クルルのおじさん 料理を楽しむ

『太陽がいっぱい』

アラン・ドロンさんが死去、88歳だったそうです。「太陽がいっぱい」を思い出しました。調べてみたら、1960年の作品。この映画は兄と一緒に観に行った記憶があります。封切り館ではなく、封切り一巡後に廉価で上映してくれる映画館に。兄が高校生、僕が中学生だったはずですから、封切り後、何年か経った頃のことだったのかも知れません。当時、兄は大の映画フアンで「ルネ・クレマン監督作品は凄い!」「相手方のモーリス・ロネの演技が素晴らしい」とか一端の評論家風なコメントをしていたように思います。

当時は撮影技術、放映技術が劣っていたからか、封切り一巡後の廉価な映画館では概して画像が悪かったり、音声が飛んだり、ひどい時は「ザアーザアー」と雑音が聴こえることもありましたが、この時は幸いに全く気になりませんでした。

 

写真;日経8月19日(「太陽がいっぱい」、アランドロンさん)から。

 

とにかく南欧の美しさ、テンポの速い展開と完全犯罪を成功させる主人公のカッコ良さに驚きました。そして最後の最後のどんでん返し。一瞬、ホンの一瞬ですが、何が起こったのか分からなかったのですが、直ぐに状況が理解出来ました。「なんと、こういうオチが準備されていたのか!」、心臓がドキドキしたことを思い出します。

 

この主題テーマ曲「太陽がいっぱい」。二―ノ・ロータ作曲ですが、ピアノ曲にアレンジしたものを練習したことがありました。2年ほど前のことです。懐かしくなって楽譜を取り出して弾いてみた(みようとした)のですが、情けないほどに弾くことが出来ませんでした。”キツイなあ”。それなりにショック。今の曲が一段落したら、昔、練習した曲のオサライをやってみようかと。もう一度「太陽がいっぱい」を弾いてみたいと思います。

 

 

8月17日、18日は熱海へ長女一家、次女一家と一緒に家族旅行に行ってきました。旅館のすぐ前のビーチで合流。台風一過の晴天(日差しが強い)、まだ波は普段よりも高そう。家族が見守るなか、タカトくん、あらたクン、サクトくんは自分で浮き輪に乗って磯遊びを楽しんでいました。あゆむクンは初めての海。ヒデさんはあゆむクンが怖がって海に入らないかと心配していましたが、パパが抱っこして海に連れて行くと大喜び。逆にナカナカ海から上がろうとしない。

あゆむクンは人見知りが激しくて普段はまだダッコさせてくれないのですが、磯遊びしている時は大丈夫かとトライしたのですが、やはり全くダメでした。結局、ずっとヒデさんパパに抱き着いたままでありました。

 

翌日はみんなと別れてカミさんと二人で伊豆半島の中心をドライブしました。修善寺、浄蓮の滝、旧天城トンネル、等々。この辺りのゴルフ場には現役の頃にはよく来ていたのですが、ゴルフだけの往復でゆっくり名所・旧跡巡りをするのは初めてでした。

 

   

左;修善寺境内の「だるま石」。右;「浄蓮の滝」、駐車場から降りて行くのは大変でしたが、滝つぼあたりは清々しい。気温も数度は低かろうと思います。

 

   

左;浄蓮の滝のすぐ近くにある「わさび田」。見事なモノです。右;旧天城トンネル。対向車が来ないことを確認してトンネルの向こう側を往復してきました。「天城越え」がすっかり有名ですが、クルマで走っていても山、谷の急峻さには改めて驚きます。

 

 

台風7号の影響で事前に8月16日は東海道新幹線が計画運休されることが報道されていましたので、一日前の8月15日に隠れ家から留守宅に移動しました。「潔い」計画運休の発表に戸惑ったところもありますが、混乱を避けるためには必要な措置だと思いました。

8月14日に岸田首相が総裁選に不出馬を表明。たまたまTVでの記者会見を見ることが出来ました。前回のブログで「かたや日本・・・もう少しナントかならないものか」と記載した後だったので僕自身は「潔い」不出馬表明だと感じたのですが、翌日のマスコミの評価は厳しいものでした。「交代だけでは不信拭えず」「首相、読み違えの三重奏」(日経、8月15日)。総裁選への立候補は10名を超える気配とか。「勝ち馬に乗る」、探り合いの推薦人確保競争の様です。立憲民主党の代表選も控えて、少しは日本の政治に活気が出て来ると良いですね。

 

 

NHK俳句です。二週間分を手短に記載します。お付き合い頂ければ嬉しいです。

第二週、選者は西山睦さん。今週の「やさしい手」のゲストは”書体デザイナー”の木内縉太さん。「タイポグラフィ」と言うそうで”文字の視覚的効果に関する技術”、”書体のデザイン、文字のレイアウト”を見やすく整えるお仕事。俳句と書体というのは面白いテーマだとか、ご本人の句が番組、テキストで紹介されていました。

   ジャンパーの背中のPOLICE蛍光す   木内縉太  

   伝言板消さるる時刻天の川   木内縉太

 

今週の兼題は「天の川」、特選六句から面白いと思った句です。

   天文部のラーメン係天の川

   九合目ひとつ伸びして天の川

特選三句です。

一席   真珠貝眠る入江よ銀河濃し

二席   三線に酔うて大の字天の川

三席   息づかひ隣に聞いて天の川

 

 

第三週です。選者は木暮陶句郎さん、ゲストは関根麻里さん(関根勤さんのお嬢さん)。今週の兼題は「西瓜(スイカ)」。名句の紹介がありました。

   西瓜切るすぐに帰るといふ人に   西村和子

 

特選六句で面白いと思った句です。

   西瓜すきママがすき兄ちゃんきらい

   じいちゃんのとなりがいいと西瓜食ふ

特選三句です。

一席   一度だけすいかどろぼうやりました

二席   抑留の叔父は西瓜のたびに泣く

三席   メロンより西瓜の好きな妻が好き

 

 

 

  

京都送り火・大文字の写真をドラゴン先生が送って来てくれました。先生のマンションから自慢のカメラで撮影、左から「準備」⇒「点火」⇒「消灯」、8月16日。

今回は家族旅行と重なっていたので参加出来なかったのですが、それ以前の問題で僕が日程を間違えていました。何回も大文字の時にお邪魔しているのに、どういう訳か8月14日に開催されるモノと信じ込んでおりました。7月末にドラゴン先生と打ち合わせを兼ねた会食をしたのですが、どうも話が合わない。

送り火はお盆で帰った精霊を送るのだから14日であるはずがない」「何百年も前から16日に決まっている」とコンコンと説教されました。”おっしゃる通り、返す言葉も無い”、手帳を見たら(僕はいまでもアナログの手帳を使っています)14日から15日にかけてクッキリと「送り火」の予定を書き込んでいました。とくかく非礼を詫びて今回は不参加とさせてもらいました。

8月15日に自宅に帰ってカレンダーを見て再度ビックリ。自宅のカレンダーには分かっている限りの予定を自分で書き込んでおくようにしていますが、ここにも8月14-15日に京都・送り火とマジックインキで書き込んでいました。

”手帳に書いた予定をカレンダーに書き写しているから、間違って(手帳に)記載したものは、(何も考えないで)間違ったままでカレンダーに記入している”、のが原因だと考えたのですが、やはりこれは注意力が散漫、老化現象の一つなのかも知れませんねえ。トホホ。