クルルのおじさん 料理を楽しむ

百歳、万歳!・その2.

伊勢市二見浦の夫婦岩です(旅行二日目、11月20日、撮影)。

 

おばあちゃん=カミさんの母親、カミさんのお姉さん、カミさんと僕の四人で鳥羽、伊勢志摩に二泊三日の旅行に行きました。一日目=11月19日(日)、名古屋から近鉄鳥羽駅に、レンタカーをして市内散策、ミキモト真珠島を一回りしました。車椅子を利用して始めての旅行ですが、車椅子のお陰でおばあちゃんの行動範囲が広くなりました。本人も改めて便利さを喜んでいます。乗り心地が心配でしたが、アスファルト道路は快適、問題無し。石畳の道はさすがにガタガタして可哀そうな気がします。出来るだけ平坦な道を移動しました。今の日本は車椅子への対応が良く出来ていることに改めて驚きました(まだ不十分との声が大きいと思いますが)。

トイレが便利になりました。車椅子マークが付いている多目的トイレが随所にあります。女性三人が車椅子ごと一緒に中に入ることが出来て用を足せます。これは利用者には大変な安心感があろうと。エレベーター、(エレベーターがない処では)車椅子ごと乗り込める台車、または階段の横のスロープがほぼ何処でも設置されていました。普段、目にしている設備でしたが、実際に利用してみて初めてその有難さに気づきました(改良して欲しい点は多々ありましたが)。

初日は鳥羽市にある鳥羽観光ホテル・潮路亭に。ミキモトが開発したパール風呂(アコヤ貝・真珠だけから抽出出来る保湿効果が高い成分が入っているそうです)をおばあちゃんも楽しんでいました。

 

二日目はゆっくり朝食の後、冒頭の写真の夫婦岩に。二見興玉神社の本殿の奥にあります(伊勢市です)。ホテルで説明を受けた限りでは「車椅子では無理かも知れない」とのことだったのですが、おばあちゃんが”見たい”というのでとにかく行ってみることにしました。

一番、近くの駐車場に停めて石畳と砂利道をゴトゴト、ガタガタと。神社を過ぎて夫婦岩を間近かで見るスポットまで行くことが出来ました。四人とも以前に見学したことがあるのですが、ここまで近くで見ることが出来たことに大喜び。大阪では小学校の修学旅行の定番だと思いますが、東京からだと中学・高校の様です。ナントおばあちゃんも女学生時代に来たことがあると。昔話に花が咲きました。72歳から100歳のグループですが、この時は皆さん10代に戻っていたような。

夫婦岩の後は、伊勢神宮・内宮に。前日の打ち合わせでは”宇治橋の鳥居の処まで行ければ良しとしよう”と話していたのですが、夫婦岩観光に成功!?したので、調子に乗って内宮の正宮まで行ってみようと。月曜日ながらも観光客が一杯、ちょっと遠くの駐車場に停めて「おはらい町通り」「おかげ横丁」を散策しながら宇治橋に到着。おばあちゃんも調子良さそうなので、そのまま宇治橋を渡って神域に入りました。

ここからが大変。神域には砂利が敷き詰められていますが、この砂利の層が厚くて深いのです。おばあちゃんの折り畳み式の車椅子の車輪の大きさ、タイヤ幅では砂利の中に車輪が埋もれてしまい、73歳が必死に押してもナカナカ進んでくれません。万事休すと思った時に、親切な人が声をかけてくれました。「宇治橋入口の案内所で大きな車椅子を貸してくれますよ!」。”オオ、これぞ天の助け”と二人におばあちゃんを見てもらい案内所に取って返しました。案内所で手続きをしながら話していると係の人が「さっき小さな車椅子で通って行かれた方でしょ。あの車椅子ではかなり厳しい(無理か)と思っていたんですよ」と。

思わず”あほたれ、見ていてそう思ったならその時に注意せんかい!”と怒鳴りそうになりましたが、最近、温厚になった僕は感謝の言葉を返して有難く大型の車椅子を貸して頂きました。

 

大型の車椅子は押すのも楽だし、乗っているおばあちゃんも乗り心地、座り心地が良さそうでした。正宮の石の階段の処まで行き階段の下からですが皇大神宮にお参りして貰うことが出来ました。ゆっくりと参拝を済ませて、おかげ横丁を再度散策。夜の食事に支障がないようにお昼は、参道のお店の蒸カキを食べたり、松坂牛のコロッケ(ナント、一個500円もします)・肉まんをつまんだり。おばあちゃんは昨晩の潮路亭での料理もこの時の参道でのツマミも三人に負けずにほぼ同じモノ、同じ量を楽しんでいました。凄い、エライ、立派!だと感心します。拍手です。自分が歳を重ねても美味しく食事を楽しむことが出来ればいいなあと心から感心しました。おばあちゃんから元気をもらっています。

 

二日目は志摩観光ホテルのザ・クラッシクに。伊勢志摩サミットで有名なホテル。館内に温泉は無く残念でしたが、海の幸のフルコース料理を楽しむことが出来ました。モチロン、おばあちゃんもほぼ完食!。

 

ホテル客室窓越しの景色(11月21日、朝に撮影)。ここは志摩市です。

 

三日目はのんびり、ゆっくりと名古屋に戻り、休憩してから三人は東京に戻る予定であったのですが、トラブル発生。近鉄鳥羽駅から名古屋まで乗り換えなしの特急に乗車、席に座って「二日間の旅行が無事に追われそうで良かったねえ」と話していたら、車内放送があり。「車両故障のためにこの特急は運休」に。”じゃあ、どうすれば良いのか”の説明が全く無く要領を得ないので頭に来ていたのですが、しばらくしたら係の人が席に来てくれました。相変わらず要領を得ない説明で「とにかくこの列車からは急いで下車してください」と急かすだけなので、さすがに声を荒げて文句を言ってしまいました。帰りの新幹線の時刻を考えると(この後の直行便まで待つのはやや心配なので)次の宇治山田駅で乗り換えて名古屋に戻る特急に乗ることにしました。僕は冷静に文句を言ったつもりでしたが、ホームで待っていると駅長だか助役だか何人かの駅員さんが寄ってきて平謝りしていました。以前であれば嵩に懸かって「謝ってすめば警察はイランやろ」となるところですが、この時も穏やかに謝罪を受けることが出来たかと。73歳になって成長しているのかも知れません(カミさんからは「それが普通ですよ」と窘められました)。

 

名古屋からはカミさんが二人を池袋まで送って行ってくれました。夜、神奈川の自宅に帰ってからカミさんから電話があり。「おばあちゃんが大変に喜んでいた。長男の家で子供達(曾孫たち)と話を出来たのも楽しかった。旅行に行ってホテル・旅館に泊まる自信もついた。また、みんなで一緒に行きたいと言っている」とのことでした。

旅行の前日は名古屋の覚王山の長男のマンションで皆で食事会をしました。長男夫婦、嫁さんのお母さん、小雪チャンと司くん、全員そろって。嫁さんが「100歳祝い」のケーキを準備してくれていました。おばあちゃんが小雪チャンと一緒にローソクの火を消しました。

