クルルのおじさん 料理を楽しむ

「飲酒ガイドライン」

今朝(2月20日)の日経朝刊に掲載されていました。

厚労省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を正式決定して2月19日に公表したもの。興味と関心はあったのでHPで全文読んでみました。記事にある純アルコール量(20g)を可視化した図表はありませんでしたが、「疾病別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)」の表が掲載されていました。確かに「純アルコール量」で説明する方が分かり易いと感じます。

「高血圧」「食道がん」は少量でも飲めば発症のリスクが高くなるそうです。「大腸がん」は20g/日以上で。「一日当たりの適度なアルコール量」というのは記載されていないのですが、発症リスクを示すことにより「アルコール健康障害の発生を防止する」、「不適切な飲酒を減らす」ために活用されることを目的としているそうです。

 

とにかく飲み過ぎは以ての外。一週間のうち飲酒しない日を設ける。飲む前、飲む時には「食べる」。飲む時には「水を飲む」。のが肝要のようです。僕はこの注意事項の二つ「飲む時には『食べる』『水を飲む』」だけはクリヤー出来ていますので、少しは安心(?)しましたが、そろそろ真剣に「飲む量」「飲む頻度」に注意しながら飲むことを心がけようと考えています。

 

資料として「海外のガイドラインに記載のある飲酒量(純アルコール量)」が添付されていました(ただし、各国ごとに基準、位置づけが異なるので単純比較は難しいそうです)。欧米が概して厳しいガイドライン。カナダが一番厳しい=26g/週(=4g/日!)、イタリアが二番目に厳しい=12g/日、次いでオーストラリア、イギリス。日本の基準を20g/日と捉えるとこれらの国が日本よりも厳しい基準。大らかなのは、アメリカ(28g/日)、ロシア、ニュージーランド(ともに30g/日)、韓国(40g/日)。”イタリアが二番目に厳しい”、というのは”呑み助が多いからガイドラインが厳しくなっているのか”と勘ぐってしまいます(スミマセン)。

 

 

NHK俳句です。2月第二週、選者は山田佳乃さん、ゲストにはエッセイスト・タレントの小島慶子さん。今週の兼題は「針供養」。2月8日が針供養の日とか。淡嶋神社に出向き神前の豆腐や蒟蒻に古い針を刺して供養する。京都、関西では2月ではなく、12月8日に行われる由。淡嶋神社の起源とされる和歌山県淡嶋神社では2月8日。東京、関東も2月8日。場所、地域で異なっています。面白いですね。名句の紹介がありました。

 

   古妻や針の供養の子沢山   飯田蛇笏

子沢山の時代、上の子の服を繕っては下の子に着せていた時代。僕らの小さい時はこの風情が残っていました。懐かしい。

特選六句で面白いと思った句です。

   着流しの男ぶりなり針供養

一瞬、テリーちゃんのことが頭を過ぎりました。たまに作務衣っぽい和服姿で飲み会に登場します。なかなかに着こなしが良くてよく似合ってます。

 

特選三句です。

一席   空を縫う雨音ゆかし針供養

二席   まち針の影のはなびら針供養

三席   針供養女のひとり老いゆきぬ

 

改めて角川の歳時記を見てみると、「春」と「冬」の季語の両方に記載がありました。句を読んでみましたが、何故「春」に収めているのか、あるいは「冬」なのか、僕にはよく分かりませんでした。難しいものです。

 

 

第三週、選者は村上鞆彦さん、ゲストにはナント本物のテリー伊藤さんが登場。今回のテーマは「老い」ですが、テリーさん「『老いる』なんて何も良い事無し---生きてるだけでめっけもん---『ままならないこと』をやる」、それで70歳近くになってから大学院に入り修士になったそうです。

「老い」をテーマにした名句(テキスト記載も含め)です。面白い句がたくさん紹介されていました。

 

   衰や歯に喰いあてし海苔の砂   芭蕉   (衰=おとろい)

   老人のかたちになって水洟かむ   八田木枯   (水洟=みずばな)

   蛍の夜老い放題に老いんとす   飯島晴子

   狐火を詠む卒翁でございかな   阿波野青畝

「蛍の」句、”食べ放題”、”飲み放題”、”言いたい放題”、等の用例のなかでテリーさんも司会の柴田さんも「老い放題」を絶賛していました。楽しい、良い句ですねえ。

 

今週の兼題は「海苔」、特選三句です。

一席   有明の海苔ぞ厚かぞ濃ゆかぞと

二席   海苔干すや海を嫌いになどなれぬ

三席   海苔汁をふはりふはりと飲みにけり

「海苔干すや」の句は石巻市の方の句です。

 

テリーさん、久しぶりに拝見(TVでしかお目にかかったことはありませんが)、お元気でなによりでした(ちょっとふっくらしたかな)。ググったら1949年生まれ、僕より一歳年長さんでした。友達のテリーちゃんは数歳年少さんです。

 

テリーちゃんに紹介してもらった「うお浜」のことを記載したブログです。

kururupapa.hatenadiary.jp

陶芸クラブの仲間で中国杭州出身のS君と「うお浜」で飲み会をすることになりました。その日の午前中、たまたまラインでテリーちゃんと交信していたら「夜は空いているから参戦してもよいですか?」と。

結局、夕方5時の開店から10時くらいまで延々と飲み放題、おしゃべり放題を続けました。お二人はまだ若いですが(S君は、33歳でした。僕の子供達より若かった!)、僕一人「老い放題」。ご迷惑はかけなったと思いますが、調子に乗って飲み過ぎは良くありませんね。大変に楽しく歓談できましたが、ちと反省です。「ガイドライン」からは勿論大きく逸脱していました。

 

「男の料理教室」です。

   

「タラの磯辺揚げ」「とろふわ、たらこ豆腐」。薄切りの餅をのせたタラの磯辺揚げが予想外の旨さ!。「とろふわ、たらこ豆腐」もブロッコリー、えのきを入れて美味しく頂きました。92歳の長老さんと近くの席になり、ビール、日本酒を楽しく頂きました。缶ビール一個とコップ酒、これだと何とかガイドラインに収まっているかな(夜の部は別にしてですが)。

 

おまけです。水墨画、先輩に追いつくために一人「四君子」の練習です。

   

「蘭」2点。2月3日、撮影。

   

「梅」2点。左「白梅」、右「紅梅」(のつもり)。2月16日、撮影。
4点とも有名な水墨画の先生の作品を真似して描いたモノです。この後は「四君子」最後の「菊」に挑戦します。クラブの先輩達は「雪山」「冬山」「里山」等を描いていますが、僕はまだまだそのレベルにあらず。当分はマイペースで練習を続けたいと思います。先輩たちが優しく、厳しく講評してくれるのが励みになります。