名古屋市の平和公園。いつもの散策コースです。左は2月27日に、右は3月4日に撮影したもの。春なのですが、気が滅入ることが多い日が続いています。気分を変えるためもあり今回はNHK俳句から記載します。引き続き僕の備忘録として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。
2月第4週は初心者向けのNHK俳句部。顧問は櫂未知子さん。部長は塚地武雅さん、今週の部員は田中要次さん。今月の兼題は「風車」。宿題のなかで「風車」を詠んだ句です。
風車早く回りて桜色 塚地武雅
風車持った拍子に止まりけり 田中要次
風車恋も仕事も空回り いとうまい子
宿題句の中で面白いなあと思った句です。
靴下の跡残りたる余寒かな 塚地武雅
ちぐらより猫が出て来ぬ余寒かな 田中要次
今週の大賞は、
雲ひとつ厩舎を過ぎて風車
面白いと思った入選句です。
一斉に翔び立つ鳩や風車
産土の風に応へる風車 (産土=うぶすな=故郷のこと、だそうです)
「俳句、二歩目へ」のテーマは「オノマトペ」でした。テキストにも詳しく記載がありました。
づかづかと来て踊子にささやける 高野素十
クイズ形式で〇に当てはまる言葉を、
鳥わたる〇〇〇〇〇〇と罐切れば 秋元不死男
要次さんは「カリカリカリ」、武雅さんは「キリリキリリ」と答えていましたが、原句は「こきこきこき」とのことです。「つきすぎ」てもダメ、あまりに当たり前でもダメ。しかし上手く「オノマトペ」を使うことで省略が進むとのことでした。難しいです。兼題の「風車」と「オノマトぺ」の顧問先生の句がテキストに載っていました。
さやさやと風車まで遠くまで 未知子
ちょっと長くなりますが「俳句ドリル」のコーナー。
〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇けり石鹸玉(しゃぼんだま)
の〇を埋めて句を作る宿題。顧問先生の添削が”なるほど”と思いました。
母真似てふうと吹きけり石鹸玉 櫻井紗季
⇒ 母真似てふわと吹きけり石鹸玉 添削
一心に子が吹きにけり石鹼玉 塚地武雅
⇒ いっしんに子が吹きにけり石鹼玉 添削
ゆっくりと遠く消えけり石鹼玉 田中要次
⇒ ゆっくりと遠くなりけり石鹼玉 添削
当たり前すぎるのをちょっと工夫する、漢字は固い印象を与える、くどくしない、という観点からの添削とのことでした。些細なことだと思うのですが、確かにチョットのことで随分と印象が変わります。
三月の第一週です。司会は武井壮さん、選者は片山由美子さん。ゲストにはオーナーパテシエの捧雄介さん(捧=ささげ、珍しい苗字ですね)。今週の兼題は「卒業」。特選三句です。
一席 卒業や太平洋を見に父と
二席 卒業す敬語使える子となりて
三席 卒業の朝やココアを少しだけ
今週のテーマは「ただごと」。俳句独特の切り捨て方=つまらない句という意味に使う言葉だそうです。平凡、言いつくされたこと、陳腐、皆が同じ様に感じること、等々を詠んだ時に「これは”ただごと”に過ぎない=ただごと俳句」とマイナス評価されるという意味だそうですが、片山さんの見方は「当たり前のことが俳句というかたちを得た時に別なものになる」と。虚子の句を紹介していました。
三つ食えば葉三片や桜餅 高浜虚子
「俳句はただごとであったり陳腐と思えることさえも、輝きを放つフレーズにかえてしまう」。テキストには積極的に「ただごと俳句」を詠んだ俳人の句を紹介していました。
遊船にまだまだ人の乗るらしき 波多野爽波
指一本出してつつきぬ冷し瓜 同
蛤を焼けばけむりのあがりけり 今井杏太郎
「『ただごと』と思える素材も表現しだいで面白い俳句に変わるのは興味深い」、「『ただごと』を詠むという常識破りに挑戦してください」と記載がありました。面白いですね。
三月になって「卒業式」の様子がニュースで報道されています。「この二年間はコロナ禍での学生生活。たくさんの制約があった(が無事に卒業出来て嬉しい)」という生徒さん、学生さんのコメントが多いこと。来年までこの状態が続いたら ”在学中はずっとコロナによる制約を受け続けた三年間であった"、ということになってしまいます。人との交流が大切な時期に大変な制約を受けたことだと思います。これからもイロイロと工夫して有意義な学生生活を送ってほしいものです。ウクライナ侵攻の話でコロナに対する関心が減っているように思いますが、まだまだ多くの感染者、重症者、死者が出ています。今まで以上に注意したいものです。
