クルルのおじさん 料理を楽しむ

八月の終わりに

 

NHK俳句からです。前回、記載しなかったので三週間分が溜まってしまいました。簡潔に記載します。僕の備忘録として残しています。お付き合い頂ければ嬉しいです。司会は全て武井壮さんです。

 

8月第二週、選者は井上弘美さん、ゲストは引き続きお笑い芸人の桃沢健輔さん。桃沢さんは学生の時、井上先生の俳句講座を受講していたそうです。その時(20歳の時)に詠んだ句を井上先生が披露していました。素直な良い句だと感心しました。

   元旦や祖父の二十歳は兵として   桃沢健輔

今週の季語は「秋澄む」。テーマは”五感を研ぎ澄まして”。今回もクイズから。次の言葉で季語はどれでしょうか?、というもの。「山澄む」「水澄む」「空澄む」「風澄む」「音澄む」。答えはまた末尾に記載しておきます。桃沢さんはお見事、100点満点でした。

今週の特選三句です。

一席   金継ぎの碗に汲む白湯秋澄めり   (きんつぎ、わん、くむ、さゆ)

二席   山彦は子の声が好き秋澄めり

三席   見返りの鹿の埴輪や秋澄めり

「秋澄む」というのはいい季語ですね。いい句が多かったです。

 

第三週、選者は星野高士さん、ゲストは日本文学研究者のロバート・キャンベルさん。キャンベルさんは星野さんの俳句の弟子だそうです。

今週の「会いたい俳人」は杉田久女さん。女性の俳句進出はご存知、高浜虚子の「ホトトギス」で始まった。女性の身近にあった「台所俳句」から出発したとか。

   鯛を料る俎せまき師走かな   杉田久女

番組とテキストに記載されていた久女の代表句です。

   花衣ぬぐやまつわる紐いろゝ   杉田久女

   谺して山ほととぎすほしいまゝ   杉田久女  (こだま)

 

僕は、久女の代表句は

   足袋つぐやノラともならず教師妻   杉田久女

と思っていましたがこの句は記載されていませんでした。久女が「ホトトギス」を除名(破門)された理由もスッキリしません。残念でした。

今週の兼題は「朝顔」(傍題は「牽牛花」)。特選三句です。

一席   住み込みの窓は小さし牽牛花

二席   空はまだ汚れておらず牽牛花

三席   この露地はぬけられません牽牛花

 

鯱城学園の園芸科の宿題で育てていた名古屋朝顔は上手く開花させることが出来ませんでした。残念、寂しい限りです。仲間からのラインには立派に咲いた朝顔の写真が送られてきています。色とりどりでキレイなモノです。見ていて改めて情けなく思いました。

 

第四週、選者は堀本祐樹さん、ゲストはお笑い芸人のエハラマサヒロさん。エハラさんは俳句の経験は全く無しということでしたが、オモシロイ楽しいコメント(感想)を述べていました。お笑いの方はやはり独特な高さの感性を持っているのでしょうね。今週のテーマは「家族」(を秋の季語で)。能村登四郎のほのぼのとした句が紹介されていました。この句、いいですね。

   子にみやげなき秋の夜の肩ぐるま   能村登四郎

 

入選句にも面白い句がたくさんありました。

   稲架掛けやほいのほいのと子が父へ   (稲架=はさ)

   柚子坊に負けじとご飯ほほばる子

   秋蝶や百年分の母の皴

   唐黍を今年も取りに来いと父

今週の特選句です。

   父母は互ひを杖に花野道

 

「稲架」=はさ。よく見うけられる”刈った稲を掛けて乾燥させるための木組み”のことですが、このような言い方をするとは知りませんでした。

「柚子坊」=ゆずぼう、芋虫のこと。秋の季語「芋虫」の傍題とのことです。これも知りませんでした。

ついでに「花野」は秋の季語で草の花を前提とするそうです。普通「花」はサクラで春の季語ですが「花野」は華やかさとともに次の季節には枯野となる寂しさも併せ持つとのことです(角川・歳時記)。

「唐黍を」の句は良いなあ、と思いました。

   

 

8月21日(日)、久しぶりに横浜市の次女夫婦のマンションに遊びに行きました。タカト君、サクト君と会うのは今年の三月の池袋以来5カ月ぶり。二人とも一回り以上大きくなっているように思います。タカト君は4月から二年生、サクト君は幼稚園の年少組の一つ年下のクラスに通うようになっています。部屋の壁一面にタカト画伯の作品が展示されていました。許可を得たので一挙掲載します。

 

 

作品名「もりもり」。一年生の最後の作品、大作です。

 

 

「ラジオ体操」。色合いがキレイに描けているなあ、と感心してます。

 

  

まだ「楽」という字は習っていなかった時の作品とか。よくぞ「楽しむ」という言葉を書いてくれたもんだ!。嬉しく思います。

 

 

この絵が最新作。お題は「街」(多分)。

 

  ➞  

歩行者用の信号。スイッチを入れると光が点滅する。

 

