クルルのおじさん 料理を楽しむ

あほ桐「為三郎記念館」

「あほ桐」シリーズ?です。今回もご本家、大阪から一人加わり前回同様の五人の集まりとなりました。「四人+」が定着して来たかな。

 

  

今回は名古屋市千種区にある「古川美術館」とすぐ近くにある分館「為三郎記念館」に行きました。日本画家の木村光宏さんの特別展が開催されていました。写真は為三郎記念館の正面玄関。木村画伯の作品が展示されていてライトアップされています。入口からも鮮やかに見ることが出来ます。この記念館は全ての建築物が国の登録有形文化財になっています。展示されている作品を見て楽しむと同時に、数寄屋作りの母屋、大きな椎の木に覆われている庭園、茶室を散策しながら楽しむことが出来ます。

因みに為三郎さん(1890-1993年)は映画館事業や不動産事業で大成功された名古屋の実業家。懐かしい「日本ヘラルド」の創業者さん。美術品の蒐集家としても大変に有名な方です。

 

記念館では数寄屋建築に合わせた小さめの作品が展示されていました。いつもワイワイガヤガヤ厳しい(うるさい)批評をしながら見て回るあほ桐+のメンバーですが、この日はお上品に作品鑑賞をしておりました。しかし(やはり)それで収まるメンバーではありません。

この日はメンバーの一人が前回「瀬戸散策」の時の「染付」作品を持参、メンバーに配布してくれました。ちょうど、お互いの作品を講評したばかりの時でしたので、自然の流れで(?)この場所に展示してみようということになってしまいました。

木村画伯とあほ桐+の「勝手にコラボ」展。

「木村画伯も自分の作品をこんな風に使ってもらって、きっと喜んでいらっしゃる!?」「勝手に背景にしやがって、あほ桐にはかないまへんなあ!」、イロイロな声が聞こえてきました。故為三郎さん、木村画伯、記念館の関係各位に心から御礼申し上げます。

 

左端の茶碗の「寿」ですが、あほ桐の隊長が東京で闘病生活をしている同級生(もちろんメンバー全員が良く知っています)を思う気持ちから彼の名前の一文字を描いたもの。

僕たちの高校同期のHPがあるのですが(そのスジのプロがいて卒業以降、同期会等の記録を掲載してくれています)、毎回、あほ桐の集まりを投稿してアップしてもらっています。「獅子丸会」HP。昭和44年の卒業です。

今回もアップしてもらいました。この「寿」の写真も掲載してもらいました。闘病中の仲間が見て「あいかわらずアホなことしとるなあ」と笑って喜んでくれれば嬉しい限りですね。

 

 

NHK俳句です。5月第四週は「句会」です。選者は高野ムツオさん、今回のゲスト俳人は伊藤伊那男さんと西生ゆかりさん。ゲストには古坂大魔王さん、句会レギュラーの中西アルノさんの5人のメンバー。兼題は「電車」。高野さんから「どこを走っている電車か、時間はいつ頃か等の情景が浮かんでくる句になっていれば面白い」と兼題の説明がありました。得点の高い順です。

 

7点   天上天下電車がたごと生ビール   高野ムツオ

中西さん/古坂さん/西生さんが特選、伊藤さんが並選に選んでいるので高野さんの句であることが瞬時に分かりました。皆さんの読み方・受けとめ方が面白い---「新幹線とかに優雅に乗っている」(中西さん)、「生ビールのジョッキの上が天上で下が天下」(西生さん)、「新橋のガード下辺りで飲んでいる(生ビールであるから電車の中では無いだろう)」(伊藤さん)。高野さんの説明は「大阪梅田の食堂街、上を電車、下は地下鉄がガタゴトと」「最初は『頭上足下』としたが『天上天下』にしろ!と上から声が聞こえてきた」と。場所の雰囲気、情景が浮かんできますね。この句会、始まって以来の最高点で高野さんも大変にご満悦でありました。

 

