クルルのおじさん 料理を楽しむ

水墨画作品展

水墨画作品展。正式名称は「第十回 水彩・水墨・陶芸コラボ展」です。名古屋市中区の区役所ビルの7階、市民ギャラリー栄の展示室にて開催されています。6月17日(月)、全員で作品を搬入。皆さん、手慣れたもので要領よく作業も進み1時間少しで設営も完了しました。

 

  

水彩と陶芸は、いずれも鯱城学園の25期生の水彩画学科、陶芸学科のOB/OGの方の作品展です。学園を卒業後もそれぞれ活動を続けておられ、年に一度は展示会を開催されている由。水墨画クラブの正式名称は「陶縁会水墨画クラブ」でこちらは学園の卒業生に限定した集まりではありませんが、そもそもは同じく25期生の集まりから発足したものとのことです(恥ずかしながら、初めてクラブ発足の経緯を理解しました)。

近年は会員が減少傾向にあり、それぞれの独自開催が難しくなっているので三つのクラブのコラボ展となっている訳です。

 

前回のブログで記載しました急逝された大先輩の作品です。題は「新緑」です。ご遺族からも快くご了解を頂き展示されました。お名前の上には黒いリボンが付けられました。ご葬儀は家族葬で執り行われましたので、これが僕には大先輩を送る場になりました。合掌礼拝させて頂きました。

 

   

大先輩の遺作に並べて載せるのはおこがましいですが、僕の作品です。お題は、左が「えらぶゆり」、右は「清竹」。ユリは色紙サイズ(約24㎝Ⅹ27㎝)、竹はF6サイズ(約32㎝Ⅹ41㎝)、大先輩の作品は約35㎝Ⅹ68㎝の大作です。

作品展の初日にテリーさんがご来場(受付当番で僕も会場に詰めておりました)。絵画、陶芸には大変に造詣が深いテリーさんです。熱心に真剣に全ての作品を見てくれていました。受付を相棒の方にお任せして見て回るのに付き合いましたが、一巡後は自然に僕の作品の講評に。お世辞で褒めてくれるのかと思いきや鋭い指摘がありました。「”竹”の落款の位置に工夫が必要」「同、額の(黒い)線が強い。画の力が弱く見えてしまう」と。この指摘はナント設営した時に先輩から指摘されたのとほぼ同じ内容でありました。額に入れると間違いなくカッコ良く見えるのですが(孫にも衣装)、逆に額に負けてしまうことが多々あるようです。額に入れて飾り付けて、それを見て初めて講評の対象をなるとのことです。

「ゆり」は「やさしく描けている」と言ってくれましたが、まあ慰めてくれたものと。とにかく真剣に指摘をしてくれる仲間はありがたいものだと痛感します。

 

 

NHK俳句です。6月第三週、選者は木暮陶句郎さん、ゲストにはお笑いのウド鈴木さん。今週の兼題は「鮎」。夏の季語ですが、鮎は、「若鮎」=春の季語、「鮎」=夏の季語、「錆鮎」=秋、「氷魚」=冬、と季節を巡る言葉とのことです。

鮎の名句、

   月のいろして鮎にマダラのひとところ   上村占魚

占魚は故郷の球磨川のアユをこよなく愛し、師の後藤是山の命名で鮎の字を二つに分けて俳号としたそうです。面白いですね。

 

番組では選者の器(選者は陶芸家でもあります)に有名な料理人が料理を盛り付けるのが見せ場の様ですが、やや空回りしているように感じます。ウドさんが詠んだアユ料理の句に対する添削も原句の良さを殺している様な気がしました。今週はやや辛口の評価です。

特選六句で面白いと思った句です。  

   色褪せし鱒二の色紙鮎の宿

   阿武隈川のここが瀬頭鮎の宿    (阿武隈川=あぶくま)

特選三句です。

一席   鮎のいる川を誇りに育つ子ら

二席   満月のしづくを鮎と呼びにけり

三席   鮎の宿逢はぬと決めた人と会う

三席の句、「逢う」「会う」の違いの説明が面白かったです。

 

 

本日(6月20日)、楽陶館・研究Aコース、二回目の作品の焼き上がりです。相変わらず作品数だけは一番かと。僕の記録として記載しています。お付き合い頂ければ嬉しいです。

 

小皿6枚。赤土と白土の塊を水で接着させて一週間寝かせました(練り込みの要領)。翌週、その塊りをタタラで5㎜にひいて底を固めて型に入れて成形、ベランダのへべすの木の枯れ枝を軽く押して模様をつけて素焼きに。先生のアドバイス織部焼の色合いを狙って織部をベースに施釉しようと思ったのですが、一方で黄瀬戸と赤土はオモシロイ色合いになるとのアドバイスを頂き、結局、二つのパターンを試して見ることにしました。

①黄瀬戸を赤土・白土の両部分にお皿の半分程度まで掛けて、残り半分は織部を白土の部分にだけ掛けて、全体に透明釉を。写真の上段、中段の左。

②同じく、黄瀬戸を赤土・白土の両部分に半分程度かけて、残り半分には白マットを掛けて、同じく全体に透明釉を。写真の中段の右、下段。

赤土と黄瀬戸の色合い、それから白マットと赤土の色合いが面白くでてくれました。織部をかけるときには赤土・白土のバランスが良いモノを選ぶ必要がありそうです。

全て大満足の作品になりました。嬉しいです。

 

鉢と皿。

上;織部をかけてから御深井をかけたもの(二重掛け)。

下・左;左上から2/3まで黄瀬戸、右下から織部を掛けて、全体を透明釉。

下・右;以前、楕円形のお皿で同じ鎬、施釉をしたのですが、もう一度挑戦してみました。織部をかけてから青磁を掛けたもの(二重掛け)。

上の鉢は色合いが今一歩でしたが、作陶、削りがうまく出来たのか軽い仕上がりになっていました。残り二つは相変わらず、重い!。薄く作ったつもりだったのでややショックです。

 

この日は大忙し。朝から楽陶館で陶芸。午後は、昨日から来ていたカミさんと一緒に水墨画の作品展の会場に足を運びました。その後、(チケットを頂いていた)古川美術館・為三郎記念館で開催されている「篠田桃紅 107年のキセキ」展を観に行きました。夕方、直ぐ近くにある長男のマンションで夕食。久しぶりに小雪チャンと司くんと遊びました。

持参していた陶芸作品をテーブルに並べて、俄か陶芸店の開催(写真は長男のマンションで撮影したものです)。嬉しいことに、小皿4点(丸形、八角形)と軽い鉢1点を引き取ってくれました。

 

  

さらに嬉しいことに、直ぐに作品に手料理をのせて出してくれました。以前に引き取ってくれたお皿、鉢も使ってくれて。司くんはお魚の小皿を喜んでくれていました。いやあ、大変に嬉しいですねえ。長男のお嫁さんに感謝です。

次回のNHK俳句の第三週を見る時には、この気持ちを思い出して優しく拝見しようと思い直しました。

 

明日はまた受付当番に出かけます。最終日、23日(日)にはドラゴン先生も足を運んでくれそうな。また、どんな辛口な講評が出てくるものやら、楽しみ??です。