10月27日の総選挙、自民、公明両党の与党が大敗、過半数を割り込みました。予想通りと言うのか、10月サプライズ!と言うのか、特別国会での首相指名に向けて駆け引きが報道されています。どうも与野党ともに人気取りのバラマキ的な施策のアピールが多いようです。後の世代に負担が増えてしまうようで心配になります。
一方、アメリカでは11月5日が大統領選挙。各種の世論調査では、ここに来て、再度、トランプがリードしているとか、特に7つの激戦州では全てトランプがリードしている様です。あまり好ましくない「サプライズ!」は遠慮したい気分です。
アメリカの大統領選挙は今年は11月5日=火曜日ですが、これは連邦法で投票日は「11月の第一月曜日の翌日の火曜日」と定められているからだそうです。
大リーグのワールドシリーズ、今日の第五戦でドジャースがヤンキースを破り4年ぶり8回目のチャンピオンに。大谷選手は左肩のケガもなんのその、引き続き1番・指名打者で先発出場したそうです。試合後のインタビューでは「本当に最高の一年だった」と喜びを表していたとか。ケガで大変だったでしょうが、優勝して何よりでした。
そんな慌ただしい中、10月27日、総選挙の日に重なりましたが「横浜マラソン」が開催されました。このマラソン大会は、トップランナーがタイムを競うものでは無くて、スポーツの振興と健康増進への寄与を目的として「する、みる(観る)、ささえる(支える)」すべての人が楽しめる市民参加型の大会です。横浜市、神奈川県、および市県内の多数のスポーツ団体等が主催している大会です。
(横浜マラソン、公式HPのコース案内から転載)
開催の趣旨に沿って、42.195㎞のフルマラソンがメイン競技ですが、それ以外にもペアリレー、車いすチャレンジ、ファミリーマラソン等々の企画、コースが準備されています。コースも横浜ランドマークタワー~みなとみらい大橋~赤レンガ通り~首都高速湾岸線を走って臨港パークに戻ってくる、観光名所をカバーしたもの。
と言っても僕のことではありません。タカトくんとサクトくんのパパ(僕の次女の旦那さん)が初マラソンを無事に完走しました。
前日はサクトくんの七五三のお祝いで、次女一家と両家のジジババが全員集合。横浜市矢向にある「日枝神社」にお参りをして、その後、会食をしました。両家のジジババともにお酒を嗜むクチなので、お昼の会食ではありましたが、ビールに始まり、お店のお薦めの冷酒を愉しみました。ジジババは総選挙の話から日本シリーズ、ワールドシリーズの話で盛り上がっておりましたが、宴たけなわのころ、次女が軽い口調で「明日の横浜マラソンにタカピーが走るよ」と言い出しました(タカピーは次女の旦那さんの愛称です)。僕は何のことやら訳が分からずカミさんの顔を見ましたが、カミさんも理解出来ていない様子。先方のジジババの顔を見たのですが、同じ様にキョトンとしている。
”「マラソン」「走る」、いったい何のことや?”。今までタカピーが”走る”のが趣味だとか、マラソンに挑戦しようと思っているとか聞いたことはありません。学生時代は野球の選手だったから運動は得意だとは思うのですが。先方のジジババも同じ様に当惑したような表情をしていらっしゃる。
「会社の先輩にフルマラソンを走ることを趣味にしている方がいて、その方の話を聴いて興味を持ち、横浜マラソンは先輩も参加するし、ちょうど良い機会だと思ったので参加することにした」
「一応、練習は続けているが、今まで最大でも20㎞しか走った経験しか無い。やはり膝が最後まで耐えられるかが問題(心配)」
もともと冷静なタカピーが両方のジジババに淡々と話をしてくれました。両家ジジババ共に驚くやら、心配するやら、エールを送るやら大騒ぎとなりました。
