クルルのおじさん 料理を楽しむ

中秋の名月

「夜空に輝く『中秋の名月』。左は東京スカイツリー。21日、東京都内」(日経記事)。旧暦の8月15日=「十五夜」の中秋の名月ですが、必ずしも満月の時期とピッタリ重なる訳では無いそうです。一致するのは2013年以来8年ぶりのことだとか。余り認識がありませんでした。来年、再来年も今年同様に満月と重なるそうです。名古屋でも雲間から見えたそうですが、残念ながら一人お酒を飲んでいて見逃しました。来年、覚えていれば見てみたいと思います。この写真は日経新聞電子版からコピーしました(意外と簡単に出来たので自分で驚きました)。

 

 

8月に名古屋市科学館プラネタリウムに行きました。『中秋の名月』(の写真)を見て思い出したので記載します。前書きが長いですがご容赦のほど。

居酒屋ヒデさん一家=ヒデさんと嫁さん(=僕の長女)とアラタくんの三人が名古屋の隠れ家にお泊りに来てくれました。ヒデさんの実家のお盆に里帰りした帰りです。郷里は長野県下伊那郡ですが、郷里の方々は”神奈川=都会に住んでいる一家は<コロナ感染の恐れあり>と怖がられている”であろうことをヒデさんが忖度して、地元の親戚・ご近所の皆さんが集まるお盆の時よりも早めに帰り、皆さんよりも一足早く、昨年亡くなったお母さんの法要をして、お父さんとゆっくりと過ごしてから名古屋に来てくれたもの。

 

名古屋に来たのにはもう一つ目的がありました。長男一家(夫婦と小雪チャン、それと嫁さんのお母さん)は今年の4月から名古屋での生活を開始していますが、7月に無事、第二子が誕生しました。男の子、二人の長男誕生です。僕のカミさんも8月に入ってから助っ人で長男のマンションに泊りこんでいたので(嫁さんのお母さんがお盆で里帰りの間の助っ人です)、名古屋で集合して赤ちゃんの顔を見る機会を作ろうということになりました。長男の長男は「司(つかさ)」と命名されました。小雪チャンはすっかりお姉ちゃんに。自分が面倒みるんだと大張り切りの様子です。

 

この時、愛知県は「まん延防止」措置の対象となっていました。昼間の時間をどうするか?幸いに東山動植物園名古屋市科学館はほぼ通常通りオープンしていました。名古屋市科学館内にあるプラネタリウムもオープンされており、電話で問い合わせたところ「お盆で通常よりも入場しやすい。コロナ対策は万全を期している。夏休みにはファミリーアワーを設けており未就学の子供達も入場することが出来る」とのことでした。雨の予報も出ており、両家族ともにプラネタリウムには大変に興味あり、また、小さい子供を連れて入場することが出来る機会は滅多に無いので「科学館&プラネタリウム」に決定しました。長男と小雪ちゃん、長女とヒデさんとアラタくん、僕の6人で。後は長男のマンションで留守番です。

 

プラネタリウムの開始時間まで科学館を見学。コロナ対策は考えられる全ての対策をされている由、更に注意をして人気の「雷の発生」実験装置等々密になる施設は休止していました。大人も十分に楽しめますが、アラタくんと小雪ちゃんは大喜び、二人で手を繋いで彼方此方見て回っていました。不思議な体験を出来るコーナーがたくさん設置されていて、小さい子供達も自分の手で触ったり動かしたりと体で体感することが出来ます(もちろん触った後は消毒スプレーが準備されています)。

 

いよいよプラネタリウムに。やっと本題です。昔のプラネタリウムは席に座って天を見上げる時たいへんに窮屈な思いをした記憶がありますが、ここは席と席の間隔もゆったりとスペースを取ってあります。背もたれはリクライニングシートになっていて天の星を楽に仰ぎ見ることが出来ます。更にここの学芸員の方々の説明には定評があり、専門的な知識を分かり易く、そして楽しく解説してくれます。この科学館、プラネタリウムは名古屋が世界に誇れる施設だと思います。

