クルルのおじさん 料理を楽しむ

名古屋を想う

平兵衛酢。 3月後半に植えてから順調に育っています。丈は最初の苗木のほぼ二倍程度に伸びました。夏の間は虫に食べられて大変。そろそろ寒さ対策が必要になるのかしら。日向の専門家の意見・教えを請わなければ・・・。2018年10月9日、撮影。

 

 

久しぶりに神奈川の自宅でノンビリとテレビを見ていましたら、NHKの「#ネタドリ・首都圏情報」という番組で”エスカレーターに止まって乗る運動”を紹介していました。エスカレーターは、関西・大阪圏を除けば、左側に止まって乗る=右側は空けておく=急ぐ人は右側を歩く(稀には走る人もいるかも)というのがほぼ常識化していますが、障害者・高齢者の安心・安全のため左右両側ともに止まって乗りましょう!、「エスカレーター、止まって乗りたい人もいる」というキャンペーンを実施している理学療法士の方の活動を紹介したものです。2020年の五輪パラを目指して”誰にも住みやすい優しい町=東京”にしようという取り組みの一つとしてNHKがネタドリしたもの。

 

 

この理学療法士さんの患者さんの一人が足が不自由な方。杖をついて歩いているものの階段を上る時には、右手で手すりを支えながら登らないとバランスが上手く取れない。エスカレーターの左側止まりでは安心して乗っていられない。何とか右側止まりで乗れないモノか、と悩んでいたもの。エスカレーターに乗る時の本来のルールは、全く形骸化しているとは言え「両側ともに止まって乗る」というものであることを再確認して、このキャンペーンを開始された由。一部の鉄道・駅ではこのキャンペーンに同調して、構内アナウンスで”エスカレーターは二列で立ち止まって乗ってください。歩かないでください。止まって乗りたい人もいらっしゃいます。急ぐ方は階段をご利用ください”と呼びかけをするところも出てきているとか。

 

 

かなり以前、このブログで名古屋の地下鉄について、次のように記載したことがあります。2017年4月21日付けの『名古屋の不思議』から抜粋です。

「・・・名古屋の地下鉄のエスカレーターに乗る度に不思議に思うことがあります。かなり大きな張り紙が出ています。一文字づつ「走」「ら」「な」「い」「で」「下」「さ」「い」「、」「歩」「か」「な」「い」「で」「下」「さ」「い」「。」と書いてあります。駅は忘れましたが、「急ぐ人は階段を」、「健康のためには階段を」と言う張り紙もありました。最初は(嫌味で無く)何を言いたいのか全く理解出来ませんでした。・・・しばらくしてから、もっと小さな張り紙に「危険ですから云々」とあるのを発見。なるほど、危険だからじっとしておれ、という意味だったのかと理解が出来ました。でも、東京、大阪等々で、こんな大きなモノに一文字づつ「走・ら・な・い・で」「歩・か・な・い・で」と書いてある表示を目にした記憶が無い・・・」

 「・・・モノ知りの友達にこのことを話したところ、エスカレーターで以前、事故があった。それで安全な乗り方を徹底しようという動きがあって、その一環としてこのような注意書きが増えたのであろうと・・・。エスカレーターの安全基準というのは、ステップに立ち止まって利用するのが前提になっている由。ステップに巻き込まれる、挟まれる事故が多いそうです。・・・」

「公共の場所での事故、その場所を管理している役所の責任、ついつい過剰な対応ぶりにつながるのかしらとも思います。もちろん、事故の当事者だけでなく、周辺にいる、特に赤ちゃん・子供連れ、お年寄りが、もらい事故に巻き込まれないように注意することは必要ですから、事故を起こさない、事故に巻き込まれない工夫は必要だと思います。それにしても名古屋の地下鉄は何故これほどまでに過剰なアピールをしているのやら。・・・スマートでないですよね。「魅力の無い街」の理由の一つになっているかもしれません。・・・」

 

 

 随分と手厳しいことを記載していたのですが、ネタドリの通り「優しい町」作りの取り組みの一環として「エスカレーターに止まって乗る運動」というのはアリかなあ、と思いました。回りの人への”優しさ”乃至は”思いやり”という観点からのキャンペーンというのは説得力がありそうに思います。名古屋の地下鉄も視点をチョット変えてアピールを工夫したら、もっと、共感を呼ぶことになるのではと思いました。

 

 

ついでに、名古屋市が実施した2018年度の「都市ブランドイメージ調査」のことですが、残念ながら前回調査に続いて、名古屋市は全国8都市で「最も訪れたくない街」だったそうです。前回の調査のことはこのブログで記載しましたが( 2017年1月31日『名古屋の魅力』をご参照ください)、今回の調査でも、名古屋を訪問したいという人は突出して少ないまま。前回同様、他都市では地元を「最も魅力的」と答えるのに対して、名古屋だけは唯一、他都市が魅力的だと答えているそうです。都市ブランドイメージ=ダントツの最下位です。

名古屋の市長さんは記者団にイメージ向上の具体策として「名古屋城天守木造化、世界で一つの魅力をつくらないと」とご自身の目玉施策の重要性をアピールされていたそうです(日経9月6日記事より)。

あまり”優しい街”とか”思いやりのある街”とかを魅力ポイントとしてカウントされていないようですね。チト残念です。

 

 

ちなみに、第三者が行っている調査では名古屋市は結構上位にランク付けられています。これも日経記事(10月4日付け)ですが、森ビルのシンクタンクである森記念財団都市戦略研究所の調査では、東京を除く都市の中で名古屋市は総合で堂々の第4位。ビジネス、生活のしやすさなどでの評価で、各道府県72都市を対象としたものです。一位は京都市、次いで、福岡市、大阪市、そして第4位が名古屋市です。何をターゲットにしてアンケート調査をしているのか大切な点だと思いますが、マアマア立派なモンですよね。

 

 

 得意の「ソーメン・ゴーヤ・チャンプルー」。これは名古屋の隠れ家でのモノですが、神奈川の自宅で料理したら結構、評判が良かったです。一安心。2018年10月2日、料理と撮影。