クルルのおじさん 料理を楽しむ

「愛宕山」

10月15日(日)、「愛宕山」に登りました。京都市右京区にある山、山頂には全国約900ある愛宕神社の総本社があり「火伏せ(防火・鎮火)の神」として有名です。

今回の山歩きには、ドラゴン先生の長女さんご夫妻も参戦してくれました。旦那さんの車で清滝の駐車場に。清滝は京都一周トレイル西山コースで勝手知ったる場所(たかだか二回ほど行っただけですが)。クルマで移動するのは便利だなあ、改めて実感します。

 

前日は夕方にドラゴンマンションに到着。しばらくしてから長女さんも到着。ドラゴン先生が「鍋」の準備をしてくれていました。

 

  

ドラゴン特製「豚バラ白菜のミルフィーユ鍋」。僕にも出来る定番の料理ですが、ドラゴン先生の丁寧な仕事ぶりに感心しました。翌日の事もありアルコールは控えめにと考えていましたが盛り上がっていつも通り反省が必要な状況になっていました。

 

愛宕山の標高は924mですが、登山口=清滝の表参道登り口の標高は100m程度なので高低差は800mほどあります。久しぶりの山歩き(山登り)にしては結構な高低差です。”神社に向かって表参道を歩いて行く(登る)”というイメージが頭に強くありノンビリ登山と思い込んでいたのですが、これが大変な間違い。参道であるがために階段が多い。不得意というよりも階段は嫌いです。例によってブツブツ文句を言いながらも二時間半ほど登ると立派な山門に辿り着きました。

  

左;清滝の参道入口、10:18に撮影、山歩きスタート。まさに秋晴れ、最高の山歩き日和。右;「黒門」、12:53撮影。この黒門を通り過ぎると沢山の石灯篭が並んでいる大きな広場に出たので”ここがほぼ頂上なのかな”とホッとしたのですが、まだまだ甘い!。更に先に進む道があり”もう少し頑張ろう”と歩き出すと、

  

とんでもない急勾配の石段が続きました。

”上り”は僕の方がドラゴン先生よりも強いのです。長女のダンナさんが終始先頭を行き、しばらく遅れて長女さん、僕、更に遅れてドラゴン先生。もうお互いに文句を言う元気も無くなってきました。

最後の急な階段を登りきると立派な神社がありました。

  

左が本殿、更に登ると右の奥宮に。奥宮到着は13:22でありました。

 

愛宕山」と聞くと落語の好きな人は上方古典落語が頭に浮かぶらしいです。京都のダンナと大阪の太鼓持ちが「愛宕山」にピクニックに行く時のお話とか。そう言えば途中に「かわらけ投げ」のポイントがありました。あの辺りで京都のダンナが小判を投げて遊んだのかもしれません。

僕は「愛宕山」というと鉄道唱歌を思い出します。”汽笛一声新橋をはや我が汽車は離れたり愛宕の山に入りのこる月を旅路の友として”。ここで出てくる「愛宕山」は東京都港区愛宕にある「愛宕山」、あとで調べたら標高25.7mとのことでした。こちらの「愛宕山」に登ればもう少し楽だったろうに。

ダークダックス、ゾウさん(遠山さん)が先月亡くなられました。93歳。僕よりも20歳の年長さんです。これでメンバー四人全員が鬼籍に入られました。長い間、楽しいコーラスを聞かせて頂きました。改めてご冥福をお祈りしたいです。

 

下山してから長女さんご夫妻のお薦めで嵯峨野にある「天上の湯」に行きました。下山はいつもながらドラゴン先生がエラク元気になります。軽やかに先頭を進み”早よう来んかい”と勝ち誇ったような顔をして後ろを振り返っていました。長女さんがいなければ、振り返ること無く先に進んでいたことでしょう。

温泉でゆっくりと疲れを癒し、食事処でまたビールを飲みました。美味しかったです(この美味しさのための山歩きですかね)。

 

NHK俳句です。10月第二週。選者は山田佳乃さん、今回のゲストはシンガーソングライターの半崎美子さん。透明感のあるキレイな声で歌いながらの登場でした。今回の兼題は「椿の実」。「椿」は春の季語ですが、「椿の実」は秋の季語。名句の紹介がありました。

