クルルのおじさん 料理を楽しむ

大”阪”なおみ

日経新聞、2019年1月29日掲載。大坂なおみ選手の写真記事広告。

 

 

テニスの大坂なおみ選手が1月26日にメルボルンで行われた全豪オープン女子シングルスで優勝しました。昨年の全米優勝に続いて、グランドスラム=テニスの四大世界大会を二連覇したことになります。彼女は、1997年生まれとのことで、まだ21歳。この若さで、世界ランキングも一位に上り詰めました。

勝戦はもちろんTV観戦しましたが、今回の大会は、放送された彼女の試合はほとんど見ることが出来ました。平日でものんびりと家でTVを観ることが出来る嬉しさ・楽しさです。暇なときTVをダラダラ付けておくのは主義に反するので、見たいものだけをチャンと見るように心がけています。最近は録画して見ることも簡単に出来るようになったので、時間を拘束されることはあまりなくなりました。でも、スポーツの試合だけは結果が分かってしまっては、興味が半減します。一生懸命にやっているプレイヤーには申し訳ないですが、結果を知ってしまっては観ていても面白味がありません。決勝以前のなおみ選手の試合も録画して後で見ることがありましたが、その際には、ニュース、ネット記事で結果を見てしまうことが無いよう、結果が耳に入ることの無いように注意して(録画を)観ます。

 

なおみ選手の試合はとにかく面白い。”凡ミスは多いがショットの切れには目を見張るものがある。肝心な時の詰めが甘いと感じるが、追い込まれた時の集中力がこれまた凄い。楽勝に思える時でも勝手にドタバタして苦労するし、もうダメかと思うところからよく盛り返す。ハラハラドキドキ、プロの試合の面白さを堪能させてくれる”と感じています。

 

そもそもシード選手は試合数がもっと少ないものだと思っていました。ベスト8の一つ手前くらいから出てくるものかと思っていたら、そこに行くまでに少なくとも三試合は戦っていました。ちょっと調べてみましたら、本戦は、128人でスタートし、64人→32人→16人→ベスト8となり、順々決勝、準決勝、そして決勝戦で勝って漸くチャンピオンとなる由。これが本戦ですが、実績の無い選手は更に過酷な日程で設定されている予選を勝ち抜いて初めて本戦に出場してくる訳です。

 

メジャー大会本戦の最初の1,2回戦の試合を見るのは滅多にない機会でした。通常、準決勝か決勝を観るだけで満足して喜んでいます。TVで放送されないことも大きな理由の一つでしょう。今回は、贔屓の選手が最終チャンピオンにまで上り詰めてくれたので、途中の試合も観戦することが出来ました。予選から勝ち上がってきた選手、乃至は、世界ランキングのずーと下位の選手の気迫には感心しました。素人の目にはどちらがランキング上位なのか分からない、何故この選手がこれほど下位のランキングなのか分からないような選手がゴロゴロいるように思います。世界レベルでの選手層の厚さ!、改めてメジャー大会のチャンピオンになることの大変さを痛感します。

 

 

優勝後のインタビューは、相変わらず、小さい声で恥ずかしそうに受け答えしていました。彼女にとっては当たり前のことでしょうが英語で受け答えが出来るのは素晴しいことですね。全米の決勝の時、負けたセリーナ・ウイリアムズ選手への贔屓の裏返しでなおみ選手にブーイングが出ましたが、優勝インタビューでは多分涙を流しながら”セリーナを尊敬して憧れていた”ことを素直に話して会場から万来の拍手を集めました。彼女の性格の素晴らしさですが、あれは日本語を通訳してでは起こりえなかった感動であったと思います。

 

 

翌日の新聞にも”なおみ節、ユーモアたっぷり、シャイで飾らない人柄”等々を称賛する記事がだくさん書かれておりました。僕は、彼女は北海道の生まれ・出身かと思っていました。何かのおり、彼女のおじいちゃんがインタビューされた時の北海道のイメージが強かったのです。 記事を読むと大阪生まれとのことで、かつてインタビューで「出身地と同じ名字なのはなぜか」と質問されたのに対して「大阪で生まれた人の名字はみんなオオサカなの」と愛嬌たっぷりに答えていたそうです。

 

”そうなんや、大阪生まれの大坂なおみちゃんやったんや”、と更にフアン度がアップしました。 1997年10月16日生まれ、大阪市中央区出身とのことです。小さい時に、お隣の西区の靭テニスセンターで練習していた由。

このブログでも何回も登場します僕の高校も大阪市中央区です。僕は隣の城東区ですから一緒ではありません。西区の靭公園あたりには同期生の実家がゴロゴロとあったはず。それだけのことなのですが、元関西大阪人としては何やら大変に嬉しく思っております。このテニスセンターはいまでもあるはずですから、きっと入会希望が殺到しているのではと思っています。

 

 

