クルルのおじさん 料理を楽しむ

「あほ桐会」

いつもの散策コースです。名古屋市千種区平和公園ウオーキングには最高の季節、たくさんの人が散策を楽しんでいました。2023年4月19日、撮影。

  

平和公園一万歩コースの一部です。僕の隠れ家から10分ほどで行くことが出来ます。買い物に行く度にわざわざ遠回りしてこのコースの三分の一程を歩いています。緑がキレイ。こういうのを「新緑の候」と言うのかと思って調べてみたら「新緑」は立夏以降の5月、夏の季語でした。「若葉のつややかな緑色」=今がまさにその季節だと思います。最近の天気・気候を見ていると、実際の季節は俳句の歳時記に修正を迫っているように思います。

 

4月17日(月)、このブログで何度も登場している「あほ桐会」の食事会がありました。いつもの四人組に加えて遠方からツワモノ女子が二名参戦。僕の高校はもともと女学校でしたがその伝統は今も引き継がれています。男子二名に女子四名の組み合わせは男子中心にみると所謂「両手に花」状態なのですが、僕以上にサービス精神が旺盛な隊長さんはいつも以上に完璧なスケジュールを組んでオモテナシに専念していました。

高校時代の仲間とのお喋りになると、まず全員が「大阪弁」となります。それから、女子は男子のことを「くん」付けで呼びます(男子は女子を「さん」付け。男同士は呼び捨て(”言い切り”かな)がほとんど)。社会人で男性を「くん」付けで呼ぶのは先輩が後輩に対して、乃至は、上司が部下を呼ぶ時だと思いますが、同じ「くん」付けでもニュアンスが違います。面白いものだと改めて感じました。

 

その翌日、久しぶりに小雪チャンのお迎えに幼稚園に行ったのですが、最近の幼稚園児はお互いをどう呼んでいるのか。フィールド調査のつもりで会話を聞いてみました。耳にした全園児がそうだったと思いますが、やはり女子は男子を「くん」付けで呼んでいました。男子は女子をナント呼ぶのか。「チャン」付けでした。そしてお互いに苗字ではなく名前=1st nameで呼んでいました。”ああ、この呼び方はいいなあ”と当たり前に感心しましたが、それでは現在の中学生、高校生諸君は異性をどう呼んでいるのでしょうか。そのうちに調査してみたいと思います(お互いに「呼び捨て」か「言い切り」かな?)。

 

今回参戦した二人は名古屋を訪れたことが無く(多分)、地元の女子二人がイロイロと工夫をした様ですが月曜日は生憎とお休みところが多くその日の日中は女子四人組で熱田神宮を参拝した由。夕方に名古屋駅(メイエキと呼びます)前のミッドランドスクエアビルのフロアに集合して、すぐ後ろのビルにある居酒屋に。隊長が「名古屋三昧」コース&飲み放題を手配してくれていました。

この二三日前の新聞に「地元ライターが新著」「名古屋メシ誤解にノー」「何にでも味噌をかける」「B級グルメばかり」と言う記事が掲載されていました。名古屋メシの誤解を解こうと活動するライターさんの新著の紹介の記事でしたが、少なくとも大阪出身の方々は昔から”正しく”「B級グルメ」を理解しているし、「味噌」は名古屋が誇る文化の一つだと思います。

この日の料理も「手羽先炙り」「味噌串カツ」「牛すじドテ煮」「天むす・赤だし」等々のコテコテの名古屋メシ尽くしでありました。ゲストの二人、地元の四人組も大そうに喜んで完食しました。

驚いたことに、この名古屋メシ三昧の翌日から二日間をかけて、女子三人組は「味噌煮込みうどん」「きしめん」「ひつまぶし」「矢場とんの豚カツ」を食べ尽くしたと。恐るべし、気力・体力(”胃力”か)。「名古屋メシを完全制覇した」と意気揚々と帰って行ったそうです。一人は関東在住、もう一人は遥か米国ノースカロライナ州から一時帰国中の方でありました。

全員、大阪を離れてからの人生の方が長い年代になっているのですが、集まると瞬時に「大阪弁」になります。大阪弁もそれ以外の方から見ると「恐るべし、大阪弁」かも知れませんね。

 

