クルルのおじさん 料理を楽しむ

盛り沢山

   

久しぶりの京都です。河原町四条から三条に向かって、夕方の高瀬川。11月23日(土)撮影。

夕方6時にドラゴン先生、お嬢様ご夫妻と合流、この写真の少し左の露地を入った老舗のビアレストランで前夜祭をしました。翌日は市内各所を歩き回る計画をしていたので、今回は飲み過ぎることなく楽しく歓談することが出来ました。

翌24日(日)は①相国寺に行く、②府立植物園に行く、ことだけは事前に決めていました。①は僕の希望、②はドラゴン先生が行きたいところ。その前後のルートをどうするかは例によって京都を熟知しているドラゴン先生に一任です。

 

朝9時ごろ、岡崎道のドラゴンマンションを出発、「はとや食堂」で朝食定食を頂き、10時半ごろに相国寺に到着。もちろん「相国寺展」の相国寺ですがまだ訪問したことが無かったのでコースに入れてもらいました。境内の広さにビックリ仰天です。烏丸通り側には同志社大学がドーンとありますから、その後ろにある小ぶりのお寺と誤解していました。とんでもない広さ、大きさでありました。

モチロン、この時点ではお寺のお宝はほぼ全て名古屋に出張中です(あの後、僕は日を改め「相国寺展」をゆっくりと拝見してきました)。

 

相国寺から府立植物園には鴨川沿いに北に向かえば最短コースになるのですが、そこは「歩くこと」そのものも目的の一つ。ちょっと寄り道して下鴨神社に立ち寄りました。

   

境内には「御手洗川」(これで「みたらしがわ」と読みます)が流れており、厄除けの「足つけ神事」が行われるとか。あの「みたらし団子」の発祥の地だそうです。右の写真は「輪橋(そりはし)と光琳の梅」。尾形光琳がこのあたりを描いたのが「紅白梅図屏風(国宝)」。

七五三お祝い、神前結婚の行列、当然多くの観光客、たくさんの人が来ていましたが、広い境内のためか全く人混みは気にならなかったです。

 

ドラゴン先生お目当ての府立植物園。珍しい熱帯植物がたくさんあるという温室に足を運びました。その中の一押しの面白い植物です。

   

 

  「トゲバンレイシ」。左上の写真の様な小さな実が大きくなると右上のように成長します。看板にも「ドリアンにそっくり?」と書かれていました。我々はこの大きな実を見つけることが出来ずにいましたが、後から来た子供が直ぐに見つけて教えてくれました。大人には見えないものが子供には見える(のかな?!)。三枚ともドラゴン先生撮影です。

 

植物園から更に北に足を運びました。上賀茂神社に。

秋の風情を堪能しました。というとカッコ良さそうですが、お昼をこの近くの中華料理店(みその橋サカイ)の名物「冬でもレーメン」を食べたいがために足を運んだもの。神社には申し訳ないですが、ここ(料理店)まで来たからには(ついでに)上賀茂神社にも参拝していこうと立ち寄ったものでした。

 

上賀茂神社は広大な境内全てが世界遺産古都京都の文化財として登録されていて国宝が二棟、多数の重要文化財を有しているそうです。また、10月には弓馬術流鏑馬よりもより実践的な笠懸の神事が行われるのですが、神社奉納としては上賀茂神社だけだそうです。

境内を散策している辺りで、時間は午後の3時ごろ。すでに今日の朝から2万3千歩を歩いていました。この日はいつもより早めに名古屋の隠れ家に帰ろうと思っていたので、地下鉄の駅を尋ねたところ「京都駅まで歩けば軽く3万歩を越える、5万歩も夢ではない」との優しい反応がありました。涙が溢れるほどに嬉しかったのですが「チョット早めに帰りたい」ことを口実に地下鉄利用をお願いしました。

素直にはOKしないところがドラゴン先生。「地下鉄の駅の近くに良いお土産の店がある」とアドバイスをくれました。上賀茂神社から再度、府立植物園近辺に戻りました。京都北山マールブランシュ「お濃茶ラングドシャ・茶の菓」を買い求めてから地下鉄に乗ることが出来ました。ドラゴン先生は烏丸丸太町から歩いてドラゴンマンションに帰ったそうです。

 

 

NHK俳句です。11月第四週、高野ムツオさんの「語ろう!俳句」、句会です。今回のメンバーは俳人の高田正子さん、生駒大祐さん、ゲストはお馴染みの古坂大魔王さん、レギュラーの中西アルノさん。兼題は「眼(め)」です。

点数の高い順です。

7点   ぬと頭ぎろと眼玉やセーターより   高野ムツオ

古坂さん、高田さん、生駒さんが特選、中西さんが並選。「ぬと」「ぎろと」の言葉使いに皆さん感心していました。高野さんは「セーター」が”合いすぎ”と感じて「どてら」とか「ふとん」とか迷ったと謙遜していましたが、大魔王さんより「”セーター”が良い!」と太鼓判を押され満足した様でした。僕も「セーター」しかないと思いました。

4点   流星を数ふ眼の青むまで   高田正子

中西さんが特選、生駒さんと高野さんが並選。

3点   秋彼岸目をぎゅっとつむって「もういいかい」   中西アルノ

高野さんが特選、古坂さんが並選。

古坂さんの読み、選評が秀逸でした。「お墓参りのおじいちゃんが先に逝ったおばあちゃんに話しかけた。『もう、そっちに行っていいかい』。おばあちゃんから『まあだだよ』と答えが返ってきた。その声が聞こえた」と。

1点   天体いま眼を渡りゆく冬の街   生駒大祐

高田さんが並選。

0点   夜長しやスマホゴロゴロ眼ショボショボ   古坂大魔王

古坂さん、さすがに悔しそう(寂しそう)でありました。

 

特選三句です。

一席   まず眼から近づいて来るいぼむしり

二席   ガザの子のカメラ射る眼よ秋深し

三席   ドナーより賜りし眼や初明かり

「いぼむしり」は蟷螂(かまきり)の別称だそうです。

 

 

京都から帰ってから一日おいて、次は長野に旅行しました。11月26(火)-28日(木)の二泊三日です。

東京・神奈川からカミさんのお母さん、カミさんのお姉さん、カミさんのかしまし三姉妹と長野駅で合流。三人を連れて(連れられて)、レンタカーと車いすの運転、荷物運び、および雑用係が僕の役割です。

 

盛り沢山で写真、文字数が多くなり過ぎそうなので少し端折って書いていきます。

 

  