翌マラソンの日、夕方になって次女から「タカピー、無事、完走!」のラインと写真が送られてきました。制限時間ギリギリの様ですが、とにかく、無事に完走。完走後、直ぐにタカトくんと二人で撮った写真、タカトくんの誇らしそうな顔が印象的でした。
祈念のメダル。ナカナカに立派なモノです。
NHK俳句です。10月第三週。選者は木暮陶句郎さん、ゲストは作家の夢枕獏さん。獏さんは釣り、陶芸、俳句等々多彩な趣味の持ち主の方で、夏井いつきさんと交流があるとか。名前を伏せて夏井さんの主催に応募して取ってもらった句を紹介されていました。
木暮さんが「虚数はi=ルートマイナス1でしょ」と説明して皆さんを驚かせていました。
今週の兼題は「栗」。傍題が多い季語だそうです。毬栗(いがぐり)は分かりましたが、笑栗(えみぐり)、虚栗(みなしぐり)は定かではありませんでした。「笑栗は毬が開いた状態を微笑みになぞらえた言い方、虚栗は皮ばかりで中に身の無い栗」のことを言うそうです(説明は角川歳時記から)。番組で紹介された栗の名句です。
栗山に在れば落日慌ただし 高浜虚子
特選句で面白いと思った句です。
毬栗や父のすべてに抗いて
「俺なんて」なんて言うなよ虚栗
拾ふたび見せに来る子や栗拾ひ
特選三句です。
一席 虚栗誰もが褒めてもらいたい
二席 笑栗や絵手紙に塗る風の色
三席 笑栗や縄文人の歯と歯茎
テキストに木暮さんの解説が載っていました。「栗の栽培が始まったのは今から五千年前の縄文時代」「ナラやブナを伐採して栗を植林していた」「日本最大級の縄文集落、青森県の三内丸山遺跡で裏付けられた」と。また岐阜県白川郷の合掌造りでも主要部分に栗材が使われているそうです。
水墨画で「栗」は宿題でしたので練習したのですが、その時は、「笑栗」「虚栗」のイメージはありませんでした。もう一度、この言葉を理解した上で描いてみようと思います。
第四週は高野ムツオさんの「語ろう!俳句」=「句会」です。今回のメンバーは俳人のお二人=池田澄子さん、堀切克洋さん、ゲストにエッセイストの能町みね子さん、レギュラーの中西アルノさん。兼題は「蓑虫」。得点の高い順です。
6点 蓑虫に背を向けられているような 堀切克洋
能町さん、中西さんが特選、池田さん、高野さんが並選。
4点 蓑虫を飼ふ人ネイル紅くあり 能町みね子
池田さんが特選、中西さんと堀切さんが並選。
3点 鬼の子のあはれと書いてあわれと読む 池田澄子
高野さんが特選、能町さんが並選。
2点 夕焼けチャイム蓑虫にも響く 高野ムツオ
堀切さんが特選。
0点 蓑虫はなんのこれしきと風をよけ 中西アルノ
「鬼の子のあはれ」は蓑虫を鬼の子として詠んだ枕草子の一節だそうです。知りませんでした。また、「夕焼けチャイム」は「街のスピーカーから流される『夕焼け小焼け』などのメロディ」(固有名詞)だそうです。
特選三句です。
一席 Wi-Fiが飛ぶ蓑虫がぶらさがる
二席 蓑虫の蓑美しき粗雑かな
三席 蓑虫や仮説にひとり越した夜
今日(10月31日)はハロウィンです。すっかり日本でも定着したお祭りになっているようです。「日本のコスプレ文化とハロウィンとは親和性が高い」との解説がされていました。渋谷、新宿では厳重な警戒態勢が敷かれている様です。平和に楽しい「トリックorトリート」であって欲しいですね。アラタくんはゲゲゲの鬼太郎、サクトくんが炭治郎になりきっている写真が送られてきました。
今日はこの後、録画してある大谷選手の第五戦をゆっくりと観ようと思っています。ホントに最後まで楽しませて頂きました。感謝、感謝です。