おばあちゃんが喜んでくれて、そして自信をつけてくれて何よりでした。また、是非、一緒に旅行したいと思います。元気を貰ったのはこちらの方だと感謝しています。

 

 

NHK俳句です。11月第二週、選者は山田佳乃さん、ゲストは女優・作家・歌手の中江有里さん。今週の兼題は「冬構(ふゆがまえ)」。「日本の家屋は大方夏向きに作られていて、冬を迎えるに当って設備や建物や樹木に冬の準備をする。『冬構』は主に家の外に設える(しつらえる)事柄を指している」そうです(テキストの解説)。

漱石の句が紹介されていました。

   砂浜や心もとなき冬構   夏目漱石

 

テキストに宇多喜代子さんの句も載せられていました。

   年寄りに従うことも冬構   宇多喜代子

 

今週の特選三句です。

一席   古九谷にちいさな山河冬構

二席   冬構どこへも行かぬ影と棲み

三席   冬構ここにも母の几帳面

 

 

11月第三週です。選者は村上鞆彦さん、ゲストは作家の山崎ナオコーラさん。山崎さんは母親で俳句も嗜む方。尾崎放哉の自由律俳句を印象深く受け止めていると。

   入れるものがない両手で受ける   尾崎放哉

 

村上さんの今週のテーマは「子育て」。山崎さんのお話が秀逸でした。

(小説と対比して)「一瞬を永遠にするのが俳句」。「母ではなくて親になる」と言う気持ちの持ち方。(子育ての極意は)「『生きている』ことを肯定する」等々、インパクトのあるフレーズが出てきました。「子育て」の名句です。

   悴める掌を包みやり諭しけり   西村和子   (悴める=かじかめる、掌=て、諭し=さとし)

 

テキストに面白い句がありました。

   天瓜粉百歳はあと百年後   西山ゆりこ   (天瓜粉=てんかふん)

 

うちのおばあちゃんも百年前には天瓜粉を叩(はた)かれていたのでしょうね。

 

今週の兼題は「落葉」、特選三句です。

一席   歌舞伎座の緋の絨毯に落葉かな

二席   無花果の大きな音の落葉かな

三席   寝室のありしあたりへ落葉散る

 

 

おまけです。

水墨画の練習を続けています。11月18日の宿題、「阿修羅像」と「龍」です。

   

阿修羅像は「写真を見ながらデッサンしてそれを水墨画に描く」というのが宿題でしたが全く出来ず。先輩が描いた「阿修羅像」を真似したら少しは描けるようになりました。「構図は良い」と講評してもらえましたが「水墨の線にはほど遠い」と厳しい指摘を頂きました。

「龍」は先生の作品を真似したのですが、これも全く描けず。別な先輩がお皿に描いた「龍」を真似して描きました。こちらの方は少しは線がキレイになった?。コミカルな表情が面白いと気にいっています(調子に乗って自画自賛してしまう方ですから、厳しい指摘を頂くのが有難いですね)。

 

陶芸作品、その5.

今年は11月8日が「立冬」でした。「暦のうえでは冬になるけどまだ秋の気配が云々・・・」というのが定例の挨拶の様に思いますが、11月3日からの三連休、この時期としては異例の暑さでした。4日は昔の(現役時代の)お友達と名古屋でゴルフをしましたが、全員、半そで・夏ズボンのスタイル。それでも気持ち良く薄っすらと汗さえかくほどでした。5日には全国各地で史上最高気温、7地点で30℃以上の真夏日となったとか。名古屋市は26℃でした。

今週末から来週にかけて、気温は低下するとのことです。「極端な寒さでなく平年並みに戻る程度だが、高温続きだったため体験的には寒さを覚えるかもしれない(日経、11月8日)」そうです。風邪には注意したいものですが、この後、冬にかけ高温傾向は続くそうです。「”エルニーニョ”はピークを迎えている⇒西日本中心に比較的気温の高い冬になりそう。”インド洋の「正」のダイポールモード”が続いていて暖冬傾向に拍車がかかる可能性がある(同、11/8)」とか。気象用語も次から次に新しい言葉が出てきて、その度に温暖化が進んでいる様に感じます。

11月5日(日曜日)の日経・文化欄に作家の新井素子さんが「秋はどこへ行った」というお題で寄稿していました。「今年の夏は暑かった。最近は毎年この言葉を口にしている・・・今年は特に暑かった」「今が『何月』なんだか、暦的には知っているけれど、感覚的には判らなくなっている」「地球温暖化、これ本当に考えなきゃ。だって、ホントに変なんだから」。全く同感ですねえ。

 

楽陶館、研究Bコースの最終回の作品が焼き上がりました。僕の記録として記載してます。お付き合い頂ければ嬉しいです。

 

  

右;今回のメイン、大皿。直径24㎝。過去最大の大きさで、かなり薄く削ることが出来ました。持った時のバランスも良し。施釉は黄瀬戸。仲間の一人(熟達者)が以前から黄瀬戸の大皿を何回も作っていたのですが何時も”いいなあ”と憧れていました。素焼き棚に置くときに表面にキズを付けたのと黄瀬戸が流れたのがやや残念ですが自分では大満足しています。

 

  

タタラ、手作りの小皿、丸皿。施釉は白マットに透明の二重掛け。施釉後、乾燥に時間が掛かります。日常の食事に使えそうです。満足。

左;15㎝Ⅹ10㎝。施釉前に青呉須で、水墨画の先生が練習用に魚の絵を描かれていたのを真似しました。線がスムーズに書けません。

右;直径9㎝。鬼板でフクロウを描きました。施釉は同じ。

  

クルルの剣山と受け皿を一体化しました。水を入れた時に剣山の下に水が流れてくれるように剣山の底と受け皿の間に台を付けました。施釉は青磁を上下両方向から、天目と瑠璃を左右から。それぞれ二種が二度掛けになって合計5色(になっているはずなのですが)。さっそくに花を活けてみました。これも満足してます。

大皿以外は残り物の粘土を使ってやっつけ仕事で作陶しました。やはり仕事がザツですねえ。チト反省しています。

 

研究Bコースで作陶した大皿三枚を並べてみました。左上、9月の作品。左下、10月。右が今回。手に持った時の重さ、バランスは今回のが一番しっくりするので良かったです(進歩しているぞ!)。

11月9日、作品のピックアップに楽陶館に行きました。この時に次回の研究Ⅽコースの当選発表が掲示されていました。仲間の一人が落ちてしまいました。残念(まだ辞退者による繰り上げの可能性は残されていますが)。Ⅽコースは12月14日から3月14日までの12回。改めて抹茶茶碗に挑戦したいと思ってます(大皿にも、ですが)。



NHK俳句です。10月の第五週です。久しぶりに再放送ではなく夏井いつきさんの登場です。「発想力を鍛えるドリル」。いつきさん、そして司会の柴田さん、(いつきさんの)長男の家藤さん、アンジェリーナ1/3さんが全員ジャジー姿で登場して「発想のトレーニング」。その1.「俳句大喜利」。