  はじまりし月日かぐはし椿実に   稲畑汀子

稲畑さんは佳乃さんの先生であった由。昨年、逝去されています。特選句の中で面白いと思った句です。

   連絡船ひとつころがる椿の実

   椿の実爆ぜて一粒万倍日  (爆ぜて=はぜて)

「一粒万倍日」というのは日本の暦にある吉日の一つだそうです。何かを始めるのに最適な日、の由。知りませんでした。特選三句です。

一席   分かち合ふ島の暮らしや椿の実

二席   夜雨より少し冷たき椿の実   

三席   源流に水の産声椿の実

 

半崎さんが掲題で句を作り、それを曲にして歌っていました。大喝采。本当にキレイな声です。

 

第三週。選者は村上鞆彦さん、ゲストはお笑いタレントの虻川美穂子さん。村上さんの年間テーマは「人生を詠う」で今回は「出産」。この番組の4月の第一回目は「誕生」で男親の立場からでしたが、今回は女性の側からの句。名句の紹介です。

   星涼しいのち宿るをまだ告げず   日下野由季

   産声のまはりの無音花吹雪   鶴岡加苗

「星涼し」は、昼間の暑さの収まった夜空にたくさんの星が涼やかに輝いている=夏の季語。最近の暑さでは「星涼し」とは詠めないでしょうね。「花吹雪」は春の季語です。

 

今週の兼題は「秋晴(あきばれ)」。特選句で面白いと思った句です。

   秋晴れや草に拡げる絵具箱

   秋晴れや目鼻描きたるゆで玉子

特選三句です。

一席   佐久鯉のくちびる厚し秋の晴

二席   向こうから百歳の母秋日和

三席   耳すこし遠き二人の秋日和

二席の句が秀逸だと思いました。番組でも「一人で歩いて来ている姿が目に浮かぶ」と鑑賞されていました。

僕のカミさんの母親も今年百歳の誕生日を元気に迎えました。先週の土曜日にはカミさん、長女一家、次女一家とおばあちゃんの家の近くで食事会。元気に曾孫達とおしゃべりしていたそうです。11月には名古屋までカミさんと一緒に出て来てくれます。僕、長男一家と食事する予定になっています。車椅子は使うようになっているそうですが、みんなと一緒に食事を楽しめるようです。

駄句です。

   秋晴れや膝が悲鳴の石の坂  孔瑠々

 

おまけの陶芸作品です。楽陶館で10月12日に焼き上げった作品です。お見せするほどの出来栄えでは無いのですが僕の記録として書いてます。

 

  

左、楕円のお皿(22㎝Ⅹ19㎝)。丸い大皿をロクロで引いたものを削りました。わざわざ楕円にした意味が無かったように。もう少し高さを付けた方が良かったかもしれません。織部青磁をかけました。平面では余りキレイに色が出ない様に思いました。

右;ダルマのお皿(20㎝Ⅹ15㎝)。角をとったのですが残しておいたほうが良かったかも。青呉須を使いましたが、絵と字を直接に書くのは難しいです。水墨画の先輩が龍と花をそれぞれ絵付けをしたお皿(二枚)を作っていましたが見事なものでした。上達したいものです。透明釉だけをかけました。 

 

   

左;フクロウの皿。鬼板の色はキレイでしたが、イロイロ使わずに一色で書いた方が良かったように。

右;早速に料理を乗せてみました。左はコンニャク、竹輪とレバー炒め煮。右は砂肝とキノコの炒め煮。美味しかったです。

 

コロナの7回目のワクチン接種の案内が2-3週間ほど前に届きました。どうするか。仲間の間でも意見が分かれてきています。僕は今まで、副作用が無かったこと、罹患しても重症化するリスクは減るであろうことを判断材料に接種してきました。「もう受けない」という方の意見にも頷かされるところがあり今回はまだ接種しておりません。数カ月ごとにワクチンを接種し続けるということにはやはり抵抗を感じます。

先ほど掛かり付けのお医者さんに定期健診に行ってきました。(ワクチンについて)イロイロとコメントをしてもらいましたが、「多分このような形で接種する機会は今回が最後であろう。重症化するリスクは少なくなるはずだから副作用が無い方は受けておいた方が良かろう」とのことでした。来週辺り体調の良い時に受けてみようかと考えています。