夏から秋にかけての星、星座、天の川、等々の説明からスタート。初めてプラネタリウムを見る子供達は目を輝かせて見入っています。後半の部に入り、空一面にお月様が映し出されました。「中秋の名月」。昔から「ウサギさんが餅をついている」と言い伝えられていますが、それ以外にも「女の人の顔」とか「カニさん」とかいろいろな見立てが出来ることが紹介されました。以下の写真は「名古屋市科学館、オープンデータ」資料よりの転載です(これも予想以上に簡単に出来て嬉しかったです)。

 

満月の写真です。

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「ウサギさんの餅つき」です。顔を傾けて見てください。

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「女の人の顔」です。向かって左上の方を向いています。

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そして「カニ」さんです。

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それぞれ輪郭をなぞってある写真を見た後で、最初の満月の写真を見ると、なるほど!、と良く理解出来ると思います。

この「カニ」さんを見たのは初めてでしたが、なるほど!、と思いました。学芸員さんもこれが一番気に入っている様で、

 

 f:id:hayakira-kururu:20210927161919p:plain  ⇒  f:id:hayakira-kururu:20210927161745p:plain  ⇒ 

 

”満月の写真”⇒「無言・・・」⇒”カニさんのイメージ”の写真⇒つぶやくような声で一言「カニ」と。また”満月の写真”⇒「無言・・・」⇒「カニさんのイメージ」の写真、また一言「カニ」。これをもう一度くり返し。合計三回「カニ」の一言を聞かされて、すっかり「カニ」が頭に浸み込みました。三回目の「カニ」の一言の時には会場からドヨメキと納得の笑い声が。大変なインパクトでした。 

終了後、外に出て長男が車を取りに行ってる間、あらたクンと小雪チャンとが顔を見合わせて「カニ」「カニ」と言い合って喜んで笑い転げていました。二人とも言い方が学芸員さんとそっくりです。同じ間合いで「カニ」と言って喜んでいました。楽しい思い出になったことだと思います。果たして今年の「中秋の名月」を見て「カニ」と言ったのかしら?。

 

名古屋市科学館プラネタリウムはその後、愛知県に緊急事態が宣言されてからもオープンを続けています。十分な対策をして来場者にも協力を徹底してもらえばクラスター発生を起こすこともなく活動を継続できるという良い事例かと。頑張って続けて頂きたいモノだと思います。

 

帰路、長男のマンションに行き、司君とご対面。僕は母子が退院した日に会っていましたので、一か月で随分と大きくなっていることにビックリ。ヒデさん夫婦は誕生一か月の赤ちゃんがこんなに小さかったのかとビックリ、可愛い、可愛いの連発。みんなでテイクアウトしたうな重のお弁当を頂いて早めに解散しました。

結局、ヒデさん一家は三泊して神奈川に帰りました。大反省が一つ。三日間とも朝食は僕が準備したのですが(アラタくんスペシャルを除いて。これはヒデさんがチャチャッと準備していました)、三日間とも全て同じモノにしてしまった。トースト、ハムエッグ、トマト・レタス・キュウリのサラダ。飲み物は牛乳(豆乳)、コーヒー、お茶。段取り、食器の数、料理のスピードを考えると今の僕の実力ではこれが限界であろうと自覚した上でのことでしたが、今少し工夫の余地があったなあと大反省です。それにしても、家族全員の毎日の食事の準備というのは大変なことであるなあと改めて痛感しました。

 

 

話題をゴロっと変えて、明日(29日)は自民党の総裁選挙ですね。最初の討論会だけテレビで拝見しました。男性、女性、それぞれ二人づつの候補者が出たということは良かったんでしょうね。また、どなたが選ばれても大幅な若返りとなります。これも良いことでしょう。念のために調べたら、菅現首相は72歳。岸田さんが64歳、高市さんと野田さんが同じ61歳、河野さんが58歳。出馬しませんでしたが石破さんは岸田さんと同じ64歳でした。岸田さんの方が若く見えますね。選挙の前は皆さん一番謙虚になる時だそうですから、よく見ておく必要がありますね。僕は党員とか党友とかではありませんから総裁選の投票に参加することは出来ないのですが、このやり方はよく出来た仕組みだと思いますが、反面、かなりの違和感も感じますね。

 