   胡瓜もみ○○○○匂いしてあはれ

○○○○に何が入るか発想のトレーニング。「線香の」「鉄気(かなけ)の」「星死ぬ」「実家の」イロイロな発想が出ていましたが、元の句は「蛙の」、川端茅舎の句でした。

その2.凡人脱出マップ。9月の放送での季語「秋刀魚」の連想ワード=「七輪」を詠った句は287句あったそうです。これを季語(第一キーワード)から第二キーワード(連想ワード)⇒第三キーワードに展開、分類していく(秋刀魚⇒七輪⇒焦げ、爺ちゃん、等々)。「秋刀魚」と「七輪」の脱ボン句は、

   タクシーより七輪と秋刀魚六匹

テキスト11月号の入選句の欄で、この句は「佳作」に取られていました。

テキストには「秋刀魚」⇒「煙」が連想ワードの一番であったと。この類想での脱ボン句、

   べらぼうに煙出さうな秋刀魚選る

 

その3.実践編。「氷」の連想ワード=類想を皆さんが出し合って、それを頭に入れながら実際に投句するということに。11月17日が締め切りになっています(放送は1月7日)。どうなりますやら。

 

11月第一週。先生が夏井いつきさん、アシスタントは長男の家藤さん、それに司会の柴田さんで。兼題は「七五三」。例によって連想ワード、類想類句を紹介。「七五三」⇒「晴れ着」⇒「着くずれ」で「着くずれ」を取り合わせたボン句の紹介。全ての句で「晴れ着」を省略していることを評価していました。半ボン句には

   笑顔出た頃に着崩れ七五三

「晴れ着」「写真」の言葉を使わずにその情景を描けていると。面白いと思いました(これが”半ボン”と言うレベルの高さ)。「季語の力を信じる」というのが今週の解説の眼目となりました。特選六句の一つ、

   家で転ぶ家出て転ぶ七五三

この季語「七五三」を「敬老日」「受験の日」「春の雲」「秋の暮」にそれぞれ置き換えてみる。多少、こじつけの様な感じもしましたが、それぞれの情景は頭に浮かんでくるようです。確かに「季語の力」というものが実感させられます。これ以外に面白いと思った特選句です。

   名に小さくルビ足す祝詞七五三

   袂から玉砂利二つ七五三

   ああそこで砂利と遊ぶか七五三

いつきさんの解説、説明が絶好調になっています。面白いです。

 

 

おまけです。名東区の「ふれあい生涯学習センター『まつり』」。

  

右が学習センター。学校の教室のような部屋、会議室、美術室、調理室、体育館等があります。陶芸クラブ、水墨画クラブはこの施設を利用しています。クラブの作品を展示しました。

  

左;鉢。クラブに参加してから二回目の施釉作品。6月~7月ごろに作陶したもの。まだロクロに手こずっていました(訂正、今でも手こずっています)。織部と透明の二重掛け(だと思う)、色がキレイに出たので嬉しかったです。先輩が出品しなさいと言ってくれたので喜んで出させて頂きました。展示するというのは大変な励みになります。

右;「柿」です。額に入って「馬子にも衣装」。こちらも展示して見て頂ける場があるというのはホントに有難いものです(作るのはシンドイですが)。先輩諸氏の作品と並べてみると自分の拙さが良く分かるようになってきました。

 

おまけのおまけ。

土偶を読むを読む」、縄文zine編、文学通信、2023年6月第二版第一刷、を千種図書館で借りて読みました。ドラゴン先生が「いずれこういう本が出版されることになるであろう、と思っていた」と言っていたのに刺激を受けました。僕が「土偶を読む」を読んで喜んでいた時に、先生からは「あの本は面白いが”トンデモ本”という見方が多い」との指摘がありました。学術的な価値、専門知・知識に敬意を表している先生ならではの見識でした。この「読むを読む」はフェアな内容であったと思いますが、本の帯には例によって過激な言葉が踊っていました。

「サントリ―学芸賞受賞作、養老孟司氏推薦、巷で話題の本を大検証・・・皆目、見当違い・・・土偶の正体を解明した?そんわけあるかいっ!」。

研究成果の裏付け、検証が出来るかどうか、学術書として査読に耐えられるかどうか、更には、恣意的な資料の選択、等々イロイロ多々問題含みのようです。茅野市尖石の縄文考古博物館長さんが対談のなかで「(来館者からの質問に対して)『面白い着想ながら、あくまでも仮説の一つ、検証をしていく必要があろう』とやんわりと回答している」との対応振りが面白いと思いました。縄文zine=望月昭秀さんの「終わりに」に記載の「事実に基づかないモノは行き止まりになる(底が浅い)」という言葉は重たいように感じました。「土偶を読む」の著者=竹倉さんが一発屋で終わってしまうのか、地道な研究を続けて次の展開につながるのか。学術的な論争にはならないのでしょうが、縄文フアンの一人としては興味のある処です。

 

 

 

百歳、万歳!

久しぶりに池袋のおばあちゃんと食事をしました。このブログで何回も登場して頂いていますが、今年の誕生日でおばあちゃんは満100歳です。前回のブログで書いた通り、10月の中旬に四世代で食事会をしてもらいました。おばあちゃん、娘二人(僕のカミさんとお姉さん)、僕たちの長女、次女とそれぞれのダンナ、その子供たち(おばあちゃんの曽孫たち)=たかとクン、アラタくん、サクト君、あゆむクンが全員集合です。この時も、孫たち(僕の長女、次女)が驚くほど食欲が旺盛であったらしいですが、今回の食事会でもそれを目の当たりにして逆にこちらが元気付けられるほどでした。

 

この日の食事会は池袋駅の西口にある百貨店の食堂街にある有名な小籠包のお店。池袋には大きな二つの百貨店があります。面白いことに西口にあるのが東武百貨店で東口にあるのが西武百貨店です。最初(結婚する前)、耳にした時は”これは江戸前のギャグかいな”と思ったほどでしたが、話を聞くとそれはそれはチャンとした明治以降の長い経緯があるそうです。

お店の名前は「鼎泰豊(ディンタイフォン)」と言うのですが、このお店に来るお客はほぼ100%「小籠包」を頼みます。僕たち(おばあちゃんとカミさんとお姉さんの四人)も前菜に「小籠包」二人分を注文して他の料理を注文しました。最初に出された「小籠包」を四人でシェアして食べた時、おばあちゃんから「美味しかったわ、もう無いの!?」と追加の催促がありました。既に次のお皿が出始めている処でしたから、注文した料理(が沢山あること)を説明したのですが「おいしいから『小籠包』ももう少し食べたい」と。一同、驚きながらも喜んで追加二人前を注文しました。

追加の「小籠包」をまた四人でシェアして、それ以外の料理にも手を付けました。青菜、海鮮、焼きソバ、チャーハン等を四人で少しづつシェアして頂きました。もちろん、僕がかなり多めに取っていたと思いますが、おばあちゃんは娘二人に引けを取ることなく、ほぼ同じ量を完食していました。

話には聞いていたものの改めて健啖家ぶりを目の当たりにしてビックリするやら感心するやら、嬉しい限りでした。

 

