クルルのおじさん 料理を楽しむ

京都一周トレイル・完

12月3日(土)、最後の西山コースを歩き終えて、とうとう、遂に、漸く、やっと、京都一周トレイルを完結することが出来ました。

 

今までの京都トレイルの記事を整理してみました。懐かしいこと!。2020年10月から開始、東山コースを4回に分けて楽しみました。その後、中断。2021年11月から再開、北山・東部コースを2回に分けて終了し、2022年4月に北山・西部コースを半分歩いたところでまた中断。この2-3年の間、コロナで振り回されていたことを思い出します。先月11月に西部コースの残りを歩き、今回、最後の西山コースを無事に歩き終えることが出来ました。

 

今までの京都トレイルの記事です。

kururupapa.hatenadiary.jp

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

kururupapa.hatenadiary.jp

 

いつもの通り早朝に名古屋の隠れ家を出発、京都・岡崎のドラゴンマンションに。「西山コースは余裕で歩ける(はず)」ということで、朝食をとってから出発することにしていました。マンションの近くにある京都で一番古いサイフォン珈琲のお店で名物のクラブサンドイッチを頂きました。ゆったりとこういう時間を持てるのも京都トレイルの嬉しいところです。

バスを乗り継いで北山・西部コースの最終点である清滝に。前回、紅葉がキレイだった辺りはすっかり落葉していました。いざ、西山コースに出発。素晴らしいトレイルコース。清滝川沿いになだらかな膝に優しいコールです。冷たい山の空気が気持ちの良いこと。そして保津峡との合流点に。

 

保津峡展望台から。ドラゴン先生撮影。2022年12月3日、12:30頃。

軽快に足を進め、西山コース史跡エリアに。化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)。

  

寺伝によれば「約1200年前、弘法大使が野ざらしになっていた遺骨を埋葬した」のが始まりだとか。8千体を数える石仏・石塔。「化野」=あだし野とは全く読めませんでしたが、「あだし」とは「はなかい」「むなしい」との意だそうです。

 

五山送り火の「鳥居形」の辺りを通り過ぎ、二尊院、落柿舎も通り過ぎて渡月橋に。

12月に入り紅葉も終わりの頃ですから”観光客は少なくなってきた”とのことでしたが、それでもたくさんの人出でした(ドラゴン先生撮影)。阪急嵐山駅を通過して今回のピークになる松尾山に向かいました。二人とも人混みに疲れましたがまだまだ元気いっぱい。「松尾山は300m弱だから」。これを登り切って下山すればすぐに阪急の上桂駅。「今日はトレイル完結記念の打ち上げをやろう」と気持ちは既に宴会ムード。

「山高きが故に貴からず」とNHKの低山歩きの番組で繰り返されていますが、山は低くても楽なことはありません。特に今回の様に楽な道を楽しみながら歩いてきて、最後にピークが急に出てくるのは(地形図、断面図を見て理解しているとは言え)やはり、キツイ。さすがのドラゴン先生も足が進まなくなってきました。登りは人並みに歩ける僕の方が先に出て松尾山頂上付近に到着。ここをピークにあとは下りになるのですが断面図を見るともう一度上り下りが出てくる。下りにはメッポウ強いドラゴン先生、登りは人並みに進める僕、交代して先頭を歩きながら足を進めました。図視点ピークの手前の標識で仏様のお迎えを受けました。

 

映画「スターウォーズ」のジェダイ・マスターの「ヨーダ」さんのような。心が和みます。「疲れてる時は気いつけなはれや」と言ってくれているような。膝がピクピクとし始めている時でしたので、この後は一歩ずつ安全第一でゆっくりと下山しました。下りに入ってからはドラゴン先生はヨーダの如く軽快な足取りでした(羨ましい)。

 

とにかく無事に下山。途中、保津峡の景色、お寺の散策に時間を費やしたので歩き始めから5時間ほど経っていました。さすがに疲れた。元気を取り戻して「今日は完結記念を盛大に祝おう」と。ドラゴン先生一押しのとっておきの中華料理店に。