志賀高原の玄関口にある上林温泉のホテルに(左の写真)。近くには(地獄谷温泉=お猿さんが雪景色の中で温泉に浸かってホッコリしているので有名な温泉)があります。

一日目、長野駅でレンタカーをして早速に善光寺(右の写真)ご参拝。本堂の外陣まで車椅子で入れるようにスロープが作られています。カミさんも僕も初めてだったので「お戒壇めぐり」をやってきました。おばあちゃんとお姉さんはやったことがあるそうなので「びんずる尊者」の横で待っていてもらいました。戻ってきたらおばあちゃんが車椅子から立ち上がって一生懸命に「びんずる尊者」の腰、膝の辺りを撫でていました。

 

  

二日目はかしまし三姉妹のお友達のお宅にお邪魔してのんびりと歓談、午後は郊外の古寺の紅葉を楽しみました。三日目、「栗と北斎と花のまち」=「信州小布施(おぶせ)」をのんびりと散策。北斎は80歳を過ぎてからの最晩年の何年かを小布施で過ごしたそうです。「画狂人卍」と称しこの地で沢山の肉筆画、祭屋台の天上絵、岩松院天井画(鳳凰図)を残した由。「北斎館」は落ち着いた街並みの一角にある立派なおしゃれな美術館でありました。

 

同じホテルに二泊するとお客さんどうし顔なじみになって挨拶を交わすようになるようです(女性客どうしに多いのですかね)。二日目の夕食、三日目の朝食の時には我々の席にご挨拶に来られるお客さんが随分とたくさんいらっしゃいました。我々の席といってもお目当てはおばあちゃん。「お元気ですねえ」から始まって「お肌がキレイですねえ」「お顔にシワが無いですねえ」等々。おばあちゃんの歳が101歳だと聞くともう皆さん大騒ぎ。おばあちゃんは何度も握手攻めにあっていました。

改めて食事振りを見ていても、僕でも固いと感じるモノはさすがに食べずに横に置いていましたが、それ以外はほぼ全て同じモノ・量を食べていました。見ていてこちらが楽しくなるほどの食べっぷり。飛騨牛も美味しい、美味しいと言って食べていました。若者、子供達から年寄りが元気をもらうことは有りそうに思いますが、まさにその逆。おばあちゃんの元気さが70歳代、80歳代の皆さんに大変な刺激を与えていたように思います。おばあちゃん、いつまでも元気にいて欲しいと思います。

 

 

おまけの陶芸作品です。名東陶芸クラブの本年度最終の窯出しです。クラブの展示会が12月上旬にあるので、それに出展する作品を確保する為に臨時の本焼きを急遽やることになったものです。

クラブの作品展示会は12月3-8日に開催されるのですが、最終日の搬出に(別途、予定があり)行くことが出来ないので、今回は出品を見送ろうと思っていました。優しい先輩が「搬出作業を(代わりに)やってやる」と言ってくれました。嬉しい限り。ご厚意に甘えて焼き上がったモノの中からマシそうなのを1点出すことしました。

今回の本焼きで僕がクラブで作陶~素焼きしたモノは全て本焼きまで完了しました。12月から来年の2月まで陶芸クラブはお休み(センター建物の改修工事のため)になるのですが、一区切りついて何となくホッとしております。

 

   

隠れ家に持ち帰った四作品。作陶していた時のテーマは「芯を取ること」「薄く挽くこと」「鎬(しのぎ)を試してみること」でした。相変わらず「芯出し」は難しいです。「薄く」はまだまだ出来ません。厚みがあるお陰で「鎬」は思い切って入れることが出来ました。

 

   

釉薬は、左は織部を掛けた後、青磁を二重掛けしたもの。右は黄瀬戸のみ。

 

 信楽の白の粘土に青色の粘土を表面に埋め込んでロクロで挽いたもの、それに透明釉を掛けました。青色の粘土は「練り込みのお皿」を作った時に残っていたものです。面白い色合いになりました。

 

陶芸クラブはお休みですが、楽陶館の研究Ⅽコースが12月5日から始まります。折角の「復活当選」ですので楽しく励みたいと思っています。

 

季節が良い時期、楽しい行事が盛り沢山の11月でした。いよいよカレンダーもあと一枚に。”せわしない”師走になります。急に寒さを感じるようになりました。皆さまもくれぐれもご自愛くださいませ。

 

   気がつけば残り一枚師走かな   孔瑠々

 

お土産を配った相手からは予想以上に「嬉しい!」「このお店大好きです」との声が返って来ました。心音先生、長男の嫁さんから。ドラゴン先生からは「京都北山のあのお店は全国のお菓子好きの女性はみんなが知っている」と自慢げなメッセジが届いていました。恐るべし京都!ですねえ。

 

 

 

復活当選!

楽陶館、研究Bコースの最後の作品が焼き上がりました。今回は4枚だけ(僕にすると少ない枚数)です。僕の備忘録として記載しています。お付き合い頂ければ嬉しいです。

 

   

写真左;全4作品。

写真右;中皿。ロクロ作り。直径16㎝、高さ3㎝、重さ320g。織部を掛けました。

 

   

写真左;中皿(大)、ロクロ作り。直径23㎝、高さ5㎝、重さ750g。御深井を掛けました。施釉、全体もそうですが特に内底の処がキレイに釉が出ました。

写真右;平皿、タタラ作り。縦17㎝、横21㎝、高さ2㎝、重さ420~430g。左は青磁、右は透明釉を掛けました。レンコンの模様はベースの白粘土の上に(薄く丸型、または小判型にした)赤粘土を埋めて、更にもう一度(涙型にした)白粘土を乗せて埋めて、上からローラー(丸延べ棒)で厚みを均しました。”練り込み””ならぬ”埋め込み”技法!?。ユーチューブの陶芸番組を見て試しにやってみたのですが、初めてにしては上手く出来たかと満足しております。

 

いずれも施釉がキレイに(垂れておらず、跡も残っておらず)出来ていますが、実は、施釉日に出席出来なかったので(恵那峡で遊んでおりました)、お願いして先生に代わりにやってもらいました(釉薬は相談して僕が決めました)。施釉一つで作品の出来上がりが違うものだと痛感しました。

 

これでBコースは完了。次は12月から始まるⅭコースなのですが、悪い予感は的中するもので見事に落選。12月からは陶芸クラブもしばらく休会だし、一人で陶磁美術館でやっている陶芸教室に通うしかないか、と落ち込んでいました。