冒頭の写真、1月29日の日経新聞です。なおみ選手のスポンサーをしている日清食品の広告記事ですが、この会社も大阪生まれ・大阪育ちの食品会社。カップヌードルはいまや世界のブランドになっていますが、創業期のころのご苦労はいまのNHK朝ドラでも感じられるところ。良い意味での大阪のイメージが残っている大阪・関西を代表する食品会社です。この宣伝も、赤と黒の色調で漫画的な手書き文字で表現した関西的な、吉本的な味のあるモノだと評価してます。会社の名前、製品の名前を小さくしているのも好感が持てました。

 

 

この広告と同じ日の記事に、「全豪オープンテニス『アジア重視』。中国・韓国マネーで大会が拡大している。観客数・賞金が過去最高に」との解説が載せられていました。日本企業に触れられていないのがやや寂しいように思いました。また、たまたま、その紙面の上の欄に「大阪万博再び!関西系財閥グループが全力を挙げて取り組む」云々の記事が出ていました。

 

 ”そうや、大坂なおみ選手=大阪出身=2025年の大阪万博のキャラクターに!なってもらえばエエやんか。この会社となおみ選手にお願いして、大坂なおみちゃんが大阪万博を応援しているアピール広告を出してもらえば、きっと、盛り上がるやろう。2025年=なおみ選手はまだ27歳。アブラの乗り切ったころに違いない。四大大会を全て制覇して、きっと、テニス界の世界の女王になってるやろ。・・・まあ、まだだいぶ先の話だから、タイミングを見ながらやってもらうほうが良いかとは思うが・・・”。僕は大阪万博よりは愛知の「ジブリパーク」を応援したいと思っていますので、これは、何んとも大阪のおばちゃん的な発想かと自分でも可笑しくなりましたが、大”阪”なおみ選手にも是非、大阪万博に関与して欲しいものです。それまでには、いまの英語の受け答えと同等レベルで日本語も堪能になっていて、インタビューでは大”坂”弁で会場を沸かせてくれたらサイコーでしょうね。

 

 大阪と大坂の違いとは?・・・「坂」がもともと使われていたが、「坂」の字は縁起が良くない=士が反逆するとか、土に返るとか。その為、明治時代に大阪に変えられた由の説明が書いてありました。真偽のほどは分かりません。

もっとも、なおみちゃんにはどちらもOSAKAでしょうから全く興味・関心の無い話でしょう。

彼女の国籍について。「現在のなおみ選手は日米両国の二重国籍。日本の法律では、22歳までにどちらかを選択する義務がある」らしいです。本年10月16日が22歳の誕生日ですから、そのころにかけて話題になるかもしれません。うやむやにしておいても罰則等は無いとのことですが、有名人の悩ましさで日本人としてのオリンピックへの参加の是非が問われることになるかも知れないとか。何がどうなっても、「大阪」の「大坂なおみ」選手でいて欲しいですねえ。

 

 

 

名古屋市科学館で開催展示されている「スイーツ展」に行ってきました。高校の同期会の集まりです。名古屋での同期会は人数が少ないこともあり中身が濃いのです。折角に集まるのだから何かオモロイことをしよう・観よう・聴こうという趣旨で、毎回、何か工夫して楽しんでいます。今回は、いつもの仲良し四人組に加え、大阪からわざわざこの会に参加するためにもう一人が来てくれました(本当は、都合よく仕事の出張があったから)。僕が昨年まで勤めていた会社の担当役員がこの展示会で、科学館の学芸員さんに資料提供等々イロイロとお手伝いをしたので、その成果を楽しみに行きました。勝手な評論=関西弁で辛辣な感想を大きな声で話しながら、一時間以上かけて真面目に見させて頂きました。面白かったです。

大阪から出てきたオッサン(=高校だけでなく大学も同じお友達なのです)は、まだ仕事は現役なのですが、なんと、この数年、僕と同じくピアノを習っていることが判明しました。ピアノの魅力を感じる人が沢山いるんやなあ、と嬉しくなりました。はたまた、お互いそれぞれにボケ防止の為かも。2014年1月29日が僕のピアノ記念日です。5年が経過して6年目にはいりました。

 

 

「牡蠣のネギ塩炒め」。隠れ家ではなくて神奈川の自宅で、珍しく僕が料理しました。隠れ家の台所ではナニをドコに置いてあるか、ほぼ完全に把握出来ているのですが、自宅の台所では勝手が違う。思わず「人の家の台所は使い難いわ」と言ったら、カミさんからエラく怒られました。スミマセン。

料理は意外と上手く出来たかと。牡蠣をよく洗って、片栗粉をサッとまぶして炒める。一旦取り出す。同じフライパンでネギを十分に炒めてから、牡蠣を戻しいれる。味付けは塩だけ。きょうの料理クックパッドを参考にして。2019年1月29日、料理と撮影。