表側 裏側

タカト特製「つめたいソーダ」ラベル。一瞬、どこかのメーカーの新製品かと勘違いしてしまいました。裏面に材料名を記載しているのがオモシロイ。

いやはやイロイロなことを発想して表現するものです。驚きます。創作することを、そして何より「楽しむ」ことをずっと大切にしてくれたら嬉しいなあ。

 

この日は次女のダンナが「たこ焼きプレート」でたこ焼きを焼いてくれました。大きなプレートで一面が6個Ⅹ(5~6)列あるのが二面繋がっています。一度に60~70個焼き上げることが出来る訳です。この日は、片側ではタコを入れた基本のたこ焼き、もう一面ではランチョンミート・スパムとピザ用チーズを入れた創作たこ焼き(タコは入れない)を手際よく焼いてくれました。最寄りの駅前に「から揚げの天才、テリー伊藤のこだわりの玉子焼き」のお店があるのですが、ここのから揚げと玉子焼きは確かに旨い。みんな大好きです。プライドポテトも併せ持参して、これらをつまみに昼からビールで乾杯(次女のダンナは全くアルコールは飲みません)。談笑している間にあっという間にたこ焼きが焼き上がりました。これだけ一度に焼き上げることが出来るのは素晴らしい!。見ている側も楽しめるし、作る側も一度やれば十分な量が出来るのでゆっくりと談笑することが出来ます。スパムとチーズのたこ無しタコ焼きも美味しかった。大喜びで大好きなたこ焼きを頬張っていましたら、すっかり写真を撮っておくことを忘れていました。京都の「ゴーヤチャンプルー」に続いての失敗です。食い意地が張っているためなのか、未だこの年齢になっても心に余裕が無いようです。

 

 

孫の作品、その二です。アラタくんの育てているおじぎ草です。学習教材のセットなのですが、育成の仕方が詳しく記載されているそうです。その指導の一つだと思うのですが”水を遣る時には声をかける”。アラタくんは応援歌を作って「元気に育て、『ビラタ』育て」「元気に育て、頑張れ『ビラタ』」と歌っているとか。ビラタというのはアラタくんが命名したこのおじぎ草の名前。面白いですね。ちなみに小雪チャンも同じものを育てているのですが名前は「ぺこりん」だとか。2022年8月30日、カミさん撮影。

 

 

ロシアのウクライナ侵攻から早くも半年が経過してしまいました。混迷が続いたままです。コロナ感染も相変わらず。収まる気配は見えていません。「慣れ」て油断をしないように十分に注意しながらですが、ナントか日常を取り戻そうと努力して行動するようにしています。周りでも同じ様に考える方が増えてきているように思います。

 

ピアノの先生の演奏会が開催されました。今回はお友達の先生と二人でピアノデュオ。お二人での連弾の演奏会はコロナの影響を受けてずっと中断されていたのですが、悩んで考えて二人で相談した結果、今般、再開することにしたそうです。規模も更に小さくして日程も短くしようと思っていたそうですが、いざ案内を出したら直ぐに席は埋まってしまったそうです。「演奏する側も、聴きたいと思っている側も同じだった。やはり皆さんが日常を普通に楽しみたいと思っている」。その通りだと思います。

最終日の最終回にドラゴン先生と二人分の席を予約させてもらいました。最終回に行くのは、終わった後に「打ち上げ」をご一緒に出来るから。感染対策に万全を期して開催されました。今回のプログラムの一曲目は久石譲の「人生のメリーゴーランド」でした。感激。この曲は先生からレッスンを受けた二番目の曲です。弾ける様になるのにほぼ一年ほどかかった曲でした。連弾の演奏を聴いて大感激。一人でいつも以上に盛り上がっていました。プログラムの曲もアンコールの曲も良く知っている名曲で大変に楽しめたピアノデュオでした。

 

終了後、一段落してからお楽しみの打ち上げ。先生ご夫妻、飛騨市神岡からいつも来ている先生のお友達(この方もピアノの先生)と我々二人。例によって大盛り上がりでした。ドラゴン先生は当初は仕事があるので早めに帰ると言っていましたが結局は最後までお付き合い。気がつけば夜はすっかりと老けておりました。いつも以上に、そして自分で思った以上に飲み過ぎ状態であったようです。翌朝、大反省。ドラゴン先生とピアノの先生には「(昨晩)無事に帰ったこと。飲み過ぎてご心配かけた(かもしれない)ことのお詫び」をラインで送りました。ドラゴン先生はその夜も事務所に戻って一仕事、この日は朝から飛び回っていたそうです。”僕よりも年長サンなのに、自分は恥ずかしい限りだ”と思いました。全く反省ばかりです。そのうち「自省録」ならぬ「反省録」を書かねばならなくなりそうです。

 

 

クイズの答え;「山澄む」「水澄む」「空澄む」「風澄む」「音澄む」の中で季語は「水澄む」「空澄む」の二つだけ。他は季語ではありません。

とのことでしたが、僕の持っている歳時記では「空澄む」というのは掲載されていませんでした。難しいですね。

 

 

明日から九月です。鯱城学園の二学期も始まります。「反省」の言行一致を目指してゆるりと活動していこうと反省してます。皆さま方もくれぐれもご自愛下さいませ。