クルルのおじさん 料理を楽しむ

四班の旅行

4月5日(水)、鯱城学園、第34期園芸科の第四班で日帰りの旅行に行きました。旅行会社のパッケージツアーに申し込みました。「根尾谷薄墨サクラ」と郡上八幡市街散策、長良川鉄道「観光列車ながら」で特製スイーツを楽しむ旅です。

朝の集合時間が早かったのですが、僕が集合場所に到着した時には全員が既に元気に顔を揃えていました。僕も余裕を持って10分ほど前には到着したのですが、皆さん、30分ほど前から来ていたらしい。約一名は遅れてくる可能性があろうかと心配していたのですが、一番早く到着していた一人であったようです。さすが年寄り!、朝には強い(失礼)。とにかく、7名全員が元気に集合することが出来ていて良かった、よかった。卒業式以来、2週間振りの再会でした。

 

郡上八幡市街を散策のあと長良川鉄道の観光列車「ながら」に乗車。郡上八幡駅から美濃太田駅までのんびりと鉄道の旅を楽しみました。

 

   

二両編成の短い列車です。有名な「ななつ星in九州」と同じ高名な工業デザイナーの方による設計とか。内装には岐阜県の木材、郡上八幡ののれん、一宮のファブリックが使用されている由。木の感触が良かったです。右が評判のスイーツ。これも郡上八幡のレストランの特製の由。例によって一口つけてから思い出して撮影しました。マルキーズショコラ、ヌガーグラッセ、フルーツ寒天、アップルパイ、ティラミス、べーコンとチーズのキッシュ、抹茶のブリュレ。追加の料金を払って白ワインと一緒に頂きました。



郡上八幡を南北に流れている小駄良川。近くに「宗祇水」と言う名水の里があります。名水百選になっています。この川はこの下流ですぐに吉田川と合流し、それが長良川に繋がっていきます。「木曽三川」を思い出します。

お昼は郡上八幡城の近くにあるホテルのレストランで地元の食材をベースにした会席料理を頂きました。郡上八幡城は街の東側の山頂にあります。秋の紅葉が見事で、その時に景色を形容して(やや物騒な表現ですが)「天守炎上」と言われているそうです。生憎と改修工事中であったのでお城に行くのはやめてゆっくりと街を散策しました。年寄り7人組、元気に全員で歩き回りました。歳年長さんは本年、80歳を迎えられるはずですが一番元気に歩いていたように思います。

 

日本三大サクラ「根尾谷薄墨桜」!。これがこのツアーの目玉であったはずなのですが、残念ながら散り終えておりました。国指定の天然記念物。彼岸桜の一種で樹齢は1500年と言われているそうです。樹高が17m、枝張りは24mx21m、幹回りは9mある立派な桜です。散り際に「薄墨」色になる、散り際が見ものと言うコトですから、誠に残念なことでありました。日程が決まっているツアーで桜の開花のピークに当るのは難しいですね。

仲間の一人から帰った後「家族と『薄墨サクラが見事だった。花が見事に散っていた』と大笑いして楽しんだ」とラインが入っていました。

   散り終えた根尾の薄墨いとおかし   孔瑠々

 

帰路も順調で名古屋駅近くのバス停車場に予定通り5時半ごろに無事到着。再会を合言葉に解散しました。班長さんは朝出るとき奥さんに「今日の夜の食事は不要」と言って出てきたというので男子3名は一杯飲みに行きました。と言っても班長さんは全くの下戸。ビールを口につけることも出来ないほどの下戸で人生70数年ずっと割り勘負けをしてきた方です。

四班最年少(=僕より二歳下)のミッキーくんが馴染みの食事処に三人で足を運びました。四班で僕は二番目の若手です。最年長の女子とミッキーくんの年齢差は9歳。因みに最年長の方は学生の時に登山を本格的にやっていて冬山にも挑戦していた由。小柄でチャーミングな方ですが、当時は「女だてらに」と言われていたのではなかろうかと。四年間の学園生活を経て少しづつですがお互いの身の上話も自然に出るようになって来ています。

男子三人、一杯飲みながら(アルコールを飲んだのは二人だけですが)今後の四班活動について話合いをしました。”また旅行会をする”、”気楽に食事会をする”、”何か一緒にすること/出来ることを考える”、等々。とりあえずは園芸科の最後のイベントが5月下旬~6月上旬にあります。農園で昨年植えた玉ねぎの収穫作業。その時までにイロイロ案を考えてラインで相談しながら女子の意見、希望を聞いてみようということでこの日は解散となりました。

 

 

NHK俳句です。前回サボったので三週分です。手短に記載します。僕の備忘録です。お付き合い頂ければ嬉しいです。

 