菅さんが退陣を表明したのは9月3日でしたから、今から思えば「土砂降り」の中での出馬断念だったですね。パラリンピック大会の真っ只中。8月27日に緊急事態の対象が北海道、愛知など8道府県で追加され全部で21都道府県(まん延防止の対象は12県)に拡大された時、9月9日には期限が9月末までに延長される時でした。また、8月末にはアフガンの邦人及び関係者を救出できないまま、派遣した自衛隊に撤収命令を出した時でした。

今日のニュースでは緊急事態、まん延防止を9月30日の期限で全面解除することを政府の諮問案と決定したそうです。全面解除は、4月以来半年ぶりのことになるそうです。退任の時、ご本人はこれを退陣の花道だとアピールするのでしょうね。

 

 

NHK俳句、9月第三週です。司会は中田喜子さん、選者は岸本尚毅さん。ゲストに春風亭昇吉さん。東大卒で初めての真打ち昇進された落語家さんとか。秋に因んで早速に「目黒のサンマ」の噺を紹介していました。前座から二つ目に昇進した時に、落語の芸を磨くために、長唄、三味線、日本舞踊の稽古、それと、歌舞伎、俳句の勉強をするように勧められたそうです。それが俳句のキッカケだとか。とにかくたくさん作ると。一時間で10句。一日で100句。一週間では700句!。所謂「多作多捨」であると。岸本教官からは「捨てる」というのはプロでも大変に難しい。「多作」はスピード感を養える。是非、継続すべしとアドバイスがありました。また、「多読多憶」というやり方も大切であると。人の句をたくさん読む、たくさん覚える、地道な方法ながら「捨てる」ことが出来る様になると。僕には到底出来ないやり方だなあと思いました。

 

横道にそれて「山頭火」の話になりますが、山頭火の句作法も「多作多捨」だそうです。先日ブログで紹介した本に記載されていました。また、彼の辞世の句を先日のブログで、

   もりもりもりあがる雲へ歩む

と紹介しましたが、これとは別に絶筆三句というのもあります。

   ぶすりと音たてて虫は焼け死んだ

   焼かれて死ぬる虫のにほひのかんばしく

   打つよりははる虫のいのちのもろい風

 

山頭火の)フアンの方からご指摘頂きました。村上譲さんの本にはこちらの句が記載されていたのですが「もりもりもりあがる」句のほうが楽しいかと。調べて見ましたら両方も含めて諸説あるようです。改めて根強い山頭火フアンがたくさんいらっしゃることに驚きました。

 

NHK俳句に戻ります。兼題は「秋」、特選三句です。

一席   空映す暗き廊下や秋の寺

二席   秋は不意に燃えるゴミの日空綺麗

三席   先生の秋の日曜暮れにけり

 

面白いと思った句です。

     粛々と記憶の消ゆる老の秋

 

”粛々と”という言葉で「老」を面白がっているような風情があると岸本教官の評でした(同感かな)。岸本教官の添削道場は割愛します。スミマセン。

長くなりますので、第四週の分は次回とします。

 

 

おまけの料理です。「麺シリーズ」=ラーメン、そば、うどん、です。

f:id:hayakira-kururu:20210928153707j:plain    野菜たっぷりキムチラーメン。ニンジン、キャベツを大目に入れました。豆板醤が無かったので白菜キムチを加えて。旨かった。2021年9月25日。

 

f:id:hayakira-kururu:20210928153659j:plain カニカマとネギの炒め蕎麦。紅ショウガのせ。残り物の蕎麦を炒めてみました。ビギナーズ・レシピを参考に。まあまあでした。2021年9月26日。

 

f:id:hayakira-kururu:20210928153652j:plain 野菜たっぷり焼きうどん。もっちりと麺が美味しかった。この麵は讃岐の名物茶うどんで香りがよい上物でした。焼きうどんではなくて普通のツユで頂く方が良かったような。反省。次回はツユうどんをトライしてみます。ダシの塩梅がよく分からないのですよねえ。2021年9月27日。

 

先ほど夜の7時のニュースでは月末30日の期限で緊急事態、まん延防止措置を解除することが正式に決定されたと報じられています。皆さま、引き続き、くれぐれもご自愛のほど。