クルルのおじさん 料理を楽しむ

二月の終わりに

今日は2月28日、二月も最終日になりました。この日は鯱城学園、園芸クラブの三学期の作陶の最終日です。この後、3月7日に施釉を行い、その後14日は出来上がった作品の鑑賞、これで三学期=本年度の陶芸クラブの活動が全て終了することになります。

今日は一年間の作陶の最後の一日とあって、皆さん気合を入れて制作に取り組んでいました。特に34期生は三月で学園を卒業することになりますから、これが最後の作陶です。

授業の前には37期生から送別会の案内がありました。授業が終了してからは先生から卒業後の「研究コース」の案内がありました。これは鯱城学園楽陶館が主催している陶芸教室。鯱城学園の卒業生が対象ではなく、名古屋市在住の60歳以上・陶芸経験者を対象とする陶芸教室です(これとは別途「入門コース」=陶芸初心者のコースもあります)。とは言うもののやはり申し込む方は学園の卒業生が圧倒的に多いそうです(申し込みが定員オーバーの場合は抽選になる)。

僕の場合、陶芸クラブに移ってから一年しか経過していませんから、申し込むにしても「研究コース」が良いのやら「入門コース」が妥当なのかと判断つきかねる状態でしたが先生に伺ったところ「入門コースは自由作陶は無い。研究コースでも指導はしてくれる。一年間クラブでやったのだから研究コースでよいだろう」とのお答えを頂戴しました。

「卒業」「歓送会」「4月からの新コース」と年度の移り変わりの時期であることを肌で感じます。会社を「卒業」して以来、暫らくは忘れていた感覚かも知れません。

 

授業終了後、園芸科の陶芸仲間といつもの喫茶店で歓談。4月以降のことが話題になりました。それぞれイロイロなことを計画しているようですが”陶芸を続けたい”と思っているのは全員一致しておりました。皆さん、やはり勝手知ったる「楽陶館」での「研究コース」を希望。4月以降も一緒に同じコースで陶芸が出来るように各自で申し込みをしようということになりました。申し込みは毎年かなり多いことが予想されているようで、果たして無事に抽選に当たるものかどうか心配なところです。

それぞれが陶芸に興味を持っていることに加えて、歓談していて楽しい仲間との付き合いを大切に継続したいという気持ちが共通しているのが嬉しいところです。

 

学園の卒業式は3月23日に行われます。コロナで翻弄された学園生活ではありましたが、そのお陰?で(通常は二年間の学園生活が)四年間も一緒に過ごすことが出来ました。園芸科四班のまとまりが良かったこと、また、同じ四班および園芸科で陶芸クラブに所属している仲間が楽しいメンバーであったことを今更ながら有難く感じております。この歳になって新しい友達、仲間とめぐり逢えるというのは、入学当時は想像もしておりませんでした。感謝、感謝ですね。

 

NHK俳句です。相変わらず僕の備忘録です。二月第四週です。選者は堀本祐樹さん、司会は武井壮さん。ゲストは俳優で気象予報士石原良純さん。気象と俳句が”近い”ことをイロイロな気象言葉を使って説明されていました。面白かったです。今週のテーマは「春の兆し」。虚子の句が紹介されていました。

   犬ふぐり星のまたたく如くなり   高浜虚子

今週の入選句で面白いと思って句です。

   一日ごと春めく母の独り言   (一日=ひとひ)

   いぬふぐり今日を限りの定期券

   山笑ふお別れ会の皆が泣く

特選句です。

   早春の出窓にならぬオルゴール

 

この週は毎回「エピソードを俳句にする」コーナーがあって読者の句を堀本さんが添削するのですが、堀本さんの添削が適格だなあと改めて感心しました。

原句   バイク駆り野焼きの丘に香る風

⇒もっと疾走感、スピード感を加えたい、

添削句   バイク駆り風に野焼きの香りけり

 

原句   薄氷を透かして見ゆる小宇宙

⇒「類想」を避けて、感じたことをそのままに、

添削句   薄氷を透かして卵らしきもの

いずれも添削の意図が明確で分かり易い、納得できると思いました。堀本さんの良さが分かったころには選者交代の時期が近づいています。現在の選者さんは三月が最終回、四月からは新選者に交代です。三月を迎えるとテレビの番組でも年度替わりの時期になるのですねえ。実社会での生活を離れ、齢を重ねて「年度替わり」の感覚など忘れているように思っていました。「春の兆し」の季語が何やらシンミリと聞こえます。これも鯱城学園を「卒業」することに影響を受けているのかしら。それとも、二月が「おさらい会」とか「クラブ展示会」とか久しぶりにイロイロな行事が集中したから、その後の反動でボケっと気の抜けた状態になっているからなのか。

 

 

今年初めて兄の家にお邪魔しました。新年早々にコロナ感染しましたら今年初めての二人の食事会です。時間が少し早かったので隣の駅で本屋さんに立ち寄りました。

本屋さんの側面の壁に描かれていました。”オオマイゴッド、バンクシー東横線沿線に登場したのか!”。

 

問い合わせが多数あるようで、チャンと壁画の下の連絡版に説明の張り紙がありました。地域振興のためのアーティストさんによる作品とのことです。面白いですね。東急東横線「自由が丘」駅前の本屋さんの側壁です。2月25日、撮影。

 

兄の次男クンは昨年末からシンガポールでの仕事を再開しています。ご家族はこの三月末には合流する予定。次男クンの長男(=兄のお孫さん)が高校受験の時期なのでどうなるのか心配していたそうなのですが、「御三家」筆頭と言われる中高一貫校の高校受験に合格したと。孫の長男くんは家族とは離れて3月下旬からおじいちゃんである兄の家に下宿することになったとのことです。

かつて兄の次男クンは学生の時、我々兄弟の母親(=彼のおばあちゃん)の家に下宿しておりました。一人住まいのおばあちゃんも喜んでいたし、我々からすれば用心棒が一緒に住んでくれるので安心出来たし、本人も”おばあちゃんの料理が美味しい”と親元を離れた下宿生活を楽しんでいたようです。面白い巡り合わせで今度は兄が孫と一緒の生活を始めることになります。家のなかも整理して孫のプライベートも確保出来るように準備してありました。その日の食事にも(普段は店やモノか仕出し料理ですが)自分で料理した「関西風おでん」を作って出してくれました。時間をかけて煮込んだそうで大変に美味しく出来ていました。孫の長男くんもおじいちゃんの手料理を楽しむことになりそうです。

神奈川の家に帰ってからカミさんに報告。既にシンガポールにいる兄の次男クンに「長男くんの合格のお祝い」をラインで入れました。すぐに返信があり。「家族が近々に来るのでコンドミニアムに引越した」とのこと。かつての我々一家が住んでいたコンドムと歩いて5分のところでした。「懐かしいなあ、(うちの家族で)シンガポールに遊びに行きたいもんだ」とカミさんと盛り上がりました。

 

2月28日、二月の最終日。陶芸クラブから隠れ家に戻り携帯をチェックしたら長女から着信が入っていました。「無事に出産しました」のメッセージと赤ちゃんの写真が添付されていました。アラタくんの弟!誕生です。妊娠期間中はずっとコロナ感染が広がっていた時でしたからいつも以上に心配しておりましたが、母子ともに元気とのこと。退院した後はしばらく神奈川の我が家に泊まることになる予定です。

早く顔を見たいと思いますが、逆に帰る時には変なウイルスを持ち帰らない様に今まで以上に注意しないといけませんね。とにかく母子ともに元気に順調に退院できることを祈るばかりです。