この前日は、アラタくんの運動会を見学してから長女宅で食事をしたのですが、その時にもおばあちゃんの話題になりました。10月の食事会の時に、おばあちゃんから「たかとクンとアラタくんの学校の教科書を見てみたい」と注文があったそうです。二人とも教科書は教室に置いたままなので困ったそうですが、たまたまアラタくんが国語の教科書を家に持ち帰っていたので、それを食事会に持参して見せたそうです。”最近の教科書は随分と写真と絵が多いのねえ、これで勉強になるのかしら”というのがおばあちゃんの感想であったとか。

そもそも100歳になって今の小学生の教科書に関心を持つかいな!。そして、こんな感想がサラッと出てくるのが面白い。「好奇心」というのが老けないための大切なファクターであるとよく言われていますが、「自然な(自然に湧いてくる)好奇心」が凄いなあ、と改めて感心しました。

11月にはこのメンバー(おばあちゃんとお姉さん、僕たち夫婦の四人)で鳥羽、伊勢・志摩を二泊三日の旅行に行く予定です。どんな展開になるものやら楽しみになってきました。百歳、万歳!、おばあちゃんに感謝です。

 

 

NHK俳句です。10月第四週。選者は高野ムツオさん、引き続き「句会」です。メンバーは俳人の方がお二人、相子智恵さんと板倉ケンタさん。ゲストは伊集院光さんと中西アルノさん。伊集院さんは最近、俳句の本を上梓したそうです。今週の兼題は「虫」。得点の多い順です。

四点   虫螻や百舌鳥の嘴から見たこの世   伊集院光   (虫螻=むしけら、百舌鳥=もず、嘴=「くちばし」ですが「はし」と読む)

「後輩の売れない芸人、鬱になり芸人を諦めた。やっと元気に明るくなったと思ったら、交通事故で死んでしまった」。その後輩のことを詠みたかったと。ドキッとする大迫力の句でした。ムツオさんが上五を「虫螻が」とした場合の講評を丁寧にしてくれていました。よかったです。

四点   虫が虫食ひうつくしき夜は来り   板倉ケンタ   

「うつくしき」という言葉(俳句では直接的すぎる)の是非が話題になりましたが、この場合はこの表現が大変に生きている、との講評でした。僕もそう思いました。

三点   月出よ月よ出でよと虫すだく   高野ムツオ

「すだく」=「集く」=集まっている(集まって鳴いている)と言う意味だそうです。

三点   足早に自転車押して虫の闇   中西アルノ

(書いていないが)「帰り道」の景色が表現されていると講評されていました。

一点   一声を躓く虫よ聞いてやる   相子智恵   (躓く=つまずく)

一声は「ひとこえ」「いっせい」の両方に読める由。

ムツオさんが全体講評の中で「『虫』をテーマにこれだけ広がりのある句が詠まれて大変に良かった」と。僕もそう感心しました。

特選三句です。句会で時間がいっぱいで講評されないのがやや惜しまれます。

一席   全島の停電中の虫時雨

二席   虫の音や厩舎に睡る競走馬

三席   虫の秋地球高速回転中

 

駄句です。

   気がつけば季節は移り虫の声   孔瑠々

 

 

水墨画クラブの活動です。「柿」に挑戦しています。11月に展示会があるのでそれに出品したいと。前回8月末の展示会以降、先生の体調が余り良くない状態で、会長さん初め上級者の方々中心に会員相互に講評をしながら活動を続けています。毎回、テーマを決めて宿題があるのですが、皆さん、サラリと熟されていて、僕一人、数周遅れて作品作りをする状態が続いています。

 

 

「柿」は最初、静物画の「柿」を練習していたのですが、見本があまり良い作品でなかったこともあってか先輩から厳しい指摘を頂きました。「基本の写生が出来ていない。実際の柿の枝、葉、実をちゃんと観察するべき」。その先輩の作品をお借りして模写して見たり、たまたま園芸の仲間の家に柿の木があって、その柿の枝、葉、実を観察、鑑賞したり、この一か月ほどは「柿」と格闘しておりました。

この写真の作品は先週末(10月27日)に仕上げたもの。自分ではこれで精一杯です。いま、先輩諸氏に講評をお願いしています。落款をどの辺りに押せば良いのか、これも自分では判断出来かねているので、とりあえずは紙片に印を押したものを作品の上に置いてアドバイスを求めています。

明日、名古屋の隠れ家に戻ったら、急いで、裏打ちをして額に入れなければ。11月3日が作品搬入です。裏打ちも初めての作業なので結構ストレスが溜まっています。”楽しまなければ”と思いつつも、とほほ・・・ですね。

 

オマケです。密かにお抹茶ブームです。僕が名古屋で「お茶とお花の会」に顔を出しているのを聞きつけて(僕がおしゃべりしたからですが)、カミさんのお姉さんが自分が世話役をしている「秋の茶会」に誘ってくれました。おばあちゃんとの食事会の日の朝、池袋コミュニテイカレッジ主催の大本山護国寺「秋の茶会」にカミさんと一緒に参加してきました。池袋の隣の駅が護国寺大隈重信さんや山縣有朋さんのお墓がある有名なお寺です。変わったところ(失礼)では極真空手大山倍達さんのお墓もあります。「茶会」初心者、全く初めての人も何人か参加しているグループの一員として気楽に参加しました。駆け足でしたが、裏千家表千家遠州流のお点前を楽しんで(?)来ました。

僕がこの茶会に参加したことを聞いておばあちゃんが喜んでくれました。帰りには抹茶を持たせてくれて家に帰ってからカミさんにお茶を立ててもらいました。「やってみなさい」と言うので見様見真似でやってみたら意外と上手く出来たように。美味しく頂きました。陶芸でもう一度”抹茶茶碗”に挑戦して見ようと思い始めてます。

 

「愛宕山」

10月15日(日)、「愛宕山」に登りました。京都市右京区にある山、山頂には全国約900ある愛宕神社の総本社があり「火伏せ(防火・鎮火)の神」として有名です。

今回の山歩きには、ドラゴン先生の長女さんご夫妻も参戦してくれました。旦那さんの車で清滝の駐車場に。清滝は京都一周トレイル西山コースで勝手知ったる場所(たかだか二回ほど行っただけですが)。クルマで移動するのは便利だなあ、改めて実感します。

 

前日は夕方にドラゴンマンションに到着。しばらくしてから長女さんも到着。ドラゴン先生が「鍋」の準備をしてくれていました。

 

  

ドラゴン特製「豚バラ白菜のミルフィーユ鍋」。僕にも出来る定番の料理ですが、ドラゴン先生の丁寧な仕事ぶりに感心しました。翌日の事もありアルコールは控えめにと考えていましたが盛り上がっていつも通り反省が必要な状況になっていました。

 

愛宕山の標高は924mですが、登山口=清滝の表参道登り口の標高は100m程度なので高低差は800mほどあります。久しぶりの山歩き(山登り)にしては結構な高低差です。”神社に向かって表参道を歩いて行く(登る)”というイメージが頭に強くありノンビリ登山と思い込んでいたのですが、これが大変な間違い。参道であるがために階段が多い。不得意というよりも階段は嫌いです。例によってブツブツ文句を言いながらも二時間半ほど登ると立派な山門に辿り着きました。

  

