クルルのおじさん 料理を楽しむ

2024年、年明け

大変な年明けになってしまいました。ちょうど、長男のマンションでカミさんと二人だけで留守番をしている時でした。緊急地震速報のブザーが鳴り響くのとほぼ同時に震度4の恐ろしさを感じました。能登半島地震。現地、最大震度7

長男は一時帰宅していた嫁さんを病院に送りに行っている途中でした。小雪ちゃん、司くんも一緒に。クルマの中では揺れは感じることが無かったそうです。子供達が恐がらないで済んだのが何よりだったと思いました。

地震発生後一週間以上経過したのに、まだ被害の全体が把握できていない状態が続いています。一昨日から冬将軍の到来、輪島市珠洲市などで道路の復興の遅れ、停電・断水、孤立状態が伝えられています。死者は202人に、この内6人は災害関連死(日経1月10日、朝刊)。お祈りするしか無い、堪えられない状態です。

 

お陰様で長男の嫁さんはその後、無事に退院することが出来ました。まだ体力の回復には時間が掛かりそうですが、一家四人の平常の生活に戻りつつあります。里帰りしていたお母様も一昨日(1月8日)帰って来てくれました。

 

長男が宿直勤務で不在の時、じじ・ばば二人で小雪チャンと司くん二人の世話をしましたが、思ったよりもスムーズに出来ました(カミさんがほとんど全部やってくれたから)。二人も状況をそれとなく理解してくれている様で僕からすると大変に良い子で、小雪チャンはすっかりとお姉さんの役割を果たしていました。僕が活躍したのは二度だけ。小雪チャンと司くんを連れて三人で買い物に、上手くいったので翌日にもう一度近所の公園に遊びに行きました。一人で二人を見ているのは大変でしたが、一緒に楽しい時間を過ごすことが出来ました。事故も無く二人を無事に長男夫婦に引き渡せたことでホッとしています。

 

駄句です。

   元旦や二歳の影は五メートル   孔瑠々

 

 

新年のNHK俳句です。一月、第一週は夏井いつきさんの「凡人からの脱出」。今回の兼題は「氷」。冒頭に「兼題の誤解」の解説がありました。番組では兼題として季語の「氷」が設定されているのですが、この「氷」の捉え方を誤解した投稿が多かったと。即ち、季語としての「氷」ではなく、テーマ、言葉として「氷」を詠めば良いと誤解した投句が多かったそうです。たくさんの季語を例にとって説明されていました。「氷」「蝉氷」「スケート」「滝氷る」「氷柱(つらら)」「氷雨」「氷菓」「氷水」「花氷」「流氷」「薄氷(うすらい)」「氷嚢(ひょうのう)」。

この中で兼題「氷」にOKな季語、言葉は最初の二つ「氷」と「蝉氷」だけだそうです。「スケート」「滝氷る」「氷柱(つらら)」は冬の季語ですが「氷」とは別な(独立した)季語。「氷雨」も別な季語で夏、冬ともに使われるとか。「氷菓」「氷水」「花氷」は夏の季語。「流氷」「薄氷(うすらい)」は春の季語。「氷嚢」に至っては無季、季語では無い。

「蝉氷」とは蝉の翅(はね)の様に透き通って薄い氷のことだそうです。「氷」の傍題。綺麗な表現ですねえ。今回は、これが一番面白かったです。

 

脱ボン、特選句のなかで面白いと思った句です。

脱ボン   丁寧に氷割り行く遅刻の子

特選句   厚氷ぽこんと抜けばみづの息

 

駄句です。

   蝉氷二歳の靴に踏み割られ   孔瑠々

(後で調べたら僕が持っている角川の歳時記には「蝉氷」は載っていませんでした。季語は難しいですねえ)

 

1月7日(日)、ピアノサロン「心音」の第二回「おさらい会」。長男宅に寝泊まりしているカミさんも参加してくれました。僕も含めて4人の演奏。演奏順はくじを引いて決めることになっています。ほぼ全員が最初に弾きたがる(早く弾き終えて楽になりたい)から。「心音」先生のお友達の先生の生徒さん(先生の同級生とか)が一番手、川上ミネさん作曲の「アンジェラ」を。二番手は「心音」先生のお弟子さん、園長先生をされている方でピアノ経験者(この四人の中では一番、お上手)シューベルト即興曲・作品142-3主題を。二人とも練習の時にはノーミスであったのがやはり本番では大変に苦労されていました。

三番目が僕。ジョルジュ・オーリックの「ムーランルージュの歌」。やや練習不足ではありましたが、隠れ家を出る時にはとにかく適度な緊張感と集中力を維持して、楽しく演奏するようにと自分に言い聞かせて臨みました。結果はボロボロ。何度も詰まってしまいました。昨年の一回目の時は手の指が震えているのを感じましたが、今回はそれ以上に全身が固まっていたように。気持ちが空回りしていたのかも。途中から居直り状態で”どうにでもなれ”(ちょっとオーバー)と思ったら、最後だけはちゃんと弾けたように思います。最後が先生の旦那さん。マンシーニの「ひまわり」、僕らの世代には大変に懐かしい曲。僕の失敗が尾を引いたのか旦那さんも苦労されていました。

とにかく全員、無事に(曲を最後まで)弾き終わりました。先生も「生徒を見守る自分の方も力が入りました」とホッと一息。終わった後は恒例の新年懇親会。緊張感から解放されてビール、ワインの美味しいこと。普段から盛り上がりますが、この日は殊の外、皆さん饒舌になっていました(多分、僕が一番はしゃいでいた)。これだけの人に聴いていただける機会があるのは本当に嬉しい、有難いことだと改めて感じました。先生に感謝、感謝です。

次の「おさらい会」も楽しみにして、今週のレッスンからは新しい曲に挑戦です。

 

今日のお昼は鯱城学園・園芸科、四班の新年食事会です。一人、ご家族がコロナ感染となり、ご本人は元気なのですが念のために欠席されることになりました。被災地でコロナ感染が確認された避難所もある由、感染症のリスクが高まっています。被災地だけでなく、我々の日常の中でも、まだまだ、油断は出来ません。

 

おまけです。

1月6日(土)、千種区東山動植物園。長男と小雪チャン、司くんの四人で。切符売り場は長蛇の列、新春から大変な混みようでした。象さん、虎さん、キリンさん、カバさんを見て二人とも大喜び。楽しい写真がたくさん撮れました。

 

一日も早く復旧に向けての動きが始まります様に。苦難を乗り越えて何とか良い一年になります様に。心よりお祈りしております。