しばらく経ったある日、楽陶館から携帯に電話!。これはキット”復活当選”の知らせだ、と急いで電話に出たところ、まさにその通り。当選者に辞退者が出た場合に備えて落選者を順位付けしておくそうですが、その順位の一番目であった由。電話に出ない場合には直ぐに次の順位者に声をかけるそうなので、その時に直ぐに応答出来たのが幸いでありました(普段は電話の呼び出しには直ぐに出れない、出ない。着信履歴を確認してから折り返すことがホトンドです)。仲間にラインを入れて復活当選を伝えたらみんなが喜んでくれました。こちらも嬉しい限りです。12月からⅭコースに励みたいと思います。

 

 

NHK俳句です。第二週、選者は西山睦さん。今回の「やさしい手」は喫茶店主の山田牧(ボク)さん(女性です)。冒頭のお店紹介で店の黒板に書かれていた句がいいなあ、と思いました。

   「一杯と一服、日々に句読点」

番組、テキストで紹介された山田さんの句の一部です。

   冬の夜の灯台として喫茶店   山田牧

   立春大吉型よりプリンすつと出づ   山田牧

   梟の正面三百六十度   山田牧

今週の兼題は「梟」ですが、テキストにあった西山睦さんの句です。

   梟や午前一時のマグカップ   睦

特選句から面白いと思った句です。

   梟や窯の火番の三日目に

   梟やぺージ欠けたる乱歩読む

 

特選三句です。

一席   梟の翼の中に森包む

二席   影として梟飛ぶや影の中

三席   梟の嘴に抗ふものの影   (嘴=はし、抗ふ=あらがう)

 

11月18日は陶芸クラブの本焼き、火止めの当番でした。午後の2時に交代して夜の8時半ごろまで。焼成温度を1230℃まで上げてから最後は窯の火を止めて(プロパンガスです)終了しました。朝の火入れから火止めまで約12時間の作業。これでも大変ですが、一昔前は数日~一週間かかるのが当たり前の作業であった由。「窯の火番の三日目に」の句がイイなあ、と思いました。

睦さんの「マグカップ」の句もイイですねえ。また、マグカップ、また作ってみようかと(軽いヤツ!)。

 

 

第三週です。選者は木暮陶句郎さん。ゲストはいとうせいこうさん。いとうさんは金子兜太さんと俳句の審査員を長くされていた由。昔のNHK番組での金子兜太稲畑汀子(こちらは木暮さんの師匠)の俳句談義の様子が流されました。面白かったです。今週の兼題は「凩(こがらし)」。テキストと番組で紹介された句です。

   海を出て木枯帰るところなし   山口誓子

   木がらしや目刺にのこる海のいろ   芥川龍之介

特選句の面白いと思った句です。

   凩一号ラジオからは落語

特選三句です。

一席   恋人が元彼になって凩

二席   凩やギと鳴る納屋の蝶番   (蝶番=ちょうつがい)

三席   凩や地下室にある鉄亜鈴

 

 

名古屋市栄にある「オアシス21」広場、「水の宇宙船」の屋上からTV塔を。秋晴れでキレイな写真が取れました。11月18日(月)10時撮影。

 

この前日、11月17日(日)、小雪ちゃんの七五三のお祝いにみんなで一緒に行きました。カミさんも前日から出て来て参加。長男一家のマンションからそれほど遠くない昭和区の川原神社にお参りに行きました。神社のすぐお隣にある衣装館で髪を結ってもらってお化粧もして大人と同じような着付けをする、いわゆる「帯解」のお祝いです。男の子の紋付袴姿も楽しい限りですが、女の子の帯解の姿にはビックリさせられます。”少し”どころか”一気”に大人びて見えてしまいます。

   帯解の石畳歩くレディかな   孔瑠々 

 

つかさ君もキチンと正装をしてキレイになったお姉ちゃんを驚いて見ていたような。二人とも長時間の儀式をお利口さんで熟していました。エライ!(その後の反動が大変であったようですが)。

 

さて、その翌日(18日)、前述の通り、午後から陶芸クラブの窯当番だったのですが、午前中にカミさんを案内して「相国寺展」を見学に行きました。愛知県美術館で開催されている相国寺美術館開館40周年記念の展示会、「雪州から応挙、若冲へ」、日本画水墨画に感心のある方には評判の展示会です。

ところがナント、月曜日は休館日!。こんなこともチェックしないで連れて行ってしまいました。申し訳ないやら、恥ずかしいやら、情けないことになってしまいました。時間をイロイロと潰しました。近くの中日ビルにも足を運び、お土産他の買い物に付き合うことに。こちらの不手際ですから普段のように買い物に文句をいう訳にもいかず、大変に高くついた「休館日」だったというお話です。

この日、午後から夜の窯当番の作業に疲れた(と思った)のはこのせいもあったからだと後になって気づきました。

 

教訓、誰かを連れて行く時には、行く先が開いているかをチャンと確認してから行きましょう、孔瑠々。

 

 

恵那散策

11月6日‐7日、大学のゼミ同期生の同窓会で岐阜県恵那市を訪問しました。ゼミの仲間との約一年ぶりの再会です。当初は9名が参加予定でしたが一人が風邪をこじらせて欠席、8名となりました。岐阜県土岐市在の幹事が計画をたててくれ「恵那」一帯をのんびりと散策しました。

 

名古屋駅から中央線で恵那駅に、お昼前に集合しました。恵那駅から明知鉄道の「大正ロマン食堂車””きのこ列車””」に乗車。お昼をゆっくりと頂きながら終点の明智駅に(鉄道の名前は”明知”ですが、駅の名前は”明智”です)。

  

この特別食堂車は季節の限定運行でこの時期は「きのこ列車」、これ以外に「じねんじょ列車」「かんてん列車」「枡酒列車」があります。明知鉄道「恵那グルメ・大正ロマン号」です。車両には明智光秀の辞世の句「時は今あめが下しる五月哉(皐月かな)」が描かれていました。

明智町では”懐かしさ、まるごと大正”が謳い文句の「日本大正村」を散策しました。大正時代のレトロの佇まいの街並みがそのまま保存されていました。

帰路は途中の岩村駅で下車。岩村町は朝ドラ「半分、青い」のロケ地で、岩村城源頼朝の時代からの歴史あるお城、戦国時代末期には女城主(織田信長の叔母)が領地を治めていたことでも有名、日本三大山城のひとつに数えられているお城だそうです(残念ながら時間の関係でお城までは行きませんでした)。

 

   

左、岩村駅。右、岩村町、恵那市指定文化財の木村邸。江戸時代の町屋様式をとどめた建造物。小窓は「武者窓」と呼ばれ、藩主が訪問した折に警護・警戒のために使われてていた由。

 

   

