クルルのおじさん 料理を楽しむ

6月のNHK俳句と「新タマ」料理

 

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 左:留守宅でも沖永良部のユリが満開です。今、庭に手を入れているので撮る角度が難しかったようですがアップで上手くとれました。カミさん撮影。右:”新しい”ピアノの先生宅での鉢植えです。鉢植えでもキレイに咲いてくれました。ブログでこのユリを見た方から”欲しい!”と言う声を頂いてます。以前の会社の方にお願いしていますが、また分けて貰えればホントに嬉しいですねえ。2020年6月、撮影。

 

 

 

6月2日に「アベマスク」が郵便受けに入れられていました。マスクは、2月の初めには、まだ、繁華街のドラッグストアの店頭で販売されているのを見ることが出来ていました。中国の方と思しき方々が我先に買いあさっていた。ノンビリしている人間(僕のこと)はボケーと見ておりましたが、その後、コロナ騒ぎが本格化してくるとあっという間に店頭から無くなりました。名古屋の隠れ家にはほとんで在庫が無かったので大切に使用しておりました。その後、顧問をしている会社で取引先さんから社員用に供給してもらえることになり社内販売をしてくれました。自家製のマスクの活用が盛んになったり、4月後半から5月に入ると街中でも「マスク有ります」の看板を散見するようになりました。民間の知恵と工夫の方がスムーズに機能しているということでしょうか。アベマスクは日本政府の対応スピードを象徴するものになってしまったかも知れません。封に入れたまま当分は飾ったおこうと思っています。

 

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10万円の案内は残念ながら、まだ、来ておらず。主要都市部では時間が掛かっているそうですから、已む無しと思っています。日経新聞が6月9日から「検証コロナ・危うい統治」というシリーズを掲載し始めています。日本政府の対応がもたつきていることを厳しく指摘しています。本日(6月11日)までの三回を読む限りでは、もっぱら官僚制度の不備=組織防衛優先、既得権、縦割り・つぎはぎ行政、の指摘が中心になっているような。この10数年、もっと前からかな、時の政府は政治・官邸主導を得意げに吹聴していた訳ですから「検証コロナ」という観点からは、もっと政治そのもの、政府と官僚制度の両方に焦点をあてて記載してほしいなあと感じております。

 

 

 

コロナ騒動をちょっと頭から追い払い、NHK俳句、6月の第一週です。引き続き、リモート収録ではありますが、選者=小澤實さん、パートナー=戸田菜穂さん、ゲスト=生駒大祐さんをテレビ会議方式で繋いで、アナウンサーの方が進行役での放送となりました。

 

 

今回も、駆け足で二か月分を紹介、5月の兼題は「素足」。例によって特選三句を紹介します。

 

三席   素足すき杉下駄が好き銭湯も

 

戸田さんの評価が秀逸でした。「この女性の後ろ姿が見えるようです」。

 

二席   ネクタイを緩め素足を砂浜へ

 

「仕事から遊びへ、その瞬間を切り取った」。小澤さんの評に納得。自分も経験があるように思う瞬間です。

 

一席   素足たのしむペディキュアは海の色

 

これを一席に取った小澤さんにも感心しましたが、また、戸田さんのコメントが振るっていました。「女性は足の指のオシャレには自分の本当の姿がでるもの。その女性が目に浮かぶようです」と。

 

特選には選ばれませんでしたが、僕が良いなあと思った句です。お二人の会話のなかでも評価が高かったように感じました。総じてレベルが高いということでしょうか。   

 

   二階より素足の少女駆け下り来

 

   雲を見て素足をのせる文机

 

   素足のパンプス喫茶ともしびB定食

 

最後の句の戸田さんの感想がまた面白かったです。「向田邦子さんを思い出します。リズム、そして、言葉が面白い」と。それにしても、この句は7・7・5ですが、形式に拘ることなく、良い句を取ってくれる選者小澤さんの懐の深さも人気がある所以なんでしょうね。

 

 

続いて、6月の兼題「夏」。二ヵ月分を一回でこなそうとしていますから、駆け足での押せ押せの時間配分です。特選三句を紹介します。

 

 

三席   渋滞と焼きそばソース浜の夏

 

二席   冷凍保存の受精卵にも夏が来る

 

一席   びしょ濡れがうれしい夏の子どもかな

 

今回も、何やら観念的な二席の句を取りつつ、すごーい素直な句を一席にしている選者・小澤さんの選句に感心、面白さを堪能しました。これ以外にも、面白いなあと思った句です。

 

  シミーズは母の普段着夏来る(註;母の字は、女編に”比”でした)

 

  隈笹の葉のはきはきと夏来る

 

「シミーズは」の句は、皆さんから"如何にも昭和の句である、昭和の映画のシーン、郷愁を感じる”とのコメントが寄せられていました。同感です。「夏」、普通の言葉ですが、俳句の季語として使う時には大変に広がり奥行きを表すことが出来るもんだと。改めて、俳句の「季語」の面白さをチョット理解出来たような気になりました。

 

 

今回のゲストは、生駒大祐さん。1987年生れの方。小澤さんが紹介した句は、

 

   夏の木の感情空に漂えり   生駒大祐

 

小澤さんの評は「ここにアニミズム的な自然観を感じ取りました」。また、大祐さんの句には所謂「本歌取り」の句が多いことを指摘。「芭蕉は晩年、『かるみ』をめざした」そうです。日常のことばを大切に句作し、それ以来、本歌取りという「踏跡(とうせき)の技法」が多用されることはなかった。「大祐は先行の詩歌を愛し交響することで『かるみ』中心の俳句史への抵抗を行っているのかも知れません」という高い評価をされていました。これも小澤さんの懐が深いことがなせる評価なのかと面白かったです。

 

 

テキストの5月号を見ると、ゲストは女性の俳人の方でした。この方は、コロナ騒動のためにTVに出演する機会を逸したことになります。夏の甲子園が中止されたことが象徴しているように、この騒ぎで人生が変わってしまう方々も多数いらっしゃるだろうと思います。悔しいでしょうね。ホントに残念な気がしています。めげずに頑張って欲しいものです(言葉で書くと陳腐で情けなくなりますが)。

 

 

 

おまけ、新タマ料理自慢です。

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 師匠の作品、三品。 左;ローストビーフで新タマを巻いて、好みの味で。中;新タマ、厚めの輪切りをゴマ油で焼いて、豚ミンチ、破竹、ピーマンの牡蠣油炒めのっけ。左;同じく新タマ厚切りに紫蘇キムチのっけ。

 

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左;仲間の作品。右奥が話題の「トロ玉」。左奥、冷奴に青じそ+新タマのっけ。手前;水菜、パプリカと。バジル、青じそのっけ。

右;居酒屋クルル。左が話題の「トロ玉」。右奥、冷奴にタマネギ酢のっけ。手前は、新タマとツナ・コーン。

 

話題の「トロ玉」の作り方を紹介します。師匠の自慢作です。

●皮を剥く、芯を取る。バターを芯のところに入れ、醤油をたらりと。耐熱容器に入れてラップ。700Wのレンジで6分。新タマがトロトロになります。

簡単!、早い、旨い!。是非、お試しください。