クルルのおじさん 料理を楽しむ

半世紀

12月5日、火曜日。阪急西宮北口駅の駅ビルに集合。久しぶりに大学のゼミの同期会に参加してきました。ゼミの同期は15人ですが、今回はそのうち7人が参加。ゼミの同期会のことは何度もこのブログに記載していますが、コロナ禍の期間に15人の同期生のうち、お二人が他界されています。

 

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亡くなったうちのお一人、D君のことを記載したブログです。今回の集まりには、D君の奥様がわざわざ食事の場所に出向いて来てくれました。入り口でゼミの同期生一人ひとりに丁寧に挨拶をされました。奥様とはこの「二人展」の時にご自宅にお伺いして以来のこと。お元気にされていることを大変に嬉しく思いました。更に驚いたことに僕のブログを読んでくれていました。昔小さい時には、僕のピアノの先生のご自宅のすぐお近くにお住まいであった由。名古屋のご出身とは全く存じませんでした。円頓寺商店街のお祭りの話等々、ローカルな話題を共有出来て大変に楽しい時間を過ごせました。自分のブログを読んでチョットでも楽しい時間を過ごして頂いている読者の方がいらっしゃることが分かって嬉しくなりました。

もう一人のS君はこのブログを書いた翌年早々に亡くなりました。S君も芦屋市在の方で、ゼミの同期会の世話役をずっとやってくれていました。D君、S君、共に地元神戸在のお二人が亡くなったことになります。

 

コロナ禍での制約が一段落して今年の6月に東京在の同期の集まりを持つことが出来ました。”同期会を再開しよう、その際にはやはりD君、S君のお墓参り、そして出来れば先生のお墓参りをしよう”ということで意見が一致しました。今回の世話役をしてくれたKⅯ君が残りの同期生13人全員と連絡を取ってくれました。急な用事、体調の不良等で二人が直前に不参加となりましたが、それでも7人の参加となりました。

そのうちの一人W君は卒業後、今回が初めての参加。僕も含めてみんなと再会するのは大学最後のゼミの集まり以来ということになります。僕は意外とすぐに分かったのですが、顔カタチ、お互いの変わりようにしばらくは「あー、うー、エー(おまえ、誰や?)」状態。お昼からではありますが、すこしアルコールが入った辺りから漸く参加者全員、大学四年当時に戻っての会話となりました。

W君が言い出しましたが「大学卒業して以来『半世紀』ぶりの再会である」。僕たちが卒業したのは1973年(昭和48年)ですから、間違いなく今年は卒業後『半世紀』であることを改めて認識しました。同時に、四年前には高校卒業後『半世紀』と言っていたなあ、ということを思い出しました。

 

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昔のことを懐かしがっているとフケてしまいそうで心配になりますが、2019年の「高校卒業、半世紀」のブログです。素直に懐かしいです。

 

この日は昼食後、KM君の完璧な手配で芦屋市霊園のS君のお墓、住吉霊園のD君のお墓、そして同じ霊園にある先生のお墓参りを無事に済ますことが出来ました。次回の集まりは、今回、急な用事で来れなかったN君の地元岐阜にて開催することになりそうです。半世紀を越えたお付き合いが続くことを祈りたいです。

 

 

NHK俳句です。12月、第一週は夏井いつきさんです。「凡人からの脱出」。今月の兼題は「おでん」。急に寒くなってお酒飲みにはいい兼題です。お馴染みになった「凡人パーツ」ですが、今回の「おでん」の凡人パーツは「コンビニ」とのことでした。僕らの世代にはかなり意外。「おでん」→「赤ちょうちん」「屋台」「熱燗」「愚痴」が昭和20年代世代の凡人パーツかと。「おでん」「コンビニ」の脱ボン句です。

   いいとこに置くなあコンビニのおでん

   コンビニのまだ空っぽのおでん鍋

同じく脱ボン句を例にとって作句の練習方法の紹介がありました。

原句   実験室煌々コンビニのおでん

この句の上5(=場所)を置き替えてみる、さらに中7の前半(煌々)を置き替えてみる、そうすれば「おでん」「コンビニ」でも脱ボン句が生まれる、とのご指導。司会の柴田さんがその通りに実践した句です。

   高架下くぐってコンビニのおでん   柴田英嗣

面白い試みであると思うのですが、どうもシックリこない。詠みたい気持ちをまずは大切に句にすることが大事なことだと思うのですが。夏井さんのご指導は適格であると思いますが、何かテクニカルな観点からのウエイトが大きすぎるなあと感じてしまいました。

特選句の中で面白いと思った句です。

   喪服の背囲む屋台のおでんかな

   竹輪麩を対岸に遣る関東煮

 

駄句です。

   おでん酒食ってかかるは新入社員  孔瑠々

「半世紀」ほど前、新入社員の時にはおでん酒で酔った振りして先輩に食ってかかっておりました。随分と生意気な厄介な新入社員であったろうと。

 

 

神奈川の自宅に戻りました。今日は男の料理教室です。今年、最後ですから忘年会も兼ねての「食友会」。前回、メニューの希望を聞いてくれたので季節柄、忘年会に合うだろうと「ローストビーフ」をお願いしたら、先生が聞き入れてくれました。

今日の料理は「手巻き寿司」「エビ入りのシーザーサラダ」そして「ローストビーフ」です。

 

先生にお願いした手前もあり、今回は「ローストビーフ」に集中しました。実はローストビーフは居酒屋ヒデさんの得意料理の一つ。密かに自分でもやってみたいなあと思っておりました。フライパンで調理しましたが、先生のアドバイスは「出来るだけ触らない(動かさない)こと」。とは言え、レシピには”何回か肉をころがす”とも書いてあり、この辺りの兼ね合いが難しいかと。

班の仲間と手分けして調理するのですが、案の定「xxさん、動かし過ぎ」と注意されました。アルミホイルで包み寝かせた後で、一人当たり約100gに均等に分けるのにどうすれば良いのか悩みました。大きなブロックが二つ。僕の班は8名ですから、このブロックを一切れ100g見当に切るしかないかと思ったのですが、それでは(小さな)ステーキのようになってしまう。肉の厚さは5mm程度の薄切りに、ということなので二つの大きなブロック肉をとにかく何枚もの薄切りにしました。レシピには無かったのですが、先生が準備してくれた蒸かしジャガイモと水菜をそれぞれのお皿に敷いて、その上に5-6枚づつ均等に見えるように乗せていきました。タレをたっぷりとかけて完成。先生から「薄く切るのが上手に出来ました」とお褒めの言葉を頂き大喜び。味も大満足。お昼からビール、ワイン、日本酒で盛り上がりました。

 

   

ご参考までにレシピを添付しておきます。年末の子供たち、孫たちとの食事会の時にメインメニューとして準備してみようかと。上手く出来るかな?。