左、同じく木村邸。藩主が訪問時に使った専用の入り口(この横に「武者窓」がある)。右、通路の行き止まりには立派な書院作りの部屋が設けられている。藩主が訪問するのはもっぱら木村さんから借金をする為であったそうです。

 

町内には他にも沢山の由緒あるお屋敷が点在しています。それぞれにボランティアの方が待機されていて中に入ると丁寧に由来等々を説明してくれます。明智町もそうでしたが、入場料等は一切不要。地域をあげて建造物の保存、伝統を大切に守られているのが大変に好感を持てました。

 

ホテルの部屋から「恵那峡」を望む、11月7日、朝の写真です。恵那峡木曽川をせき止めた人造湖です。この写真の左側に大井ダムがあります。1924年大正13年)完成、日本で最初のダム式発電所です。

 

前夜は温泉にゆっくりつかった後、ワイワイガヤガヤ楽しい食事会。一年ぶりの近況を話合いました。お酒が進むにつれてやはり話題は「健康・病気」「物忘れ」「家族」のことに。一番、盛り上がったのは京都のY君の奥様のお話。60歳を超えてからクラッシクバレーに挑戦、最近、発表会デビューを果たしたと。照れながらも奥様の晴れ姿の写真を見せてくれました。トウシューズを見事に履きこなしレオタード姿もお似合いで楽しそうに踊っていました。拍手喝采

一方、横浜の㎅くんの自慢のお孫さん、モスクワでバレーの勉強をして一時帰国していたが、改めてモスクワのプロのバレー団に参加して活動を続けていると。舞台姿を見せてもらいましたが、ロシアのダンサーに全く引けを取らずに舞っていました。美しいこと!。エールを送りたいと思います。

 

楽しく歓談した後部屋に戻ってTVニュースを見たら、トランプが勝利宣言をしたとの報道がなされていました。開票開始後、間もない時ですから”勝手な一方的な「勝利宣言」をしているのか”と嫌になりましたが、その後の報道で、ほぼ勝利が間違いないことが報じられていました。この「サプライズ」は遠慮したかったですねえ。

 

昨年の同期会のことを書いたブログです。

kururupapa.hatenadiary.jp

 

二日目は、恵那峡遊覧船で「恵那峡クルーズ」を楽しみました。大井ダム完成により出来た湖に自然が生みだした奇岩をがたくさん見ることが出来ます。

恵那駅に戻り、来年の幹事を決めて、来年も全員元気に再会出来ることを約束して解散。楽しい一泊二日の旅行でありました。

 

 

NHK俳句です。11月第一週の選者は堀田季何さん、今回はオノマトぺについて。オノマトペとは「擬音語」と「擬態語」を総称したもので、擬音語は例えば「”ばたん”とドアが閉まる」とか「”わんわん”犬が吠える」。擬態語は「”バラバラ”と散る」「”ぐっすり”と眠る」、人やモノの様子を字句で模倣したもの。いくつか紹介されたオノマトペを使った名句です。

   黒猫の子のぞろぞろと月夜かな   飯田龍太

   鳥わたるこきこきこきと缶切れば   秋元不死男

   ぽちよぽちよといふ水の音あたたかし   今井杏太郎

 

今週の兼題は「渡り鳥」、特選句の中で面白いと思った句です。

   スフィンクスへ豪快に糞る渡り鳥   (糞る=まる)

   燐寸擦るやうな舌打ち渡り鳥   (燐寸=マッチ)

 

 

恵那峡ツアーを楽しんだので7日の楽陶館・研究Bコースは欠席しました。今回がBコースの最後の施釉。先生に代わりに施釉をやって頂くようにお願いをしました。きっと自分でやるよりもキレイな出来上がりになっていることでしょう。次回は12月からCコースですが、どうも抽選に外れそうな予感がしております。どうなりますやら。

 

昨日(9日)は兄の喜寿のお祝いをしました。兄の長男、次男、それぞれの長男(=兄の孫、ともに高校二年生)が参加。男ばっか6人のお祝い会ですが、楽しく盛り上がりました。孫のお二人はそれぞれパパよりも背が高くなっています。子供たちが大きく成長しているのは嬉しい、楽しいことですねえ。

 

おまけです。

   

11月8日、名東区生涯学習センターまつりに水墨画と陶芸作品を展示設営しました(おまつりは9-10日の二日間開催)。先輩諸氏の作品と並べてみると自分の作品の欠点がよく分かって見えてしまいます。こういう展示の機会があるというのは有り難いことだと感じています。精進しなきゃあ!。

 

 

横浜マラソン、完走!!

10月27日の総選挙、自民、公明両党の与党が大敗、過半数を割り込みました。予想通りと言うのか、10月サプライズ!と言うのか、特別国会での首相指名に向けて駆け引きが報道されています。どうも与野党ともに人気取りのバラマキ的な施策のアピールが多いようです。後の世代に負担が増えてしまうようで心配になります。

一方、アメリカでは11月5日が大統領選挙。各種の世論調査では、ここに来て、再度、トランプがリードしているとか、特に7つの激戦州では全てトランプがリードしている様です。あまり好ましくない「サプライズ!」は遠慮したい気分です。

アメリカの大統領選挙は今年は11月5日=火曜日ですが、これは連邦法で投票日は「11月の第一月曜日の翌日の火曜日」と定められているからだそうです。

 

大リーグのワールドシリーズ、今日の第五戦でドジャースヤンキースを破り4年ぶり8回目のチャンピオンに。大谷選手は左肩のケガもなんのその、引き続き1番・指名打者で先発出場したそうです。試合後のインタビューでは「本当に最高の一年だった」と喜びを表していたとか。ケガで大変だったでしょうが、優勝して何よりでした。

 

 

そんな慌ただしい中、10月27日、総選挙の日に重なりましたが「横浜マラソン」が開催されました。このマラソン大会は、トップランナーがタイムを競うものでは無くて、スポーツの振興と健康増進への寄与を目的として「する、みる(観る)、ささえる(支える)」すべての人が楽しめる市民参加型の大会です。横浜市、神奈川県、および市県内の多数のスポーツ団体等が主催している大会です。

(横浜マラソン、公式HPのコース案内から転載)

開催の趣旨に沿って、42.195㎞のフルマラソンがメイン競技ですが、それ以外にもペアリレー、車いすチャレンジ、ファミリーマラソン等々の企画、コースが準備されています。コースも横浜ランドマークタワー~みなとみらい大橋~赤レンガ通り~首都高速湾岸線を走って臨港パークに戻ってくる、観光名所をカバーしたもの。

 

この横浜マラソン、フルマラソンを完走しました!!。

 

