クルルのおじさん 料理を楽しむ

陶芸作品、その4.

楽陶館、研究コースBの一回目の作品が焼き上がりました。

今回のメインは左上の大皿。このロクロ作陶に一日、高台作りに一日かかりました。残り一日で残りを手びねりで作りました。全部で8作品。相変わらず、作品の数ではクラスで上位です(最多かも知れません)。

 

  今回の主作品。直径23㎝の大皿。作陶が大変でしたが先生のアドバイスを受けて何とか形だけは出来ました。翌週、高台作り。高台の周辺外側の厚みを削る作業が大変でした。内側の形と外側の形が同じカーブを描いていない。外側の側面を削り高台を作り、表側を上にして模様を入れようとした段階で先生から注意。「もっと(側面の全体を)薄く削る方が良い」。時間の制約もあり、そのままの状態で内側の表面を削りました。本来、内側から削るというのは「邪道」とのこと。削ってから鎬の模様を入れて一応は完成。両手で持ってみて撫でてみるとまだまだ厚さが気になるところでした。

施釉は鬼板、青呉須、化粧土で下絵付けをして、白マット、透明の二重掛けにしました。白系の方がよさそうだろうと。出来上がりは写真の通り。下絵付けの色が流れたのでしょう、皿の内側は白と灰色が混じったようになり残念でしたが、全体的には満足の出来栄えでした。無事に(割れないで)焼き上がってくれたのが嬉しかったです。

 

  水墨画で使うパレットと筆皿。パレットはタタラで板を引いて底面を(自分としては丁寧に)慣らしました。パレットは15Ⅹ12.5㎝。筆皿は12Ⅹ10㎝。下絵付け、施釉は大皿と全て同じです(後日、隠れ家で使ってみると予想以上に使いやすく、一人喜んで使っております)。

 

  平皿、角をそのまま残したモノ。平皿は全て15Ⅹ12㎝です。施釉は全て上記と同様。

 

  平皿。角を削ってみました。遊び心でダルマさんの絵を描いて「無愛想」「不倒」を入れてみました。左上は、黒の化粧土。左下は青呉須。青呉須がクリヤーに出ました。水墨画を習い始めたこともあり、絵と字を入れてもう一度トライしてみようと思っています。

 

授業が終わってからランチをしていつもの仲間と作品を講評し合いました。高台の作り方(削り方のシャープさ)等々、丁寧なキレイな仕事!をされているのに驚きました。”まだまだ道は遠いなあー”っと痛感します。

 

 

NHK俳句です。相変わらず僕の備忘録として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。9月第二週。選者は山田佳乃さん。ゲストにはグッチ裕三さん。肩書はエンターテイナーと紹介されていましたが、料理研究家とも記載しておく方が良かったように。この会のテーマは「俳句とエコロジー」ですが、今週の兼題は「間引菜」。グッチさんが間引かれた小さな大根を持参、さらにそれをみぞれあんかけにして「あんかけ焼きおにぎり」を準備して振舞っていました。さすがにエンターテイナー。美味しそうでした。「間引菜」の名句の紹介です。

   鈴振るように間引菜の土落とす   津川絵里子

入選句にも楽しい句がたくさんありました。

   幼子の間引菜大きい方を抜く

   間引菜の息のくぐもる袋かな

鯱城学園の園芸科で農園に行って大根、人参の間引きをしたことがあります。幼子ではありませんが、大きい方を抜いてしまって先生と仲間から注意されたことを思い出しました。ビニール袋に入れて持ち帰る時、確かに、ビニール袋はくぐもっていました。当時は「間引菜」が季語であること自体、認識していなかった様に思います。懐かしいですね。園芸四班の食事会は今月予定されています。楽しみです。

特選三句です。

一席   間引き菜に海風ほどの塩を振る

二席   間引き菜や備前に残る使い水

三席   一手間をかけて手渡す抜菜かな   (抜菜=ぬきな)

