クルルのおじさん 料理を楽しむ

フローティング・フラワー

久しぶりに東山動植物園に行ってきました。前夜のTVでフローティング・フラワー展の紹介がされていました。温室(この温室は重要文化財です)の内部に、鉢物を置いて底面給水が出来るように水を溜めておける棚が設置されています。その棚の水に花を一面に浮かべて温室の新しい演出を試みたものです。ポイントは浮かべた花のほとんどが「廃棄花」を利用していること。

花が一年で最も消費されるのは「母の日」で、その時に生じる過剰生産品や売れ残り品が集められています。その他、施設での植え替え、剪定の花等々の「廃棄花」を集めて水に浮かべた由。最後まで花を楽しむための方法として提案しているとのこと。この試みは近くにある椙山女学園大学の授業の一環として実施しているそうです。5月17日、撮影。

 

 

フローティング・フラワーの直ぐ近くの「中南米産植物の温室」の玉形のサボテン。メキシコ中央部に自生するサボテンとか。名前が面白い!、「金鯱(キンシャチ)」というそうです。開花するまでに30年ぐらいかかるとのことです。

 

僕も仲間から貰ったサボテンを育てています(陶芸で作った植木鉢に入れて!)が、まだ花を咲かせる気配がありません。仲間のはキレイに花を咲かせていました。散歩の返りに園芸店に立ち寄って水はけの良いサボテンの土を買いました。隠れ家に着いてから植え替えしてみました。

 

 

この日は隠れ家で水墨画の練習をしていました。6月中旬に作品展示会が予定されているのですが、なかなか上手く描けません。展示会には共通課題と自由題の二つの作品を出すことになっています。共通課題は「百合」です。これが大変に難しい。

 

水墨画の表現方法には大きく二つの方法があります。一つが白描法(線描法)、もう一つが没骨(もっこつ)法(または附立法)。白描法(線描法)は線で輪郭を描くもの・・・普通の描き方。没骨法(附立法)は形を線描きしないで墨の濃淡で描くもの・・・水墨画らしい描き方。

「百合」は手本を見ると白描法(線描法)で描かれている作品が多いのですが、僕にはとてもあの滑らかな繊細な線が描けません。漸く、没骨法(附立法)で描かれた手本を探し出してそれを模写しているのですが、濃淡の表現の難しいこと。

3月ぐらいから準備していて、クラブの講習の度に、それぞれが描いた作品を白板に掲示してそれぞれ講評を受けます。この講評でOkが貰えれば、その作品を展示会に提出することになります。皆さん、一回または二回でOKを貰い次のテーマに進んで行きます。現在、水墨画クラブは先生が不在ですから先輩からのアドバイスを頂くのですが、なかなかにOKが出ない(自分でも当然だと思っています)。”まだ、日にちはある”と思っていたら、すでに一か月を切るころになってしまいました。かなり焦り始めています。

 

この日も朝から一人隠れ家に籠もって筆をとっていたのですが、思うように描くことが出来ません。やや、イライラしてきたので気分転換に散歩がてら東山動植物園の散策に出かけたという訳です。

植物園、温室を廻った後、動物園ゾーンに入りました。平日(金曜日)でしたが、人気のスポットで、家族連れ、お年寄りのグループ、偶には若者のグループも。ベンチに腰掛けて「百合」のことをツラツラと考えて眺めていると、皆さんの楽しそうな笑顔が目に入ってきて自分も気持ち良くニコニコ顔になりました。

”そうや、水墨画も楽しまんとカリカリしても意味がない!”と思い直しました。元気を取り戻して、隠れ家に戻って再度「百合」に挑戦。やっぱ、まだあきまへんでした。凹みました。あと一か月も無い!、どうなりますやら・・・とほほ。

 

 

 

NHK俳句です。五月第二週の選者は西山睦さん。ゲストの今月の俳人は網野月をさん、大学教授、音楽史。網野さんの句が紹介されていました。

   トレモロのトライアングル雪を呼ぶ   網野月を

   楽聖忌馬齢は既に超えにけり   同

   草笛や祈るかたちとなる親子   同

 