と言っても僕のことではありません。タカトくんとサクトくんのパパ(僕の次女の旦那さん)が初マラソンを無事に完走しました。

前日はサクトくんの七五三のお祝いで、次女一家と両家のジジババが全員集合。横浜市矢向にある「日枝神社」にお参りをして、その後、会食をしました。両家のジジババともにお酒を嗜むクチなので、お昼の会食ではありましたが、ビールに始まり、お店のお薦めの冷酒を愉しみました。ジジババは総選挙の話から日本シリーズワールドシリーズの話で盛り上がっておりましたが、宴たけなわのころ、次女が軽い口調で「明日の横浜マラソンにタカピーが走るよ」と言い出しました(タカピーは次女の旦那さんの愛称です)。僕は何のことやら訳が分からずカミさんの顔を見ましたが、カミさんも理解出来ていない様子。先方のジジババの顔を見たのですが、同じ様にキョトンとしている。

「マラソン」「走る」、いったい何のことや?”。今までタカピーが”走る”のが趣味だとか、マラソンに挑戦しようと思っているとか聞いたことはありません。学生時代は野球の選手だったから運動は得意だとは思うのですが。先方のジジババも同じ様に当惑したような表情をしていらっしゃる。

「会社の先輩にフルマラソンを走ることを趣味にしている方がいて、その方の話を聴いて興味を持ち、横浜マラソンは先輩も参加するし、ちょうど良い機会だと思ったので参加することにした」

「一応、練習は続けているが、今まで最大でも20㎞しか走った経験しか無い。やはり膝が最後まで耐えられるかが問題(心配)」

もともと冷静なタカピーが両方のジジババに淡々と話をしてくれました。両家ジジババ共に驚くやら、心配するやら、エールを送るやら大騒ぎとなりました。

 

翌マラソンの日、夕方になって次女から「タカピー、無事、完走!」のラインと写真が送られてきました。制限時間ギリギリの様ですが、とにかく、無事に完走。完走後、直ぐにタカトくんと二人で撮った写真、タカトくんの誇らしそうな顔が印象的でした。

 

  

祈念のメダル。ナカナカに立派なモノです。

 

 

NHK俳句です。10月第三週。選者は木暮陶句郎さん、ゲストは作家の夢枕獏さん。獏さんは釣り、陶芸、俳句等々多彩な趣味の持ち主の方で、夏井いつきさんと交流があるとか。名前を伏せて夏井さんの主催に応募して取ってもらった句を紹介されていました。

   湯豆腐を虚数のような顔で喰う   夢枕獏

木暮さんが「虚数はi=ルートマイナス1でしょ」と説明して皆さんを驚かせていました。

今週の兼題は「栗」。傍題が多い季語だそうです。毬栗(いがぐり)は分かりましたが、笑栗(えみぐり)、虚栗(みなしぐり)は定かではありませんでした。「笑栗は毬が開いた状態を微笑みになぞらえた言い方、虚栗は皮ばかりで中に身の無い栗」のことを言うそうです(説明は角川歳時記から)。番組で紹介された栗の名句です。

   栗山に在れば落日慌ただし   高浜虚子

 

特選句で面白いと思った句です。   

   毬栗や父のすべてに抗いて

   「俺なんて」なんて言うなよ虚栗

   拾ふたび見せに来る子や栗拾ひ

 

特選三句です。

一席   虚栗誰もが褒めてもらいたい

二席   笑栗や絵手紙に塗る風の色

三席   笑栗や縄文人の歯と歯茎

 

テキストに木暮さんの解説が載っていました。「栗の栽培が始まったのは今から五千年前の縄文時代」「ナラやブナを伐採して栗を植林していた」「日本最大級の縄文集落、青森県三内丸山遺跡で裏付けられた」と。また岐阜県白川郷の合掌造りでも主要部分に栗材が使われているそうです。

 

水墨画で「栗」は宿題でしたので練習したのですが、その時は、「笑栗」「虚栗」のイメージはありませんでした。もう一度、この言葉を理解した上で描いてみようと思います。

 

第四週は高野ムツオさんの「語ろう!俳句」=「句会」です。今回のメンバーは俳人のお二人=池田澄子さん、堀切克洋さん、ゲストにエッセイストの能町みね子さん、レギュラーの中西アルノさん。兼題は「蓑虫」。得点の高い順です。

 

6点   蓑虫に背を向けられているような   堀切克洋

能町さん、中西さんが特選、池田さん、高野さんが並選。

4点   蓑虫を飼ふ人ネイル紅くあり   能町みね子

池田さんが特選、中西さんと堀切さんが並選。

3点   鬼の子のあはれと書いてあわれと読む   池田澄子

高野さんが特選、能町さんが並選。

2点   夕焼けチャイム蓑虫にも響く   高野ムツオ

堀切さんが特選。

0点   蓑虫はなんのこれしきと風をよけ   中西アルノ

 

「鬼の子のあはれ」は蓑虫を鬼の子として詠んだ枕草子の一節だそうです。知りませんでした。また、「夕焼けチャイム」は「街のスピーカーから流される『夕焼け小焼け』などのメロディ」(固有名詞)だそうです。

 

特選三句です。

一席   Wi-Fiが飛ぶ蓑虫がぶらさがる

二席   蓑虫の蓑美しき粗雑かな

三席   蓑虫や仮説にひとり越した夜

 

 

今日(10月31日)はハロウィンです。すっかり日本でも定着したお祭りになっているようです。「日本のコスプレ文化とハロウィンとは親和性が高い」との解説がされていました。渋谷、新宿では厳重な警戒態勢が敷かれている様です。平和に楽しい「トリックorトリート」であって欲しいですね。アラタくんはゲゲゲの鬼太郎、サクトくんが炭治郎になりきっている写真が送られてきました。

 

今日はこの後、録画してある大谷選手の第五戦をゆっくりと観ようと思っています。ホントに最後まで楽しませて頂きました。感謝、感謝です。

 

 

 

 

陶芸作品の記録

僕の陶芸作品の記録です。

楽陶館・研究コースと、名東陶芸クラブの焼き上がりが重なりました。作品の内容はともかく、数だけは多いので今回のブログは陶芸作品の記録が中心です。お付き合い頂ければ嬉しいです。

 

最初は楽陶館・研究Bコースの二回目の焼き上がりです。10月10日に施釉、17日に出来上がりました。合計6個。ビアグラス(湯呑み?)が4個、植木鉢が2個あります。

 

   