左;清滝の参道入口、10:18に撮影、山歩きスタート。まさに秋晴れ、最高の山歩き日和。右;「黒門」、12:53撮影。この黒門を通り過ぎると沢山の石灯篭が並んでいる大きな広場に出たので”ここがほぼ頂上なのかな”とホッとしたのですが、まだまだ甘い!。更に先に進む道があり”もう少し頑張ろう”と歩き出すと、

  

とんでもない急勾配の石段が続きました。

”上り”は僕の方がドラゴン先生よりも強いのです。長女のダンナさんが終始先頭を行き、しばらく遅れて長女さん、僕、更に遅れてドラゴン先生。もうお互いに文句を言う元気も無くなってきました。

最後の急な階段を登りきると立派な神社がありました。

  

左が本殿、更に登ると右の奥宮に。奥宮到着は13:22でありました。

 

愛宕山」と聞くと落語の好きな人は上方古典落語が頭に浮かぶらしいです。京都のダンナと大阪の太鼓持ちが「愛宕山」にピクニックに行く時のお話とか。そう言えば途中に「かわらけ投げ」のポイントがありました。あの辺りで京都のダンナが小判を投げて遊んだのかもしれません。

僕は「愛宕山」というと鉄道唱歌を思い出します。”汽笛一声新橋をはや我が汽車は離れたり愛宕の山に入りのこる月を旅路の友として”。ここで出てくる「愛宕山」は東京都港区愛宕にある「愛宕山」、あとで調べたら標高25.7mとのことでした。こちらの「愛宕山」に登ればもう少し楽だったろうに。

ダークダックス、ゾウさん(遠山さん)が先月亡くなられました。93歳。僕よりも20歳の年長さんです。これでメンバー四人全員が鬼籍に入られました。長い間、楽しいコーラスを聞かせて頂きました。改めてご冥福をお祈りしたいです。

 

下山してから長女さんご夫妻のお薦めで嵯峨野にある「天上の湯」に行きました。下山はいつもながらドラゴン先生がエラク元気になります。軽やかに先頭を進み”早よう来んかい”と勝ち誇ったような顔をして後ろを振り返っていました。長女さんがいなければ、振り返ること無く先に進んでいたことでしょう。

温泉でゆっくりと疲れを癒し、食事処でまたビールを飲みました。美味しかったです(この美味しさのための山歩きですかね)。

 

NHK俳句です。10月第二週。選者は山田佳乃さん、今回のゲストはシンガーソングライターの半崎美子さん。透明感のあるキレイな声で歌いながらの登場でした。今回の兼題は「椿の実」。「椿」は春の季語ですが、「椿の実」は秋の季語。名句の紹介がありました。

  はじまりし月日かぐはし椿実に   稲畑汀子

稲畑さんは佳乃さんの先生であった由。昨年、逝去されています。特選句の中で面白いと思った句です。

   連絡船ひとつころがる椿の実

   椿の実爆ぜて一粒万倍日  (爆ぜて=はぜて)

「一粒万倍日」というのは日本の暦にある吉日の一つだそうです。何かを始めるのに最適な日、の由。知りませんでした。特選三句です。

一席   分かち合ふ島の暮らしや椿の実

二席   夜雨より少し冷たき椿の実   

三席   源流に水の産声椿の実

 

半崎さんが掲題で句を作り、それを曲にして歌っていました。大喝采。本当にキレイな声です。

 

第三週。選者は村上鞆彦さん、ゲストはお笑いタレントの虻川美穂子さん。村上さんの年間テーマは「人生を詠う」で今回は「出産」。この番組の4月の第一回目は「誕生」で男親の立場からでしたが、今回は女性の側からの句。名句の紹介です。

   星涼しいのち宿るをまだ告げず   日下野由季

   産声のまはりの無音花吹雪   鶴岡加苗

「星涼し」は、昼間の暑さの収まった夜空にたくさんの星が涼やかに輝いている=夏の季語。最近の暑さでは「星涼し」とは詠めないでしょうね。「花吹雪」は春の季語です。

 

今週の兼題は「秋晴(あきばれ)」。特選句で面白いと思った句です。

   秋晴れや草に拡げる絵具箱

   秋晴れや目鼻描きたるゆで玉子

特選三句です。

一席   佐久鯉のくちびる厚し秋の晴

二席   向こうから百歳の母秋日和

三席   耳すこし遠き二人の秋日和

二席の句が秀逸だと思いました。番組でも「一人で歩いて来ている姿が目に浮かぶ」と鑑賞されていました。

僕のカミさんの母親も今年百歳の誕生日を元気に迎えました。先週の土曜日にはカミさん、長女一家、次女一家とおばあちゃんの家の近くで食事会。元気に曾孫達とおしゃべりしていたそうです。11月には名古屋までカミさんと一緒に出て来てくれます。僕、長男一家と食事する予定になっています。車椅子は使うようになっているそうですが、みんなと一緒に食事を楽しめるようです。

駄句です。

   秋晴れや膝が悲鳴の石の坂  孔瑠々

 

おまけの陶芸作品です。楽陶館で10月12日に焼き上げった作品です。お見せするほどの出来栄えでは無いのですが僕の記録として書いてます。

 

  

左、楕円のお皿(22㎝Ⅹ19㎝)。丸い大皿をロクロで引いたものを削りました。わざわざ楕円にした意味が無かったように。もう少し高さを付けた方が良かったかもしれません。織部青磁をかけました。平面では余りキレイに色が出ない様に思いました。

右;ダルマのお皿(20㎝Ⅹ15㎝)。角をとったのですが残しておいたほうが良かったかも。青呉須を使いましたが、絵と字を直接に書くのは難しいです。水墨画の先輩が龍と花をそれぞれ絵付けをしたお皿(二枚)を作っていましたが見事なものでした。上達したいものです。透明釉だけをかけました。 

 

   

左;フクロウの皿。鬼板の色はキレイでしたが、イロイロ使わずに一色で書いた方が良かったように。

右;早速に料理を乗せてみました。左はコンニャク、竹輪とレバー炒め煮。右は砂肝とキノコの炒め煮。美味しかったです。

 

コロナの7回目のワクチン接種の案内が2-3週間ほど前に届きました。どうするか。仲間の間でも意見が分かれてきています。僕は今まで、副作用が無かったこと、罹患しても重症化するリスクは減るであろうことを判断材料に接種してきました。「もう受けない」という方の意見にも頷かされるところがあり今回はまだ接種しておりません。数カ月ごとにワクチンを接種し続けるということにはやはり抵抗を感じます。

先ほど掛かり付けのお医者さんに定期健診に行ってきました。(ワクチンについて)イロイロとコメントをしてもらいましたが、「多分このような形で接種する機会は今回が最後であろう。重症化するリスクは少なくなるはずだから副作用が無い方は受けておいた方が良かろう」とのことでした。来週辺り体調の良い時に受けてみようかと考えています。

 

「日々是好日」

前回のブログで「早く『秋』が来て欲しい」と書きましたが、秋を通り過ぎて一気に「冬」になったかのようなお天気になりました。服の準備も追いつかず、体も気温のブレが大きいことに驚いているような。体調管理にくれぐれも注意したいものです。

