クルルのおじさん 料理を楽しむ

「父(爺)の日」

万年青の新芽が大きく育ってくれています。内側に巻かれていた葉も立派に開いてきました。2023年6月16日、撮影。

 

  

以前、ブログにも載せましたが、左は5月9日に撮影したもの。右は5月24日に撮影。「成長」を見ているのは良いもんだと改めて楽しんでいます。

 

6月18日(日曜日)、久しぶりにカミさんと一緒に長女一家のマンション「=居酒屋ヒデさん」を訪問しました。この日は長女の次男、あゆむクンのお食い始めのお祝いです。最初に食べさせる係はおばあちゃん=カミさんだと思っていましたら、式次第の解説書には赤ちゃんと同性の年長者=おじいちゃん=僕のこと、とのことでした。慣れない手つきであゆむクンをダッコして祝箸で順番通りに食べ物を口に運び、歯固めの儀式をしました。あゆむクンは(抱かれ心地が悪くて)緊張していたと思いますが、おとなしく(たまにはニコニコ)してくれていました。

お昼からヒデさんの料理とお酒を頂いて気持ち良くなっていたら(最近は、特にお昼に飲むとすぐに眠くなります)、アラタくんからプレゼントがありました。この日はタマタマ「父の日」だったので、アラタくんが「爺」にも絵を描いてくれたもの。嬉しいなあ。どうも僕はピアノを弾いているところの様です。真ん中の左がご本人=アラタくんで、右側にはちゃんとあゆむクンが描かれていました。とにかく元気に成長して欲しいものです。2023年6月18日、撮影。

 

NHK俳句です。相変わらず僕の備忘録として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。

6月第二週、司会は柴田さん(以降、変更があった場合のみ記載します)、選者は山田佳乃さん。ゲストには俳優の田村亮さん、1946年の京都生まれの方です。僕らの世代には懐かしい俳優さん。今週の兼題は「簾(すだれ)」。田村さんは幼い頃、京の町屋での生活であった由。それもあってか京都の「簾」の句が紹介されていました。

   木屋町の簾隠りに寝る灯かな  石橋秀野 

(簾隠り=すごもり、灯=ともし、と読むそうです。これで「すごもり」と読むとは、日本の言葉は難しいなあと感じてしまいました)。特選六句で面白いと思った句です。

   駄菓子屋の糸引き飴や青簾

   西向きの下宿三畳古簾

   くぐもれる簾越しなる返事かな

「くぐもれる」の田村さんの鑑賞が笑えました(ええ役者さんや)。

特選三句です。

一席   糸雨の雨の一行青簾   (糸雨=いとあめ)

二席   明るさの内外替わる夕簾   (内外=うちそと)

三席   人待ちに三度上げたる簾かな   (三度=みたび)

最近、余り見られなくなった「簾」ですが、風情がありますね。いろんな言い方があるのが面白いです。うちのおばあちゃんは「御簾=みす」と言っていたような。駄句です。

   御簾越しの枝もゆるりと昼寝時   孔瑠々

 

第三週、選者は村上鞆彦さん。ゲストは歌手のアンジェリーナ1/3さん。今週のテーマは「青年期」(年間テーマが「人生を詠う」です)。この年頃で詠まれた名句です。

   揺れやすきところより花咲きそめし   山上樹実雄

   二十歳つよき凍星のみ愛す   矢口晃

山上樹実雄は村上さんの師匠だそうです。この句は樹実雄が17歳で詠んだ句とか。「揺れやすき」=風に揺れている梢の先=青年期の不安定な心の有り様、と鑑賞されていました。矢口の「凍星(いてぼし)」は冬の星空で強く輝く星、とのこと。番組では紹介されませんでしたが、テキストに掲載されていた句です。

   ラグビーの頬傷ほてる海見ては   寺山修司

寺山修司、15歳の時の句だとか。それぞれ確かに「青年期」ですね。村上さん自身が「青年期」に詠んだ句を紹介していました。

   沖群青外套の胸開けて立つ   村上鞆彦

ご本人が「若いですねえ」と笑っていました。

年寄りが「もっと早くから俳句をやっておけばよかった」と言うそうですが、この言葉には「若い時にしか詠めない句がある」という「若さへの憧れ」が潜んでいるのでは、と村上さんが話していました。納得してしまいそうです。

今週の兼題は「五月闇(さつきやみ)」(「青年期」に絡めて?、「闇」?)。特選句で面白いと思った句です。

   粘菌の押し寄せてくる五月闇

   信号の赤みつめをる五月闇

特選三句です。

一席   五月闇ひだるき猫の声過る   (過る=よぎる)

二席   放課後の机に座る五月闇

三席   エレベーター落ちゆく街の五月闇

一席の「ひだるき」というのは空腹のことだそうです。「ひだる神」という妖怪もいるとか。知りませんでした。

ますます駄句です。

   咳をして一人で懐ふ五月闇   孔瑠々

 

 

  

前回のブログで少し書きましたが、5月から名古屋市名東区の「名東陶芸クラブ」に通っています。毎週土曜日の午前中、第二土曜日はお休みです。楽陶館から徒歩五分の場所にあります。名東区生涯学習センターの美術室に電動ロクロが4台と作業台、センター敷地内に専用の焼成窯があります。写真は最初に見学に行った時のもの。鯱城学園の卒業生の方も何人かいらっしゃいます(大先輩!、皆さんホントにお元気!)。また近くの奥様連中が子供さんと一緒に参加されていたり、その友達の留学生がいたり。面白いメンバーです。

以前、記載したことがありますが、名古屋市は鯱城学園を始め、各区にある「生涯学習センター」、そこにあるいろいろなクラブ施設が大変に充実しています。そして廉価でそれを利用することが出来ます。愛知県名古屋市の歴史と伝統が反映されていて、県・市の財政がそれなりに確りしているからであろうと。面白いことに名古屋在の方はそういう環境が至極当たり前のことだと思っていらっしゃる(方がほとんど)。僕は市の回し者ではありませんから喧伝するつもりはありませんが、客観的に言えば、もう少しこの環境に対して評価を高くしても良さそうに思います。名古屋は「住むのには良いところ」と言われますが、こういうセンター施設のインフラが整っていることも大きく寄与しているところでしょう。

楽陶館では常勤の先生が作陶も手伝ってくれたり、保管中の作品の管理(粘土の硬軟度合いの調整)もやってくれますが、この名陶クラブでは全て自己責任。先輩が親切に(遠慮なしに)教えて(口を出して)くれるので助かっています。前回が初めての素焼きの締め切りで、来週(6月24日)が初めての施釉となります。どうなりますやら楽しみです。