左;今回のメイン作品。ビアグラス、高さ11.0㎝、口辺の直径9.5㎝、底面は6.5㎝。赤土の粘土を使って作陶しました。今回は鎬、削り、面取りが面白いと思っていたので、滅多ヤタラに削りを入れました。施釉は黄瀬戸を半分、浸しがけして残りの一部に筆で同じ黄瀬戸を入れました。赤土と釉薬の色の変化が面白いと思いました。講評の時に先生が「面白い色が出てます」と言ってくれましたが、手に取った瞬間に「それにしても重いですねえ」と呆れ顔でした。隠れ家で重さを量ったら550gもありました。重いです。

右;湯呑み?、高さ8.5㎝、直径9.5㎝。作陶の最後に上部を揺らして四角にしました。高台回りにも鎬を入れましたが面白く出来ていました(写真では見えない)。釉薬は御深井。色合いはキレイに出ました。重さ395g、まだまだ重いです。

 

   

左;高さ8.0㎝、幅8.5㎝、重さ330g。四つのなかでは一番軽い、お茶を入れて飲みましたが(少し軽いだけでも)やはり使いやすいです。釉薬は黄瀬戸。

右;高さ8.5㎝、幅9.0㎝、重さ350g。釉薬織部を浸しがけして乾燥させてから一部を拭き取り、その上から青磁を二重掛けしました。柄・模様の処の色合いが面白く出ましたが、やはり重いです。

 

植木鉢、二個です。底面は穴を五か所ほど開けて、高台も水が流れやすいように削ってあります。

写真左;高さ9.5㎝、幅11.0㎝、重さ510g。釉薬は天目を浸し掛けして、鉄赤結晶、白マット、透明を柄杓で流し掛けしました(部分的に二重掛け)。天目・透明、天目・白マットの色合いが面白いです。

写真右;高さ9.5㎝、幅10.5㎝、重さ540g(こちらの方が重かった)。作陶の最後に上部の口辺を揺らして五角形にしました。施釉は黄瀬戸を掛けました。

 

グラスも湯呑みも植木鉢も見た目に比べて重いのは下半分の腰回りの削りが甘いから。底面はそれほど厚くは無いのですが、その周辺が分厚い。先生から「作陶の時に、内側・底面の広さ・幅をキチンと作って、その面から真っ直ぐに引き上げる」と指導されました。「作陶した後で内側を削って薄くする」のは論外・邪道だそうです。

植木鉢には多肉植物系(あまり大きく生育しないもの)を植えてみようと思っています。

 

 

次は、名陶クラブでの作品です。このクラブでは作陶~素焼き~施釉~本焼きにタイムラグがあります。前回、僕の作品の焼き上りは6月末(その後7月後半に本焼きがあったのですが、僕の作品は含まれず)。久しぶりにの焼き上がり、10月15日に窯出しされました。

全部で8個もありました。恥ずかしながら自分で作陶・施釉したのを覚えていないのもありました(情けない)。小鉢(中鉢?)が三個、グラス(コップ)が五個。10月19日、撮影。

 

いずれも5月下旬から6月中旬に作陶、施釉したもの。

上;織部青磁を二重掛けしたもの。この釉薬を組み合わせを何回もやっていることに改めて気がつきました。同じ釉薬でも色合いが異なって焼き上がります。これも陶芸の面白いところなんでしょう。

下の右;黄瀬戸と白マットを半々に掛けてから全体に透明釉を浸し掛けしたもの。この色合い好きです。

下の左;上から織部、下から黄瀬戸を部分掛けした後で、右半分に白マットを浸し掛けしたもの。クラブで見た時には何を(どの釉薬を)どうしたのはサッパリ分かりませんでした。織部と白マットが重なったところ(写真の右上部)が面白い模様になっていました。

 

  

グラス二個、これも作陶は5月か6月、施釉は8月20日

左;外側に天目、内側に瑠璃を施釉。右;外側に天目、内側全部と外側の一部に青磁を掛けました。両方とも取っ手が大き多ぎました。共に500gを軽くオーバー、重い!です。

 

両取っ手のカップ。多分6月ごろに作陶。黄瀬戸を掛けました。形は良く出来ているかと。重いです。640gありました。

 

コーヒーカップ二個。左;これも多分6月ごろに作陶、黄瀬戸を掛けました。右;こちらは比較的最近の作陶(多分8月末か9月初め)。これも黄瀬戸を掛けました。見た目は薄く引けていると思ったのですが、460gありました。まだまだ重いですが、全体のバランスは良く出来ていました。

 

この陶芸クラブは名古屋市名東区にある名東生涯学習センターでやっているのですが、このセンターの催し「名東ふれあいセンター祭」(11月9-10日)があります。このセンターで活動しているいろいろなクラブが出展をします。モチロン、陶芸クラブも。

今回出来上がった作品から何を出そうかと考えていたら、敬愛する先輩が「釉が面白くでているからこれにしなさい」と小鉢(写真の下の左のモノ)を押してくれました。他のグラス等々の作品は「重い!、重すぎて初心者まる出し、ダメ」と一言で却下されました。まことに手厳しい(頼りになる)先輩です。ご指示に従いました。

 

 

NHK俳句、10月第二週です。選者は西山睦さん。今週の「やさしい手」は野菜作りをされている南うみをさんがゲスト。南さんは「機械」「農薬」「化学肥料」を使わないで野菜作りをされており、また、学生時代に調理師の免許を取って料理人(特に中華料理)の顔も持っておられる方です。南さんの句です。

 

   猪除けの燻べに藪のぞめきだす   南うみを  (燻べ=くすべ)

   呑まれゆく蛙や脚を真っ直ぐに   同上

   完熟のトマトを夕日よりはづす   同上

「呑まれゆく」は畑で蛙が蛇に呑まれてゆく様を詠んだ句。南さんの畑ではいろんな虫や動物が生息している由です。

 

今週の兼題は「秋茄子」、特選三句です。

一席   秋茄子や衰え知らぬ母なりき

二席   秋茄子を洗はなけふのシネマみて

三席   父からの文なき便り秋茄子

 

駄句です。

   隠れ家でパパっと料理秋なすび   孔瑠々

 

 

「センター祭」には水墨画クラブも出展するのですが、会員募集のパンフレットに僕の「渓流」の写真を使ってくれました。メンバーの作品を順々に掲載しているのですが、今回は僕の順番になったから。チト恥ずかしいですが、やはり嬉しいものです。

この「渓流」はモチロン「センター祭」に展示する予定です。

 

最後まで、お付き合い頂きありがとうございました。お近くにお越しの際は是非「センター祭」に足をお運び下さいませ。

 

 

飲み過ぎの十月

 