ウオーキング(散歩)をするには良い季節です。「夏」はほんの10分歩いただけで全身、汗びっしょりになっていましたが、最近はかなり長い時間歩いても少し汗ばむ程度。気持ち良く歩けます。歩いた後、隠れ家に帰ってからはすぐにシャワーを浴びるように心がけています。油断して風邪を引かないように。

10月1日(日)はいつもの散歩コース=平和公園メタセコイア広場で千種区の区民祭りがありました。鯱城学園の卒業生はお手伝いボランティア活動に積極的です。僕は普段ほとんどボランティア活動に参加出来ていませんが、この日は午前中だけお手伝いに行きました(散歩がてら)。

 

  

10月1日(日)、朝8:30に集合(左の写真)。すでにテント設営等々は完了していました。区役所の職員の方々が気合を入れて作業しています。10:00から開演。早速に名古屋武将隊の舞台演技が披露されて盛り上がっていました(右の写真)。お手伝いボランティアはいくつかのグループに分かれて会場案内係、パンフレット配布係、駐車場係、駐輪場係等々に。だいたい二人一組で担当します。僕は顔見知りの陶芸OBの先輩の方と駐輪場係に。駐輪場係といっても何もすることは無いですから、二人で世間話に花を咲かせました。共通の話題があるというのは嬉しいものです。この先輩は学園卒業後も地元にある陶芸クラブ(教室)で陶芸を続けている方で、自ずと陶芸の話になりました。やはり基本の土練り、菊練りは難しいこと。ロクロの土コロシ、芯出しが難しいこと。プロの先生がいとも簡単にやる作業が一番難しいことが熟練の先輩の話から納得出来ます。

 

この週はほぼ連日、夜の会食を楽しみました(=連日の飲み過ぎ、食べ過ぎです)。ドラゴン先生と、ゴルフ仲間と、きっちゃんと、最後は、テリーさんと。夜の会食が無かったのはピアノのレッスンがあった一日だけ。連日連夜、久しぶりに痛飲しました。体重は素直に増えました。やや反省しておりますが、楽しく歓談出来る仲間がいてくれることに感謝、感謝です。

 

週末は神奈川の自宅に戻りました。10月8日(日)、男の料理教室「食友会」に参加。今月のテーマは「サバの味噌煮」と「長芋の野菜あんかけ」。

  

10時にコミセンに集合。この日は男子生徒が10名、女子先生がお二人。調理台が2台あるので二組に分かれて調理開始(左の写真)。11時半ごろには出来上がり。調理室の隣の部屋(和室)に机を並べて配膳、希望者はビール、日本酒もOK。当たり前のことでしょうが、調理室、和室の準備から後片付け、掃除まで全て自分達で行います。皆さん、きっとご自宅では余りやらないと思うのですが、この時だけは手を抜くことなく一生懸命にやっています。

 

  

味噌で味付けするタイミング。ねぎを別途焼き網で焼き目を付けること。タマネギ、ニンジン、シイタケで野菜あんかけを作ること。こういうひと手間が美味しい料理になるんですねえ。皆でギャーギャー言いながら調理するのが楽しいです。お隣のご主人は「普段、料理していない」とおっしゃっていましたが、長芋の皮を包丁で見事に剥いていました。僕はピーラーを使わないと出来ません。

今回は、最長老の方は奥様方の法事で欠席されていましたが、不在でも話題の中心でした。ラジオ体操、グランドゴルフの話は聞いていましたが、なんと一日に二万歩は歩かれているとか。若い頃に健康を壊した反省からずっと日課にされている由。歩き過ぎは良くない云々の言説もあるようですが、ご本人が楽しく継続されていることは素晴らしいことだと。僕とこの方とは20歳弱の年の差がありますから、大変に良い刺激になります。次回、ビールと酒で歓談出来るのが楽しみです。

ラグビーの話で盛り上がりました。アルゼンチン戦!。日本が勝つと予想していたのは少数派でした。勝たしてやりたいところだが難しいのでは、という意見が多数を占めていました。僕も同意見でした。

結果、残念ながら多数派の予想通りになってしまいました。四年後に期待したいと思います。

 

 

NHK俳句です。10月第一週は夏井いつきさん「凡人からの脱出」。今週の兼題は「流れ星」。いつもの通り、たくさんの投句の中からこの兼題の「あるあるワード」を説明されていました。「願い事」「消えないうちに」が代表的な「あるあるワード」で多くの「凡」の句が紹介されました。脱ボンの句で面白いと思った二句。

   流れ星なんて散文的な願い

   流れ星すっからかんの野心かな

最初の句に引っ掛けて散文と韻文の説明もありました。分かりやすくて面白かったです。テキストには「省略可能な言葉を手放し、限られた17音を有効に使う」と「17音で描ける世界が広がる」と”極意”のような記載がありました。

特選6句のなかで面白いと思った句です。

   熊鈴だラジオだ流れ星きれい  (「ジ」は「チに点々」の表記です)

   流れ星山のどこかに子猿の死

駄句です。

   流れ星気負って見た頃懐かしく   孔瑠々

 

ドラゴン先生との山歩きの次回の予定は10月中旬「愛宕山」になりました。愛宕山は標高924mですが、初心者や高齢者の登山が多く救助事案が多数発生しているそうです。京都府警がわざわざ安全マップを作成、配布しています。注意して行かねば。

 

千種区鯱城会(はなみずき会)の「お茶とお花の会」。10月になり「日々是好日」が掛けられていました。いい書ですねえ。「にちにちこれこうにち(こうじつ)」と読むのが正しいとか。森下典子さんのエッセイを思い出しました。

何事にもお上手なテリーさんが今月から書道教室とお菓子作り教室に通っているそうです。そのうちにこの「日々是好日」を揮毫して頂こうかと。

 

 

「彼岸過迄」

彼岸過ぎまで暑い日が続いています。今年の秋分の日は9月23日。この前後、朝夕は爽やかな風を感じる日があり「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだなあ、と感心していたのですが、それ以降、また暑さがぶり返しています。最高気温が30℃以上が真夏日ですが、今年は全国至る所で真夏日が90日以上もあった由。春・夏・秋・冬の四季というのは既に死語になったという話をよく耳にするようになりました。敢えて言えば、春・夏・真夏・夏・秋・冬といったところでしょうか。彼岸を過ぎたのに暑い日が続いています。”彼岸過ぎまで暑いなあ”と連日言い続けているせいで、漱石さんの「彼岸過迄」を懐かしく思い出しました。

夏目漱石の「彼岸過迄」は、明治45年1月1日から4月29日まで朝日新聞に連載。このタイトルは春の「彼岸過ぎまで(この連載を)書く予定」という意味でつけられたもの。改めて文庫本を見直してみたら、ご本人が序文にそのことを読者にチャンとことわっていました。但し、この序文はタイトルの意味を説明しようとした訳では無く、この小説に対する漱石さんの思いを述べたものと受けとめられています。ましてや「彼岸過ぎ迄、暑いなあ(寒いなあ)」という意味で使った訳ではありませんから。念のためです。

この「彼岸過迄」は漱石さんの後期三部作の第一作とされています。もう少し涼しくなって”読書の秋”の風情になった時に、まだ読んでいない「明暗」を読んでみようかと思っています。早く「秋」になって欲しいものです。

