クルルのおじさん 料理を楽しむ

「あほ桐会」20周年

7月もあっという間に終わろうとしています。暑さが堪える日が続いてバテ気味の感もありますが、お陰様で元気に飛び回っています。盛り沢山の7月の下旬。楽しい写真が沢山撮れたので、今回は写真中心のブログです。

 

7月27日(木)、楽陶館・研究コースの最後の作品が出来上がりました。この日は授業では無く、出来上がった作品を持ち帰るだけ。ただし、時間のある人はロクロの練習をしても良い、ということでしたが旧園芸の仲間とお昼に行くことになったので作品をピックアップして早めに退出しました。以下、僕の備忘録として記載です。

 

  直径20㎝、高さ7㎝の丼鉢。今までで一番のオオモノ。重い!。まだ厚みがゴツイです。縁も一定になっていない。作陶が未熟そのもの(ということが自分で少しは分かるようになりました)。釉薬は、青呉須、鬼板で下絵付けをして黄瀬戸をかけました。色合いは気に入ってます。底にヒビが入っていました。隠れ家に持ち帰り水を入れてみたところ案の定、見事に漏っていました。残念ですが、丼鉢ではなく植木鉢に使おうと思います。

  お馴染みのクルルの剣山とその受け皿。残念ながら設計を間違えたのか、収縮率が違ったのか、剣山は収まりませんでした。釉薬は、瑠璃と青磁をそれぞれ上下から2/3づつかけました。

  水墨画のため筆洗い。市販品を買わずに自分で作ってみました(使えそうです。少なくとも”水”は漏らなかった。今のところ)。青呉須と鬼板でした絵付けをして白マットと透明の二重掛け。次は、筆皿を作ってみようかと。

  取り皿。粘土が余って時間もあったので作陶しました。これも青呉須、鬼板、黒化粧土で下絵付けをして白マットと透明の二重掛け。いまピアノで練習している「Moulin Rouge」と出だしの楽譜(ぐじゃぐじゃで見えませんが)を描きました。絵付けするのも面白いと感じています。

 

 

NHK俳句です。7月第四週。この週は余り好きでない「句合わせ」(俳句バトル・ディベート)。兼題は「噴水」。選者の高野ムツオさんが9点を付けた句です。

   噴水や溺れる羽虫打ちつづけ   にしだ(お笑い芸人の方)

   噴水が何も濡らさず落ちにけり   黒岩徳将

ムツオさんは「落ちにけり」の句を読んで、

   滝の上に水現われて落ちにけり   後藤夜半

の句が浮かんだと。「本歌取り」というやり方、を紹介していました。

 

特選三席です。

一席   噴水のなかで時間が混ざり合ふ

二席   噴水にも一礼をして退職す

三席   噴水の止んでひとりになりにけり

 

駄句です。

   噴水が止んで現るビルの影   孔瑠々

 

7月は第五週までありましたが、第一週の再放送でした。もう「歳時記食堂」は放送しないのですかねえ(面白かったのに、残念です)。

 

日経俳壇、7月29日に常連の方の句がまた取られていました。神野紗季さん選です。

   涼しさは追い風よりも向かい風   丹羽利一

 

 

7月24日(月)から二泊三日で蓼科高原に行きました。例の「あほ桐会」のメンバーの一人が山荘に招待してくれました。ナント、今年はあほ桐会の結成20周年なのです。20周年の記念合宿。有難い限り、感謝、感謝です。

 一日目。早朝に名古屋で集合、隊長の車でビュンビュンと安全運転で一路、蓼科高原に。約200㎞の工程を一人で運転してくれました。僕は一応運転手サブでしたが出番が無くて助かりました。到着後、一息ついてから、早速に蓼科山7合目にある「後泉水自然園」を散策。緑が深い、空気が爽やか、言うことはありません。 

  自然園では「アサギマダラ」が出迎えてくれました。ナント僕の手に止まってしばらくじっとしていました。あまり蝶々と縁のなかった僕です。貴重な経験をしました。

 

  二日目。「御射鹿池(みしゃかいけ)」。これは農業用のため池で、東山魁夷画伯が描いた「緑響く」のモチーフになった池とのこと。酸性度が強く魚は生息出来ない、その分、透明度が高くなっているそうです。文字通り鏡の様な湖面に周囲の風景が映り込んでいました。

 

  

僕が縄文フアンなのを知ってくれていて予定外でしたが尖石縄文考古館に立ち寄ってくれました。土偶です。国宝の「縄文のビーナス」「仮面の女神」とご対面!。発掘時の様子がビデオ放映されていましたが、これはやはり感激ものです。土偶以外でもこの辺りで発掘された縄文土器が無数に展示されています。これも圧巻です。

 

 北八ヶ岳の「坪庭」。北八ヶ岳ロープウエイで7分。ハイマツは一般的には標高2500m以上で育つそうですが、坪庭は標高2200mながらハイマツが植生している由。そのハイマツの中に二千年間、眠り続ける古代溶岩の自然園が広がっています。 

 

 初日の夜はBBQを楽しみ、二日目の夜はたこ焼きパーテイとなりました。粉モン文化を愛する大阪人の集まりです。このテルテル坊主クンのお陰で最高のお天気に恵まれてのんびりと避暑を楽しむことが出来ました(その分、名古屋に戻った時の暑かったこと!)。

 

おまけです。
出来上がった作品を隠れ家で食事に使いました。

陶芸作品、その2.で紹介した鉢にズッキーニ、ナス、ピーマン、玉ねぎ(厚切りハムを適宜)を韓国風に甘辛く味付けしたものを盛りました。美味しかった。

今回のお皿を使って。スーパーの枝豆も様になりました。

 

僕の駄句が見事な作品になりました。

 7月30日(日)、ピアノのレッスンの後、先生ご夫妻、ドラゴン先生も参戦して「暑気払い」。旦那さんが前回のブログで紹介した僕の句を一筆に認めて飾ってくれていました。嬉しいですねえ。

 

宴たけなわの頃、ドラゴン先生が一冊の本をカバンから取り出しました。

kururupapa.hatenadiary.jp

以前の「土偶を読む」の記事です。発売当初からこの本はイワユル「トンデモ本」であると批判がされていましたが、最近「土偶を読む、を読む」という本が出版されたそうです。事実に基づく記述に重きを置いているドラゴン先生は”こういう本が出版されるであろうと思っていた”と早速に買い求めて紹介してくれました。

僕も興味があるので、先ほど、千種図書館に貸し出しの申し込みをしました。

楽しい刺激を与えてくれる仲間に恵まれて嬉しいですね。感謝、感謝です。