クルルのおじさん 料理を楽しむ

台風10号

台風10号で大騒ぎでした(です)。発生からの動きが大変に遅い、かつ、近づいてくるにつれて勢力がだんだんと強くなっている。

夏休み終盤の予定を寸断されて困っている方々の様子が連日、報道されています。

 

台風10号近畿へ、東海で線状降水帯恐れ 土砂災害に警

日経新聞ニュース(8月31日12:39更新)から転載。以下も日経記事からの抜粋引用です。

台風10号は31日に四国を通過し近畿へ接近した。太平洋高気圧の影響で9月1日午前にかけて東海で局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生する恐れがある。気象庁は土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼びかけている。』

『31日朝までの48時間雨量は神奈川県海老名市で375ミリ、静岡県熱海市で505ミリを超え、観測史上最多を更新した。』

『9月1日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で東海300ミリ、近畿200ミリ、関東甲信150ミリ。2日午前6時までの24時間で東海400ミリ、近畿と関東甲信で200ミリ。』

総務省消防庁によると、31日午前までに4県で6人の死亡が確認された。負傷者は宮崎、鹿児島、福岡など14県で124人に上った。大雨や強風により、全国で955棟の住宅で、浸水や一部破損などの被害が出たという。』

交通機関への影響が続いている。東海道新幹線は三島―名古屋間で、31日に続いて9月1日も終日運転を取りやめる。31日午前は東京―三島間も運休し、名古屋―新大阪間にも運転見合わせが一時拡大した。山陽新幹線は本数を減らして運行した。』

 

これ以前、8月の上旬(8月8日)には日向灘地震に伴い「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されて大騒ぎでした。台風7号への警戒も加わってかスーパーの棚から飲料水、そして、お米が見当たらなくなってしまった?!。一方では、日本国中で連日、猛暑日(最高気温が35℃以上)が続きました。福岡県太宰府では連続して猛暑日が40日続いたそうです。これは国内での連続猛暑日の最長記録。そして、この記録は台風10号の接近で途切れたとか。

巨大地震の懸念、猛暑日熱中症の被害が叫ばれていたと思ったら、台風と大雨による被害。毎年「異常気象」が問題にされていますが、もはや「異常」ではない、頻繁に発生する「命の危険な気象災害・天変地異」に向き合って生活していく必要がある状況になってしまってるのですかね。

地球温暖化の問題」(とそれに対する対応・対策)はなかなか持続する政治課題になっていない様に思いますが、日常生活にこれ程の影響を感じる処となってる訳ですから、大切な政治テーマの一つですよねえ。自民党の総裁選、立民党の代表選の論戦のなかで気の利いた対応指針を掲げる主義主張が出てこないものですかねえ。秘かに楽しみに覗いてみたいと思ってます。

 

 

NHK俳句です。第四週は高野ムツオさん主催の句会です。今回のメンバーは俳人の榮猿丸さん、岡田由季さん、ゲストのサンキュータツオさん、レギュラーの中西アルノさん。今回の兼題は「秋風」です。得点の高い順です。

 

7点   秋風や指輪は指を長く見せ   岡田由季

タツオさん、榮さん、高野さんが特選、アルノさんが並選。

4点   秋の風モンブランがあった部屋   サンキュータツオ

アルノさんが特選、榮さん、岡田さんが並選。「ケーキ」なのか「万年筆」なのか「アルプスの山」なのか受け止め方が面白い。タツオさんは「ケーキ」として詠んだ由。

3点   ひとひらの羽・葉・レシートあきのかぜ   榮猿丸

岡田さんが特選、高野さんが並選。「レシート」が効いているとの評。

1点   秋風と大ハンバーグと不登校   中西アルノ

タツオさんが並選。

0点   秋風をお供に連れてお嬢さん   高野ムツオ

ムツオさん「名句は無得点(のモノが多い)」とか嘯いていましたが、ありありと悔しそうでした(それが面白い)。

 

特選三句です。

一席   秋風や母の御詠歌甦る

二席   秋風や部室に残る予定表

三席   船積みの原木の香や秋の風

 

 

天変地異もなんのその。例の「あほ桐会」のメンバーで蓼科に避暑に行きました。昨年に続き二年連続です。8月22日からの二泊三日。昨年は、7月のことでありました。7月24日から二泊三日。

 

kururupapa.hatenadiary.jp

訪問したタイミングが違う(今年は台風が発生している時期になっている)からか、到着した時の「爽やか感」が昨年とは違いました。涼しいことには間違いない、名古屋に比べれば「天国」であることに変わりは無いのですが、昨年感じたスッキリ、キリッとしたあの感じが残念ながら今年は感じられませんでした。昨年、初めての感動が強く印象に残っているからかも知れません。

 

幹事さんが今回もイロイロとアイデアを出してくれました。メインイベントの一つが「蕎麦打ち体験教室」。本場信州、蓼科で蕎麦打ち名人と言われている先生から直接のご指導を頂き、初めての経験でした。

 

 自分で打った蕎麦は旨い!。一人当たり1.5人分打ちました。写真は四人分です。完食でした。8月23日、撮影。

 

   

その後、標高2000mにある美ヶ原(うつくしがはら)高原美術館に。長野県のほぼ中央、八ヶ岳中信高原国定公園にあって北アルプスはじめ360度の眺望を楽しめます。

この美術館は箱根の彫刻の森美術館の姉妹館として1981年に開館したそうです。右の写真のように屋外に300点以上の現代彫刻が常設で展示されています(ガイド案内から抜粋)。

ちなみに右の写真は彫刻の左方向に尖った先にトンボが止まっていたので面白いと思って撮したのですが、拡大して辛うじて気配が見える程度にしか写っていませんでした。8月23日、撮影。

 

駄句です。

   秋風や美ヶ原に出会いけり   孔瑠々

 

 

最終日はのんびりとお土産、買い物をして帰路に着こうと予定していたのですが、全員行ったことがなかった「放浪美術館;山下清の世界」に行くことになりました(失礼ながら時間潰し的な気分もコレありで)。

ここが大ヒットでした。一見、場末の見世物小屋の雰囲気ですが(またまた失礼)、ここには「山下清が放浪中にお世話になった方々にお礼に残した作品」「貼絵作品を主体に各地の窯元で製作した絵付け陶磁器、点描画、スケッチ作品」を集めた「日本ではじめての常設美術館」でした(パンフから)。180点以上の展示作品もさることながら、ここの奥様(ご夫妻でこの美術館を経営されています)の作品解説、「山下清」の人と成りについてのお話が大変に素晴らしいモノでありました。

あほ桐メンバーの大阪弁での厳しいツッコミや鋭い質問にも適格にQ&A対応して頂き、大変に楽しい時間を過ごすことが出来ました。メンバー全員が「山下清」フアンになってしまいました。嬉しかったので帰る時に名刺を頂戴しました。

 

有限会社ワンダーアート「放浪美術館」、代表取締役 千村典弘、千村和美

 

この地を訪問される方、足を運ばれると楽しいかと思います(和美さんが「案内」してくれることをご確認してからが良いかな)。