この夜のために一押しの場所を予約してくれていたのかと一瞬、感激したのですがさにあらず。「時間がまだ早いから行ってみれば何とかなるでしょう」。京都四条大橋の北詰にある古い銀行かホテルかと思われる中華レストランの受付に。「予約はしていないが席はいかがか?!」。二人とも決してキレイとは言えない山歩きの風体。親切そうな(気の弱そうな)オニイチャンが申し訳なさそうに「予約客が来るまでの1時間半ほどであればナントか席を準備します」と。給仕の人が丁寧にジャバラのエレベーターを開閉操作して階上の部屋に案内してくれました。「やっぱ怖い顔してるからどう見てもお店の人がビビってまっせ」。「そんなことは無い。私は丁寧に優しい顔でお願いしているだけだ」。

単品の料理を何種類か注文。「イカ、ホタテの海鮮煮が食べたい」と言い出してウエイターの方に聞いたところ「単品メニューにはないがコース料理の一つにはあるから、それを特別に提供しましょう」と破格の対応。これには流石のドラゴン先生も喜ぶやら驚くやら「なかなかここまで注文受けてくれるお店はないねえ、親切なイイ店だねえ」と大感激。「やはり、どっかのスジの方と思われてまっせ。コワい顔してると得ですナ」というしかありませんでした。

 

単品で注文した「春巻き」。美味しかった。特注のイカとホタテの一品は写真を撮るのを忘れました。残念。結局、何故、これほどに親切丁寧に対応してくれたのは良く分からず終いでした。予定の時間が迫っても決して急かすことなく最後まで親切に対応してくれました。普段からお客様ファーストで対応する立派なお店なんでしょう(ホントはキット何かある、と思っています・・・?)。お陰様で気持ちの良い京都一周トレイルの完結打ち上げ会を楽しむことが出来ました。

 

お互いに歩くのを楽しむことを継続したいと意見が一致しております。それも出来れば歴史・史跡に纏わるところを歩ければ楽しいだろうと。次は、琵琶湖疎水に関係するルートを最有力の候補として検討中です(ドラゴン先生が)。

(註;念のため。京都一周トレイルには「京北コース」というのが存在しているのですが、このコースは京北部にあって全域が丹波高原に含まれるコース。本来の京都市街を一周するトレイル・コースではないので我々は割愛です)

 

 

NHK俳句です。12月第一週、司会は武井壮さん、選者は高柳克弘さん。ゲストは動物作家のパンク町田さん。今週の兼題は「狸」ということで町田さんの出番になったようです。特選三句です。

一席   狸住む校庭に花いちもんめ

二席   駐在の逃げ腰見抜き狸の子

三席   まんまるがつぼまっているこの狸穴

面白いと思った句です。

   切手買ふ狸の町の郵便局

 

テキストには「跳梁跋扈、妖の季語(ちょうりょうばっこ、あやかし)」との見出しが書いてありました。

   狸汁座中の一人ふと消えぬ   佐藤紅緑

俳句の中には目には見えない仮想の世界も豊かに温存されている、とのことです。また、「怪奇の季語」というのもあると。「狐火」、冬の季語です。

   狐火や髑髏に雨のたまる夜に   蕪村

   狐火の燃え着くばかり枯尾花   蕪村

蕪村は怪異に関心が強く、妖怪の絵もたくさん残している由。

「雪女」、これも冬の季語。天文の季語ですが、字面から妖怪が連想される句も多くあるとのことです。省略します。

 

 

12月に入りました。日本はクロアチアPK戦で敗退です。惜しかった。スペイン戦で逆転勝利ゴールを決めた田中選手と三苫選手が抱き合って転がっている姿が感動モノでした。「お前よくあそこにいたな!」「きっと来ると思っていた!」。二人は同じ川崎市立の小学校、同じサッカークラブだったそうです。クロアチアは昨日、優勝候補のブラジルを再度PK戦で勝利しました。すごいですね。

 

12月8日、ピアノのレッスン。ピアノの横には先生お手製の日捲り、「あと30日」。ドキドキします。旦那さんの顔色も変わってきている由。「もう30日」「まだ30日」。いずれにしても今年の年末年始はお酒を控えめにすることになりそうです(多分)。

 

寒さが一気に強くなってきました。皆さま、引き続きくれぐれもご自愛のほど。