名古屋市千種区の隠れ家の近く、地下鉄の東山公園駅から本山駅にかけての大通り沿い、一面にヒガンバナが咲いています。今までこれほど見事に咲いていることに気がついたことがありませんでした。最近、地域の方が育成にが力をいれているのかもですね。

散策が気持ちの良い時期になりました。陶芸の研究コースの帰り道、ひと駅手前で下車してウオーキングを楽しみました。飲み過ぎの反省もありで、少し真面目に歩いています。10月10日、撮影。

 

30分から40分ほど歩いても”びっしょり”と汗をかくことは無くなりました。外の空気を吸うのが気持ち良い、太陽の日射しも気持ちが良い時節です。ほんの一週間ほど前とは様変わりのお天気。多分、あっという間に「急に寒くなった!」と文句を言っているような気がしています。

 

外に出るのが気持ち良くなったからか、食事会(飲み会)の機会がドッと増えました。10月に入ってからの十日間、二日に一度(約5回ほど)は食事会を楽しみました。10月というのは同窓会、同期会、懇親会等々の時節なんでしょうね。5回のうちの二回は楽しく歓談する会でしたが、あとの三回は反省が必要な状態になってしまいました。

 

最初はドラゴン先生と長女さんご夫妻と。京都のドラゴンマンションでお会いすることがほとんどでしたが今回は珍しく名古屋で。栄にあるドラゴン先生の事務所の近くの老舗の鰻屋さんに行きました。季節も良し!とツイツイ”熱燗”を注文したのですが長女さまの旦那さんが調子を合わせてくれてドンドンとお銚子が寝転がる状態となりました。地下鉄の入口までドラゴン先生に見送ってもらい気合を入れ直してチャンと歩いて隠れ家に帰りました。

 

二回目は「あほ桐」会のメンバーと。この日はあいにくの雨模様だったので訪問先を(屋内での社会科見学に)変更し、市内にある「リニア・鉄道館」の見学に行きました。「リニア」が和製英語であること、英語では「MAGLEV(=magnetically levitated) train」ということを勉強したり、いつも通り大変に有意義な集まりでありました。食事会はJR名古屋駅(名古屋の人は「メイエキ」と呼んでいます)ビルのレストラン街にある京都の”豆富”料理屋さんに。

ここでも又ツイツイ日本酒を飲んでしまいました。ノリの良い相棒と盛り上がり、予定には無かった二次会に。気がつけば約一名は終電車が心配になる時間になっていました。結果的に三名は当日中には帰宅しましたが豊田市在の約一名が午前様になってしまいました。

 

とどのつまりは神奈川の実家に帰っての10月7日(月曜日)。昔の会社の仲間と久しぶりに新宿での懇親会。今回のメンバーは65歳から75歳までの6名。”みんなイイ年齢なのだから(大人しく)お昼の会食にしよう”とのコンセンサスでお昼にやっている集まりです。

自民新総裁・新総理、立憲新代表、総選挙の話から大谷選手の活躍の話、株価や為替、国際情勢など元商社マンの話題には尽きるところはありません。幹事がご親切に「飲み放題セット」を注文にしてくれていて、ここでもマタマタ日本酒を(ほぼ全員が)頂きました。それも熱燗も冷酒も。約一名は所要があり一次会で帰路に。残り5名はあの新宿歌舞伎町界隈に足を運びました。

 

   

一次会を終り歌舞伎町の入口界隈に来たのが14:30ごろ(左の写真)。すっかり出来上がって二次会のお店を出たのが20:00ごろ(右の写真)。この界隈ではまだ宵の口でしょうが、我々はお昼の12時から約八時間飲み続けていたというお話です。

翌日、お互いに連絡を取り合いました。全員、無事に家に辿り着いていました。この年齢のおじさん(おじいさん)のやることではありませんねえ。「反省はサルでもする」と昔、誰かに言われたことを思い出しましたが、やはり、大反省です。とにかく全員、無事に帰り着いたことにお互いに安心しあいました。

やはり日本酒は控えたいと思います(日本酒のせいにしている所なんぞ、全く、反省が足りない、ということでしょうねえ)。

 

 

NHK俳句です。10月第一週、選者は堀田季何さん、テーマは「俳句の凝りをほぐします」。今回は類想から抜けだす方法について。「類想句=景色が漠然としている」⇒対象を「よく見る」ことで景色の細部を描く、他の人に無い視点に変更する、というもの。細部が描かれている、景色が具体的な例(秀句)です。

   梅雨じめり二の腕いよよ重きこと   宇多喜代子

   島すべて熊蝉領や朝より   小澤實   (朝=あした)

   のんびりと片手の上がる踊かな   西村麒麟

指摘されると”なるほど”と思いますが、やはり、難しいですねえ。

今週の兼題は「夜食」、秋の季語(収穫期、忙しくて遅い時間に軽い食事を取った)です。特選六句から面白いと思った句です。

   それぞれの机は孤島夜食とる

   信長にメガネ描き入れ夜食待つ

 

駄句です。

   兄が湯を注ぐ昭和の夜食かな   孔瑠々

 

 

心音先生がご自宅での料理に僕の小皿を使ってくれました。10月の最初のレッスンの時にそれまでに出来上がっていた小皿を何枚か持参したのですが、全部、引き取ってくれました(気を遣って引き受けてくれた?)。厚かましくも”料理に使われたら写真撮って送って下さい”とお願いしたら、すぐに送って来てくれました(10月6日)。

 

来年早々の発表会(おさらい会)の日程は既に決まっているのですが、心音先生の旦那さん(おさらい会のメンバー)から「それまでにリハーサルを兼ねて生徒だけでのリハーサル(弾きあい)の会をやろう」と提案がありました。おさらい会には、心音先生のダンナさんも含め生徒四人が演奏予定。それぞれご家族の方々が聴きに(見に)来られます(うちのカミさんも)。それまでに一度は生徒同士で練習兼ねたリハーサルと懇親会をしておきたい、というのがダンナさんのご提案。大賛成。でも懇親会は楽しいですが、リハーサルとは言え人前で演奏するのはとにかくムチャクチャ緊張しそうです。稽古に励まねば!。それから、懇親会では日本酒は控えようと思います。

 

 

ドジャース、対戦成績を五分に戻し本拠地ロサンジェルスで最終第五戦となりました。パドレスダルビッシュの先発が決まっているとか。ドジャースは山本の可能性があるとか。大谷選手の爆発的な活躍を観たいものです。

 

 

10月9日、衆院解散、総選挙となりました。同日の党首討論、録画を撮ってみましたが野田代表のツッコミも石破首相の受け答えもそれなりに感心するところがありました。お二人ともご自分の言葉で話しているという気配は伝わりました。政治資金問題についての質疑応答がほとんどで、経済、外交等々はごくわずかでしたが、野田さんが一歩リードでしょうね。日本のマスコミもアメリカのようにどちらが討論の勝者かを記載すれば分かり易かろうと感じました。

10月27日、投開票。どんなサプライズとなるでしょうか。

 

   

秋の気配 !!