4点   香水や電車は人を飼いならし   西生ゆかり

伊藤さんが特選、古坂さん/高野さんが並選。「人を」とするか「我を」とするか意見交換がありました。

2点   母と花電車に揺られ共に咲く   古坂大魔王

高野さんが特選。「花」は俳句では「桜」と捉えられるので面白い議論がありました。高野さんは「花束」で良いとの立場。古坂さんは高野さんが特選にとってくれたことに大感激の様子。

2点   錆兆すブリキの電車新樹光   伊藤伊那男

中西さん/西生さんが並選。「兆す(=きざす)」という言葉が注目されていました。

0点   巣立鳥あれがあなたの乗る電車   中西アルノ

中西さん、0点でも全くめげていませんでした。エライ。

 

古坂さんから「句会はその句の良い部分、好きなところを抽出する(のが面白い)」「忙しい人ほど句会に出てやってみるべし」と。高野さん始め皆さんから賛同、絶賛されていました。テキストを見ると(この週のテキストはゲスト俳人の方が執筆されています)、伊藤さんの「句会」への思いが書かれていました。

「(句会は)今持っている全力を尽くして俳句に没頭する。まさに一期一会の集い」「(いろいろな)同窓会は過去の思い出に浸る場所=時々あれば良い」「句会は只今現在の自分を発表し、今日の仲間を発見する場所=毎月開かれて飽きること無し」。

分かるような気になるくらい、この番組を見ていて愉しく思います。

 

但し、「『あほ桐+』も『現在の自分を発表し、今日の仲間を発見する場所』になっているぞよ」なんて思います。年とっても気持ちは高校生の前向きな集まりであります。 

 

 

おまけの陶芸作品です。楽陶館の研究Aコースの一回目の焼き上がり作品です。5月22日に受け取りました。

 

  

施釉の記録です。写真左上のビールグラス(右の写真)、左半分に黄瀬戸、右半分に織部を掛けて乾燥させてから全体に透明釉を。左下のお皿、右半分に天目、90°時計回りに回して青磁を、更に90°回して透明、更に90°回して瑠璃を掛けたもの。ゴタゴタで余りキレイな色合いではなかったです。右下のお皿、天目を部分的に浸し掛けとひしゃく掛け。乾いてから、鉄赤結晶、白マット、透明をひしゃくで掛けました。作陶時に口回りがへしゃげてしまい、先生に助けてもらいました(失敗作)。

後日、使ってみると、ビアグラスは相変わらず重たい!のですが、失敗したと思ったお皿は両方ともに薄く(今までに比べて)出来ていて使いやすいと思いました。メゲズに頑張りたいと思います。

 

 

おまけのオマケです。

   

熱海市にあるMOA美術館。「広重 東海道五十三次 Digital Remix」展でしたが、常設展示してあるヘンリー・ムアのブロンズ「キング&クイーン」が見事でした。相模灘雄大な景色、美術館の景観と素晴らしくマッチしていました。

「MOA美術館」=「MOA museum of art」、名前が重なって変な感じでしたが、MOAは創立者のお名前=Mokichi Okada Associationのイニシャルとのことです。スッキリしました。

5月27日、生憎の雨、強風の日でしたが久しぶりにカミさんと。伊豆半島の山荘(昔の会社の保養施設)に行きました。現役だけではなくてOBも利用可能であることを仲間が教えてくれました。露天風呂もあり大変にお値打ちな山荘でした。

 

 

今日(5月31日)の午後はピアノデュオ「蓮音」、心音先生とお友達先生の連弾の演奏会に行きます。正確には明日からの二日間が「蓮音」で、今日は「ゲネプロ」=直前の最終リハーサル。舞台設備、衣装を本番同様の条件で行うこと(ドイツ語のゲネラール・プロ―べの略語)。今日は僕のレッスンに日と重なっていたのでゲネプロに参加させて頂くことになりました。楽しみです。

この10日間、ドラゴン先生とも、テリーさんとも食事会が出来ました。気持ち良い季節で外に出かける機会が増えています。仲間と家族に感謝です。