9月3日(火曜日)、北川民次展に行ってきました。名古屋、伏見にある名古屋市美術館で開催(9月8日まで)。入場券を持っていたのですがイカンセン暑すぎるのでついつい先送りになっていました。
(陶芸の大先輩、「ちくさこども食堂」の)テリーさんが8月下旬に「観てきました!、お薦めです!」と教えてくれたので気合を入れ直して行ってきました。
大きな作品の展示もありました。戦後を瀬戸で過ごされたというのは全く存じておりませんでした。「生誕130年記念」「メキシコから日本へ」のタイトルの通り、1894年のお生まれ。20歳でアメリカに渡り31歳の時にメキシコに約15年滞在された由。1936年に帰国して、戦後は瀬戸を拠点に活動されていたそうです。
左;「トラムパム霊園のお祭り」、パンフに使用されている作品です。右;「バッタと自画像」(この二つの写真は「美術手帖」のウエブ紹介記事からの転載です)。
テリーさんが撮影して送ってくれた「バッタ」。「民次さんは自分はバッタと思っていたようです(笑い)」とコメントが書いてありました。”撮影が上手だなあ”と感心しました。ちなみにこの「民次展」では写真の撮影は許されています。
改めて解説を読むと「バッタは”民衆”のメタファー」とか。なんか分かりそうな気がしました。
翌日、「あほ桐」の仲間に民次展の話をしたら(ラインで)、仲間の一人から「(僕と同じくチケットを持っていながら)暑いのでまだ行けていなかった!、観に行ってきます!」と返信がありました。ラインの威力ですねえ。
NHK俳句です。9月第一週、選者は堀田季何さん。今週のテーマは「適材適所」。三段切れ(三句切れ)、「山本山」(中七が上五と繋がっているのか下五と繋がっているのか解りづらい句のこと)を解消するための「言葉の置き方」=言葉の「適材適所」の勉強でした。
小川軽舟さんの句を筆者がわざわざ改悪して「適材適所」を説明していました。久しぶりに軽舟さん(僕はフアンです)の句に接して楽しかったです。
春待つや色麩ふたつのおかめそば 小川軽舟
泥に降る雪うつくしや泥になる 小川軽舟
大阪にアジアの雨や南瓜煮る 小川軽舟
南瓜=カボチャと言う発音は「カンボジア」から来ているそうです(テキストの解説から)。
軽舟さんの「俳句と暮らす」のことを書いたブログです。2017年のことでした。懐かしいなあ。
今週の兼題は「桃」、特選六句から面白いと思った句です。
鍬胼胝はわれの勲章桃すする (鍬=くわ、胼胝=たこ)
台無しに剥いて私の桃となり
9月5日(木曜日)には栄の愛知芸術文化センターで開催されていた「陶 豊らく作品展」に行ってきました。この作品展には別な会で親しくなった先輩お二人が作品を出展されていて、案内のハガキを頂いたもの。昨年に続き、二回目です。昨年と同様に、午前中に楽陶館での陶芸・研究コースを楽しんで(苦しんで、かな)から仲間(陶芸四人組)と一緒に覗きにいきました。
四人ともそれなりに目が肥えてきているのでしょう。良いなあと思う作品の前で”これは素晴らしい!、どうやって作陶・施釉しているのやら?”と褒めながら鑑賞していたら、受付当番の方(女性)がワザワザ足を運んでくれて解説をしてくれました。その作品の作者さま。
何度も作品展で”賞”を取られている方の由で、解説を聞かせて頂いても(僕は)半分ほどしか理解出来ませんでした。やはり奥は深い。
9月になっても暑さは変わらず。名古屋では「猛暑日」も続いているようです。それでも、民次展に足を運んだり、陶芸の作品展を観たりするようになったのは、少しは”秋の気配”を感じ初めているのですかねえ。そう言えば、夕方の陽の影は少しは長くなってきているように思います。
おまけです。
神奈川の自宅の町内会の集まり「男の料理教室」です。
今日の献立は、「鰻のひつまぶし」「ごぼうの卵とじ」「大根の昆布和え」。それにお吸い物と使った昆布の佃煮風(左上)も。9月8日(日)、料理と撮影。
女性の先生お二人を含めて12名の参加者でした。高齢の方が多くいらっしゃるので体調如何で欠席の方が少し増えてきているように思います。いつも楽しいおしゃべりをしてビール、日本酒を楽しまれている先輩もこの日はお休みでした。一緒に日本酒を飲む方がいなかったのでこの日は僕もビールだけで我慢しました。寂しい。
やはり暑さはこたえます。早く「秋」を感じたいものですね。