名古屋メシが有名になったのは2005年の愛知万博の時だそうです。愛知万博がキッカケとなって一気に知名度が高くなったと。そう言えば、”このブログで愛知万博のことを書いたことがあったなあ”と思い出して探してみたら2017年6月の記事でした。あの時はずっとまだ先のことだと思っていましたが、いやはや早いモノでジブリパークは既に(まだ部分的ですが)完成して公開されているし、2025年の大阪万博は開幕までもう二年を切っています。開幕まで二年となった4月13日には夢洲でパビリオンなどの主要施設の起工式が行われたと報道されていました。資材高に見舞われており屋根の設計変更など困難が多いようです。

大阪ではこの万博のあと2029年以降に統合型リゾート(IR)を開設する計画で、つい先日、この計画を政府が認定したそうです。IRにはカジノが大きな目玉の一つになっていますが、当然イロイロな問題・課題が懸念されています。いずれにしてもあと二年で大阪万博、更に四年経てばIRの開設!。元気に生きていれば80歳一歩手前のことになります。果たしてどうなっていますやら。

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

 

NHK俳句です。四月第三週、選者は村上鞆彦(ともひこ)さん、司会は柴田英嗣さん、ゲストは山口もえさん。村上さんの年間を通してのテーマは「人生を詠う」、今回=初回のテーマは「誕生」。放送で紹介された句、テキストに載っていた句です。

 

   桜の実紅経てむらさき吾子生まる   中村草田男

   受けとりて毛布ぐるみの子の軽く   森田峠

   酒も少しは飲む父なるぞ秋の夜は   大串章

「桜の実」は夏の季語、「毛布」は冬の季語。「秋の夜は」の句には前書きが付いていて「故郷より吾子誕生の報至る。即ち一言」。わざと七七五の破調に仕立てている由。長男が誕生した時のことを思い出しました。

 

   ようこそと呼び掛け抱かば暖かし   杉原裕之

「暖かし」が春の季語。テキストに「わが子や孫などの誕生の場面に遭遇した際は、その感慨を詠んでおきたい」と。

 

今週の兼題は「蝌蚪(かと」。特選の三句です。

 

一席   一匹の離るる蝌蚪はそらを見る

二席   蝌蚪の紐手繰りてに会いに行く   (手繰りて=たぐりて)

三席   同期五人喪服で覗く蝌蚪の群

妣」は「はは」と読んで「亡くなった母親」のことだそうです。蝌蚪=オタマジャクシのことですが、俳句では字数が多すぎるので「蝌蚪=かと」を使うようになったとの説明でした。また「蝌蚪の紐」はひも状に連なったまだ卵の状態のことを言うそうです。

 

 

オマケです。2017年6月の「ジプリパーク」の次のブログで「八丁味噌」のことを記事にしていました。

kururupapa.hatenadiary.jp

 

ツワモノ女子を迎えての6人での食事の時に、隊長が「味噌クイズ」を出して場を盛り上げていたのを思い出しました。来年はご本家(大阪在住の同窓生)から名古屋ツアーに参加したいとの要望もある由。とにかくみんな元気で集まってギャーギャーワイワイ出来る機会をたくさん持つことが出来れば嬉しいですねえ。

 

おまけのオマケです。

名古屋のことを書いた本を見つけました。「日本の異界 名古屋」、清水義範さん著。KKベストセラーズ、2017年7月第一刷。名古屋市が2016年に都市の魅力度調査を行って、その結果、名古屋が魅力度最下位であったことを踏まえて書かれた本。名古屋人気質を分かり易く面白く記載されていると思います。

名古屋が「ツレ」社会であること、名古屋人が「お値打ち」大好き人間であること、名古屋弁は仲間内での言葉であること、名古屋の味は豆味噌文化圏をベースにして面白さを重視していること、はたまた、尾張藩について、七代藩主宗春について、百メートル道路/平和公園について、名古屋経済について等々。名古屋を愛してやまない筆者ならではと思います。名古屋を知りたい方にはお薦めの一冊です。

 

 

オマケついでに名古屋市が行った「都市ブランド・イメージ」のことを書いたブログを埋め込んでおきます。2017年1月の記事です。

kururupapa.hatenadiary.jp

 

埋め込みが随分と多くなってしまいました。お付き合い頂きありがとうございました。