 

残暑厳しい9月下旬、名陶クラブの焼成作業に参加しました。このクラブは開催曜日により四つの班から構成されています。僕の班は土曜日の午前中に開催されます。これがⅭ班。今回の焼成はⅭ班が当番です。楽陶館では専属の先生が焼成作業をやってくれますので、生徒は全く関与無し。という訳で僕にとっては今回が初めての焼成作業となります。作業は「素焼き」「本焼き」それぞれで「窯詰め」⇒「火入れ」⇒「火止め」⇒「窯出し」の工程を行います。今回、僕が参加したのは「素焼き」の「窯出し」、「本焼き」の「窯詰め」「火入れ」「窯出し」。

今回の焼成は作品数が通常よりも多くありました。メンバーの作品に加えて折に触れて開催している親子陶芸教室の作品も加わったため。「素焼き」の失敗=ヒビ入り、ヒビ割れが発生する主な原因は、作品の形そのものに無理がある場合ですが、それ以外には、粘土の練りが不足している場合、作品の厚さにムラがある場合、乾燥が不十分な場合が多いとか。今回は、いつも以上に素焼き中の損傷が多く、幹事さんは責任を感じている様で気の毒でした。楽陶館の先生が作陶の際、作品の厚みを一定にするようにと口酸っぱく注意しているのがよく理解出来た様に思います。

施釉した後の、本焼きの窯入れも大変な作業となりました。作品数が多いため、作品の間隔を空けるのが大変です。3時間を超える作業になりました。

「火入れ」の作業はこの会の会長さん=Ⅽ班でいつも指導を頂いている師匠と僕の二人だけで。このクラブの窯は「ペットキルン・ガス炉(倒炎式窯)」。使用燃料はLPガス液化石油ガス)。マニュアルに従って火入れの準備をしてから6本のガスバーナーに着火していきます。バーナーに点火する順番も決められています。一度に6本全部のバーナーに点火する訳ではありません。最初は対角線にあるバーナー2本だけに点火します。作品は施釉により水分を多く含んでいるため焼成の最初の段階では焼成室の扉も開放したままにして蒸発による水分除去を行います。1時間後、追加2本のバーナーに点火。ガス圧を少しづつ上げ、1時間半後、水分蒸発を確認してから扉を閉めます。更にガス圧を上げていき、2時間後にさらに2本のバーナーに点火、これで全バーナー点火です。窯の温度は500℃位の状態、この状態までは温度の急上昇を避ける「焙り(あぶり)」の段階というそうです。この辺り以降、作品の素地や釉薬結晶水の放出が始まるとか。「焙り」から「攻め」に入っていきます。

朝の9時から作業を開始して午後の2時半に「火止め」の担当のお二人に引継ぎ・交代。交代時の窯の温度は900~1000℃ですが、交代したお二人(一人がⅭ班の班長さん)はさらに1200℃~1225℃~1250℃に温度を高めて「攻め」から「練らし」そして「火止め」に入るそうです。通常、夜の8時頃までの作業とのことでしたが、後日うかがった話では、作品数が多いので「練らし」に時間をかけて「火止め」を行ったとのことでした。僕はマニュアルを見ながら師匠に指示される通りの作業をしただけですが、師匠や班長さんの様な熟練の方がいらっしゃらないと出来る作業ではありません。こんな作業を各班それぞれでやっている=各班に焼成が出来る熟練の方がいらっしゃる訳ですから、大した陣容のクラブだと改めて感心しました。

三日後の「本焼き」「窯出し」の時には、破損ゼロ!。目出度く全作品が焼き上がって出てきました。よかった、よかった。

 

 

NHK俳句です。第四週。先月までは「句合わせ=ディベイト」形式でしたが、今回から「句会」形式に変更となりました。選者の高野ムツオさんを含め五名の方が無記名で句を提出、その句に対して参加者それぞれが「特選」「並選」の二票を投じて点数付けをします。その後に作者が名乗りを挙げるというもの。今回は西村麒麟さん、松本てふこさんの俳人お二人に加えて、俳句甲子園で三位になった東京と横浜の高校から男子、女子が一名づつ参加。兼題は「茸」。

5点句  街ぢゅうの茸を開きゆく雨か   男子高校生

4点句  茸食べ過ぎたか又も夜の地震   高野ムツオ

3点句  来たときはなかったはずの茸採る  女子高校生

2点句  茸籠子どもが足して行きしもの   西村麒麟

1点句  舞茸の羽根のごときが吸物に   松本てふこ

 

ムツオさんの句、「夜の地震」=よるのなゐ、と読むそうです。古語で地震で揺れることを「ない(ゐ)ふる」と言った由。

高校生お二人のしっかりした講評、鑑賞に驚きました。ディベイト形式の俳句甲子園での練習、訓練の賜物ですかね。番組としては今回の「句会」は大変に楽しいモノでした。良かったです。来週以降が楽しみです。今週の特選三句です。

一席   山神の常夜灯なり月夜茸

二席   分校の廊下を渡る茸鍋

三席   茸飯ありと親父の走り書き

 

駄句です。

   中秋の餅つき汗を滴らせ  孔瑠々

 

9月27日、「あほ桐会」の仲間と豊田市にある「小原和紙美術館」「和紙工芸体験館」に行ってきました。

この小原地区(旧小原村)は室町時代から和紙を漉き初めた歴史を持っており、昭和初期まで「三河森下紙」という番傘に用いる紙を生産していたそうです。昭和7年(1932年)に工芸家、藤井達吉が小原の和紙の質の良さに着目し、工芸品としての和紙、更には、絵画画面を造り上げる「小原和紙工芸」を考案したそうです。

あほ桐会のメンバーで「うちわ」作り体験をしました。館の係の人からご指導を頂き、無事に完成させることが出来ました。

 

おまけです。名古屋市エスカレーター。

  

このブログで何回か書きましたが、名古屋市では「安全な利用の促進」のため10月1日から”エスカレータは両側に立ち止まって乗る”ことの条例が施行されます。この写真は9月26日に撮影したものですが、この日の地下鉄の車両にはこのポスターが全面に貼られていました。エスカレーターには今まで以上に安心して立ち止まってノンビリ乗れることになりそうです。

キャッチフレーズの中で気に入っている優秀作品です。

  立ち止まり左右に乗るのがナゴヤ

 

コロナの感染も、インフルエンザの感染もひどくなっている様に感じます。地下鉄に乗る時には改めてマスクを着用するようにしました。皆さまもご自愛下さいませ。

陶芸作品、その4.