三月の第四週。司会は武井壮さん、選者は堀本祐樹さん。ゲストは俳優の紅ゆずるさん。最終回のテーマは「庭」---土をくすぐる。テキストには「『庭』はイロイロな角度で詠める小さな宇宙とも言える」と。今週の特選句です、

   一株のパンジーよりの庭作り   (「パンジー」は「菫(すみれ)」の傍題)

入選句で面白いと思った句です。

   日曜の庭に夫と地虫出づ

   これもまた引越準備菊根分

   梅の庭父が最後に観た景色

「地虫出づ」は「地虫穴を出づ」の傍題。「菊根分」は「根分」の傍題とのことです。鯱城学園の園芸科で育てた(名古屋城菊花大会に出品した)山菊の根先から芽が出てきていたので摘んで別な鉢に植えたら元気に育ってきました。盆栽作りにせず、そのまま自然な形で成長させています。元の株よりも元気そう。これも菊根分というのですかね。

 

テキストに載っていた面白いと思った句です。

  剪定の鬼手仏心と思ふべし  津田清子   (「剪定」が春の季語)

  花種や土をくすぐるやうに蒔く   笠井円   (「花種」が「種物」の傍題)

  苗札を立てて吉報待ちゐたり   本宮鼎三   花の名前や月日を書き込んでおく「苗札」が春の季語だそうです。

 

四月第一週、いよいよ新年度がスタート。新年度の司会はお笑い「アンタッチャブル」の柴田英嗣さん。第一週の選者は夏井いつきさん(恥ずかしながら、ずっと「夏木」と誤解していました。失礼しました)。夏井さんのテーマは「凡人からの脱出」。

初心者向けの講座とのことで「テッパンの類想」を解説して、類想を土台にして発展させた秀句を紹介していくと。この日の兼題は「蒲公英(たんぽぽ)」ですが、タンポポと言うと「風、絮(わた)、風を待つ、吹く」を詠んでしまう=凡人の類想であることを切れ味鋭く分かり易く説明されていました。

アシスタントにはご長男の家藤正人さんが登場、家藤さんはミニコーナーで乃木坂46の中西アルノさんと「俳句ゼロからの出発」も担当しています。

特選六句で面白いと思った句です。

   それが今ならば蒲公英を棺に

   たんぽぽのぽぽと母校を明るうす

「ぽぽ」の句は、たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪井捻典、を踏まえた句であると。夏井さん、さすがにポンポンと迫力のある説明、指導ぶりでした。

 

第二週、選者は山田佳乃さん。ゲストは俳優の加藤諒さん。山田さんのテーマは「俳句とエコロジー」。「自然に寄り添って暮らしの季題を学んでいきたい」と。今週の兼題は「磯遊(いそあそび)」。「磯遊」は旧暦三月三日前後の大潮のころ磯辺で一日を過ごす風習(歳時記には「汐干狩りはここから始まった」と説明がありました)。

特選三席です。

一席   一歩二歩風につかまる磯遊び

二席   海側に何時も父居り磯遊

三席   磯遊びローソク岩の灯るまで

テキストに載っていた句です。

   つまらなきものをも拾う磯遊   森田峠

   御僧が舟を仕立てて磯遊   山田弘子

山田弘子さんは佳乃さんのお母様とのことです。俳句の世界でも血縁関係で多数の方々が活躍されているようです。

 

 

陶芸「楽陶館」の研究コース。抽選の結果の返信がまだ届きません。やや不安になっています。外れたらどうしようか(どうやって「陶芸」を続けようか)と。

桜は終わりに近づいていますが、僕の隠れ家の辺りでは今ハナミズキがキレイです。白とピンク色。あのふわふわとした感じが何とも言えません。外を歩いていて気持ちが良いなあ、と感じる時期ですね。今年の春の色は殊の外キレイだなあと景色を楽しんでおります。これを書き終えたら外に出よう。散歩に行こう。

 

オマケの写真です。街の通りに桜が見事に咲いていました。

八重咲の花で札に「サトザクラ」と書かれていました。・・・犬も歩けば桜に当る。

隠れ家に戻ってビールを飲み始めたら(ちゃんとシャワーを浴びた後です)、陶芸クラブの仲間からラインが入りました。「当選しました!、皆さんはいかがですか?」。

大慌てて郵便受けを覗きに行きました。葉書が届いていて、よく見ると(字が小さい!)「当選」と書いてありました。大喜び、一安心。ラインで交信すると一緒に申し込んだ四人全員が「当選」でありました。良かった、よかった。気合を入れ直して「研究コース」に臨みたいと思います。