クルルのおじさん 料理を楽しむ

同期会、2018年

今年二回目の姫路城。まだ紅葉には早い時期ですが、城内に四季桜がチラホラと咲いておりました。雨が心配されていましたが、気持ちの良い秋の日になってくれました。2018年10月26日、撮影。

 

 

今年も大学のゼミの同期会に参加することが出来ました。このブログを書き始めてからは三年連続して参加出来ています。元気でみんなの顔を見れるのが何より嬉しく、有難いことだと思います。

今年の趣向は、一日目、14:00にJR姫路駅に集合、姫路城を見学。その後、龍野に移動、国民宿舎「赤とんぼ荘」に宿泊。二日目、たつの市「龍野」散策、民家風の小料理屋で昼食、解散。地元在住が幹事役をしてくれました。

 

 

今年の参加も7人。但し、メンバーは若干は入れ替わりがありました。昨年、一昨年のことは、それぞれ2017年11月12日『同期会、一年の後』、2016年11月3日『同期会』を見て頂ければ嬉しいです。

 

●「晴耕雨読」のI君は今回も参加。昨年はタイミングを逃し、彼が畑仕事を継続しているかどうかを聞くことが出来なかったのですが、区の畑を借りての野菜栽培はマスマス順調に継続していると。「畑の面積も大きくして、野菜の種類も増やした。自分で育てた野菜は何と言っても”旨い!”。市場・スーパーに出荷されるモノは本当の旬が外れているのがよく分かる。熟れたトマト、逆に若いキュウリ、レタス。これらは自分で栽培して初めて味わうコトが出来る美味しさである」とのことでした。改めて感心。大変に恐れ入りました。

 

●今回幹事役のD君。前回は欠席だったので二年ぶりでしたが、「ピアノレッスンも楽しく継続している。新しくイタリア語会話の教室に通い始めた」。面白かったのがその理由です。「一人でフィレンツエに旅行することにした。現地では自炊の出来るマンションに泊まる。のんびりと街を散策、音楽・美術を楽しみたい。せっかくイタリアに行くのだから、この際、言葉も少しは出来た方がよいと思ったから」とのこと。僕が面白いと思ったのは、彼は大変な愛妻家なのに、何故一人で行くのに拘ったのかが不思議な感じでした。「これは、以前から一人で行こうと決めていた。この旅行が自分で実りあるものと感じれば、また次回を考えたいと思っている」とのことでした。

 

思い起こせば一昨年の会の時、皆さん『卒業』の時期を迎え、”自分の生活、夫婦・家族との生活=「ヨメハンとの間合い」をイロイロと考えているんやなあ”、と感じたモノでした。そう言えば「料理教室」のA君も相変わらず伊豆の別荘での生活を楽しんでいる由、一人の時は外食はせず、もっぱら料理教室の成果を堪能していると。僕が名古屋での隠れ家生活を継続することにしたキッカケの一つがこの仲間達の生活ぶりに影響を受けたものと感じます。まあ「逆も真なり」かも知れませんが。オモロイ友達がいてくれるというのは本当に有難いことと感じています。

 

 

龍野に来たのは初めてでした。姫路からローカル線に乗って4-5駅。パンフレットには「『播磨の少京都』と呼ばれている閑静な城下町」と。昔から盛んな食品産業として「揖保乃糸そうめん」、「うすくち醤油」が有名なところです。それぞれ立派な資料館があります。うすくち醤油の代名詞のようなヒガシマル醤油の本社・工場もあります。

文化の香る土地柄からでしょう、龍野からは多くの詩人、思索家が生まれています。記念館には三木露風さん、内海青潮さん、矢野勘治さん、三木清さんの文献・資料が展示されていました。三木露風さんは詩人、「赤とんぼ」の歌ですね。僕たちが泊まった「赤とんぼ荘」の名前も勿論ここから来ています。矢野勘治さんは俳人、一高寮歌「春爛漫」「嗚呼玉杯に」で有名。内海青潮さんは詩人、書道家三木清さんだけは良く知っていると思ったのですが、その著書の名前が出てこない。資料館で「人生論ノート」等の説明を見て漸く思い出せました。かなり情けない。間違いなく手に取ったことがある本だとは思うのですが、内容は全く記憶にありませんでした。これも更に情けない。

ちなみに露風さんと清さんは姻戚関係では無さそうです。三木というのはこの地に結構多い苗字のようです。

 

 

来年は大阪または滋賀あたりでのんびりと集まろうということになりました。みんな元気で再会出来ます様に。

 

 

帰路、本屋に立ち寄り三木清さんの著書を探してみました。見当たらず帰ろうとした時、雑誌の平積みのところで、2018年11月号NHKテキスト『人生論ノート 三木清』アンコール放送、が目に飛び込んできました。オオマイゴド、これは縁だ!、即買いしました。放送も見てみようかしらと思っています。

  

 

二日目のお昼。閑静な城下町の奥にある小料理屋さんに。「じょんの庵」。ご亭主はアメリカ人。まだお若いのに日本文化に堪能の様子。趣のあるお料理を楽しめました。先代からの友達で付き合いのある大阪の地ビール箕面ビール」、カリフォルニアのNo.1ブランドの有名ワイナリーの”お隣”のブドウ畑からのワイン等、洒落たアルコールもお値打ちに提供してくれていました。2018年10月28日、撮影。

 

 

旅行中「赤とんぼ荘」の食堂・喫茶の一角でやっていたリサイクル展でチェコスロバキアの花瓶を買いました。彩色がキレイだったので。名古屋の隠れ家の本棚の前で記念撮影。この花瓶は昭和45年に旅行された方が買ってきたモノ。時空を超えて僕の隠れ家に。250円!でした。感謝。2018年10月29日。

 

蛇足;今回の旅行には内田樹『街場の文体論』を持参。この本も本棚効果で、本の整理・収納をしていたら出てきました。一度、読んだはずなのにあまり覚えておらず、漸く読み進むに連れて思い出すことが出来ました。やはりこのオッサンは面白い。ついでに『レヴィナス』三部作の一冊も出てきました。これは旅行カバンのなかで眠っていました。そのうちに読んでみようと思っています。

 

 

オマケ。最近凝っているチャンポン風ラーメン。これは美味しく出来た!。写真ではそう見えないのが残念。野菜たっぷり・シャキシャキもやし入り。チャーシューは自慢の自家製です。チャンポンと野菜ラーメンとは何が違うのですかね。こんど勉強しておきます。2018年10月29日、料理と撮影。