたが石破さんは岸田さんと同じ64歳でした。岸田さんの方が若く見えますね。選挙の前は皆さん一番謙虚になる時だそうですから、よく見ておく必要がありますね。僕は党員とか党友とかではありませんから総裁選の投票に参加することは出来ないのですが、このやり方はよく出来た仕組みだと思いますが、反面、かなりの違和感も感じますね。

 

菅さんが退陣を表明したのは9月3日でしたから、今から思えば「土砂降り」の中での出馬断念だったですね。パラリンピック大会の真っ只中。8月27日に緊急事態の対象が北海道、愛知など8道府県で追加され全部で21都道府県(まん延防止の対象は12県)に拡大された時、9月9日には期限が9月末までに延長される時でした。また、8月末にはアフガンの邦人及び関係者を救出できないまま、派遣した自衛隊に撤収命令を出した時でした。

今日のニュースでは緊急事態、まん延防止を9月30日の期限で全面解除することを政府の諮問案と決定したそうです。全面解除は、4月以来半年ぶりのことになるそうです。退任の時、ご本人はこれを退陣の花道だとアピールするのでしょうね。

 

 

NHK俳句、9月第三週です。司会は中田喜子さん、選者は岸本尚毅さん。ゲストに春風亭昇吉さん。東大卒で初めての真打ち昇進された落語家さんとか。秋に因んで早速に「目黒のサンマ」の噺を紹介していました。前座から二つ目に昇進した時に、落語の芸を磨くために、長唄、三味線、日本舞踊の稽古、それと、歌舞伎、俳句の勉強をするように勧められたそうです。それが俳句のキッカケだとか。とにかくたくさん作ると。一時間で10句。一日で100句。一週間では700句!。所謂「多作多捨」であると。岸本教官からは「捨てる」というのはプロでも大変に難しい。「多作」はスピード感を養える。是非、継続すべしとアドバイスがありました。また、「多読多憶」というやり方も大切であると。人の句をたくさん読む、たくさん覚える、地道な方法ながら「捨てる」ことが出来る様になると。僕には到底出来ないやり方だなあと思いました。

 

横道にそれて「山頭火」の話になりますが、山頭火の句作法も「多作多捨」だそうです。先日ブログで紹介した本に記載されていました。また、彼の辞世の句を先日のブログで、

   もりもりもりあがる雲へ歩む

と紹介しましたが、これとは別に絶筆三句というのもあります。

   ぶすりと音たてて虫は焼け死んだ

   焼かれて死ぬる虫のにほひのかんばしく

   打つよりははる虫のいのちのもろい風

 

山頭火の)フアンの方からご指摘頂きました。村上譲さんの本にはこちらの句が記載されていたのですが「もりもりもりあがる」句のほうが楽しいかと。調べて見ましたら両方も含めて諸説あるようです。改めて根強い山頭火フアンがたくさんいらっしゃることに驚きました。

 

NHK俳句に戻ります。兼題は「秋」、特選三句です。

一席   空映す暗き廊下や秋の寺

二席   秋は不意に燃えるゴミの日空綺麗

三席   先生の秋の日曜暮れにけり

 

面白いと思った句です。

     粛々と記憶の消ゆる老の秋

 

”粛々と”という言葉で「老」を面白がっているような風情があると岸本教官の評でした(同感かな)。岸本教官の添削道場は割愛します。スミマセン。

長くなりますので、第四週の分は次回とします。

 

 

おまけの料理です。「麺シリーズ」=ラーメン、そば、うどん、です。

f:id:hayakira-kururu:20210928153707j:plain    野菜たっぷりキムチラーメン。ニンジン、キャベツを大目に入れました。豆板醤が無かったので白菜キムチを加えて。旨かった。2021年9月25日。

 

f:id:hayakira-kururu:20210928153659j:plain カニカマとネギの炒め蕎麦。紅ショウガのせ。残り物の蕎麦を炒めてみました。ビギナーズ・レシピを参考に。まあまあでした。2021年9月26日。

 

f:id:hayakira-kururu:20210928153652j:plain 野菜たっぷり焼きうどん。もっちりと麺が美味しかった。この麵は讃岐の名物茶うどんで香りがよい上物でした。焼きうどんではなくて普通のツユで頂く方が良かったような。反省。次回はツユうどんをトライしてみます。ダシの塩梅がよく分からないのですよねえ。2021年9月27日。

 

先ほど夜の7時のニュースでは月末30日の期限で緊急事態、まん延防止措置を解除することが正式に決定されたと報じられています。皆さま、引き続き、くれぐれもご自愛のほど。