ロシアのウクライナ侵攻が収まる気配が全く見えていません。今日3月9日で侵攻が開始されてから二週間目に入ります。国境に配置されていたロシア軍兵力はほぼ全てがウクライナ国内に投入されキエフを始め主要都市の包囲を進めていると。この間、3月2日には国連総会でロシア非難の決議が141か国という圧倒的多数の賛成で採択。「軍の即時かつ無条件の撤退」を要請しています。また、ロシアによる原子力発電所への攻撃、病院への攻撃、また大量破壊兵器の使用の疑いで国際裁判所がロシアの戦争犯罪を捜査にはいっている由。
しかし、残念ながら国際社会からの非難を逆手に取るかのようなプーチンの動きを抑えるには至っていません。力による支配、恐怖により支配に対して即効性のある対応が取ることが出来ていないのが何とももどかしい。
当初のロシアの作戦は早期に首都を陥落させてゼレンスキー政権を「降伏」させる作戦であった(多分、北京オリンピック終了後に侵攻して、同パラリンピック開幕までに制圧しようとした)ようですが、これは完全に失敗。ウクライナの軍と市民も含めた士気の高さが予想以上のものだったのでしょう。
ゼレンスキー大統領のリーダーシップが賞賛されています。米国ABCニュースの人気キャスターのデイビットミューアとの長時間のインタビューや英国議会での発言で「自分達の国を守る」こと力強くアピール、戦時の大統領として国民の結束力を強くし、また、国際社会からの一層の支援を得るべく責任を果たしています。
昨年8月、タリバンの侵攻によりあっと言う間に崩壊したアフガニスタン政権、そして首都陥落の前に真っ先に国を捨て逃げ出したガニ大統領を思い出しました。改めて「国」とは何なのかを考えさせられます。
ロシアに対する非難、制裁はプーチン体制が存続する限り続けられると思いますが、残念なのは、今そこで行われている殺戮を止めさせる術が無い。バイデン大統領は1日の一般教書演説で「独裁者に侵攻の代償を」と強く批判して民主主義陣営の結束を訴えていますが、その間にも戦闘での死傷者が多数出ている。「妄想に陥り追い詰められると暴発する危険性のある指導者」とも解析される独裁者の強権的な専制(日経記事)を壊すのは内部からの動きしかないのでしょうかね。
今日はお隣の国の大統領選挙。与党保守系候補が野党革新系候補を批判するキャンペーンにあろうことかゼレンスキー大統領を引き合いに出して喧伝したそうです。今朝のニュースで報じられていましたが、野党候補の政治経験の無さが致命的な問題であることを強調する際にゼレンスキー大統領になぞらえて揶揄したそうです。「(ゼレンスキーは)元コメディアンである。政治の素人が安易にNATO加盟を叫んだ。結果は戦争となり国民が犠牲になっている」との内容とか。さすがに若者中心に大変な反発を呼び非難が殺到、与党候補は釈明に追われた由。呆れるばかりですね。韓国ではコロナの感染者が過去最高水準で推移しているなかでの大領領選挙であり、また選挙戦では両陣営のスキャンダル合戦に多くの時間が割かれてきたとか(日経記事)。本日の投開票、夜には大勢が判明するそうです。
おまけの料理です。気晴らしも兼ねて新作?に挑戦しています。
鰯のオイル煮。何回も登場している「カキのアヒージョ」の後のオイルをそのまま使用しました。これは大成功!。市販のオイルサーデインよりも旨かったです(自画自賛)。2022年2月26日、料理と撮影。
「燻製おつまみ」に挑戦です。
いつもお世話になっている千種図書館で「中華鍋で簡単に出来る燻製おつまみ」の本を発見しました。戦艦ヤマトに登場してもらい焼き網、蓋を買って来て早速にやってみました。
チップはサクラ、ヒッコリーを使用。ザラメ糖を隠し風味付けに。これら以外には緑茶、紅茶も風味付けに使えるとのことです。左;焼きシシャモの燻製。サクラチップで。右;干しハタハタの燻製。ヒッコリーチップで。
これら以外にも、カマボコ、チクワ、魚肉ソーセージ、ソーセージ、チーズをトライしました。チップの量と燻製する温度、時間がキーのようです。2022年3月上旬、燻製と撮影。