今週の兼題は「草笛」です。特選六句の中で面白いと思った句です。

   草笛やもうすぐ母の帰る道

   草笛の手ほどき子ども食堂

特選三句です。

一席   草笛の少年あした家を出る

二席   どの牛も草笛聴けば舎に戻り

三席   戦場の兄の草笛まだ続く

 

 

第三週です。選者は木暮陶句郎さん。ゲストは落語家の林家たい平さん。今週の兼題は「穴子」。「穴子」の例句です。

   甘辛のどっちも好み穴子寿司   行方克己

 

木暮さんは「(穴子寿司は)甘党、辛党のどちらにも人気」と読んでいましたが、たい平師匠は「甘い味付け、辛い味付け」と読んでいました。面白かったです。

特選六句の中で面白いと思った句です。

   宮島に穴子焼く香や日照雨   (日照雨=ひでりあめ。そばえ」とも言うそうです。関西では「狐の嫁入り」が分かり易い様な)

   恋ごころとうに忘れて穴子食む   (食む=はむ)

 

特選三句です。

一席   穴子鍋悪い奴ほどよく眠る

二席   穴子釣る娘を嫁に出す人と

三席   播州の漢に惚れて焼き穴子   (漢=おとこ)

 

たい平師匠の一句。

   焼台の穴子プクリと香を放つ   たい平

木暮さんからの添削。「香を放つ」⇒「香を放ち」がよかろうと。これは僕もそう思いました。

 

 

 

昨日の日曜日。長男が小雪チャン、司くんを連れて隠れ家に遊びに来てくれました。君子ラン、ハイビスカス、ブルーベリーの鉢植えを持参して。長男のお嫁さんのお母さんが故郷の宮城県石巻市雄勝に帰ることになりました。三年間、孫(小雪チャンと司くん)の面倒を見てくれていました。感謝、感謝です。本当にお疲れ様でした。鉢植えは彼女が大切に育てていたものですが、僕に譲ってくれました。

 

kururupapa.hatenadiary.jp

2017年3月19日のブログです。このなかで記載した「雄勝ローズガーデン」は彼女(お嫁さんのお母さん)の家のすぐ近くにあります。彼女もこの「雄勝花物語」の活動をお手伝いしていました。

このブログの写真は活動状況の小冊子(=英訳されたもの)ですが、「地元(ご近所)出身の医学生のお嬢様が英訳した」なんて記載しましたが、この”お嬢様”が長男のお嫁さんです。時間が経つのは早いものですねえ。

 

 

長男が荷物を運んでくれている間に、小雪チャンと司くんは大好きな隠れ家ツアーを楽しんでいました。僕の隠れ家はオモシロイ造りになっていて5-6段の階段が在ります。中二階というほどの高低差ではないのですが、二人(特に司くん)にとっては階段を上り下りするのが面白い様子です。二階?の和室は家族が泊りに来る時の部屋にしていますが、最近は僕の水墨画のアトリエ?になっています。先生の作品、自分の描いたモノ、手本のコピー等をたくさん並べて吊るしてあります。

小雪ちゃんが僕の作品を見て”キレイ”と褒めてくれました。あとから二階に来た長男も横から覗いて”良く描けている”と珍しく評価してくれました。勇気百倍です。メゲズに、もう少し頑張ってみます。

 

 

 

おまけのレシピです。男の料理教室に久しぶりに参加してきました。

「ぶりのきじ焼き漬け」と「れんこんとにんじんの酢炒め」。5月12日。

僕は鰤に醤油をかけて焼いている時の匂いは食欲をソソルものだと思いますが、人によっては”鼻につく嫌な臭い”と感じる方がかなりいらっしゃいました。人それぞれ、なんですねえ。出来上がった料理は皆さん、美味しいと召し上がっていました(多分)。例によってお昼から缶ビールとコップ酒を頂いて大変に気持ち良くなりました。

写真を撮るのを忘れました。最近、こういうこと(忘れる!)が益々、増えていると感じます。