「海風ほどの」句をグッチさんが喜んでいました。今は調味料の分量は「大さじ1、小さじ1」とか言いますが、昔は「よきほどに」「つねのごとく」等の表現が多かったそうです。

駄句です。

   間引菜のレシピ教わる帰り道   孔瑠々

 

第三週です。選者は村上鞆彦さん。ゲストにはタレントの吉木リサさん。テーマは「人生を詠う」ですが、ゲストの吉木さんの祖母さんが句集を残していたそうです。その中の一句。

   生涯にこの幸せのあり風薫る   吉木幸子

「人生を詠う」なかでの今週のテーマは「結婚」。結婚の名句です。

   天高く地に菊咲けり結婚す   野見山朱鳥

   野遊びのつづきのやうに結婚す   山口優

野見山さんの句は季重なりですが、「結婚す」にすべては集約されている(だから、季重なりは支障無し)という講評です。

鞆彦さんは結婚式に句会をしたそうで、その席で詠んだ句。

   雨は声青葉によろこびを結ぶ   鞆彦

何故、わざわざ「雨、声」と表現したのかは今となれば定かでは無いそうです。面白いですね。

今週の兼題は「露草」。「結婚」と何か関連があるのかと思いましたが、何も無さそうでした。

入選句で面白いと思った句です。

   転校をつげるつゆくさを摘みながら

   呼びかけるまで露草に屈みをり   (屈み=かがみ)

特選三句です。

一席   露草を踏んで行く子の消えにけり

二席   うつむいて露草に鳥潤むかな

三席   老いの鉄棒露草に見つめられ

一席の句の「消えにけり」が分かり難かったですが、鞆彦さんの鑑賞は「悼む句」とのことでした。

駄句です。

   つゆくさを摘んで自慢の手びねりに   孔瑠々

 

ピアノサロン「心音」のピアノ会が開催されました。今回は「10周年記念」。演奏のあと、いつも通りリクエスト曲を一曲。更に、今回は「10周年」ということでずっとサポートしてくれている旦那さんへの感謝の曲をと、先生が少し涙を流しながら演奏。旦那さんの大好きな加古隆さんの曲でした。終わったらみんなからヤンヤの大声援。普段は、演奏が終わると裏方をしている旦那さんがサッと出てきて次の段取りの準備をするのですが、全く、姿を出さない。案の定、隠れて号泣していた様です。

今回は、ドラゴン先生の都合がつかず、テリーさんが初参加してくれました。あらかじめテリーさんのことは先生ご夫妻には話していたので、すんなりと会話にも溶け込んでくれました。テリーさんも珍しいお酒、ツマミを差し入れしてくれて、更に、得意の陶芸で作ったお揃いのコーヒーカップを持参し、ご夫妻にプレゼントしていました。見事な出来栄えの作品です(写真を撮るのを忘れました。残念)。

 

おまけです。

  砂肝ときのこのバター炒め。「しにあごはん」さんのブログを参考にしました。竹輪も入れました。得意の大皿に盛りつけてお酒のツマミに。9月14日、料理と撮影。

 

ラグビーワールドカップイングランド戦。残念でしたねえ。録画で見たのですが、点差ほどの完敗では無かった。スクラムは素晴らしかったと思います。一瞬のラグビーボールの転がりが勝敗を大きく左右したと感じました。次戦以降、集中を切らさないで頑張って欲しいモノです。

 

敬老の日。文字通り、残暑厳しく。この日は「914の観測地点のうち、630地点で30℃以上の真夏日、35℃以上の猛暑日は14地点に上がった(日経、9/19記事)」そうです。大雨の被害も続いています。「気候変動/平均気温の上昇⇒海面温度の上昇⇒大気中の水蒸気量の増加⇒線状降水帯の増加」という構図の由(これも日経、9/20記事)。幸いに僕の生活基盤の神奈川、名古屋は今のところ大きな被害を免れていますが、引き続き十分に注意していきたいです。皆さまもくれぐれもご自愛のほど。