  

久しぶりに近くの平和公園を散策しました。9月末になってようやく”あの”暑さからは解放されたように感じます。曇り空、湿度は高いように思いましたが、気持ち悪い湿気ではありませんでした。風も爽やか。日曜日なので親子で小川遊びをしている方や昆虫採集をしている方もいらっしゃいました。

天気予報では10月になっても真夏日云々とのことですが、いまからしばらくの間は一年で一番気持ちの良い時節を楽しみたいものです。

 

お題は「漂う枯葉」。一枚の枯葉が宙に浮かんでいました。誰かが何か仕掛けをしたのかしら。どうして浮かんでいるのかが分かりませんでした。”怪奇現象か!?、はたまたここは心霊スポットであったか?”。よく見るとクモの糸に搦められていました。9月29日、14:00ごろ、撮影。

 

 

日本時間、今日(9月30日)の早朝、MLBレギュラーシーズン最終戦。大谷選手、三冠王はなりませんでした。お疲れ様でした。一年間、ホントに楽しませて頂きました。念願のポストシーズン!、大活躍を期待しています。

 

 

立憲民主党の代表選、自民党総裁選も無事(?)に終了して10月解散のようです。両党首ともご自分の言葉でおしゃべりするのは得意のようですから、解散前には両党首による討論を是非にやってもらいたいものです。新総裁の安保発言はすでに波紋を広げているようですから、新代表からすると”突っ込みドコロ”満載かと。ご両人の真剣な議論を聴きたいと思います。

新総裁どの、ときたま取ってつけたような笑い顔となりますがあれは止めて欲しいですねえ。もう一人の決戦に残った候補の方もそうでしたが。ドラゴン先生からは「顔のことは言うものではない!」と注意されましたが、やはり気持ち悪いです。いっそのこと「笑わない男」に徹する方が良いのでは、と思います。

地球温暖化」はやはり討論のテーマにはならないですかねえ。能登半島の豪雨は想像以上の被害を及ぼしているし、お天気の異常は日本だけでは無いですよねえ。ヨーロッパでの豪雨被害も深刻そうだし、「26日の深夜、アメリカ南部に大型ハリケーン上陸、43人死亡」(日経9月28日)とか。「解」がハッキリしない、また、「答」がすぐに出せない問題はテーマにし難いとは思いますが、時間がかかる問題を政治が継続して対応していって欲しいですねえ。

今日の株価は、大幅の反落となりました。株価に一喜一憂する必要は全く無いと思いますが、幸先の良いスタートという訳ではなさそうです。

 

 

NHK俳句です。9月第四週、高野ムツオさんの句会です。今回のメンバーは、俳人成田一子さん、福田若之さん、ゲストに伊集院光さん、レギュラーの中西アルノさん。テーマ兼題は「座る(座す)」。皆さんから”難しい!”と。得点の高い順です。

 

5点   泣かないでととなりに座る櫟の実  中西アルノ (櫟=くぬぎ)

福田さんと高野さんが特選、成田さんが並選。句の受け止め方が様々で面白かったです。泣いているのは「子供」「母」。横に座るのは「友だち」「母」「子供」それとも「実」そのもの。アルノさんの句意は「泣いている自分」「寄り添ってくれた実」と。プロ俳人のお三方全てに採って頂いたことになります。快挙ですね。

4点   名月を待つ虫籠の中に坐し   高野ムツオ

中西さんが特選、伊集院さん、福田さんが並選。坐しているのは作者なのか虫なのか。「座す」か「坐す」か、漢字の使い方も面白く感じました。

 

3点   秋灯に坐しゴリラめく父の影   成田一

伊集院さんが特選、中西さんが並選。伊集院さんが「ゴリラめく」の言葉に感激していました。同感です。成田さんの当初の句は「仏めく」であった由。

3点   雨を聴くふたり鬼灯のなかに座り   福田若之  (鬼灯=ほおずき)

 

0点   父の場所座す義弟と参る墓  伊集院光

高野さんの講評が適格でした。「場面が二つ(時が違う)」。”父の場所に座っている義理の弟”の情景と”一緒に墓参りした”こと。添削例を紹介されていました(「座す」は外されました)。

   家継ぎし義弟と参る父の墓   ムツオ添削

伊集院さん、0点にやや悔しそうな気配ながらムツオさんの解説に素直に納得の様子。面白い句会です。投稿句の特選三席です。

 

一席   ガザの子の瓦礫の上に座す真夏

二席   今日も君の後ろに座る夜学かな

三席   坐すままに車椅子より踊りの手

 

9月は第五週がありました。夏井いつきさんの「発想力を鍛えるドリル」。テーマ兼題は「ふるさと」。多数の投句のなかで、使われていた季語は多い順に、①月、②盆、③墓参り、④祭、だった由。また、この言葉と一緒に最も多く使われた言葉=凡人ワードは多い順に、「母、風、山、川、水、香、父、星、海、友」とか。類想・類句(=共通の土台)にオリジナリテイーを加えるべし、との説明・解説でした。

 

テキストの第四週を見ると一子さんが寄稿していました。5月放送の古坂大魔王さんの発言が大変に印象深かったと記載されていました。僕も同様に感じたクダリです。その時のブログです。

kururupapa.hatenadiary.jp

”句会讃歌”と言う趣ですが、僕も調子に乗って

「『あほ桐+』も『現在の自分を発表し、今日の仲間を発見する場所』になっているぞよ」

てな記載をしていました。たまたまですが今週末にはまた「あほ桐」の集まりがあります。いい仲間に恵まれているというのはホントに有難いことだと思います。

 

今日のお昼は、鯱城学園の園芸四班+の集まりでした。この会も楽しい仲間の集まりです。合計8人ですが、うち4人が陶芸を継続しています。また、別の5人が歩く会の活動を続けています(お一人が両方ともに参加している)。同窓会ではありますが、昔の思い出話に浸る訳ではなく、皆さん「元気に現在の自分を発表して今日の仲間を再発見する」場になっています。全員70歳以上(最長老は80歳代)ですが気持ちはワカイ、ワカイ!。あほ桐は「高校生」気分ですが、園芸四班+は「社会人一年生」くらいの若さですかね。