楽陶館、研究コースBの一回目の作品が焼き上がりました。

今回のメインは左上の大皿。このロクロ作陶に一日、高台作りに一日かかりました。残り一日で残りを手びねりで作りました。全部で8作品。相変わらず、作品の数ではクラスで上位です(最多かも知れません)。

 

  今回の主作品。直径23㎝の大皿。作陶が大変でしたが先生のアドバイスを受けて何とか形だけは出来ました。翌週、高台作り。高台の周辺外側の厚みを削る作業が大変でした。内側の形と外側の形が同じカーブを描いていない。外側の側面を削り高台を作り、表側を上にして模様を入れようとした段階で先生から注意。「もっと(側面の全体を)薄く削る方が良い」。時間の制約もあり、そのままの状態で内側の表面を削りました。本来、内側から削るというのは「邪道」とのこと。削ってから鎬の模様を入れて一応は完成。両手で持ってみて撫でてみるとまだまだ厚さが気になるところでした。

施釉は鬼板、青呉須、化粧土で下絵付けをして、白マット、透明の二重掛けにしました。白系の方がよさそうだろうと。出来上がりは写真の通り。下絵付けの色が流れたのでしょう、皿の内側は白と灰色が混じったようになり残念でしたが、全体的には満足の出来栄えでした。無事に(割れないで)焼き上がってくれたのが嬉しかったです。

 

  水墨画で使うパレットと筆皿。パレットはタタラで板を引いて底面を(自分としては丁寧に)慣らしました。パレットは15Ⅹ12.5㎝。筆皿は12Ⅹ10㎝。下絵付け、施釉は大皿と全て同じです(後日、隠れ家で使ってみると予想以上に使いやすく、一人喜んで使っております)。

 

  平皿、角をそのまま残したモノ。平皿は全て15Ⅹ12㎝です。施釉は全て上記と同様。

 

  平皿。角を削ってみました。遊び心でダルマさんの絵を描いて「無愛想」「不倒」を入れてみました。左上は、黒の化粧土。左下は青呉須。青呉須がクリヤーに出ました。水墨画を習い始めたこともあり、絵と字を入れてもう一度トライしてみようと思っています。

 

授業が終わってからランチをしていつもの仲間と作品を講評し合いました。高台の作り方(削り方のシャープさ)等々、丁寧なキレイな仕事!をされているのに驚きました。”まだまだ道は遠いなあー”っと痛感します。

 

 

NHK俳句です。相変わらず僕の備忘録として書いています。お付き合い頂ければ嬉しいです。9月第二週。選者は山田佳乃さん。ゲストにはグッチ裕三さん。肩書はエンターテイナーと紹介されていましたが、料理研究家とも記載しておく方が良かったように。この会のテーマは「俳句とエコロジー」ですが、今週の兼題は「間引菜」。グッチさんが間引かれた小さな大根を持参、さらにそれをみぞれあんかけにして「あんかけ焼きおにぎり」を準備して振舞っていました。さすがにエンターテイナー。美味しそうでした。「間引菜」の名句の紹介です。

   鈴振るように間引菜の土落とす   津川絵里子

入選句にも楽しい句がたくさんありました。

   幼子の間引菜大きい方を抜く

   間引菜の息のくぐもる袋かな

鯱城学園の園芸科で農園に行って大根、人参の間引きをしたことがあります。幼子ではありませんが、大きい方を抜いてしまって先生と仲間から注意されたことを思い出しました。ビニール袋に入れて持ち帰る時、確かに、ビニール袋はくぐもっていました。当時は「間引菜」が季語であること自体、認識していなかった様に思います。懐かしいですね。園芸四班の食事会は今月予定されています。楽しみです。

特選三句です。

一席   間引き菜に海風ほどの塩を振る

二席   間引き菜や備前に残る使い水

三席   一手間をかけて手渡す抜菜かな   (抜菜=ぬきな)

「海風ほどの」句をグッチさんが喜んでいました。今は調味料の分量は「大さじ1、小さじ1」とか言いますが、昔は「よきほどに」「つねのごとく」等の表現が多かったそうです。

駄句です。

   間引菜のレシピ教わる帰り道   孔瑠々

 

第三週です。選者は村上鞆彦さん。ゲストにはタレントの吉木リサさん。テーマは「人生を詠う」ですが、ゲストの吉木さんの祖母さんが句集を残していたそうです。その中の一句。

   生涯にこの幸せのあり風薫る   吉木幸子

「人生を詠う」なかでの今週のテーマは「結婚」。結婚の名句です。

   天高く地に菊咲けり結婚す   野見山朱鳥

   野遊びのつづきのやうに結婚す   山口優

野見山さんの句は季重なりですが、「結婚す」にすべては集約されている(だから、季重なりは支障無し)という講評です。

鞆彦さんは結婚式に句会をしたそうで、その席で詠んだ句。

   雨は声青葉によろこびを結ぶ   鞆彦

何故、わざわざ「雨、声」と表現したのかは今となれば定かでは無いそうです。面白いですね。

今週の兼題は「露草」。「結婚」と何か関連があるのかと思いましたが、何も無さそうでした。

入選句で面白いと思った句です。

   転校をつげるつゆくさを摘みながら

   呼びかけるまで露草に屈みをり   (屈み=かがみ)

特選三句です。

一席   露草を踏んで行く子の消えにけり

二席   うつむいて露草に鳥潤むかな

三席   老いの鉄棒露草に見つめられ

一席の句の「消えにけり」が分かり難かったですが、鞆彦さんの鑑賞は「悼む句」とのことでした。

駄句です。

   つゆくさを摘んで自慢の手びねりに   孔瑠々

 

ピアノサロン「心音」のピアノ会が開催されました。今回は「10周年記念」。演奏のあと、いつも通りリクエスト曲を一曲。更に、今回は「10周年」ということでずっとサポートしてくれている旦那さんへの感謝の曲をと、先生が少し涙を流しながら演奏。旦那さんの大好きな加古隆さんの曲でした。終わったらみんなからヤンヤの大声援。普段は、演奏が終わると裏方をしている旦那さんがサッと出てきて次の段取りの準備をするのですが、全く、姿を出さない。案の定、隠れて号泣していた様です。

今回は、ドラゴン先生の都合がつかず、テリーさんが初参加してくれました。あらかじめテリーさんのことは先生ご夫妻には話していたので、すんなりと会話にも溶け込んでくれました。テリーさんも珍しいお酒、ツマミを差し入れしてくれて、更に、得意の陶芸で作ったお揃いのコーヒーカップを持参し、ご夫妻にプレゼントしていました。見事な出来栄えの作品です(写真を撮るのを忘れました。残念)。

 

おまけです。

  砂肝ときのこのバター炒め。「しにあごはん」さんのブログを参考にしました。竹輪も入れました。得意の大皿に盛りつけてお酒のツマミに。9月14日、料理と撮影。

 

ラグビーワールドカップイングランド戦。残念でしたねえ。録画で見たのですが、点差ほどの完敗では無かった。スクラムは素晴らしかったと思います。一瞬のラグビーボールの転がりが勝敗を大きく左右したと感じました。次戦以降、集中を切らさないで頑張って欲しいモノです。

 

敬老の日。文字通り、残暑厳しく。この日は「914の観測地点のうち、630地点で30℃以上の真夏日、35℃以上の猛暑日は14地点に上がった(日経、9/19記事)」そうです。大雨の被害も続いています。「気候変動/平均気温の上昇⇒海面温度の上昇⇒大気中の水蒸気量の増加⇒線状降水帯の増加」という構図の由(これも日経、9/20記事)。幸いに僕の生活基盤の神奈川、名古屋は今のところ大きな被害を免れていますが、引き続き十分に注意していきたいです。皆さまもくれぐれもご自愛のほど。